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ドストエフスキーPart46 [無断転載禁止]
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0598吾輩は名無しである
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2018/05/31(木) 10:27:45.07ID:5uMJt3oY
ロスチャイルドになりたいって、言い方はわるいが平たく言えば成金になりたいってことだよね
社会では成功しそうだけど
0599吾輩は名無しである
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2018/05/31(木) 16:35:14.78ID:v2QWW32y
>>598

「未成年」の主人公は家柄コンプレックスがあるが
カネがあれば外国の爵位を買って家柄ロンダリングができる。

日本でも下級の官位や、御家人の位はカネで買えた。

勝海舟の先祖もカネ詰んで御家人になったはず。
0600吾輩は名無しである
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2018/06/01(金) 01:11:26.95ID:01y3H8Yw
アルカージイは極度の節約とか貯蓄癖があるのに一気に賭博ハマったりで面白い
めちゃくちゃ具合も未成年ならでは
0601吾輩は名無しである
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2018/06/01(金) 02:01:33.21ID:krMvihsK
今頃ある本を読んでいて気がついた
ソーニャを書くにあたりマグダラのマリアを念頭においている(らしい)
ソーニャは娼婦であり聖女でもあった
マグダラのマリアが悔い改めた娼婦というのはそう聖書に書いてあるのかな
聖書が分かる人がいたら聞きたいです
0602DJgensei artchive gemmar
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2018/06/01(金) 10:53:46.36ID:y+y9Re5x
DCQ4
0604吾輩は名無しである
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2018/06/01(金) 21:29:36.45ID:t2MXIhCM
生きることを考えた時にどう生きるかの2択がもしあるとするならば、個として苦ではあるが自由であるのと、全体として盲目であるが幸福であるのと、どちらがいいのかなんて久しぶりに大審問官を読み返してふと考えた

「われわれ羊飼いは、羊の群れである彼らの手で収穫されたパンを、取り上げて分配する。彼らはパンそのものよりも、われわれの手からパンを受け取れることの方がうれしいからだ。
われわれは、彼らを働かせはするが、労働から解き放たれた自由な時間には、彼らの生活を、子どもらしい歌や合唱や、無邪気な踊りにあふれる子供の遊びのようなものに仕立ててやるのだ。
われわれは、彼らの罪も許してやる。われわれは、彼らが罪を犯すのを許してやるので、彼らはまるで子どものようにわれわれを愛するだろう。
彼らは、われわれに対してどんな隠しごとも持たなくなる。
彼らは、自分の良心がかかえるもっとも苦しい秘密を、われわれのところに持ち込んでくるだろうし、われわれがそのすべてを解決してやる。
そして彼らは、われわれの解決を大喜びで受け入れるだろう。
なぜならその解決は、すべて自分一人で解決しなければならない現在の大きな心労や、恐ろしい苦しみを取り除いてくれるからだ。」

大審問官もまた別の方法で人類を憐れんでいたのかもしれない
0605吾輩は名無しである
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2018/06/01(金) 23:29:22.28ID:PhkZIeMD
>>604
自由についての大審問官の定義とゾシマのそれはちがう。世間一般のわたしたちが憧れる「自由」は大審問官
の自由だ。

こんなものは「自由」ではない。ゾシマの言うとおり「束縛」である。

ドストエフスキーの真意は、ゾシマにあり。大審問官はアンチテーゼとして表現された。

ただし、この最終行については、わからぬ。
> 大審問官もまた別の方法で人類を憐れんでいたのかもしれない
0606吾輩は名無しである
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2018/06/02(土) 02:38:17.51ID:e0OiwZf0
大審問官は小説の構成上ゾシマへのアンチテーゼで作られたというのは確かにそうだね
ドストエフスキーが得意とした弁証法として考えるとそうなるね
やはり小説は全体を通して読んだほうがよさそうだ
わるい癖でついつい部分で完成させようとしてしまいます
0607吾輩は名無しである
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2018/06/02(土) 04:30:04.51ID:Fbgz+GRv
>>606
> 大審問官は小説の構成上ゾシマへのアンチテーゼで作られたというのは確かにそうだね
> ドストエフスキーが得意とした弁証法として考えるとそうなるね
> やはり小説は全体を通して読んだほうがよさそうだ
> わるい癖でついつい部分で完成させようとしてしまいます

こんばんわ。またしても、夜ふかし。至急寝るよ。いつもあえて「断言口調」で書いてる。

あれを書いた時も、よく大審問官の引用部を読み思索して書いたわけじゃないんだ。

「ゾシマへのアンチテーゼ」などというのも、どっかの巻末の解説文の記憶から書いただけなんだ。ほんとうに自分の心で実感してカキコしてない。

青春時代、カラマーゾフ熱読中のころも、大審問官の章はよく分からなかった。その後時を経るにつれ、ぼくはカラマーゾフの中でも、特に第六篇第七篇を愛した。折りにふれ、なんどもゾシマの教えを再読した。

ぼくは、あなたと、また他のたいせつな同志の皆さんと、「プロとコントラ」や「ミーチャの裁判」について、深く読み、「いったいカラマーゾフがどういう風にぼくの人生に影響を与えたか」や、この書が示す真実を、わがものとしたい。

いっしょに、このスレを、他に類例なき異次元のスレとしていこう!
0608糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y
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2018/06/02(土) 09:48:54.77ID:VxAeaw4r
中国・朝鮮を植民地とすることは「女心の定義」(垂加神道・政治)をコントロールすること、
「男が女を愛する気持ち」(経済)をコントロールすることを意味するが、
これは「王」(トマス・アクィナス)が「詩の世界のヒーロー」となる舎弟(イノセント9世)を
中国・朝鮮に作り出すことから可能になる。
日本人が中国・朝鮮の「いじめられた人間模様」(神学大全)を書くことから、
外国で「詩の世界のヒーロー」になれるし、詩のモデルになるということは「巨額なマネー」
を生み出すことを意味する。
そのためには、朝鮮語・中国語で「垂加神道」を書くことと、いとこの女の子との関係などの
「自伝」を書くことが必要になる。
これが、「中国・朝鮮の外交防衛を引き受ける」「人的交流が自由になる」「恋愛が自由になる」
ことから「連邦制」へと発展的解消を遂げることもある。
スタンフォード大学は、いったいどこの国の味方かは分からないが、「いちばん熱心な読者」
である私のことしか考えていないようだ。

詩の世界のヒーロー。
https://www.youtube.com/watch?v=7DwAwNNHaW8
0610吾輩は名無しである
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2018/06/03(日) 16:40:13.87ID:ZphMhL7j
「怒り」と二等大尉は引きとった。
「まったく怒りでございますな! 小っぽけな子供のなかにも偉大なる怒りがありますで。

あなたはこのことをみなまでご存じないでしょうから、ひとつくわしく説明さして頂きましょう。
他でもありませんが、あの出来事のあとで、学校のこどもらが、あれをへちまと言って、
からかいだしたんでございます。

学校の子供らは残酷なものでしてな。ひとりひとりのときは、天使のようでも、いっしょになると、
ことさら学校でいっしょになると、残酷な場合が多うございますよ。
(入力者注 以上、米川駅手入力。ここより以下コピペ、別翻訳者なり)

