アゲゴミに変わってサッカーものを書いてやったぞ。

タイトル:超機甲神サッカーウィング

「ふっ」
 俺の髪がなびく。
 その度にクラスの女どもが「キャーキャー」騒ぐ。
 まったく興味などないがな。
 俺が感心があるのは、昨年国がひそかに開発した超合体ロボサッカーウィングだけだ。
 そんなことを考えながらシュートを決めた。
「キャー、アゲカス君、カッコいい!」
 聞き飽きたぜ。そんな台詞。
 この日も俺は、超合体ロボサッカーウィングのことばかり考えていた。
 そんな俺に妙なことを言う少女が現れた。
 なんつーか……
 俺はその少女を見たとたん視線を背けた。
 なぜなら、どういう訳かそいつは極めて裸に近い恰好をしているからだ。
「あなた、超合体ロボサッカーウィングに乗りたいの?」
 ど、どうしてそれを!?
 俺の驚いた表情をみてか、少女は少し笑った。
「超合体ロボサッカーウィングに乗るためには条件があるの?」
「な、なんだ!?」
 うさんくさいとは思ったが、俺の夢は、超合体ロボサッカーウィングに乗ることだ。
 女の胸ぐらを掴む勢いで、俺は問い詰めた。
「どうやったら乗れる?」
 女はひとつ笑った。
「簡単よ」
 簡単?
 その言葉に疑念すら覚えたが、俺は超合体ロボサッカーウィングに超乗りたいのだ。騙される覚悟で、女の次の言葉を待った。
「簡単と言ったけど、あなたにその覚悟があれば……の話だけど」
 なるほど。
 俺を試しているのか。
「どういう試練でも乗り越える覚悟はある。教えてくれ!」
「そう、分かったわ」
 女はどういう訳か赤面して、やや下を見て続けた。
「あなたが超合体ロボサッカーウィングに乗るためには……」
 乗るためには……
「私とまず、合体すること」

 ……

 は?
 
 少女は真っ赤になりつつも、俺の手を取った。

「私と合体、できる?」