安価・お題で短編小説を書こう!2
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安価お題で短編を書くスレです。
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■前スレ
安価・お題で短編小説を書こう!
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1508249417/ 毎回書ける人も少ないだろうしのんびりペースでいいとは思うけど 349です。只今帰宅しました
今からちゃちゃちゃっと書いていきます
初参加なので、このスレには不慣れです
もしもこのスレのルールなどに反したら、ご指摘頂ければと思います 使用お題『擬人化』『鯖缶』『猫娘』
古来より、大切に使い続けてきたものには魂が宿るという。いわゆる付喪神である。
また、長い年月を重ねた猫は化け猫になるとも言うけれど……。
だからって、その二つが合わさるのは如何なものかしら?
目の前には、猫耳を生やした少女が大あくびをしている。裸であることに頓着もせず、大きく開けた口からは、艶めかしいまでに鮮やかな赤い舌をのぞかせている。
目じりに涙を浮かべた瞳は琥珀色。肌は白人のように白く、髪も同じく白い。いや、髪は銀色であるようだ。
急に現れたこの猫娘が座る場所には、元々先々代の頃からの招き猫が鎮座していたのだ。
それが急に発光したかと思うと、猫娘になった。……言葉にすると私の頭がおかしくなったようだけど、事実だ。私は確かに、その一部始終を見届けたのだもの。
呆ける私に、猫娘は自分が付喪神であり化け猫であるとのたまった。そうして今に至る。
「はわわ〜。……にゃ、にゃ! それでご主人、あちきから話が……「待って」……にゃ?」
「まず服を着て」
私の名は佐倉真尋。当年とって29歳16カ月。先月、先代である父が亡くなったのを受けて、祖父の代から続く本屋『二風堂』の店主となった。
別に継がねばならない大店でもあるまいし、店を畳むという選択もあったが。会社勤めに辟易していた私は、これ幸いと会社を辞めたのだった。
本屋なんて楽な仕事でしょうと、ずいぶんと舐めたことを考えていた。実際、業務内容は楽すぎた。何せ、ロクに客が来ないのだから。
今どき、地域密着型の個人経営の本屋なぞ流行りもしない。閑古鳥が鳴くのも、冷静に考えれば予見できたろうに。
楽がしたいとはいえ、生活がままならないレベルで稼ぎがないのは頂けない。さて、どうしたものかと悩んでいた昼下がり、奇怪な事象に見舞われることになったのだ。
「で? あんたは付喪神で化け猫だって?」
「付け加えるなら招き猫でもあるにゃん!」
「ダウト! 招き猫はダウト!」
「ダウト? にゃ?」
猫娘は、はてなと小首を傾げる。新雪を思わせる長い髪がさらりと流れた。
……古風な妖怪変化の類に横文字は通じないか。ただ、これが招き猫でないのは間違いない。だって、事実この店に客も福も招いていないではないか。
「……まあいいわ。で、どうやったら元の置物に戻るの?」
「にゃ、にゃ!? 折角長年かけてこの姿になったのに! それは駄目にゃ!」
「何でダメなの?」
「この姿の方が店の為に色々と助けになれるからにゃ!」
「助け〜?」
私は胡乱気な目で猫娘を見やった。
「あんたが何の助けになれるって?」
「えっと、か、看板娘になって頑張るにゃ!」
「看板娘……看板娘か……」
私は改めてまじまじと猫娘の顔を観察する。ちょっと見ないくらいに整った容姿。その上猫耳……。使えるかもしれない。
店内を見回す。……例えば、品ぞろえを一新する。そう、ラノベ一色に。美少女猫耳娘が看板娘のラノベ専門店。……伝説が始まるわね。
「嬉しいわ! 是非店の為に頑張ってね!」
「本当かにゃ!? ご主人!」
「ええ、本当よ。これからよろしくね」
そう、これからよろしくね。末永く扱き使って上げるから。何せ、人と違って妖怪変化の類に労働基準法は適応されない。つまり給料はタダだ。
そこまで思いを巡らせて、はたと思い当たる。無機物から生もの(?)にクラスチェンジしているわ、この娘。
「……あなた、何か食べたりとかするの?」
「一日三食、毎食鯖缶を一缶欲しいにゃん!」
鯖缶……安いのなら一缶数百円くらい? 三食でも千円を超えるかどうかかしら? それを日当と置き換えると……。
「鯖缶くらい安いものよ! 一緒に店を盛り上げましょうね!」
「にゃん!」
はははっ、これは面白くなってきたわ。まだ二十代の女店主と、猫耳娘の本屋さんね。
まるで童話か、お伽噺みたい。きっと、ハートフルな毎日が待っているでしょうよ。ふふふっ。
私は未来への希望を胸に、にやりと……いやいや、にっこりと微笑んだのだった。 >>357
ちょっと腹黒な女店主と純粋な猫娘のやり取りが微笑ましいですね
この二人がどんな物語を紡ぎだして行くのか、楽しみに成るお話でした >>332
高難度の前回お題・全選択に挑む〜沈痛なる慰霊の戦闘だあ!