みんながイリューシャをからかいだしたとたんに、あの子の胸に崇高な精神が
むらむらと頭をもたげてきたんでございますな。

これが普通の男の子なら、めめしい息子なら ―― 尻尾をまいてしまって、自分の父親を恥ずかし
がりだすところでしょうが、あれはひとり敢然とみんなを向こうにまわして父親のために立ちあ
がったのでございます。

父親のため、真理のため、真実のためにね。なぜといって、あなたのお兄さんの
手に接吻をして、『おとっつぁんを堪忍してあげて、おとっつぁんを堪忍してあげて』と叫んだとき、
あの子がどんなつらい思いをしたか、それを知っているのは神さまと私だけでございますものね。

まあこんなふうにしてわれわれの子供たちは ――
つまりあなた方のじゃなくてわれわれの子供たちは、軽蔑されてはいるが心の気高い貧乏人
の子供たちは、まだ生まれてから九年にしかならないのに地上の真理を知るのでございますよ。

金持ちなんかにはとてもとても、一生かかったってあんな深いところまで究めつくせるものじゃ
ございませんが、うちのイリューシャはあの瞬間、あの広場で、お兄さんの手に接吻をしたとた
んに、あの瞬間にあらゆる真理に通じてしまったんでございますよ。

そして、その真理があの子の血肉と化したとたんに、あの子はその真理のために永久に打撲傷を
負ってしまったんでございます」 ded chi
0611吾輩は名無しである
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2018/06/03(日) 18:53:09.13ID:qz9fVrIK
カラマーゾフのスネギリョフはなんか好きなキャラなんだよ
マルメラードフのような飲んだくれのどうしようも無さがないけど
違うベクトルの駄目人間さ加減がいい
0612吾輩は名無しである
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2018/06/03(日) 20:28:49.54ID:bnSyYzxZ
>>592
>でも、ドストエフスキーはこいうのも批判的ではなかっただろうか
>ここからは個人的感想ではあるけど、
>ドストエフスキーはキリスト教会の教えではなくて
>キリストの教えの方をうったえたかったのではないかと思っているよ

だからムイシュキンにカトリックを批判させている
これは暴力を根拠とする世俗権力と癒着して成立する政治宗教への批判であり
こういう欺瞞の体制下で虐げられた民衆の素朴な信仰心こそ
スラムで魂の救済をといたキリストの教えに即したものとして評価する
イエズス会よりも鞭身派の方を崇高とするのはそういう事でしょうね

民衆救済という点では初期の社会主義的作風よりも更に深化していく
これが憐れみと赦しを二枚看板とする「謙虚な巨人」の思想であるが
情熱に生きる「人間」ロゴージンや本質的に傷ついた幼子であるナスターシャ
の破滅に随伴する形で地上から霧のように消えていく

で、この原罪と崇高性の織り成す悲劇を見せつけられた
もう一人の主人公たるロマンチストのアグラーヤは
世俗的価値で固められた壁の中の世界に取り残される
つまり一種の絶望だけがのこるわけです
世俗的価値を踏み越えようとして
虚栄心や嫉妬などの理由から越えられなかった人間の哀れさも
同時に描かれているわけです
0613吾輩は名無しである
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2018/06/04(月) 02:13:30.89ID:e90xiE9t
>>612
アグラーヤが環境的習慣によってつくれた自己の内面性に縛られて、そこから外に出ることのできないでいる絶望ははかりしれない
おそらくは彼女はムイシュキンにその手伝いをして欲しかったのだろう、自己を抜け出す救いを彼に託したのだろう
が、結果ムイシュキンは違う結末に落ち着いてしうのがドストエフスキーらしくて悲劇的だよね

>>612
>もう一人の主人公たるロマンチストのアグラーヤは
>世俗的価値で固められた壁の中の世界に取り残される
>つまり一種の絶望だけがのこるわけです
言われてみて思い出せたよ
0614吾輩は名無しである
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2018/06/06(水) 02:06:33.16ID:6/z3/T0f
さて読みたい本がない時期になってしまった
こういう時は再読するか適当に読んでみるかなやむ
0615糖質ですが ◆/dRpTBnZTC3y
垢版 |
2018/06/06(水) 17:00:26.47ID:obAt3GVf
福祉国家について述べよ(模範解答)
http://hougakukyoushitu.cocolog-nifty.com/thirdroundthriller/2018/06/post-5dd4.html

地球のエネルギーを最大化するためには「テレビ」という夢がなければならない。
しかし、「絶対」つまり、ステージの上の女の子を笑わせることは出来るのか?
これが成立していないのならば、教科書もないし、芸能人一家というものも存在できない。
病人続出の芸能界と福祉の関係について。
0616吾輩は名無しである
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2018/06/06(水) 21:14:11.92ID:Lk/h9LPx
>>613
>アグラーヤが環境的習慣によってつくれた自己の内面性に縛られて、そこから外に出ることのできないでいる絶望ははかりしれない

アグラーヤ(偉大、名誉、輝き、美)
アデライーダ(高貴)
アレクサンドラ(防御、男性名アレクサンドルの女性形)

であり、長姉アレクサンドラが末妹アグラーヤを守るために
楯となって婚期を逸している理由でもある
次姉アデライーダも似たような覚悟ではあるが
エパンチン家の流儀として上流階級への仲間入りを望み
実際、Ш(シチャー)公爵という婚約者がいる

こういう鉄壁の中で箱入り娘として人工的に培養された
アグラーヤの対極にいるのが
地主貴族の娘でありながら幼くして両親と兄弟を無くし
亡父の友人から慰み者として扶養・造形された
ナスターシヤ(復活)フィリッポヴナ(愛・馬)バラシコーワ(子羊)ですね
愛馬(すなわち乗り物)であり子羊といった玩弄物から
これまた勝手な趣味性に基づく教養教育によって「人間」として蘇生した「女」である
「地獄からよみがえった」とも「磨かれざるダイヤ」ともいわれるのはそのため

ロシア名門貴族の末裔でありながら天涯孤独の身の上で
おまけに重度の癲癇から成人になって奇跡的に蘇生したムイシュキン公は
無垢の人という意味ではアグラーヤに
腐敗したロシア社会や現実社会の彼岸から蘇生したという意味では
ナスターシャに近い
それゆえムイシュキン公をめぐるナスターシャとアグラーヤの対決は凄まじく
二つに共通項によってムイシュキンの心は引き裂かれていく
0617吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/06(水) 21:42:41.31ID:Lk/h9LPx
面白いのはアグラーヤの悪手によって
ムイシュキンを手中に収めたナスターシャは
結婚式の形式性(ウエディングドレス・ダイヤ・ブーケ)で身を固め
最初は批判的だった群集を圧倒した段階で
突如、世間(と教会)に反旗を翻し
「墓場」と自身が形容していたロゴージン家へ遁走する

あらゆる社会慣習やドレス・ダイヤに代表される虚飾も脱ぎ捨てて
「墓場」でロゴージンに体を開く行為は
イポリートの「告白」とは別の意味での勝利
すなわち自由獲得と自尊心の回復でもある
しかし勝者として安らかな眠りについている間に
その心臓にかつては歴史書を切り裂き、
ムイシュキン公爵の頭上に閃いたナイフが突き刺さる

