MDの出だしは結構好きだな 0103吾輩は名無しである2018/01/17(水) 23:35:19.85ID:OcRXvOb7 でもなんで名詞のアタマがいちいち大文字なん? 0104吾輩は名無しである2018/01/17(水) 23:52:38.92ID:kck6F+PM そこすごくどうしても絶対に気にするところなん? 0105吾輩は名無しである2018/01/17(水) 23:57:02.23ID:OcRXvOb7 どういう意図で異常な書き方しているかわかる? 0106吾輩は名無しである2018/01/17(水) 23:59:25.01ID:AbtzPqqn>>102 Mason & Dixon will seem highly fragmented, information-dense, and full of frustratingly incomplete lines in dialogues. A 773-page book that scorns coherence does make heavy demands on its audience, so in addition to wondering how to read it, one can ask why Pynchon should have constructed his storyworld in this fashion. 0107吾輩は名無しである2018/01/18(木) 00:12:59.34ID:mlPg3gY3 Snow-Balls have flown their Arcs, starr'd the Sides of Outbuildings, as of Cousins, carried Hats away into the brisk Wind off Delaware,―the Sleds are brought in and their Runners carefully dried and greased, shoes deposited in the back Hall, a stocking'd-foot Descent made upon the great Kitchen, in a purposeful Dither since Morning, punctuated by the ringing Lids of various Boilers and Stewing-Pots, fragrant with Pie-Spices, peel'd Fruits, Suet, heated Sugar,―the Children, having all upon the Fly, among rhythmic slaps of Batter and Spoon, coax'd and stolen what they might, proceed, as upon each afternoon all this snowy Advent, to a comfortable Room at the rear of the House, years since given over to their carefree Assaults.
そのあたり詳しい18世紀英語の文法入門 あったら教えて 0118吾輩は名無しである2018/01/19(金) 01:33:26.89ID:VCq8rXXQ そういえば山形浩生も同じこといってたな。邦訳読めばいいんじゃないのか。 0119吾輩は名無しである2018/01/20(土) 05:49:27.66ID:YPnS9YuU 原文の朗読の全集とかねえのかな GRのそれはかつてYouTubeにあがってたが 0120吾輩は名無しである2018/01/20(土) 09:11:37.06ID:iefd5F5O ピンチョンが村上春樹とウエルベックをどう読んでるか興味ある 0121吾輩は名無しである2018/01/20(土) 12:07:34.30ID:wFuU7nzF オーディオブック(朗読)全集は見当たらないけどUSアマゾンでもitunesでも売ってるよ CDでもDL販売でも 競売、インヒアレント、逆光、重力、ブリーディング 各20ドルから60ドルくらいだ Audibleの定額制なら月15ドルで聞き放題 0122吾輩は名無しである2018/01/20(土) 12:34:04.79ID:5ysbPCr9>>117 失楽園は叙事詩なので、行のアタマは大文字で、それはミルトンの特徴ではなくてほかの詩人でも同じです・・・ Nine times the Space that measures Day and Night?? 50 To mortal men, he with his horrid crew Lay vanquisht, rowling in the fiery Gulfe Confounded though immortal: But his doom Reserv’d him to more wrath; for now the thought 0123吾輩は名無しである2018/01/20(土) 12:37:17.75ID:ymHIt8Ay ウエルベックは読んでも村上春樹は興味なさそうだけど それよりソローキや閻連科をどう読んでるか知りたいわ 読んでるとすると 0124吾輩は名無しである2018/01/20(土) 13:01:42.02ID:VWEZoaCz>>122 いや俺の欲しい情報はピンチョンが 部分的にでも依拠した文体についての 情報
どうも回りくどいな 0129吾輩は名無しである2018/01/20(土) 16:09:44.98ID:WRBkMseT Pynchon Wiki は見た?
