ethnic identityの話で盛り上がってるところを、ぶった切って悪いが、
大江健三郎の話なら、江藤淳との関係も大事でしょう。
江藤淳が武田泰淳と埴谷雄高の経済的依存関係を埴谷を侮辱するような形で
暴いたことが江藤淳の死因にもつながったのではないか?
江藤淳が妻を亡くしたくらいで自殺したとも思えない。
しかも、自殺の手口が江藤の嫌っていた川端と酷似している。
武田泰淳は戦争中、特務機関で働いていた人間でもあり、日本の右翼テロリストの
系統とも繋がっている、日本のタブー領域の人。
吉本―花田論争で吉本の勝利との判定を下したのは埴谷だったが、その時既に
埴谷のバックには武田泰淳がいたのではないか?
新日本文学界の座談会で花田と武田とは険悪な雰囲気になったこともある。