「人間」ロゴージンによってその骸は「モスクワのあれ」と示唆された
聖骸として顔も体も白いシーツで隠された「もの」へと変貌する
彼女が「人間」だった唯一の証はシーツからわずかに見えるつま先と
その足元にころがる「レースの塊」(下着だろう)のみで
これを見たムイシュキンは恐怖する

というのはムイシュキンの掲げた「謙虚」「憐み」「赦し」「救い」
では到底及ばない「何か」が横たわっていたからだ
これがアグラーヤ/ムイシュキンに宛てられた手紙で予言されていた
「一端」の正体であり、情熱的な「人間」ロゴージンは発狂し
「賢者」ムイシュキンの知能も粉砕される

まあ真の勝者はナスターシャでしょうね
そしてこの勝利は即破滅であり
その骸も人間の及ばない物として隠ぺいされる
0619吾輩は名無しである
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2018/06/07(木) 01:26:57.46ID:KEoASMsU
神の姿をそのままに写された己は、
永遠なる真理の鏡に逼り近づいた積で、

下界の子から蝉脱して
享楽の自己を天の光明のうちに置いていたのに、
己は光の天使にも増して、無礙自在の力が
既に宇宙の脈のうちを流れ、
創造しつつ神の生を享けようと、

窃かに企てていたのに、なんと云う罰せられようだ。
0620吾輩は名無しである
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2018/06/07(木) 01:37:16.33ID:KEoASMsU
不断は空想が大胆なコウ翔を擅(ホシイママ)にして、

希望に富んだ勢を以て、永遠の境まで拡がっても、
「時」の渦巻に巻き込まれて、狙った幸福が一つ一つ毀れると、
さすがの空想も萎靡して、狭い空間にせぐくまる。
その時直ぐに心の底に、「憂」と云うものが巣を食って、
ひそやかな痛の種子を蒔き、

自分も不安らしく身をもがいて、人の安穏と歓喜とを破る。
この憂は種々の仮面を取り換えて被る。
家になり、地所になり、女房になり、子供になる。
火になり、水になり、匕首になり、毒になる。
貴様は常にその中らぬもののために戦慄して、

その離れ去らぬもののために泣かなくてはならぬ。
いや。己は切に感ずる。己は神々には似ておらぬ。
塵芥の中に蠢く蛆に己は似ているのだ。
その塵芥に身を肥やして、生を偸んでいるうちに、
道行く人の足に踏まれて、殺されて埋められるのだ。

ゲーテファウスト「夜」ファウスト独白
0621吾輩は名無しである
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2018/06/07(木) 01:42:55.69ID:KEoASMsU
はてさて、己は哲学も
法学も医学も

あらずもがなの神学も
熱心に勉強して、底の底まで研究した。
そうしてここにこうしている。気の毒な、馬鹿な己だな。
そのくせなんにもしなかった昔より、ちっともえらくはなっていない。
マギステルでござるの、ドクトルでござるのと学位倒れで、

もう彼此十年が間、
弔り上げたり、引き卸したり、竪横十文字に、
学生どもの鼻柱を撮つまんで引き廻している。
そして己達に何も知れるものでないと、己は見ているのだ。
0622吾輩は名無しである
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2018/06/07(木) 01:43:53.90ID:KEoASMsU
もう彼此十年が間、
弔り上げたり、引き卸したり、竪横十文字に、
学生どもの鼻柱を撮つまんで引き廻している。
そして己達に何も知れるものでないと、己は見ているのだ。
それを思えば、ほとんどこの胸が焦げそうだ。

勿論世間でドクトルだ、マギステルだ、学者だ、牧師だと云う、
一切の馬鹿者どもに較べれば、己の方が気は利いている。
己は疑惑に悩まされるようなことはない。
地獄も悪魔もこわくはない。
その代り己には一切の歓喜がなくなった。
0623吾輩は名無しである
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2018/06/07(木) 01:44:51.07ID:KEoASMsU
一廉ひとかどの事を知っていると云う自惚うぬぼれもなく、
人間を改良するように、済度するように、
教えることが出来ようと云う自惚もない。
それに己は金も品物も持っていず、
世間の栄華や名聞も持っていない。

この上こうしていろと云ったら、狗いぬもかぶりを振るだろう。
それで霊れいの威力や啓示で、
いくらか秘密が己に分かろうかと思って、
己は魔法に這入った。
その秘密が分かったら、辛酸の汗を流して、

うぬが知らぬ事を人に言わいでも済もうと思ったのだ。
一体この世界を奥の奥で統すべているのは何か。
それが知りたい。そこで働いている一切の力、一切の種子しゅしは何か。
それが見たい。それを知って、それを見たら、
無用の舌を弄せないでも済もうと思ったのだ。
0624吾輩は名無しである
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2018/06/07(木) 01:50:40.29ID:KEoASMsU
ああ。空に照っている、満ちた月。
この机の傍で、己が眠らずに
真夜中を過したのは幾度だろう。
この己の苦をお前の照すのが、今宵を終であれば好いに。
悲しげな友よ。そう云う晩にお前は

色々の書物や紙の上に照っていた。
ああ。お前のその可哀らしい光の下に、
高い山の背を歩くことは出来まいか。
霊どもと山の洞穴のあたりを飛行することは出来まいか。
野の上のお前の微かな影のうちに住むことは出来まいか。

あらゆる知識の塵の中から蝉脱して、
お前の露を浴びて体を直すことは出来まいか。
0625吾輩は名無しである
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2018/06/07(木) 02:05:09.37ID:KEoASMsU
いつの世、どこの国でも人間が自ら苦んで、
その間に罕(マレ)に一人位幸福な奴があったと云うことを、
己に万巻の書の中で読めと云うのか。
空洞な髑髏奴。なぜ己を睨んでいる。
お前の脳髄も己のと同じように、昔迷いつつ軽らかな

快い日を求め、重くろしい薄明の中で、興味を以て
真理を追うて、みじめに失敗したと云う外はあるまい。



己に用のない古道具奴。お前達は父の手沢(シュタク)のお蔭でここにいる。
火皿を弔る滑車奴。お前はこの机に濁った燈火がいぶっている限、
夜な夜な煤けて行くばかりだ。
この少しばかりの物を、疾っくに売り飛ばせば好かったに、

己は重荷のようにそれを背負って汗を掻いている。
貴様の先祖から譲り渡された物を、
貴様が占有するには、更にそれを贏(カ)ち得んではならん。
利用せずに置く物は重荷だ。
刹那が造ったものでなくては、刹那が使うことは出来ない。
0626吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/07(木) 02:06:55.60ID:KEoASMsU
長大引用ありがとうございましたっ!!

