『戦争と平和』を一緒に読もう!
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3月開始を予定しています。 当方、以前に【米川訳】で既読。 今回は【北御門訳】をメーンに、 新たに【藤沼訳】と【英訳】も参照。 先行での参加も可。 >>104 何故、米川、北御門が誤訳したのかわからない。 北御門は先行訳に引っ張られたのかもしれない。 両翻訳とも二人の女に猥褻な言葉を投げかけたとある。 乳呑児とその母。 老婆はたぶん50歳前後。40代かもしれない。姑じゃないのかな。 年頃の娘は小姑か、乳呑児の母親の妹。 【北御門訳】には地図はない。 【米川訳】【藤沼訳】にはある。 戦闘シーンは地図を見ながら理解する。 【藤沼訳】の地図のほうが詳細。 ドナウ河は、世界地図だと左から右に流れている。 「左岸」は上になる。 戦争シーンは面白いよね。 まぁ、いくら強姦大好きの露助でも 50前後の婆に劣情を催さないと思う。 【北御門訳】には小さな誤訳がいくつもある。 日本語の語彙力が豊かでとてもいい翻訳だけれど、 完成度は【米川訳】のほうが上だと思う。 【藤沼訳】は『白痴』『アンナ・カレーニナ』の【望月訳】と同じで無味乾燥。 【米川訳】第1部第2篇第10章後ろから3段落目 つまり、事を決するのは君らのデュレンシュタインの小ぜりあいの力、 すなわち、一般に火薬の力ではなく、火薬を発明した者なんだよ。 【北御門訳】 ……結局僕が戦争の始めに言ったように、 君たちの《ジュレンシュタインの撃ち合い》でなく、 つまり総じて火薬の力でなく、 火薬を発明した人々の力が事を決めることになりますよ」と…… 【藤沼訳】 ……つまり、事を決するのはデュルンシュタイン付近でのあなたたちの小競り合いや、 一般論として、火薬なんかじゃなくて、それを考え出した連中なんです」…… そういやそうだな すっと流せば分かるようで 考えるとわからん 勝敗を決するのは戦場での小競り合いではなく それを差配する幕舎である、ということで 要するに末端の兵士は駒に過ぎないという考え方 「戦争と平和」におけるトルストイの考え方は こういう貴族主義的考え方とは正反対なんだね むしろ西欧文化に毒された貴族たちではなく ロシアの大地に根差した農民たちの無私の働きが故国を救うといった ドストエフスキー流の大地主義の立場に与する アイザイア・バーリンがメストルを引用して 「戦争と平和」の哲学を剔出する際には 「意志」というものにスポットを当てるのだけど 亡命貴族であるメストルはもちろん貴族主義者なので 「火薬を発明する」側の意志を重視する しかしメストルに対して批判的なトルストイは 土俗的民衆の無私の奉仕こそ国家の屋台骨を支えるものと考える 特定の誰かの影響ではなく、状況的に考えてそうせざるを得なかったって立場じゃない たまたまそこにナポレオンのような目立つ人間がいると 祖国が救われたのだって結果論だし >>122 岩波文庫は6冊で7千円近く、新潮文庫は4冊で約4千円、ということで新潮にしましたが、岩波の方が何かと親切なようですね >>130 さっそく『ハリネズミと狐』を読み出しました。 >>132 『戦争と平和』の読破にはかなりスタミナを消耗しますから、 【藤沼訳】を用意するといいと思います。 布陣図も載っているので戦争シーンの理解に役立ちます。 有名な人しか文学をやってないわけじゃないのに、無名の人をより中心に取り上げないのも 学問版の変なところだ。無名の文学が本音にならないと。 やっと第三章まで ピエールは美人の公爵令嬢と結婚 その直後に、美人じゃない方の令嬢の結婚話 アンドレイは戦場でナポレオン軍の捕虜に ナポレオンはチラッとしか出てこないが中々魅力的な人物 第二巻第一章 これまでボーッと生きてきたピエールだが、嫁が浮気したと思い込み、ドローホフと決闘 この日初めて拳銃に触ったピエールが勝利するとは(ドローホフわざと?) 脇腹を撃たれたドローホフは(当然死ぬかと思ったら)やがて回復 恋の恨みからロストフをギャンブルでボロ負けさせ、43000ルーブリの借金を負わせる(1ルーブリ=1万円?) よく払えたね… 決闘やギャンブルのシーンは読んでてもどきどきする 女ナポレオンは見事なのに。時代の限界点に生きたのは女性のほうだ。 対他 男性にとっての女性 女性にとっての男性 という意味では双方魅力がある。 >>138 どういうところ? 別に本筋にかかわらないどうでもいいところだったら、どうでもいいんだけど。 どの翻訳もそんなんばっかりみたいだし。 