>>526
「ぼくから見ると」なんて書いてないよね。誤魔化すなって。

「は完全な駄作で間違いない」「読まなくていい類いの奇書」「は見事な失敗作」
「は意余って力及ばず」「上っ面をなでただけの思わせぶりな凡作」

偉そうに。
作者に対しても、作品に対しても、何のリスペクトも感じられない。
公然と他者の作品を駄作呼ばわりする前に、理解出来なかったのは自分の力不足かも知れないと一瞬でも逡巡したか?

メルヴィルの最晩年に英国から手紙を送ってきたJames Billsonは、
"I have liked the Mardi best although not feeling quite sure
I have perceived all the meaning of the allegory."
と書いていた。
彼は自分が理解できないからといって対象を馬鹿にしていない。
Billsonは後にウェルギリウスの翻訳者になるほどの教養があったが、これが文学的な態度だと思う。

あなたに対してここまで言っても仕方がないけど、
メルヴィルのキャリアを破滅させたのは、審美的な判断を下せるほどの素養もないのに
気安く作品を馬鹿にするアメリカの一般読者層そのものでもあったから、
そのような物言いを見ると、彼の愛読者として本当にうんざりするんだよ。