最後の段落のあたりを引用するつもりでしたが、どの箇所をとってもあまりに見事のため、

つい、こうなりましたw
0627吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/07(木) 02:08:06.38ID:KEoASMsU
ゲーテ閣下ありがとうございます

鴎外先生ありがとうございます!
0628吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/07(木) 02:21:05.26ID:heIfmuNZ
>>623
>一体この世界を奥の奥で統すべているのは何か。
>それが知りたい。そこで働いている一切の力、一切の種子しゅしは何か。
>それが見たい。それを知って、それを見たら、
>無用の舌を弄せないでも済もうと思ったのだ。
ドストエフスキーを読んだことがあるならば、悪魔の手を借りてでも秘密を知りたいと思うのはイワン的だと感じても別に不思議なことではないと思えるだろうw
0629吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/07(木) 02:50:02.86ID:heIfmuNZ
>>617
悟性で物語を再構築する描写の表現がうまいね

>というのはムイシュキンの掲げた「謙虚」「憐み」「赦し」「救い」
>では到底及ばない「何か」が横たわっていたからだ
ふと思ったのは、ラスコリニコフ(男性)がソーニャ(女性)に求める条件に上の引用に当てはまるが、ナスターシャ(女性)がムイシュキン(男性)に求める条件には当てはまらないということ
この弁証法から一つ無理矢理にでも説明をするならば、この何かとは、とりも直さずナスターシャが選んだロゴージンとは「存在(もの・実在)」である

と思ったけど、ナスターシャがロゴージンについて行ったのはあくまでムイシュキンのためでもあったとするならば、以上の結末は正反対になる
まったく難しいw
0630吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/07(木) 10:50:46.94ID:KEoASMsU
>>616
> アグラーヤ(偉大、名誉、輝き、美)
> アデライーダ(高貴)
> アレクサンドラ(防御、男性名アレクサンドルの女性形)

あなたの白痴の解説はやばい。「白痴」ぜんたいの結構がすーっと見えてくる。

「ああ、そうだった。確かにそうだ!そうだったのか?」の連続です。

すいませんけど、翻訳は何で読みましたか?

それと、白痴を最初の方読んで、「しょーもなかった」と感じてしまう方が

わりといるみたいですが、そう感じがちな理由について、どう思われますか?

どっちにしろ、白痴も熟読せにゃならんな!忙しすぎんぞコレw

いま、ゲーテ読んでます。読みやすさが段違いだよ!なんでかってゆーと、

「文字数が少ない」つぎに「とにかく凝縮されている」
0631吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/07(木) 10:54:45.92ID:KEoASMsU
>>611
> カラマーゾフのスネギリョフはなんか好きなキャラなんだよ

ありがとうございます。スネギリョフのこのシーンぜんたいが好きです。

まだまだ引用してまいります。スネギリョフとは「われわれ」のことでは、ないでしょうか?

さぁいったい、もうひとりの「私たちである」アレクセイは、どう答えるのでしょうか?
0632吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/07(木) 22:40:38.65ID:KEoASMsU
>「いえ、いえ、いえ、神様は決してわたくしどもからあなたを奪いは
なさりません。あなたはまだ長く長くお暮らしなさいますとも。」
と母夫人は叫んだ。

母夫人がかく叫んだのは、「長老を文字通りに救世主と、われらが救い手、民衆にとって夫人にとって、母にして父と、われらが守護者と、真底考えているからです。

>「それに、どこがお悪いのでございましょう? お見受けしたところ、
大変お丈夫そうで、楽しそうな、幸せらしいお顔つきをしていらっし
ゃるではございませんか。」

彼女には、老病と戦う長老の、表面しか見えていなかった。
楽観視し、幼児のごとくであった。

>「わしは今日珍しく気分がよいが、しかしそれはほんのちょっとの間
じゃ、それはわしにもよう分かっておりますじゃ。今わしは自分の病
気を間違いなしに見抜いておりますでな。

死の近きことを覚悟されている。その上で、このことを夫人に言い置くのは何のためか?

>あなたはわしが大変楽しそうにしておるといわれたが、そのようなこと
を言うて下さる程、わしにとって嬉しいことはありませんわい。

------------------------------------------------
なぜといって、人は幸せのために作られた者ですからな、じゃによって、
本当に幸せな人は、『わしはこの世で神の掟を果たした』という資格がある。

すべての正直な人、すべての聖徒、すべての殉教者は、みなことごとく幸福であったのですじゃ」
------------------------------------------------
0633吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/07(木) 22:41:13.11ID:KEoASMsU
この言葉を受けて、

>「ああ、なんというお言葉でしょう、なんという大胆で高遠なお言葉でございましょう!」と母夫人は叫んだ。

シンプルな表現であるが、何という深い思想であろうか?これこそ思想そして信仰というべきでないか?

そしてぼくも、まったくこのとおりであると確信する。

「人は幸せのために作られた」

「すべての正直な人、すべての聖徒、すべての殉教者は、みなことごとく幸福であった」
今夜ぼくは、リキュールと各種睡眠薬でフラフラの状態でこの文を書いている。

言い換えれば、

正直であれば、幸福になる。
聖徒として、苦しい修行の人生の結果は、幸福である。
教えに殉じて、お上より死を奉ったものは、やはり幸福の極地を見た。

--------------
悪霊などを読んでないが、複雑な、またネガティブな、またエキセントリックな思想は、浅い。とこう予測する。

この二つの命題こそ、深きが中にも深く、真理の中の真理であると!! ded chi
0634吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/08(金) 01:36:53.71ID:FKKZNDjV
ドストエフスキーが反ユダヤ主義ってマジ?知らんかった。。

でもユダヤ人の天才たちが絶賛しているんだよな。。

アルベルト・アインシュタイン
ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン
ジークムント・フロイト
グスタフ・マーラー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC
0635吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/08(金) 06:23:52.63ID:lBKXFavj
「未成年」は登場人物のほとんどがテンション高いのに
作品全体としては寝技だけのプロレスのような地味な仕上がりになっている。

これは奥行きが深いと思った。
0637吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/09(土) 01:54:38.41ID:QAIqDIGQ
19世紀あたりはユダヤ人嫌いは結構当たり前だった
言われてみて気がついたけど、文学(物語)ではユダヤ人で有名な作家はとても少ないね
物理とかの著作なんかは多いのに
フロイトなんかは夢判断とか精神分析とか発刊されて有名だけど、文学とは分類が違う
有名でないということはそれが元々の文化として根付いていないということだろうけど、何が理由なんだろうねいったい

シェイクスピアもユダヤ人を、例えばシャイロックとか、悪役風の役で描き嫌いなんだろうなと思わせる節がある
悪霊ではシガリョフを超極端な社会主義思想(シガリョフ主義)を持つ役をユダヤ人にしている所なんかはなんとなく嫌いなんだろうなと感じさせるね
0638吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/09(土) 02:05:06.27ID:QAIqDIGQ
ちなみにまったく関係ないが、ロビンソンクルーソーで有名なデフォーは当時の中国人が大嫌いだった
中国人は計りを3つ持っているという会話が冒険記なのに出てくる
彼らが持っている計りは、「自分が買う時に軽くなる計り」「自分が売る時重くなる計り」「自分が計る正確な計り」だったかな
皮肉が効いてて面白いw
0640吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/11(月) 03:15:53.42ID:s2UXCKfe
ゲッベちゃんとか崇拝してたろ
お前ら亀山訳嫌いそうだから買ってみた
0641吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/11(月) 10:56:14.76ID:2uOhq6oB
「あなたのおっしゃることは、一々わたくしの心を突き通すようでござ
います。ですが、幸せ……幸せ……それは一体どこにあるのでしょう?
 ああ、もし長老様、今日わたくしどもに二度目の対面を許して下さる
ほど、ご親切なお方でございますなら、この前申し上げなかったことを、
――思いきって申し上げられなかったことをお聞き下さいまし。わたく
しの苦しみのいわれをお聞き下さいまし。これはもうずっとずっと前か
らでございます! わたくしの苦しみは、失礼でございますが、わたく
しの苦しみは……」こういいながら、夫人は熱した感情の発作に駆られ
て、長老の前に両手を合わせた。
「つまりなんですかな?」
「わたくしの苦しみは……不信でございます……」
------------------------------------------------

