>>190
はい、川端は大好きで『千羽鶴』もいいですね。『みずうみ』が特に好きなのは、川端の変質者(もちろん最大の褒め言葉です)としての特質がよく出ているからです。川端は何度も映画化された『伊豆の踊子』やノーベル賞の受賞理由によって純愛や日本人の心情を繊細に描く作家というイメージがありますが、それは彼の持っている美点の一部であって川端の作家としての最大の評価はその変質者としての視点と資質にあるのではないかと思っています