追記

なので、あらゆる「作品」は、それを起点に無方向に作用を増殖させる「きっかけ」なのだが、
ハスミンはそのアナーキーで拡散的な運動を、むしろ抑圧し、去勢化することに生涯をかけてきた、とも言える。
つまり、「作品」を、とりあえずの始点ではなく、神聖なる「終点」としてしまったこと。
その「普遍性」は、ブラックホールのように、一切をその「外」には逃れ出させない。

まじねる