何でもない場面に見えるかも知れないが、これは絶対的な「勇気と相手にたいする信頼」だ。

「不信」だと、明確に言い切っている。そして彼女の語る内容は、ますます深くなっていく。
0642吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/11(月) 11:14:17.72ID:2uOhq6oB
「神様を信じなさらぬかな?」
「ああ、違います、違います、そんなことはわたくし考える勇気もござ
いません。けれど、来世――これが謎なのでございます! この謎に対
しては誰ひとり、本当に誰ひとり答えてくれるものがありません



…全く、この来世という考えが、苦しいほどわたくしの心を掻き乱すの
でございます……本当に恐ろしいほどでございます……それでも、わた
くしは誰に相談したらいいかわかりません、どうしてもそんなことはで
きませんでした……ところがただ今、わたくしは思いきってあなたに申
し上げるのでございます……ああ、どうしましょう、今あなたは、わた
くしをどんな女だとお思い遊ばすでしょう!」と夫人は思わず手を拍った。

「わしの思わくなぞ憚ることはありませんじゃ。」と長老は答えた。
「わしはあなたの悩みの真実なことを全く信じきっておりますでな。」
「ああまことに有難うございます!
0643吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/11(月) 11:17:41.83ID:2uOhq6oB
> ねえ、わたくしはよく眼をつぶって、こんなことを考えるのでござい
ます、もしすべての人が信仰を持っているとしたら、どこからそれを得た
のでしょう? ある人の説によりますと、すべてこういうことは、はじめ
自然界の恐ろしい現象に対する恐怖の念から起こったもので、神だの来世
だのというものはないのだそうでございます。ところで、わたくしの考え
ますに、こうして一生涯信じ通して、死んでしまえば急に何もなくなって
しまって、ある文士のいっているように、『ただ墓の上は山牛蒡が生える
ばかり』であったら、まあどうでございましょう。恐ろしいではありませんか!

特定の宗派の、特定の信仰についての疑念ではない。信仰というもの全般
について、そんなものは「ウソではないか?」という大疑念である。

『ただ墓の上には山牛蒡が生えるばかり』だというんだ!
0644吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/11(月) 11:17:58.97ID:2uOhq6oB
> 一体どうしたら信仰を呼びもどすことが出来ましょうかしら? もっ
とも、わたくしが信じていましたのは、ほんの小さい子供の時ばかりで、
それもなんの考えなしに機械的に信じていたのでございます……どうした
ら、本当にどうしたらこのことが証明できましょうか、今日わたくしはあ
なたの前にひれ伏して、このことをお訊ねしようと存じまして、お邪魔に
上がったのでございます。

なんと夫人は(今回気づいたが)なんやかやの悩みのためでなく、「この
根本的疑念をはらすためにのみ」ゾシマ訪問したというんだ!
すごい求道心ではないか?(ただ問題は、現実遊離の観念になっていかな
いか?という点か。まさに彼女もその点を自覚していて、それで恥じてい
るのではないか)

>じっと立って周りを眺めましても、みんな大抵どうでもいいような顔を
しています、今の世の中に誰一人そんなことを気にかける人はありません。
それなのに、わたくし一人だけ、それが堪らないのでございます。本当に
死ぬほど辛うございます!」

ほんとうに、夫人の言うとおり「みんな大抵どうでもいいような顔をして
いる」ではないかっ
真実の哲学者はどちらなのか?夫人か、われわれか。
0645吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/11(月) 11:24:36.72ID:2uOhq6oB
イワンだけが、神と不死について、考えているのではない。

登場人物のすべてが、彼以上の哲学者なのであった。

それこそ、カラマーゾフの秘密だ!
0646吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/11(月) 19:13:04.72ID:/DzYFcbg
苦行と瞑想を柱とする信仰生活によって自我と自由を放棄し
神性と不死を獲得することがアリョーシャの主たる目的なのだ
と第一部第一篇で作者が述べています
しかしこの種の考えはキリスト教というよりはインド思想に近い

カソリックやルター派を批判してロシア正教の伝統に遡行する
とくに民間信仰の部分にまで目を向けて原理主義的になると
どういうわけかアジア的になってしまう
これが「一皮むけばタタール」と揶揄されるロシアの悲しいところ

これがインド思想だと個人の主体性が
自他、事物との関係性によって解体されていくわけだけど
ロシア風タタール方式だと
認識主体を残したままで全体と一体化するという矛盾律を前提としているので
かなり苦しいことになる
0647吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/11(月) 21:30:59.90ID:2uOhq6oB
>>646
> 苦行と瞑想を柱とする信仰生活によって自我と自由を放棄し
> 神性と不死を獲得することがアリョーシャの主たる目的なのだ

翻訳文がちがうためか、該当箇所を発見できない。

近似の文として

> ところで、長老とは何かというに、これは人の霊魂と意志を取って、自分の霊魂と意志に同化させるものである。人はいったんある長老を選び出したら、全くおのれの欲望を断ち、絶対の服従をもって、長老に自分の意志を捧げるのである。

願かけをした人は長い苦行の後自己を征服し、かつ制御する日が来るのを楽しんで、こうした試練、こうした恐ろしい『人生の学校』を、自ら進んで双肩に担うのである。

この生涯の服従を通じて、ついには充実した生活と完全な自由、即ち自分自身に対する自由に到達する。そして一生涯のあいだ自己を発見することのできない人々と、運命をともにするのを避けることができる

>しかしこの種の考えはキリスト教というよりはインド思想に近い

そういうものと考えたことがなかったです。これこそキリスト教的なものだと、
思っていました。というのも、自分にとって「キリスト教」とはカラマーゾフで
読む「ゾシマやアレクセイの姿」ですから。
0648吾輩は名無しである
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2018/06/11(月) 22:42:03.46ID:2uOhq6oB
>>646
> しかしこの種の考えはキリスト教というよりはインド思想に近い
>
> カソリックやルター派を批判してロシア正教の伝統に遡行する
> とくに民間信仰の部分にまで目を向けて原理主義的になると
> どういうわけかアジア的になってしまう
> これが「一皮むけばタタール」と揶揄されるロシアの悲しいところ

むしろ、いかなる宗教も「理の指すところ一致していく」と考えたい。

たとえば、インド人が開発したメールソフトも、イスラエル人が開発したそれも、飛躍的にちがうものとなり得るか? ただしこれは、一面的真理です。

事実において、>苦行と瞑想を柱とする信仰生活によって

>自我と自由を放棄し神性と不死を獲得すること

に成功しうるのか?すなわち>アリョーシャの主たる目的

は達成されたのか? それが、宗教の正邪の判定基準たるべき。

おそらくは、ドスト氏が>カソリックやルター派を批判 したのは「事実において」人間を善くしていないから、ではないか?
0649吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/12(火) 01:24:23.45ID:w6VKrt+F
そうかもしれないね
宗教組織に目をむけてしまうとそれぞれの宗義というかまたは人間の利益へと歪曲された個性という独特の解釈ができしまうが、その先駆者、ソクラテスやブッタやキリストやムハンマドなんかの言ったことはとても似ている
時代も文化も違う地面に生きていたのにもかかわらず

