0846この名無しがすごい! (ワッチョイ dfcd-u+QA)
2017/07/22(土) 00:30:06.78ID:RK/kUjPM0タイトル:超機甲神サッカーウィング
「ふっ」
俺の髪がなびく。
その度にクラスの女どもが「キャーキャー」騒ぐ。
まったく興味などないがな。
俺が感心があるのは、昨年国がひそかに開発した超合体ロボサッカーウィングだけだ。
そんなことを考えながらシュートを決めた。
「キャー、アゲカス君、カッコいい!」
聞き飽きたぜ。そんな台詞。
この日も俺は、超合体ロボサッカーウィングのことばかり考えていた。
そんな俺に妙なことを言う少女が現れた。
なんつーか……
俺はその少女を見たとたん視線を背けた。
なぜなら、どういう訳かそいつは極めて裸に近い恰好をしているからだ。
「あなた、超合体ロボサッカーウィングに乗りたいの?」
ど、どうしてそれを!?
俺の驚いた表情をみてか、少女は少し笑った。
「超合体ロボサッカーウィングに乗るためには条件があるの?」
「な、なんだ!?」
うさんくさいとは思ったが、俺の夢は、超合体ロボサッカーウィングに乗ることだ。
女の胸ぐらを掴む勢いで、俺は問い詰めた。
「どうやったら乗れる?」
女はひとつ笑った。
「簡単よ」
簡単?
その言葉に疑念すら覚えたが、俺は超合体ロボサッカーウィングに超乗りたいのだ。騙される覚悟で、女の次の言葉を待った。
「簡単と言ったけど、あなたにその覚悟があれば……の話だけど」
なるほど。
俺を試しているのか。
「どういう試練でも乗り越える覚悟はある。教えてくれ!」
「そう、分かったわ」
女はどういう訳か赤面して、やや下を見て続けた。
「あなたが超合体ロボサッカーウィングに乗るためには……」
乗るためには……
「私とまず、合体すること」
……
は?
少女は真っ赤になりつつも、俺の手を取った。
「私と合体、できる?」