音楽性バラバラのバンドメンバー、『かまくら』『幽体離脱』『声が遅れて聞こえる』『妖精』『最後の一撃は切ない』をまとめる作者のマネージメント能力が試されるw
さあ愛娘を喰らう母親とかいうヘビー&ダークネス&グロな物語は、高速戦闘で『かまくら』を吹っ飛ばしながら消化する〜
音速を超えて疾駆する巨体がナントカ堂の『声が遅れて聞こえる』を見事にクリア、ここうまいぞ、『幽体離脱』しかけた主人公が罠を仕掛けて邪『妖精』をエリミネートォ!
なるほどこのストーリー、『最後の一撃は切ない』から発想されたものか、悲運の母親を死で救い、戦士にこみ上げる決意がラストを光らせたあ! 高難度お題も華麗に消化〜腕を見せたな、しかしこれ元ネタ、ベルセルクの妖精編だろ332氏w
>335
続いて憑りつかれた様に作者が前回お題全選択を選択するぞ! 金的インザ遭難だw
いや、いんだけどさ「二人の馬鹿が遭難した」←こんな地の文あるかよ、ふざけすぎだろw
さあ意識もうろうの『かまくら』、筋肉の『妖精』さんと化した矢追さんが相方の窮地に焦る〜
『幽体離脱』で某腹話術芸人のようになってしまった草野さんが『声が遅れて聞こえる』をクリア、「こいつ、脳に直接……!?」的展開にわろた
蘇生を試みる矢追さんが放った金的が天使を追い払い、お題『最後の一撃は切ない』をオチで制圧〜ハチャメチャだけど、振り返れば意外にお題はちゃんとクリアしているw やるじゃん、とりあえず金的で昇天しなくて良かったねって感じでENDだww >>357
お題『擬人化』『鯖缶』『猫娘』にチャレンジするぞ、現代萌え式・猫娘、爆誕!!
売れない本屋で実体化する招き猫〜素っ裸で艶めかしいまでに鮮やかな赤い舌とか、完全エロですやん
ここで付喪神であり化け猫であるとかいう複雑な設定が語られる〜なるほどね、お題は『擬人化』『猫娘』だからねw 作者357氏、消化にえらく忠実だなw
「妖怪変化の類に労働基準法は適応されない」←うん、まあそうだろうけどw それより妖怪がバレたらどうしようとか、考えないのか
物語は報酬『鯖缶』の交渉を妥結させ、お題は綺麗にクリアされた、おめでとう! オチは計算高い主人公が含み笑いを誤魔化し、これから訪れるハートフルな毎日を夢想した〜自分でハートフルとか言うなw >>358
感想ありがとうございます
登場人物が二人だけなので、対比するような性格にしようかな、と
先に猫娘のキャラが思い浮かんだので、女店主はこんな感じになりました
プロローグ調で終わらせたので、先が楽しそうだと感じて頂けたなら良かったです
>>360
丁寧な感想ありがとうございます
>完全エロですやん
書き始めた時は、店主を男にするか女にするかで少し悩みました
ただ、男だと冒頭でエロドタバタ劇が始まって、大分字数を割かれるな、と
2000字未満でそれはキツイので、女店主になりました
そうですね。普通はバレないかどうかを心配しますよね
ただ、この女店主は、一見計算高いようで、かなり楽観的というか見立の甘い人物を想定しています
何せ、計画性もなく簡単に会社を辞めるような女なので
コスプレで押し通せはどうにかなるだろう、くらいにしか考えていません 書いてみました。
『擬人化』『文房具』『鯖缶』『猫娘』『歌』
「ねっこねっこねっこねっこねーこーかーん♪
ねっこかーんなーのにーねっこじゃーないー♪
さっばさっばさっばさっばさーばーかーん♪
ほーんとーはほーんとーはさーばーかーん♪
かーんのそっとにーはねっこむーすめー♪
かーわいーいかーわいーいねっこむーすめー♪