それが真ならば、正や善には普遍性があるということになる
真理といってもいいかもしれない

ただしドストエフスキーと同じくして思うのは、自我の放棄が成されたならば、それは人類の完成かもしれないが、完成しているという状態は何も必要としないということだから、自由というよりもはや自由を意思することも必要としない世界になって、
もはや生きる意味がなくなってしまうのではないか
なんててこういう話の時には思ってしまう
虚無思想にハマらないようにしなきゃだけど
0650吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/12(火) 03:03:09.65ID:w6VKrt+F
キルケゴールを最近読んでいて、ちょうど自由についても出てきたのでレスしてみるよ

「ちょうどそのように不安は自由の眩暈である。
精神が綜合を措定しようとする場合、
自由が自己自身の可能性の底をのぞきこみながら
同時におのが支えを求めて有限性へと手を差し伸べる時に、不安が発生するのである。」

自由には不安がつきまとうとしている
自由とは可能性を見ているが、可能性は現実していない無の状態を生んでしまい、この無に戸惑っている感情を人は不安と読んでいる、と彼に従うと自由とは不安ももれなくセットでついてくるらしい

「人間とは、神の前にただひとりで立つ単独者であり、神に対して責任を取るという仕方で、自由に自らの主体性の形成に踏み出すときに、真の人間らしさを発揮することのできる存在である。」

可能性が不安を呼ばないためにはどうするか
人間(精神)とは有限性と無限性の綜合であるから、これらの絶望回避のため、人間には永遠的なものを見つけける必要がでてくる
それは神と正しい関係を正しく築くことで可能だと言っている
単独で、神の前にして信仰している自己はもはや無限なのだ

なんかぼくにはアリョーシャをなぜだかイメージしてしまうんだ、なんでかは分からないので不思議なんだけど でわまたー
0651吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/12(火) 03:31:41.55ID:w6VKrt+F
>>640
>お前ら亀山訳嫌いそうだから買ってみた
読んだことあるけどいいところも結構あってし自分はみんなが言うほど嫌いじゃないよ
0652吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/13(水) 00:06:16.00ID:yfEPT5Qc
>>649
今夜もきみの文に批判を加えていくぞw!なぜ批判的に書くかって?

それはきみの考えをもっと深く理解したいからだ

>人間の利益へと歪曲された個性という独特の解釈ができしまうが、

この文がちょっと理解しにくい。

> それが真ならば、正や善には普遍性があるということになる
> 真理といってもいいかもしれない

ドストエフスキーは「真理よりもキリストとともにありたい」と言ったそうだね

> ただしドストエフスキーと同じくして思うのは、自我の放棄が成されたならば、それは人類の完成かもしれないが、完成しているという状態は何も必要としないということだから、自由というよりもはや自由を意思することも必要としない世界になって、
> もはや生きる意味がなくなってしまうのではないか

例のアレだね。あれの中で気になる箇所があって、今夜中に、ここへ持ってこれるか、わからないけど、近く質問するから。
0653吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/13(水) 01:31:35.97ID:uYezdjb9
>>652
先駆者は始めることを目的とするが、継承者は維持することまたは拡大することを目的とする
そこに継いだものの個性が混じると、先駆者の意図とはかけ離れてしまうことは往々にある
目的が違うならば望むことも違うし、そうならば解釈も違ってくるということ、が言いたかった
単純に、今の(作中なら当時の)キリスト教がキリストのつくりたかった組織とはだいぶズレてしまっている

>ドストエフスキーは「真理よりもキリストとともにありたい」と言ったそうだね
シャートフとイワンの会話であったね
ここはきみの言う方がドストエフスキーとして正しいね
とてもいい言葉だと読んでて思ったのに忘れていたよ
0654吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/13(水) 08:34:27.76ID:Hb8y2D75
米川訳の『悪霊』『未成年』(岩波文庫)再版しないかな?
0659吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/13(水) 20:14:07.90ID:8eZcYbn6
>>650
ソシュールが人間は自由の持つ非自由性という矛盾の中に生きるって言ってるね
ちょっと思い出したのでかきこしました
0661吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/15(金) 02:16:56.04ID:tLqMOjoB
>>634
アインシュタインの日記は中国人差別だらけだった!…―英紙
http://news.livedoor.com/article/detail/14862445/

アインシュタインの日記。1920年代の日記ではアジア系を「汚らしい人びと」とレイシズム剥き出し。
その後1930年代、ナチスの興隆から逃れ米国に移住すると、人種差別に批判的に変わり、公民権運動を支持するように。
0662吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/15(金) 02:22:28.17ID:P320lrQv
>>653
>先駆者は始めることを目的とするが、継承者は維持することまたは拡大することを目的とする
そこに継いだものの個性が混じると、先駆者の意図とはかけ離れてしまうことは往々にある
目的が違うならば望むことも違うし、そうならば解釈も違ってくる

そのことは...それこそまさに「信じる」ということだと思うよ。

>(作中なら当時の)キリスト教がキリストのつくりたかった組織とはだいぶズレてしまっている

ゾシマに体現される、現実の、ロシヤ正教の、この教会の、この自分が出会っている人びと、

「これらの良き人びとと伴にありたい」それこそ来世まで。永遠にと。そう心底願って、

「真理よりもキリストとともにありたい」をもじって言えば「キリストよりも、ゾシマとありたい」と。
0663吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/15(金) 03:02:19.30ID:trOYR8dq
死の家読み直してるけどほんと面白いな
「親父もいらねえくらいだ!」ってお決まりのフレーズ何度も出てきて笑うわ
0664吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/15(金) 03:22:13.05ID:P320lrQv
>>661
誰でも多少は差別主義です。それこそ、凡夫だから、仕方ないことなんです。
アレクセイやゾシマだって逃れることはできません。

アレクセイはカラマーゾフ最後のスピーチで少年たちに語った。

「みなさん、僕はみなさんにここで、ほかでもないこの場所でひと言言っておきたいこと
があるんです」  略
「みなさん、僕たちはもうじきお別れしなければなりません。

ここ、イリューシャの石のそばで、第一にイリューシャのことを、第二におたがいのことを
今後けっして忘れないという約束をしましょう。

そしてこれから一生のあいだになにが起ころうとも、またたとえおたがいにこれから二十年
も会わなくっても、あのあわれな少年をここで葬ったことを、忘れないようにしましょう。

... わたしたちはたとえ重大な仕事で忙しいときにも、―― 名誉をかち得たときにも、あるい
はまた大きな不幸におちいったときにも、とにかくいかなるときにおいても、 かつてこの町
でお互いに心をかよわせ、
善良な感情に結び合わされた、そしてそうした感情があのあわれな少年にたいする愛の行為
をわたしたちにつづけさせ、
そのあいだに、わたしたちをも実際以上にりっぱな人間にしあげた、このことを決して忘れ
ないようにしましょう


つまり、われわれが悪い人間になることを恐れるからなんです
0665吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/15(金) 03:25:27.98ID:P320lrQv
長いアリョーシャの弔辞のごく一部をタイピングしながら、これは運命的なまでにぼく自身
の人生に影響をあたえた言葉である、と感じた。このアリョーシャのスピーチより、美しく
真実な賢い、人を良くするスピーチというものが、あり得るだろうか?