そもそも北御門は中村白葉の誤訳がひどすぎると批判して、 それに対して米川正夫が、批判だったら誰でもできる、自分で訳してみろ みたいなこと言ったことから翻訳を開始したということなので、 それが誤訳だらけだったら…。 自分は速読はしない。 文章を味わいながら読んでいくから、 小さな誤訳でもイメージを膨らませるときに支障がある。 校正が十分行われなかったのではないのだろうか。 いぜん北御門、工藤、藤沼を見比べながら英語訳も参照しつつ読んだけど工藤が一番よいと感じた 北御門の方がおそらく誤訳は少ないと思うが、文章がまどろっこしくて読みづらい 易しそうな文章の中で急に難読漢字が出てきたりする 北御門氏にとっては一番読みやすい翻訳なんだろうがぼくには読みづらかった 工藤はたまにおかしな文章があるが全体の雰囲気、感じ、こどばの使い方などはよい 意味を取りかねる部分は英語訳を参照した 藤沼貴訳もちょっと頭をひねるような、どうしてこうなるんだ?という訳が散見される 北訳が一番正確なようだ 文体とかは別にして 今回の再読後に、何年かして再々読するときには 書き込みをした【北御門訳】をメーンに 【工藤訳】と併読しようと思うっている。 【北御門訳】は翻訳者の語彙力が豊かでいい訳なんだけれどね。 完全な翻訳はないから自分にとって読みやすい翻訳をメインに、分かりづらい部分は他の翻訳などを参照しながら修正しつつ読むといいと思います 【藤沼訳】【望月訳】は文章が生硬だと思う。 人間って人種を問わず同じような間違いを犯す。 ロシヤ人による【英訳】が正しくて 日本人による【和訳】が間違っているとばかりは言えない。 【英訳】【和訳】が同じでも、間違っているときもある。 読んでいて意味を解しにくいときは翻訳にミスがある場合が多い。 1回目:工藤訳 2回目:中村白葉訳 3回目:米川訳 正直言って、もうあまり読む気はしない。 テンションがだんだん下がっていくんだよね。 60過ぎたら考えが変わるかも。 >>154 盟友みたいな感じだよね ともにロシア文学を紹介したみたいな 第二巻第二章まで ピエールがフリーメーソンに入会(儀式の様子が描かれている) ピエールは領地に行って改革に取り組むが、あまり農民のためにはなってないようだ ボリスが要領よく出世していく様子が面白い デニーソフは軍の食糧を奪い取った件で罰せられそう ボリスとピエール妻が急接近(新潮文庫p177) 浮気? ある本にはピエール妻を「無知で破廉恥な淫蕩女」と書いてあるが、ピエールも相当なダメ男のように描かれていて、あまり同情できな フランスの小説は青年が人妻に恋して〜みたいな話ばかりだから、影響もあるのかも 札幌市中央区。 居間から南の空を眺めている。 雲が西から東に流れている。 人口200万人弱のうち、 何人が『戦争と平和』を読破したのだろうか。 2000人いるかな? ことしの札幌は暑くて、5月はじめから冷房を入れている。 「脚」を「手」とするのは誤植ではないよね。 「脚」とすべきを「足」としているのも感心しない。 就寝前の2時間を読書に充てている。 【北御門訳】を【米川訳】【藤沼訳】と比較して、 相違箇所を【英訳】にあたってみる。 そのあと、【北御門訳】をもう一度読む。 名翻訳と思える文章のときは、 酔っぱらったような感覚になる。 お茶で酔う感じかな。 就寝前の2時間を読書に充てている。 【北御門訳】を【米川訳】【藤沼訳】と比較して、 相違箇所を【英訳】にあたってみる。 そのあと、【北御門訳】をもう一度読む。 名翻訳と思える文章のときは、 酔っぱらったような感覚になる。 お茶で酔う感じかな。 >>161 当時の欧州では青年の気軽なロマンスの相手は人妻 なぜなら未婚の女に下手に接近すると責任とらなければならないから もちろんのめり込んだらアカンし夫の考え次第では夫にバレたらアカンので上手くやらんといかん 第二巻読了 アンドレイとナターシャの婚約から破局が中盤の山場でした 戦争とはあまり関係もないけど… 第三巻からはまた戦争シーンが増えるようだ 【ロシヤ語原文】 И разве я не вижу, что этот дурень смотрит только на Бурьенку (надо ее прогнать) ! 【英訳】 As if I don't see that this fool is only looking at Bourrienka (she must be thrown out)! 【米川訳】 それにあのばか者め、 ただブリエンカ(ブリエンヌの語尾をロシヤ式に変えて侮辱の感じを帯びさせたもの)ばかり見てるのが、 わしの目に入らんと思ってるのか! (あの女は追い出してしまわなくちゃならん。) 