しかし、地獄の中にも傲慢、残忍を押し通した者もいる。否定することのできぬ真理を確知し、かつ認
識したにもかかわらず、サタンとその 倨傲な精神に結合しきった恐ろしい人間もいる。

こういう人達にとって地獄は、望むところでもあり、それでもまだものたりないところである。
彼らは好きでなった受難者である。

なぜならば、彼らは神と生を呪って、おのれ自身をのろったからである。

たとえば、砂漠で飢え渇いたものが、自分で自分の体から血を吸い始めるのと同じように、自分の毒に充ちた倨傲を 糧としている。