その点、私は子供のころから何かに熱狂したことがないな
恋愛にしろ何にせよ、常に一歩引いて冷めた目で見ている
だがそれに疑問を感じたことはない

さて、ニーチェあたりに言わせれば、人は死を見つめて焦ることで、
日々を大事に濃く生きることができるという

しかし私はそういう刹那的な熱狂や陶酔に身を投じる気分にはなれない
他人がやってるのを責任ない立場から観戦するのは嫌いじゃないけどね

その意味においては、私はカーライル的な英雄主義者かもしれない
自分の人生には幼少のころから何も期待していないし、特に欲望も野心も無い
きっと誰かが自分の代わりに何かを成し遂げるのを見届けるために自分は存在する