【北御門訳】 それにあの馬鹿男がただブリエンヌばかり見ていたのが わしにわからんとでも思うのか? (あの女は追い出してやらねば) 【藤沼訳】 それに、おれの目に入らんとでも思うのか、 あのあほうがブリエンヌのやつばっかり見てるのが (あの女は追い出してやらんとな)! 【英訳】に「訳注」なし。 【北御門訳】は「人名表記」が原文主義なんだけれど、 この箇所はどうしたものか? 【木村浩訳】は徹底した「人名表記原文主義」で好きだ。 >>171 何章でしたっけ?(読んだような気もするけど) トルストイほど翻訳に恵まれた作家がいるだろうか、いやない >>174 【米川訳】【藤沼訳】 第1部第3篇第5章 【北御門訳】 第3篇第5章 『アンナ・カレーニナ』の再読 【木村浩訳】と【北御門訳】の併読が楽しみだ。 第二巻の最後のところ(第5部20章)、ナターシャの誘拐が失敗に終わり、ピエールがアナトーリに諭す場面で「遊ぶなら、ぼくの妻(=アナトーリの妹)のような女を相手にしたまえ」というのが面白い 今のところ、妻が浮気してるという決定的なものは出てないと思うんだけど >>179 実際アナトーリはエレンと兄妹ながらデキてると噂あったことを思うと二重の皮肉なんやろね 【ロシヤ語原文】 Ах вы, полотеры проклятые! 岩波のポケット版じゃダメだな。 消費税うp前に研究社の露和辞典買おうかな。 【英訳】 Ah, you cursed floor-scrubbers! 今アンナカレーニナを木村訳と中村白葉訳を見比べながら読んでまーす やっぱり木村訳の方が読みいいかな? 人の名前は簡略化してあることが多い 第三巻約半分読了(第二部20章まで) 戦争の描写が多い フランス軍が迫る中、逃げ遅れた公爵令嬢マリヤをロストフが助ける、というのがメイン 2人のきょうだい(アンドレイ、ナターシャ)が婚約してるのに 初対面なのかい?とびっくり マリヤがブサイク設定なのは何故だ 兄のアンドレイはカッコいい設定なのに 妹は老公爵に似たんだろう。 若公爵は母親似なんだと思う。 老公爵は娘を可愛がっているし。 人格も似ているからだろうね。 >>188 中身がカッコイイだけでは? 背が低いし 第1篇第4章にある。 「ボルコンスキイ公爵はそう丈の高くない、 眉目秀麗で取っつきにくい表情をした、 非常にハンサムな青年であった。」 兄弟姉妹で顔が似てても美形と残念になることはあるよね >>192 工藤訳は 背丈のあまり高くない、端正すぎて冷たいような顔だちの、水もしたたるような貴公子だった 公爵令嬢マリヤは悲しそうなおびえきった表情で自分の部屋へもどってきた。この表情はめったに彼女の顔から消えることがなく、その美しくない病的な顔をよけいに醜いものにしているのだった 第1巻第1部第22章 これでみると、田舎にこもり、偏屈で癇癪持ちの公爵と暮らしていたせいで、さえない容姿になっていたってことかな? 【米川訳】第1部第1篇第3章 ボルコンスキイ公爵はあまり背の大きくない、きわめて美しい青年であったが、 顔の表情はこっちりと固まって、かさかさしていた。 【北御門訳】第1編第4章 ボルコンスキイ公爵はそう丈の高くない、 眉目秀麗で取っつきにくい表情をした、 非常にハンサムな青年であった。 【藤沼訳】第1部第1篇第3章 アンドレイは背が低く、冷やかで目鼻立ちのはっきりした、 実に美しい青年だった。 【英訳】 Prince Bolkonsky was of medium height, a rather handsome young man with well-defined and dry features. ※ 【北御門訳】の章分けは【米川訳】【藤沼訳】【英訳】と異なる。 美貌が必ずしも幸福を招くとは限らないということだよね。 マリヤは立派な男と結ばれるわけだから。 ポルコンスキイ公爵は背丈こそ高くはないが、 非常に美しい青年で、端正な冷たい顔立ちをしていた。 原卓也訳 使用している【英訳】は Larissa Volokhonsky, Richard Pevear訳の Leo Tolstoy“War and Peace”(Vintage Classics)2009/8/6 >>27 【原卓也訳】 中公 世界の文学 新集 p10-11 このお話をぜひまとめてください、そしたらわたしはもう永遠にあなたの忠実な奴隷になりますから。 うちの領地の村長がいつも報告書に書いてよこす言葉をかりるなら、あなたの土隷にね しかし、そのお嬢さんなら家柄もいいし、資産もおありになる。わたしに必要なものは、すべてそろっているというわけですからね。 ※土に傍点 >>35 【原卓也訳】 中公 世界の文学 新集 p12 ボルコンスキイ公爵の若婦人は金色の刺繍をあしらったビロードのバッグに、 やりかけの手芸を入れてやってきた。 >>204 巧い意訳だね! 「土」を用いるとは実に上手い! >>41-43 【原卓也訳】 中公 世界の文学 新集 p33 公爵夫人が入ってきた。彼女はもう別のホームドレスに着替えていたが、 これも同じようにエレガントな真新しいものだった。 >>47-48 【原卓也訳】 中公 世界の文学 新集 p37 ナプキンから銀製品、陶器、クリスタルの食器にいたるまで、 すべてが、若夫婦の家庭によく見られる、一種特別な真新しさの陰影をおびていた。 >>89-90 ,92-93 【原卓也訳】 中公 世界の文学 新集 p177 羽布団の上に、乳飲み子を抱いた女と、老婆と、 真っ赤な頬をした健康そうな若いドイツ娘とが坐っていた。 >>94-95 【原卓也訳】 中公 世界の文学 新集 p182 どれも同じようでいながらさまざまな顔をそろえた全中隊が 第1部第3篇第8章 【米川訳】 これらの恐ろしい耳を聾するような声の響きに包まれ、 四辺形のまま化石したようにじっと動かぬ大集団の前を、 鷹揚にかっこうよく、そして、なによりも驚嘆すべきことには、 自由に身をこなしながら、数百人の幕僚たちが騎馬で進んだ。 【北御門訳】 こうした凄まじい、耳を聾せんばかりの大音響の中、 化石したようにじーっと動かぬ四辺形の大集団の前を、 数百人の騎馬の扈従が悠々と、それでも整然と、 そして何よりも落ち着き払って進み、 その先頭に二人の皇帝が馬を進めていた。 【藤沼訳】 こうした声のおそろしい、耳をつんざくような響きのもと、 自分たちが作っている方形のなかで、まるで化石になったように、 じっと動かずにいる部隊のいくつもの塊のあいだを、 乱雑に、左右が不揃いな形で、なによりもまず、のんびりと、 数百人の馬に乗ったお付きの者たちが進み、 その先頭に二人の人間―両皇帝がいた。 【英訳】 To the terrible, deafening sound of these voices, amidst the masses of troops,motionless, as if petrified in their rectangles, the hundreds of horsemen of the suite moved casually, asymmetrically, and, above all, freely, and in front of them two men―the emperors. 【米】 「鷹揚にかっこうよく、そして、なによりも驚嘆すべきことには、自由に身をこなしながら、」 【北】 「悠々と、それでも整然と、そして何よりも落ち着き払って進み、」 【藤】 「乱雑に、左右が不揃いな形で、なによりもまず、のんびりと、 数百人の馬に乗ったお付きの者たちが進み、」 【英訳】に近いのは【藤沼訳】 【藤沼訳】がいちばんいい。 【原卓也訳】 中公 新集世界の文学 p313 それぞれの四角な隊形の中で化石したように身じろぎもせぬ軍団の間を、 耳を聾するすさまじいこれらの喚声を聞きながら、 数百人の騎馬の幕僚は、無造作ではあるが整然と、 そしてなによりも、のびのびと進んでゆき、先頭には二人の皇帝が馬を進めていた。 >>84 の箇所を読んだとき思い出したのは ジェフリー・アーチャーの『ケインとアベル』 主人公アベルを育ててくれた猟師の娘(姉として育てられた)が 「ポーランド・ソ連戦争」で ポーランドに侵攻してきた露助の兵士に輪姦される場面。 アベルは助けようとするが殴られて気が遠くなりながらも、 姉を犯す兵士を1人、2人……と数える。 マリヤもレイープされそうなところを助けられて良かったな 【工藤精一郎訳】 新潮文庫 p470 これらの声の天地をゆるがすかとばかりの恐ろしい雄叫びにつつまれて、 四角の隊形に凝固したかのような不動の各部隊のまえを、 二人の皇帝を先頭に、数百名の随員の騎馬姿が、 無造作ではあるが均斉のとれた隊形を保ちながら、 そして何よりものびやかに、進んでいった。 >>212 工藤訳 無造作ではあるが均斉のとれた隊形を保ちながら、そして何よりものびやかに、進んでいった。p570 かぶった 均斉や、整然だと明らかに誤訳か 幕僚と随員も結構差があるな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.1 2024/04/28 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる