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蔵書を売るタイミング

0154吾輩は名無しである
垢版 |
2024/05/16(木) 19:10:54.01ID:lbKncn5h
「本は売らないとたまるね」という中村光夫の名
言、もしくは迷言の真実味について、実地に確か
めてみるとどうなるか
蓮實重彥「些事にこだわり」第19回「ちくま」2024年5月号

 いつのことだったか定かな記憶はないが、昭和と呼ばれた一時期の戦中および戦後にか
けて文芸批評の重鎮だった中村光夫の「名言」もしくは「迷言」として、「本は売らない
とたまるね」というものがあったと思う。ことによると「たまるね」ではなく「増える
ね」だったかもしれぬが、実際、書物というものは、とりわけこの文章をいま書き綴りつ
つある者のように映画や文学の批評にかかわる年輩者のもとに、しばしば著者自身から、
あるいは出版社からの寄贈によってたえず「増え」つづけ、その当然の結果として「本」
が際限もなく「たまって」しまい、それをおしとどめる術はほぼ見あたらぬ。

 例えば、新刊の書物や雑誌類についていうなら、おおまかなところ一日に平均三冊から
五冊はポストに入っているので、それをごく単純に合計すると、一年にほぼ千冊から千五
百冊ほどの印刷物が着実に「増えて」いくことになり、それを空間的に限定された拙宅の
書庫におさめることなど、どう見積もっても不可能である。だから、その大半は、近くの
古書店主に来て貰って処分することにしているが、何かしらこだわりがあるものなど寝汚
く手放さずにおくので、いまや書斎――といっても食堂とサロンの兼用なのだが――の書
庫はほとんど書庫として機能していない。

 絶対に売りたくない作家の、しかもいますぐに読むあてのない書物の幾つかは納戸の棚
に置いてあるはずだが、その納戸そのものが、なぜか処分できずにいる映画のDVDをど
っさり収めた決して軽くはない紙袋で溢れかえって足の踏み場もない。だから、納戸にあ
ることだけは分かっていながら、それがどこにあるのかはそのつど厄介な体勢で足を踏み
いれぬ限りは不明というほかはなく、もはや、それは書棚として機能していないといわざ
るをえぬ。だから、文字通り、「本は売らないとたまる」しかなく、その「たまった」も
のは、自宅に存在しないも同然という事態もしばしば起こっている。
0155吾輩は名無しである
垢版 |
2024/05/26(日) 02:41:28.63ID:xXYBuTvb
Shun'ichiro AKIKUSA
米国abe booksの2023年の高額売却品リスト。1位はトマス・ピンチョンの
個人コレクションの蔵書246点が125000ドル(約2000万円)。『V』のア
ドヴァンス・リーディング・コピーほか貴重な品々。2位は『ハリー・ポ
ッターと賢者の石』初版が85620ドル(約1300万円)。
2024年5月15日

シヅキ
父、本を一切捨てない人で僕も父の蔵書を読んで育ったし、引退したらず
っと本読んで暮らすと言ってた人だったんだけど、今引退して実家を処分
してマンションに引っ越すということで蔵書バリバリ処分してるらしい。
2024年5月24日

よしだ まさし:「まだまだ熱中!フィリピン映画」発売中
4月に買った本は21冊。処分した本が72冊。ふっふっふ、大幅に蔵書を減
らしているぜ。51冊減ったところで、まるっきり減った感じはしないんだ
けどね(涙)
2024年5月1日

橋本玉泉
一昨年、引っ越しの際に蔵書の内の数千冊を処分したが、「やはり、売る
べきでは、捨てるべきではなかった」と後悔しているもの多数。たとえ
ば、第一法規「日本の民俗」シリーズとか、人見必大『本朝食鑑』とか。
2024年4月25日

芦辺 拓
うーん……アマゾンマケプレに限らず古書価の高騰が凄まじい。数年前に
出たノンフィクションが新刊書店から消え、定価の3倍超で売られてる。
自動値付けのせいだけではなさそう。とにかく「本は気軽に処分して必要
になったら買い直せ」「蔵書から探すのが面倒だからネットで買う」は成
り立たなくなった
2022年4月14日
0156吾輩は名無しである
垢版 |
2024/06/17(月) 21:37:28.28ID:EHDjb10G
petit-marais
「日本の古本屋」で故松原秀一先生宛の献呈署名の入った本を神奈川の某
古書店が販売していることに気がつきました。しかも渡辺一夫や佐藤輝夫
のような大御所の署名入りなので御遺族が蔵書を処分したのでしょうね。
一冊気になる本があったので注文してしまいました。
2024年5月29日

そら☆
私の頭では本も動画も見過ぎで休憩が必要😓頭を使い過ぎるとメンタル
まで落ちるから、力をセーブしながら読書や視聴を楽しまないといけな
い。しばらくゆっくりしようと思いつつ帰省。春に古本屋に出した600冊
に加え、更に600冊出そうとしてる。実家の断捨離に貢献せねば。使う頭
が違うからできる。
2024年6月6日

丸山光
生きるとはゴミを出すこと捨てること自分がゴミとならないために

 ゴミを捨てるために部屋はしっちゃかめっちゃか。一呼吸おいてしまう
と、捨てることに躊躇する。やはり、自分では無理で。家族がバッサバッ
サ捨てればいいのだろう。蔵書を処分しつつある。趣味が本を買うことだ
ったから複雑。
2024年6月9日
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