[capitalization] At first there seems to be no discernible pattern: caps seem accented to be rhythmically stressed, as in reading poetry. Uncapitalised nouns in the first paragraph include: shoes, slaps, afternoon, rear, years, table, side-benches, branch, family. Capitalised abstract nouns include: Arcs, Sides, Descent, Dither, Fly. The pattern: Significant nouns, reflective of the Germanic roots of Old English. To this day all nouns are capitalized in German, and it was still normal to capitalise nouns in early 18th century English writing - Robinson Crusoe contains a bare handful of uncapitalised nouns, apparently overlooked by the typographer. By the later 18th century the more familiar nouns - household and familiar objects, indeterminate nouns and those requiring less emphasis when read aloud - were left uncapitalised. There is a tangential grammatical advantage in that it helps discriminate homonyms - secret is an adjective, Secret is a noun, venture is a verb, Venture is a noun. 0130吾輩は名無しである2018/01/20(土) 16:14:50.17ID:0tcyB3Wh おおありがとう ちょっとその辺りを調べるわ
アメリカの神話を「二人の男が森のなかに入っていく」と要約した批評家がいたけれども、その分析はMaDを読むうえで刺激的で、鹿を殺す者との比較もしたくなる シェヘラザードになぞらえられる語り手はホラス・ウォルポールの「象形文字の物語」の逆転されきったシェヘラザドを思わせるうさんくさい語りに満ちている スウィフトに始まる文法論争、といえば前の世紀にもさかのぼらざるを得ない かと思えば、クリントンの迷言が取り入れられていたり、無関係に読んできた読書を総動員して楽しめる、複雑な小説は面白い 0149吾輩は名無しである2018/01/28(日) 22:08:55.28ID:g0uD5IFs それを英語で書いてみて 0150吾輩は名無しである2018/01/28(日) 22:20:12.17ID:Lg9pPUhq 英語板のような煽り、つまんね 0151吾輩は名無しである2018/01/29(月) 00:36:02.13ID:bxO4yrUD I started re-reading of M&D in English. This novel is composed of 78 chapters. I decided to read this novel each chapter in half an hour to two hours day by day. I hope finish reading it within two months.
This magnum opus is considered as Pynchon’s best novel after “Gravity’s Rainbow”. Thomas Pynchon took 20 years for writing this novel. I think this novel is masterpiece, for reading it drives me to reading more and more other books, one of the reason I love Pynchon.
“The Castle of Otranto” is written by Horace Walpole in the same age, strange Gothic novel. Why in this era, gothic novels emerged? Pynchon pointed that the age of Enlightment is also the age of madness, the essence of the reason of the time was to explain. In Mason & Dixon Pynchon emphasis on the mad aspects of this rational century. For example, inexplainable ‘speaking dog’, ‘machine-duck’ or ‘subterranean human’. I have read one critic abstracted American Myth as ‘ Two men goes into a Forest’. As reading this fiction, his analysis of what is America is quite stimulating to me. “Deerslayer” sequela is written by Fenimore Cooper, tuckling the very period. Comparison of Deerslayer with M & D will be fun to me.
The narrator of M & D is a blanch of Sheherazard. Horace Walpole’s another work “Hierographic Tales” illustrate another Sheherzard, who is inverted the original completely with mocking. Narrators of both novels have full of unreliableness. There is a glammer war Jonathan Swift started, the root dates back to the previous century. Tuckling with eighteenth century glammer at a time, then allusion to Bill Clinton’s (in)famous apology make me laugh. Solitary knowledges I ever learned from unrelated books are combined and entertain me. Pynchon’s complex novel is so stimulating, with its astonishingly broad-based knowledge. 0152吾輩は名無しである2018/01/29(月) 06:18:18.95ID:XBZvPRtW 移り気なオタクって感じ 0153吾輩は名無しである2018/01/29(月) 06:50:42.28ID:QjkHRk/V ん?自己紹介? 0154吾輩は名無しである2018/01/29(月) 07:17:43.47ID:8zZGsa4K マウントの取り合いするお猿さんばっかり それが文学板なんだよね 0155吾輩は名無しである2018/01/29(月) 08:36:27.89ID:+MDbzhT6 そろそろ「マウント」って言葉 古くなって来たよな 恥ずかしくて使えない 0156吾輩は名無しである2018/01/29(月) 09:17:15.54ID:bKe7ogar もうマウント取ってやがる! 鮮やかやでぇ! 0157吾輩は名無しである2018/01/31(水) 16:48:11.48ID:nlkLlcyc>>155 君がそのマウント君だねw 勝手に死語扱いにしないようにな 君のようなのが次々と現れるから当分死語にはならない事情があるのだよ 0158吾輩は名無しである2018/01/31(水) 19:56:59.12ID:NoVrH/SO つまんね 0159吾輩は名無しである2018/02/02(金) 12:34:38.14ID:K3/AaKaH チュウ、チュウ、タイム! 0160吾輩は名無しである2018/02/03(土) 11:35:37.45ID:KdmnGgW1 エッジ翻訳まだかよ遅ーな! 0161吾輩は名無しである2018/02/03(土) 12:15:00.91ID:3xYIELYi でもマウント取るために ピンチョン読んでるからなあ マウント取るためにウェーベルン聴いてるし
英語は大文字は校正で直されているけれども、過去形の表記はそのままで、ピンチョンの表記とは異なるルールに基づくことが分かる 舞台となるフィラデルフィアの背景・人間関係を知る上で非常に参考になる Honest John was the first that I know of who mix'd narration and dialogue; a method of writing very engaging to the reader, who in the most interesting parts finds himself, as it were, brought into the company and present at the discourse. De Foe in his Cruso, his Moll Flanders, Religious Courtship, Family Instructor, and other pieces, has imitated it with success; and Richardson has done the same in his Pamela, etc. 1720年代にバニヤンを読んでの感想だけれども、「語り」と「対話」を混在させた文体が「天路歴程」に始まる、というフランクリンの感想は正しいかはともかく面白い 読者をまるで登場人物と同じ環境にいるかのように感じさせる本には初めて出会った、という経験を語っている それは紛れもなくこの時代に成立するノヴェル(新奇なもの)をとらえている (残念ながらこの自伝では会話を口語表現でなく書き言葉で表しており、ピンチョンが採用したフランクリンの奇妙な語り口を検証することはできない) ごく一部に俗語表現が見られるが、「民衆が話すであろう口語を書き言葉にしたもの」にとどまっている "Nobody, but I am very poor and in distress, and I sweeps before gentlefolkses doors, and hopes they will give me something." 0169吾輩は名無しである2018/02/10(土) 19:10:32.03ID:Gtmg2mn8 ピンチョン五輪開幕 0170吾輩は名無しである2018/02/22(木) 08:46:54.22ID:APDQQmMq メイスン&ディクスンようやく半分だがそろそろ読書ノートが三冊目 Chasing Venus「金星を追いかけて」には二人以外にもたくさんの登場人物が登場し、金星の日面通過の背景を知ることができた 時系列を意識して整理していくと、急に時間が飛んでいる場面が非常に多いのだけれどその欠落を埋める一助となる 語り手がほとんど二人と一緒にいないため、一緒にいるときに直接聞いたことになっているが、メイスンが故意に事実を隠していることは明記されていたりする メイスンとディクスンの視点からは説明ができない事象を、さまざまな妄想や陰謀や推測で、説明されたことを語り手のフィルターを通して届けられる 例えばアカデミーからの「理不尽な」指令は、アカデミーから見ればどうであったのか 世界中に散らばった天文学者たちの中で、指示に逆らい続ける「反抗的な二人組」が唯一南半球における理想的なデータを入手した この観測データを待つ側の論理も垣間見えて、良い読解の補助線となった スマトラで測定をするはずだった二人が突然ケープタウンで観測をしていることは作品中では説明されない 日面通過を観測して、そのデータをアカデミーに持ち帰らなくてはならないのに数か月ケープタウンで過ごしている理由も空白にされる 0171吾輩は名無しである2018/02/26(月) 04:29:36.92ID:BDG4vuI8 理解のしにくい単語を片っ端から語源といつ英語に入ってきたかを調べながら読んでいる(COD) 単語帳を作成して、現在300語ほどになっていて、最終的には1000-2000語程度になりそうなのだが、奇妙な特徴がある 16世紀、17世紀にラテン語やフランス語から英語に入った(そして消えていった)単語が非常に多いのだが、時折19世紀につくられた単語などが出現する 当然そんな単語がメイスン&ディクスンに登場するのはおかしいのだが、anachronisticな用例の周りにはあえて使うピンチョンの意図を感じる
これが使われる場面は thro’ candle-lit iridescences of vocal Spray ろうそくで照らされた虹の色のような声音を浴びせかけてくる(機械仕掛けの鳩) A new and iridescent generation of Philadelphia Beauties 新しい、虹のように色を変える世代のフィラデルフィア美人たち
このようにピンチョンが複数回印象的な場面で使用している単語には、彼がほかの作品でも好んで使用している単語と、メイスン&ディクスンにしか登場しない単語がある iridscenceは「V.」、「競売ナンバー49番の叫び」、「重力の虹」、「逆光」でも複数回使われている head shaman’s house have spider monkeys which are iridescent. They change color in the sunlight. Everything changes.(V.)
バースもピンチョンも、「白人がインディアンの捕虜になる」という体験記の利用のされ方を問い直しているけれど、捕虜記は二つの側面を持っている 残虐な側面を強調するイデオロギーと、「高貴な野蛮人」というポジティブな(しかしそのポジティブさを「アメリカ」に回収しようとする)イデオロギー 「インディアン」への憎悪と偏愛(フェチシズム)回避が二人に共通していて、しかしそのアンビバレントな違いこそ面白い 0180吾輩は名無しである2018/03/11(日) 18:05:45.92ID:8YsBmPOK A Narrative of the Life of Mrs.Mary Jemisonは、より古い時代のSot Weed Factorより更に前に起こったメアリー・ローランソン夫人の手記とともに邦訳も出ている 1830年代の「アメリカン・ルネッサンス」の時代には「インディアン」表象はこの大流行したインディアン捕虜体験記を抜きにしては語れず、「アメリカ文学」の端緒のひとつともされる たとえばホーソーンは「インディアン」嫌いとされ、メルヴィルは作品中で多くの先住民族を描き、日本でも研究書が最近出ている
ジョン・バースはメリーランドのジョンス・ホプキンス大学で長年教授を務めた作家であり、この「インディアン表象」の読み直しの中心地は彼の同僚たちだった ピンチョンは、時間的にも空間的にもこの60年代の「事件」には隔てられている A Narrative of the Life of Mrs.Mary Jemisonを凝縮したようなピンチョンの描写は、バースのポカホンタスの描写と似た屈折を感じる 扱わざるを得ない事件でありながら、語られるさまをそのままに受け入れられないことは表明せざるを得ない、というような・・・ Leslie A Fiedlerら、何人かの作家・批評家を読み直す必要を感じた 0181吾輩は名無しである2018/03/15(木) 02:42:26.02ID:zgDL2JLu 新作もいいけど ピンチョンwiki訳してくれんかなぁ あれが読めれば一番手っ取り早い情報の手立てになる 0182吾輩は名無しである2018/04/19(木) 22:10:33.83ID:5iclr/yN ぶりえぢの邦訳出る前に新作出たりして 0183吾輩は名無しである2018/04/20(金) 09:34:40.25ID:Q22Func1 まだ書いてるのかな? 0184吾輩は名無しである2018/04/26(木) 23:44:42.71ID:G8UkjW15 大量の未発表作品があるかもしれないとか、昔どっかのサイトで見た覚えがあるが、はたして 0185吾輩は名無しである2018/04/27(金) 11:22:17.86ID:YvtQHaBo ピンチョンの未発表原稿を巡る怪奇ミステリー小説誰か書いておねがい 0186吾輩は名無しである2018/05/04(金) 22:07:46.80ID:QwN6gF1s 篤胤の「仙境異聞」を読み始めた ボルヘスもびっくり ピンチョンを超えてるw 0187吾輩は名無しである2018/05/05(土) 03:41:17.83ID:zuz4fQHe どの辺りがどうすごかったのでつか? 0188吾輩は名無しである2018/05/09(水) 21:38:57.62ID:KWxokF+t ピンチョンしっかりランクインしていますね 聖書のランクインで騒ぎみたいだけど