とくに
「かつてこの町でお互いに心をかよわせ、
善良な感情に結び合わされた、
そしてそうした感情があのあわれな少年にたいする愛の行為をわたしたちにつづけさせ、
そのあいだに、わたしたちをも実際以上にりっぱな人間にしあげた」

というところは、衝撃を受けました。ああ!そうゆうことだったんだ!と。

わたしたちは「実際以上に」りっぱな人間にしあげられたんだ!
0666吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/15(金) 07:03:58.21ID:gcsJUbsW
死の家の記録で
A「あの時は死ぬかと思ったぜ…」
B「でも死ななかったんだよな?」
A「当たり前だろ。馬鹿かおめぇは」
ってとこは笑える
0668DJ 学術
垢版 |
2018/06/15(金) 09:00:40.31ID:aXEsfqYB
トルストイの農民信仰の全世界救済のお笑いよりは、都市型の方が
自分としてはいいなあ。
0669吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/15(金) 13:42:57.17ID:aXEsfqYB
都市の方が隔離差別なく古典建築も学べて、一軒目ぐらいでいいから。良いんじゃないの?
0670dj 学術
垢版 |
2018/06/15(金) 13:44:24.92ID:aXEsfqYB
ついでに言っとくと、都市型住人は、インテリアや、戦争災害復興で、
自然文明から退避できるだろう。
0672吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/15(金) 18:06:28.79ID:lN5lO4OV
>>50
ヤスパースも座禅とかやってた
実存主義は人を実存としてみる
東洋思想のほうからきてる
0673吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/16(土) 00:30:34.41ID:WZaYMbKe
>>634
ロシアはポグロムの盛んな地域でその反動としてシオニズムが生まれた
この流れに対してドストエフスキーは「未成年」で
国際的産業資本の興隆により通貨需要が高まるが
貴族層によって構成される君主国は国際市場への金流出を停止するので
貴族層とユダヤ資本との抗争が激化し、
やがて貴族層は打倒されてユダヤ王国が樹立されるだろうと予言している

そしてこの国際ユダヤ主義も労働者大衆を扇動する勢力によって打倒される
と付け加えた後に「そのあとはわからない」としている
実際ロシアではそうなったわけだね
「そのあと」がスターリン体制であり収容所群島だったことは言うまでもない

ドストエフスキーの偉大な点は単なる偏見ではなく
国際経済とリンクしたユダヤ主義の台頭と
その政治的過激化路線を予言した事ですね
0674吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/16(土) 01:36:00.08ID:59hrznXR
>>673
悪霊のステパン氏が息子のピョートルにいいように追いやられるストーリーは、ユートピア的社会主義がやがて訪れる科学的社会主義にいいように扱われる予言だったのかな、なんて思う
0675吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/16(土) 01:42:57.96ID:59hrznXR
ドストエフスキーの未来予測
21世紀を生きているという事で、ドストエフスキーにとっては未来であるが自分においては過去という、現在を知っているぼくたちには予言であったとひしひし感じる

人びとはやがて空中を歩いたり飛んだりするかもしれない。いま鉄道で旅行している速度の十倍の速さで、非常に広い空間をひとっ飛びということになるかもしれない。
土の中から信じられぬくらいの収穫をひきだし、化学によって有機体を作りだし、わがロシヤの社会主義者たちが夢みているように、牛肉が一人一キロずつ行きわたるようになるかもしれない。
一口に言って、さあ飲め、食え、楽しめというわけだ。「さあ」 すべての博愛主義者たちは絶叫するに違いない。
0676吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/16(土) 01:43:36.01ID:59hrznXR
「今こそ人間は生活を保障された。今こそはじめて人間は本領を発揮することだろう! もはや物質的窮乏はないし、すべての悪徳の原因だった、人間を蝕(むしば)む《環境》ももはやない。
今こそ人間は美しい、正しいものになるだろう! もうこれからは、どうにかこうにか暮らしてゆくための絶え間ない労苦はなくなり、今やだれでも高尚で深遠な思想や普遍的な現象に関心をもつようになる。今、今こそやっと最高の生活がやってきたのだ!」
だが、おそらくこうした歓喜は人間の一世代ともつまい! 人びとは突然、自分たちの生命がもはやほろび、精神の自由も、意志も個性もなく、だれかが何もかも自分たちから一遍に盗んでしまったのだということに気づくだろう。
人間らしい顔つきは失せ、畜生のような奴隷の姿、形、畜生の姿が、やってきたのだ。」
0678吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/16(土) 10:55:41.75ID:o8avfkK0
>>673
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%A0
1543年にプロテスタント運動の創始者の一人であるマルティン・ルターが著書『ユダヤ人と彼らの嘘について』においてユダヤ人への激しい迫害及び暴力を理論化し熱心に提唱した。

「ポグロム」とは何か?検索中に。教科書では、ルター「宗教改革」しか
習わず、こうした闇の面があることを。そしてまたこれさえも、表面であり、その深みを知るためには、生涯をかけねばならず。
0679吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/16(土) 11:04:53.54ID:o8avfkK0
反ユダヤ主義とは、朝鮮差別みたいなものか?

もっと奥深いのか?
0680吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/16(土) 11:08:50.82ID:o8avfkK0
紀元前4世紀のギリシアの哲学者アブダラのヘカタイオス[* 1]はモーセは人間らしさと歓待の精神に反する生活様式を打ち立てたと記した[11]。
0681吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/16(土) 19:10:39.35ID:KYrCg+wD
罪と罰読もうと思ってたのにコジマ君のせいで読みづらいわ
0682吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/16(土) 20:20:46.10ID:o8avfkK0
>>676
> だが、おそらくこうした歓喜は人間の一世代ともつまい! 人びとは突然、自分たちの生命がもはやほろび、精神の自由も、意志も個性もなく、だれかが何もかも自分たちから一遍に盗んでしまったのだということに気づくだろう。
> 人間らしい顔つきは失せ、畜生のような奴隷の姿、形、畜生の姿が、やってきたのだ。」

