とはいえ、講義でも言ったように、基本的に批評に手を染めた人はみんな
地獄行きではないかという気分があります。見栄と虚栄心にまみれてい
る。ただ、人間は総じて愚かではしたなく差別的なので、そのような人間
の姿を体現し続けるという点で批評の意義を見出だしたい気もします。
(矢野)
2024年4月20日

どうもです。「保守本流」が大事に抱えてきたものを手放さないほうが良
いと思います。むしろ、20年前くらいまでは共有されてきたその感覚が雲
散霧消したからこそ、現在簡単に「保守本流」害悪論が出てしまうのだ、
と思っています。講義はむしろ「保守本流」の意義を語ったものでした。
(矢野)

ただ一方で、現在は批判もされているぞ、という認識も必須だと思い、昨
今の「批評」批判の流れも紹介しました。こういった大衆的な動向も意識
すべきと思っています。僕自身「保守本流」的な用語が内輪言語に堕して
いる感じやしばしば見られる批評家の偉そうな態度に辟易したのも事実な
ので。(矢野)

「批評家の偉そうな態度に辟易したのも事実なので。」と書きました。こ
の手の意見に対して、千葉さんのお墨付きを得たかのごとく、蓮實の「偉
そうなのではなく本当に偉いのだ」で正当化した人をSNSで過去3人ほど
見かけたけどダサいと思いました。偉い人は偉そうな態度を取らないと思
います。(矢野)
2024年4月21日