どうして西洋ではキリスト教が問題になるのか
それは、この世と人間を彼らの神が創造したからである
ここが仏教と根本的に違うところ
仏はこの世界も人間も作った存在ではないから、人間やこの世界の善悪と何の関係もない
したがって、仏が存在しようがしまいが人文・社会・自然科学にとってどうでもよい
キリスト教の神はそうではない、神がこの世界と人間の存在に関っているなら、人間の罪や社会の悪と神とは切り離して考えられないのである
ドストエフスキイのテーマもそこにある
したがって、ドストエフスキイやその作品の理解にとって、仏教など何の関係もなく、どうでもよいのだ