【散歩】永井荷風【踊子】
残念なことに未だに
荷風がかつ丼食ってる写真が無いことだよ
並かつ丼と上お新香、そして日本酒一合 かしわ南蛮食ってる写真あった
厨房から覗き見する女将さんらが
実在感を醸してる >>658から >>720は
わたくしが書きました 記念かきこと言うそうです 阿部寛にコートに牛乳瓶の底みたいな眼鏡かけさせて、杖とカバンを持って歩いてもらいたい。 井上章一の「愛の空間」を今更読んだんだけど荷風ファン必読かも 谷崎の日記によると空襲で焼ける寸前に谷崎は偏奇館の荷風を最初で最後の訪問したらしいが外観はボロボロの幽霊屋敷みたいに見えたと書いてる
中も散らかり放題でグシャグシャだったんだろうか? 戦前の遊郭や芸者、待合なんぞも一般の人からしたら今のソープやキャバクラに一般人が感じる感覚と似たようなもんだったんですかねえ? もうちょっと粋な感じだったんじゃないかな。キャバクラやソープに粋なんて全く無いし、ひたすら野暮なだけだから違うと思う。 いや『おかめ笹』だとひたすらいかがわしいものというかあのドラ息子の待合通いも今のキャバクラ通いのように見えちゃうからさ カフェーや銘酒屋になると明らかに今の感じに近いんだろうなあ
一般人からしたら猥雑でいかがわしい場所に作家が粋を見出すかどうかなんだろうか
荷風ならソープやキャバクラや援交を粋に描けたかもね!? 戦後のケバケバの粋もへったくれもない浅草ストリップを愛した荷風ならソープ、キャバクラ、ピンサロ、イメクラにも美と一抹の情味と哀愁を感じて小説に仕立て上げただろうな
東京に江戸を幻視しつつモダンな風俗をも愛した荷風に倣ってこの糞みたいな東京に荷風の東京を幻視しつつ今時の風俗もジックリ観察しなきゃ駄目だ 遊郭とかはセックスだけじゃなくていろんな芸事とかあるんだろう ゾラの影響下にある初期作品が好きです。
ほとんど語られる事のない短編「夜の心」とか。 明治大正ならまだ和服が一般的だし和服に特別感無い当時は艶っぽい着こなししてた芸者や娼妓は今のお水っぽい洋服着てる風俗嬢みたいにしか見えなかったかもしれない
昭和になって日本人がモダンになるにつれて花柳界は伝統芸能の意識を持ったみたいだし今のわれわれも和服には特別感を持ってしまうからな 大阪・飛田新地の元遊郭「鯛よし百番」が老朽化でピンチ 修復工事のためにクラウドファンディング実施
「建築見学ツアー」や「撮影会」など、レアなリターンも。
https://www.google.co.jp/amp/s/nlab.itmedia.co.jp/nl/amp/2107/04/news023.html >>717
単なる嫉妬だろ。
戦後80年、今まさに永井荷風が生き返る。
あまりにも馬鹿馬鹿しい太平洋戦争を作家としてその渦中からレポートした
未来永劫伝わる傑作を書いた これをして何の批判が出来ようか。 話は変わりますが、
断腸亭日乗
昭和24年6月15日、同年6月18日。
浅草で夜、電車待ちをしていた時、夜の女性から声を
かけられ、身の上話を聞き、100円札3枚をマッチ箱に
入れて女性に渡したと言う話。
これを読んだ後に短編小説「吾妻橋」を読むと、
面白いと思います。
「吾妻橋」は大衆向けの短編小説だけど、浅草周辺の
描写も詳しかったので、読んだ後、久しぶりに浅草に
行きたくなり、吾妻橋、浅草寺とその周辺を
歩いてみました。 荷風は風俗に関しては江戸時代以来の吉原遊廓より待合芸者、銀座のカフェー、玉の井の銘酒屋、浅草ストリップと時代の最先端風俗にいつも御執心なんだよな おれも>>93はキモいと思うな
誰が何に癒しを求めようが他人がキモイと言う筋合いはない うっかり大昔の書き込みにレスしてしまった
申し訳ない >>740
墨田ユキの脱ぎっぷりもよかったよね
荷風さんの『墨東綺譚』そのものも十分面白いけど、
安岡章太郎が書いた『私の墨東綺譚』も読んだら、いろいろな時代背景も
わかって興味深かったよ(´・ω・`) 1992年版の墨東奇譚は原作の雰囲気をみごとに再現してあるな 新藤兼人は終戦間際の断腸亭日乗を、佐藤慶を永井荷風に見立てて表現してる。
NHKの番組を制作した。
それが傑作なのである。横浜市の放送ライブラリーに所蔵されているが、
佐藤慶がまさに永井荷風になっているのだ。実在しているのである。
今、永井荷風を演じるとしたら私は佐野史郎しかないと思っている。死の瀬戸際まで
至ったからこそ分かる死生観を表現して永井荷風の実在感ある演技を期待している。
ドラマ化されないだろうか?それは、今の制作者たちの熱情次第だ。 昭和15年に出版社と全集だす契約結んだけど発売は20年冬からにしてくれって条件だったとか 多分戦争終わって文化的な需要がでてくるって読んでたんじゃないかと堀江敏幸の評 最近、荷風にハマって「断腸亭日乗」「墨東奇譚」「つゆのあとさき」を読みました
他にこれは読んどけって本、ありますか?
