【魔の山】トーマス・マン【ヴェニスに死す】
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無かったので、建てました。
皆さん、トーマス・マンの作品について、語り合いましょう! >>646
お役に立てたようでうれしいです。
>>648
「ワーグナーの変ホ音」は星印をつけた部分です。
http://getworld.ddo.jp/pt/file/1448766705.JPG
これが「神々の黄昏」開始部では変ホ短調になっています。
聴く者はジークフリートに起きる危険の到来を瞬時に察知
出来ます。とても明確な書法です。
>>651 >>652
是非探して読みます。
ドイツ文学者の小塩節氏が最晩年の
カーチャさんと交流していますね。
彼女の人柄が想像出来て、魅了されます。 楽譜持ってるw
なんかあったらワーグナースレにも遊びに来なよ ありがとうございます。
やっぱりワグネリアンはこちらのトーマス・マンも
見ておられるんですね。ワーグナー・スレは時々見ています。
内容はなかなかのものだと思います。
書き込みをするときは名前をTMにしますね。 >>653
ワーグナーの変ホといえば、普通は《ラインの黄金》冒頭の話だよ。 ↑ そんなこと、>>653 が総譜で答えてるだろ。しっかり画像見ろや。何を今更。 マンは年代順に読んだ方がいいですか
魔の山と短編集は読みましたけど 世界的に人気だが周りにマン知ってそうな奴がいなくて悲しい ヴィスコンティの『ヴェニスに死す』の主演の美少年ビョルン・アンドレッセンは
映画で有名になった後、しばらく日本に住んでたらしいね。
ジャニーさんとでも同棲してたかw >>653
君を見込んでお願いがあります。
ブッデンブローク家の家系図があれば見せて欲しいのです。
途中でちょっと読むのを止めていたらわからなくなってしまって。 ブッデンブローク家の家系図といえば、
音楽好きでひ弱なハノー少年が、自らの名前のあとに終止線を引いて
父にひどく怒られるという ありがとう!
随分詳細な資料を持ってるんですね。助かりました。
>>664 より 変な書き方をしてしまいました。
>>653 >>669
ありがとう!
随分詳細な資料を持ってるんですね。助かりました。 >>671
お役に立ててうれしいです。
>>654
マンはワーグナーの音楽を「懐かしき子供部屋の郷愁」と
呼んだとか。当時は今のように全曲盤レコードもない時代
ですから実際に劇場で聴いていたのでしょう。ミュンヘンや
バイロイトの客席にトーマス・マン。なんと厳かな情景でしょう! 音楽の話題ばかりだとつまらないと感じる人もいるかもな
ちなみにマーラーはバルガスリョサが好きな音楽家
彼の一押しはマラ2 >>674
譜面を拝見し「そう来たか」が第一印象でした。
これがその曲の初演後、マンが作曲者に宛てた手紙です。
http://getworld.ddo.jp/pt/file/1449180538.JPG
画像に写っている箇所の次の小節からGloria, Gloria
Patri Domino です。歌詞がわかるとすぐに検索が出来て
しまいます。だから直前の管弦楽の部分だけをupされたと
推察します。「そう来たか」と思ったのはこのためです。 >>676
リョサも好きなのか
ブコウスキーも好きっていうのしか知らなかった >>677
法学部だっけか。頭良さそう。なんか楽器やってた? >>674だけど、>>677は図星だよ。参ったな。 そりゃあ『アンリ4世の青春』。
『完成』はつまらん。 ありがと。ヤフオクか古書店で探すよりほか仕方なさそうだな。 今日、古書店から下記3冊が届きました。
http://getworld.ddo.jp/pt/file/1449477490.JPG
『夫トーマス・マンの思い出』 >>652さんご紹介
『ウンラート教授』『小さな町』>>665さんご提案
『思い出』を少しだけ見ましたが、いきなり面白い話が
目に飛び込んできました。指揮者ブルーノ・ワルターと
マン家が親しく交際するきっかけとなったエピソードです。
「御宅の息子さんがうちの娘の髪の毛を引っ張るの止めさせて
もらえませんか」というワルターの苦情の電話です。
世紀の大指揮者と大作家の一般人と変わらない日常の
一端を垣間見られて面白いです。
>>680
幼少よりヴァイオリンを弾いています。大学のオケでは
1st担当です。
『アンリ四世の青春』(>>683さんご紹介)は明後日
到着予定です。 >>685
よっ、青年!
