「わたくしはあなたの 論駁されたあの本を読んで」とイワンの方を向い
た。『教会はこの世の王国にあらず。』という言葉に一驚を 喫しました。もしこの世
のものでないとすれば、この地上に全然存在するはずがないではありませんか。聖
書の中にある『この世のものならず』という言葉はそのような意味で用いられてはお
りません。

このような言葉を 弄ぶのはあるまじきことです。主イエス・キリストはとりも
直さず、この地上に教会を立てるためにおいでなされたのです。天の王国はむろん
この世のものでなく、天上にあるに相違ありませんが、それに入って行くには、地上
に建てられた教会を通るよりほかに道がありません。

それ故この意味における俗世間的地口は不可能で、かつあるまじきことです。

教会は真に王国です、君臨すべき使命を有しているのです。それゆえ、
最後は独立せる王国として、地上全体に出現しなければなりません
――これはもう神の誓約のあることです!......」

彼は急に己れを制したかのように口をつぐんだ。イワンは敬意と注意を表しなが
ら、その言葉を聞き終わると、

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ここに書いてあるとおりです。創価学会は公明党を保持し、選挙という合法的手法により、
この日本国を良くするためにある。

そしてもちろん究極的理想は、全日本人全民衆全世界をひとり残らず この仏法をたもたせ救い切ることです。