>>403
そう、分からないのか/そう思うのか、という選択になるばかりです
分かったことと言えば「私は分からない」ということを私が理解するか、「私がそう思う」ということを私が知るのか、2つの選択がいつも顔を出す

「俺の頭脳はユークリッド的であり、地上的なんだ。だから、この世界以外のことはとうてい解決できないのさ。お前にも忠告しておくけど、この問題は決して考えないほうがいいよ、アリョーシャ、何より特に神の問題、つまり神はあるか、ないかという問題はね。」

理性には限界があるということ

「神は種子を他界より取ってこの地上に撒き、己れの園を作り上げられたのである。こうして成長すべきものは成長し、成長したものは現に生活している。」

天上のことを地上で理解する、言い換えれば、そもそも理解できないことを理解する
最高のパラドックスがここにある

イワンには、じゃあどうすればいいのか、という始めても終わっても葛藤が残るだけです
でも葛藤はいつも残り、この葛藤こそイワンの本当の本当の本質だと思います
肯定的にも否定的にも解決しない、ということです
ではなぜ相反する自己を持とうとするのか
デカルト風に言えば、われ葛藤す、ゆえにわれあり、です
そう、私は在る、これがきっと彼にとってすべてなのかもしれません
我あり、という