>>686
今、なんか読めない理由がある? 全然つまらなくないし、マンは個人的に影響受けた稀な存在なんだけど
途中で読むのを長期中断してしまうタイプだわ。
長い作品は一年くらいじっくりかかってしまう 『アンリ四世の青春』が届きました。
本文485頁二段の大作です。相当の読み応えが
ありそうです。 「アンリ〜」昔つまらなくて途中でやめて売ってしまったが、
弟が「非政治的人間の考察」で兄をディスりまくってるのを読んで
あ〜これの資料にするためにとっとけば良かったと少しだけ後悔した >>686
>俺も早くマンが読みたい →俺も早くマンガ読みたい
本心は、マンガが読みたいんだ! 魔の山やっと読み終わったよ。世界文学としてドストエフスキーより深いな。
深いわ。ドストエフスキーが闇の奥に切り込んだのに対して、
マンは赤ちゃんをどんどん成長させたような健全さがある。素晴らしい。 そんなあなたには「ゲーテとトルストイ」がおすすめ
ドストエフスキーとトルストイ、シラーとゲーテの比較が
作家っぽい直観のもとに面白く語られている >>694
それは残念。マンのよき理解者北杜夫は小説は読まずにマンガを読む
といううほどの熱狂的ファン、マンガのユーモアとロマンは、マンや北の
文学とどこか通じるのでは。ハヤオ・ミヤザキの「風立ちぬ」に
魔の山がでてきたね、日本のアニメはレベルが高いね、 >>696
「楡家」がブッデンブローグだって噂を聞いたので昔読もうとしたが、
面白くなくてすぐやめてしまった 先まで読めば面白かったのかもしれないが >>696
戦時中、清楚な女学生と高原の空の下で野外セックスをする話はなかなかよかったよ。
題名忘れたけど。 マンの描写力はトルストイをも超えている
また長文という意味でも例外といえるほどのものをもっている ドクトルマンボウシリーズは昔よく流行った、怪盗ジバコとかもね。
「楡家」はブッデンブローグを真似して書いたんだよね、本の箱の
裏の三島の長文の推薦文は忘れられないな。マンと言えば、北と辻邦夫。
彼らによってマンの文学に導かれたものは多いと思う。 >>702
「北の親父」って居酒屋の店名っぽいなw >>70
北杜夫の楡家→初期作品(幽霊とか)→マン(トニオやベニスに死す)
→ヘッセ、リルケ→カフカときてしまった。 ワーグナー→渡辺護氏の解説本→トーマスとハインリヒ・マン→北杜夫を飛ばして→
斉藤茂吉→正岡子規→契沖ときてしまった。 北杜夫→手塚治虫→ベルサイユのばら→花より男子→ケイオン
現在、アルバイトをしながら、メイドカフェに通う毎日です。 トーマス・マン→鈴木貫太郎→ニ・ニ六事件→北一輝→阿部定→
局部を毎日触る毎日です。 >>706
>斉藤茂吉→正岡子規→契沖
次は万葉集を予言する。 >>709
予言も何もあなた、万葉集に来てますがな。
茂吉、子規、契沖だけで本棚ひとつ埋まってしもうた。 >>707
メイドカフェの回数を減らし、正社員を目指して就活をしよう。
>>708
相当危ない状態です。すぐ病院へ行ってください。
>>710
少し本題を節約して、老後に備えよう。 >>712
お見それしました。ゆたかな余生、羨ましいです。お達者で。 >>714
私は日本語でしか読めないから偉そうな事は
いませんが、少しだけ書きます。
まず、辻邦生は「精妙な塑像的描写力と緻密な
物語構成によって主題を深く掘り下げた小説世界の
見事さ」と書いています。
「魔の山」のハンス・カストルプはゲイだ、という
論文をドイツ人学生が発表して物議をかもしたことが
あり、それに対する反論をザビーネ・レアが書いています。
レアによると読者を酔わせるマンの小説の魅力はアンビヴァレンス
だと。たしかにこのアンビヴァレンス(ハンスがかつて愛した
少年の面影を持つショーシャ夫人)は私も魅了されました。 70未満が2ちゃんやってんのかよw
いい若いもんがなんだ。もっとマシなことをやれwww 精妙な塑像的描写力と緻密な 物語構成によって主題を深く掘り下げた小説世界の
見事さ
いいね そうかね。みんな当たり前の条件のように思えるけどな。マンに限らず、
トルストイでもゲーテでもいいだろう。 トーマス・マンは
少年愛好きなの?
それとも、
成人した男性好きなの?
どっちなんでしょうか? っていうか「少年愛好き」と「成人男性好き」では対になってない Paul Ehrenberg との関係は神秘的だ。 トーマスマン 同性愛、で検索したらすぐ論文出てくるよ 世界には色んな論文書いてる奴がいる。
トンデモ説や、箸にも棒にもかからん内容のも多い。
日本にもうじゃうじゃいる。 ドストエフスキー 同性愛、で検索しても出てくるし
たぶんどんな作家の名前をあてはめても出てきそう ベニスに死すはオペラになってるな。
マンはどっちかというと「ファウスト博士」をオペラ化してほしかったらしいが
ベルクを尊敬してた事もあったブリテンには酷な注文であろう。 >>728
読んだ上でトンデモ説かどうかを語ろうや、そういう言葉でまとめないでさ 魔の山を、このクソ寒い季節に合わせて年末年始に読んでるんですけど、数年前は面白くて嘘みたいにスラスラ読了できたのに、
今回はなかなか前に進みません。
読書の進行ってその時の気分にもよるんですね。 >>740
成長した証では?
青年時代面白く読んで、二十年ぶりくらいに再読すると、いろんなところで
躓いた、年齢によって本は変わる。 年を取るとボリュームがある本を読むのが辛くなってくるね。 本には読み時と読まれ時がある。
?啄同時というか、両者が一致するときが一番面白く本を読める。 この小説って、ハンスカストルプの恋愛と、彼とヨーアヒムとの友情と、進歩・啓蒙思想の3つがメインだと
思うのだけど、歳とって来ると「おい、イジイジ妄想してないで、早いとこショーシャ婦人に告白しろよ!」などと野暮な
ことをついつい考えてしまう。
新潮文庫版など、ようやく告白するのが分厚い上巻のラストだし・・。若者向けなのかなこの小説。 >>744
年齢ごと、その人ごとに色々な読み方ができる小説だと思う。
冒頭に時間概念のことが出てきて、若い頃は「カント由来かな?」と思ったが
時間という概念を初めて出してきたのはアウグスティヌスみたいね。
内的時間と外的時間の問題は20世紀文学の大きなテーマだと思う。
シュテール夫人について「病気で馬鹿なのは悲惨だ」と言ったことをハンスが行っていたが、
若い頃はノヴァーリスの進化論(?)のことかと思っていた。
鉱物・植物・動物・人間といった宇宙の階層構造のことを言いだしたのはオリゲネスみたい。
看護婦婦長の名前が「アドリアティカ・フォン・ミュレンドルク」というのは
13世紀頃に亡くなった人のの名前みたいだとハンスとセッテンブリーニが笑って話し合うが
ヒルデガルト・フォン・ビンゲンという12世紀のベネディクト派女子修道院長で有名な人がいた。
ヒルデガルトは今は聖女にと申請中と聞いているが、様々な才能を持つ天才的な女性と言われている。
ヒルデガルトの作曲した曲は Youtube に沢山ありますよ。グレゴリオ聖歌に近い感じ。
若い頃はヒルデガルトのことなんか知らなかった。 >>744
あの状況で「早く告白しろ」と思うほうが
むしろ気持ち的に若者のような気がするんだが 時間の流れについて、かなりこだわりを見せていますね。
それから著者も冒頭で言ってるけど、とにかく描写が徹底して緻密!
だから素人の感想を言えば、なんか本当にあのサナトリウムで一緒に
生活しているような感覚に時々襲われる・・。 プルースト(1871〜1922)とマンは(1875〜1955)はよく似ている。
ほぼ同時代を生きている、「時間」に対する関心、音楽に対する異常な嗜好、
同性愛的傾向、…互いに言及した文はあるのかな。プルーストとマンを並べて
論じた評論があれば読みたいが、そんな力量のある評論家はいないだろうな。 プルーストはホモを露骨に描いているけど
マンは仄めかしに留めている プルーストとマンと云えば、日本では辻邦生くらいしか浮かばないな。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています