>>152
>相手の「知的体力の多寡」を無視して「自分の好み」だけで本を選択しても、自己満足にしかならない。
俺もその通りだと思う。だけど、金儲けに走っていて、誰の目にもつく斎藤孝をなぜ勧めるのかわからない。
初学者にとって、よい本を選ぶには、まず著者の人間をよく見てほしい。
いかがわしい、斎藤孝よりは、小林秀雄などを俺はお勧めしたい。

>1について。粗製濫造は認める。
もちろん、俺は、斎藤の本を全部読んではいない。だが、amazonで検索すると152冊も
表示される人間は、金儲けに走っていると考えていいと思うし、そういう人間は、経験上
信用できない。

>2について。「齋藤孝」の名前に釣られて古典を買う人が増えるのは悪いことじゃない。
これが、本屋が行っている一番の、功罪だと思う。
斎藤の論語には中国の背景が一切排除されているが、こういういい加減な論語を読むくらいなら
読まない方がましでしょう。
実際、専門家の血肉を注ぎ込んだ論語より、斎藤の論語の方が売れているのは、
悲惨な状況だと思う。
>それにむしろ、齋藤訳を買うのは加地訳や貝塚訳の論語に挫折した人も多いんじゃない?
そういう、根拠のない、いい加減なことを言うのはやめてほしい。
あなたには、一回、加地伸行の論語を精読してもらいたい。俺の言ってることが分かると思うから。