自分に理解できない本をキチガイじみたとか云う前に、自らの不明を恥じろ
デーミアンで言及されている神、アブラクサスを辿れば
アカデミックな知識と表裏の関係で、欧州の知識人に脈々と受け継がれている
西洋神秘哲学の流れに気づく事ができるし
ヘッセがデーミアンを書く前にユングと頻繁に書簡を交わしている事を知れば
ヘッセがユングを通じて分析心理学の原型論やグノーシス主義等の神秘学の造詣を深め
その後の作風に変化を来した理由がわかる

頭は生きている内に使えよ、サル野郎

自分の理解の範疇を超えた作品を貶す前に、謙虚に自分の不明に気づく事
そこから、
サルからヒトへの道程がはじまる
デーミアンをキチガイじみた小説と貶して終わりでは
サルは生涯サルのままで終わると知れ