>>764
水死はいい作品だし、「宙返り」や「さようなら、わたしの本よ!」三部作もいい
『晩年様式集』も、大江健三郎の「読み直し」、relectureは自分の読書の指針の一つ
その結果、彼の初期作品、中期作品も読み直すのだけれど、同時にその時代を読み直さざるを得ない
諦観と陶酔の振幅のバランスを取り続ける作家で、陶酔の一歩手前で自分に冷や水を浴びせて絶望し続ける作家だと思う