だがなぜ、こうした結論になると、予測し、考えたんだろう? ドストは
0683吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/16(土) 21:00:06.40ID:oCy3xtf9
>>681
でも小島君が本当に読んだかはわからないな
部屋に置いてただけで実際読んでないかもしれない
0684吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/17(日) 00:11:14.62ID:dIKZAj5N
>>679
もっと深くて差別というより敵意と言った方が合ってるかもしれない
アーレントの全体主義の起源で反ユダヤ主義をとても詳しく書いてあるよ
もちろんナチスの虐殺についてだけど
彼によれば、社会から疎外されたと多くの人たちが考え出した時に民主主義の中から全体主義が生まれる、らしい
0686吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/18(月) 00:06:17.87ID:Xl0VxGzA
アーレントって結局巨悪を防ぐために考えるのを止めるなみたいな事で終わるよね
0687吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/18(月) 23:25:34.68ID:CdZnxV+P
ハンナが言う様な公共が古代社会に存在していたとは思えない
実際は奴隷制を担保とする多民族・多部族社会であり
それが戦争時に共闘しただけであって
0688学術
垢版 |
2018/06/19(火) 07:31:05.67ID:mFlxwAPq
全体主義ってのは無理な発想でしょうね。ただ人類にそういうポテンシャルが
授けられることはあるかも知れない。各々違っててもね。
0689学術
垢版 |
2018/06/19(火) 18:43:49.44ID:mFlxwAPq
一人で世界全兵を倒す過激さが全体主義の次でしょうね。
0690吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/20(水) 00:03:19.59ID:AwhQ/kYB
われわれがロシア文学を愛したその功徳によって

日本はロシアの地において勝てた。これは厳然たる事実である。
0691吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/20(水) 01:42:35.93ID:AwhQ/kYB
>>915
> 書物は、装丁とか紙質、活字や奥付の記載自体に書誌的価値があったり
> 正文批判上の価値があったりするから、テキストだけを電子化しても
> その価値のごく一部しか承継できない。

俺はその考えに反対だな。このスレじゃ議論できないが。書籍の本質はまさにテキストである。そのような美術品的扱いは枝葉です。

問題はまさにその「テキストだけを電子化」こそが十全にできてないこと。君たちが読むような翻訳文学等では問題ないが。
0692吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/20(水) 02:25:56.95ID:bWF96JFD
>>691
>書籍の本質はまさにテキストである。
これはその通りだと思う
ならば違う視点から考えて、紙の媒体でよむ利点はなんだろうか
本を読むのに必要なのは読むことである
そうすると紙で読もうが電子で読もうが内容が変わるわけではないので、両方とも目的は合っている
目的が同じであるならば、そうすると、その目的をよりよく果たすための手段がどういいかを見ればわかる

ここからは論拠がないつまりは人それぞれという話になってしまうけど、自分の場合は、記憶のしやすさという理由で、その重さや開いた箇所や残りのページで覚えたり、単純にはなんか味気ない気がして、本は本で読んでしまうよ
0693吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/20(水) 02:45:31.96ID:AwhQ/kYB
おお!こんばんわ。早く寝たいよね。

ニュー速で、ちょっと議論になって、投稿しようとしたら、スレッドストッパー。

せっかく書いたから、自分のために、ここに貼った。そんなものに、レスつけてくれてありがとう。

俺が書きたかったのは、電子テキスト化が困難な書籍というものがあるんだ、ということだったんだ。

漢文で書かれたもので、レ点等がたくさん打ってあり、特殊な異体字が使われている。

関連文献への精密なリンク先や、注釈情報が大量に付されている。こんなものは、今の段階では、電子テキスト化が困難じゃないか?

>自分の場合は、記憶のしやすさという理由で、その重さや開いた箇所や残りのページで覚えたり、単純にはなんか味気ない気がして、本は本で読んでしまうよ

なぜなんだろう?たしかに、紙には負ける。匂いもない。。。それと目に負担かかるね。ディスプレイは。これがデジタルとフィジカルのちがいなのか?

それとも骨の髄まで昭和人間だからか。

ただ、検索性とコピペとネット連携、これはすごい。これがあるからこそ、2ちゃんで議論もできる。複数人で、みんなで考え、意見交換できる。これは夢の技術じゃないか?
0694吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/20(水) 02:52:54.16ID:bWF96JFD
全体主義の要因をアーレントは敵意(彼の場合はユダヤ人憎悪でナチスをまとめるため)をまとめる過程で民主主義から全体主義が生まれ、全体主義国家になるとした、だいぶハショッたけどw

以下の言葉は個人的に共感しているのでレスしてみるよ
オルダスハクスリーは隷属を愛する人が多くなることを要因として、そういう国家は全体主義に傾倒すると言っている

「全体主義というのは、強大な権力をもつ政治的ボスの小集団と、それに奉仕する事務方の集団が、隷属を愛するゆえに強制されなくても働く奴隷の大集団を管理する国家である。」

もちろん全体主義の要因をこれだ!と的確に見つけるのは難しいけどね
むしろ全体主義と言われて、ドストエフスキーを読んでいるとまっさきに、監視社会を望んだ悪霊のシガリョフのシガリョフ主義を思い出すけど
0695吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/20(水) 03:06:13.22ID:bWF96JFD
前にも載せたので重複で見た人には申し訳ない

シガリョフシュギ
「彼はスパイ制度を提唱してましてね。
つまり、社会の全成員がおたがいを監視して、密告の義務を負うわけです。各人は全体に属し、全体は各人に属する。
全員が奴隷であるという点で平等です。
極端な場合には中傷や殺人もあるが、何より大事なのは――平等です。
まず手はじめとして教育、学術、才能の水準が引きさげられる。
学術や才能の高い水準に達するには高度の能力が必要ですが、そんな高度の能力など必要ない!
高度の能力をもった者はつねに権力をにぎり、専制君主でした。
高度の能力をもったものは専制君主たらざるをえないし、これまでつねに利益よりは害毒を流してきたんです。彼らは追放されるか、処刑されます。
キケロは舌を抜かれ、コペルニクスは目をえぐられ、シェイクスピアは石で打たれる
これがシガリョフ主義ですよ。奴隷は平等でなけりゃいけない。
専制君主なしにはこれまでに自由も平等もあったためしがないが、ただし家畜の群れの中は平等でなけりゃいけない。」
0696吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/20(水) 03:25:07.37ID:AwhQ/kYB
>「全体主義というのは、強大な権力をもつ政治的ボスの小集団と、それに奉仕する事務方の集団が、隷属を愛するゆえに強制されなくても働く奴隷の大集団を管理する国家である。」

そもそも問題は、なぜ「隷属を愛する」か?だね。しかもそれと同時に「自由を欲すること」も。
ドミートリイは「いや実に人間の心は広い、あまり広すぎるぐらいだ。俺は出来
る事なら少し縮めてみたいよ」と言った。

サルトルは「矛盾するふたつの価値を回転させて、その両方を実行する」と言った。これを回転装置(トゥルニケ)と呼ぶと。

自我が選択した決定を、どこまでも肯定する。周囲他人のいっさいが自分を否定するのに。裏切り者悪人として。しかし、他人の目線の中で溶けていき、彼らの考えるとおりの悪人としての自分を認め、許しをこい、処罰されることを受け入れる。

死刑囚の語った言葉などを読むと、こうした心の揺動が見える。

きみらは、イヴァンカラマーゾフの大審問官を熟知してるんだから、彼の見地から答えを書いてほしいな。

(ところで、ダスタイェフスキー、という感じの発音らしいw テレビで見た)
0697吾輩は名無しである
垢版 |
2018/06/20(水) 03:33:23.69ID:AwhQ/kYB
>>695
今でも現に監視社会といえば監視社会です。

>社会の全成員がおたがいを監視して、密告の義務を負う

しかし一方で、そうではない辺もある。密告できても、しない。

このように現実は、観念よりも、数億倍複雑なんです。

外部から、ある社会集団を見たとき、かならず単純化する。

おやすみ!
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