「あめりか」「ふらんす」以外で >>751
腕くらべ、おかめ笹、浮沈・踊子あたりはいかがでしょう?
腕くらべは新品売ってるかわからないけど中古であると思います 751です
ありがとうございます
ブックオフにあるか見てきます >>754
参考までに腕くらべはAmazonなら中古で500円前後、おかめ笹はちょっと高くて1000円~って感じでしたよ
あとはネットの中古屋さん他にもあるからブックオフに無かったら調べてみて下さい 751=754です
ようやく、おかめ笹と すみだがわ を入手しました
おかめ笹は面白く読めたのですが、すみだがわの風景などの描写が
あまりにも素晴らしいので、ちょっと感動しました
今まで色んな作家の本を読んでるけど、あんなに精緻かつキラキラした描写は
初めてと言って良いほどです。
荷風先生がこれほどまでに素晴らしい方だったとは、
恥ずかしながら知りませんでした。
勧めてくださった方、ありがとうございます
けど、まだまだ入手出来てないのがあるので
そちらも楽しみです >>756
>>752です、楽しめたようで良かったです~ 岩波だと随筆集上下巻も良かったし
中公文庫から最近3冊くらい新しく出たものもありますよ BOOKOFF 数年前にね チェックした時も高かったし今も買取価格ですでに高いんだけど
どれだけ永井荷風の価値が高い かってことだよ 独身で、文章書いたり散髪したり美味い飯食ったり風俗行ったり、の気の赴くままの毎日
それを昭和の30年間続けている
羨ましい人生だと思う
俺も金さえあればそういう人生を送りたいんだが でも戦前も戦後も割と同じ店に通っていわゆる美食家ってタイプではないよな
谷崎なんかと違ってあんまり食に対するこだわりは薄そう もっとも荷風がのんきに気ままな毎日を送るようになってからは、文学作品はイマイチになったのだろうね
ハングリー精神を失うと傑作を生み出すことはできない グルメ、散歩、風俗通い、執筆
他のことをやらずにその4つだけをやって30年とは、最高の人生を送っているわけじゃないか
文化勲章ということは世間的にも評価されていたわけだし 文藝春秋
荷風の末裔
磯ア 憲一郎
2024/03/07
昨年の夏に父が亡くなってから以降、年が明けて現在に至るまで、なぜだか荷風の文章ば
かり読んでいる。父が永井荷風の愛読者だったというわけではない、しかし父の生まれ育っ
た葛飾区亀有の、開渠沿いに蛇行しながら続く板塀や、踏み固められた地面から立ち上(の
ぼ)る湿気の、あの冷んやりとした感触を、荷風の書いた描写から思い出している、という
部分はあるかもしれない、父の実家の庭の土は石炭でも含んでいるかのように真っ黒で、子
供の素手では容易に掘り返せないぐらい硬かった、私が住んでいた千葉の赤土の地面とは明
らかに違っていた。
『濹東綺譚』は二十数年振りに再読したのだが、「大江匡」と名乗る語り手の「わたくし」
が、英語教師「種田順平」を主人公とする「失踪」と題する小説を書き進めながら、私娼街
玉の井で出会った「お雪」との交情を描く、一方で当然ながら読者は作者があの永井荷風で
あることも了解していると考え併せると、本作はどうしてこんな複雑な二重、三重の入れ子
構造を持つに至ったのか、やはり不可解に感じられる。自分自身も物書きとなった今、改め
てじっくり読み返してみると、いかにも小説らしいカタルシスにだけは意地でも流されまい
とする作者の捨て身の抵抗が、この歪ともいえる作品構造に結実したように思われてならな
い、唐突に挟まれる注釈や逸脱は、その抵抗の痕跡なのかもしれない。 西洋文明と真っ向から対立し続けたのは、荷風こそが最後の人物だったのかもしれない。
彼の作品群は、「負け犬の遠吠え」「曳かれ者の小唄」と評されることもあるが、その徹底したリアリティには目を見張るものがある。
ああいう世界を築き上げるには、相当な資金と労力が必要だったろう。
また、荷風が生きていた時代には、わずかにではあるが江戸文明の面影が残っていたことは、彼にとって幸運だったと言えるだろう。
現代の私たちにとって、妾宅のような場所はどこにも存在しないのだろうか。