かーんのなっかみーはさっばみーずにー♪
おーいしーいおーいしーいみーずーにー♪
でーもでーもでーもでーもほーんとーはーねー♪
みっそにーがみっそにーがすーきなーんだー♪
きょーおのぼっくにーはみーそにーがなーい♪
みっそにーはきーのーおたーべちゃったー♪
みっそにーはみっそにーはたーべちゃったー♪
みーずにーもきーらいーじゃなーいんーだよー♪
しーんぷーるだーけどーそーのかーわりー♪
しーちみーもしょーゆーもばーたあーでもー♪
あーれんーじいーっぱーいゆーめいーっぱーい♪
あーなたーのこーのみーにそーめあーげてー♪
ねーこーみーみむーすめーがわーらあってるー♪
かーたてーをあーげーてさーそおってるー♪
でーもでーもでーもでーもたーべらーれなーい♪
かーんーがかったくーてあっけらーれなーい♪
ふぉーくーでつーいたーらまーがったよー♪
はっさみーできーったーらこーわれーたよー♪
かーったーなーいふーはばーらばらー♪
かっなしーいよー♪
せっつなーいよー♪
たーすけーてぼーくーのこーねこーちゃんー♪
きーみーをはーやーくたーべたーいよー♪」
バタン!
「うるせー! この馬鹿アニキが、朝っぱらから何でかい声で気色悪りー歌うたってんだよ! 飯くらい静かに食えねーのか!」
休日の遅い朝。ダイニングの扉の向こうで顔を真っ赤にして怒り狂う妹に向かって、僕は静かに語りかけた。
「缶切りどこ?」 >>362
お兄さんはサバ缶愛が溢れている人なのですねw
妹さんにとっては不幸ですが、端から見ていると楽しそうに見えます
>>359
感想有難うございます
332は、まさに『最後の一撃は切ない』から逆算で組み立てました
その反動……と、言う訳ではないですが、334は兎に角バカバカしい話を書きたくて考えた話です
基本的にはハッピーエンドの方が好きなので >>363
感想ありがとうございます
イメージは萌えおでん缶ですね
以前アキバに行った時にお菓子やらカレーやら何でもあり状態だったのを思い出して、だったら萌えサバ缶もありかと >>362
選択お題は全チョイス! THE、鯖缶・狂騒曲が開演だー
さて物語は兄の突拍子もない『歌』でスタート、これって缶切りを捜している間の間奏曲なんだろうな、多分w
歌詞の中で『文房具』『鯖缶』『猫娘』をやや反則的に消化〜うん、ひらがなばっかりで分かりにくいぞ、分かりにくいが、これはおそらく缶の外側に手招きしている『猫娘』が描いてあるんだろう、多分w
これに違いないな、ヨシ半ば決め付けだけどこれで『擬人化』はクリアだ!
お題を全て歌の中で消化しつつ缶自体とその想いを描写していくという微妙なる離れ業だあ! ラストはヒステリーを起こした妹にサバソングが打ち切られ、現実に引き戻されるほのぼのオチでEND! お題「文房具、鯖缶、歌、猫娘」
燦々と陽が降り注ぐ。東雲梓は誇らしげな顔で街中を歩いていた。もこもこのダウンジャケットを着ている。色は臙脂でお気に入りである。下は白いスリムパンツで決めていた。
周囲の人々はシックなコート姿が多い。梓は気にしない。猪突猛進が最大のチャームポイントであった。
洒落た店を見つけた。躊躇う素振りを見せず、突っ込んでいった。自動ドアが開くよりも早くに入ろうとして、片方の肩をぶつけたが意に介さない。
ずらりと並んだ食品棚の中央を早足で歩く。黒目がちな目をキョロキョロとさせた。品数が多い。文房具のような物も目に留まるが必要ないという風に軽やかに通り過ぎる。
軽快に奥へと進み、ある一角で急に立ち止まった。目を輝かせて棚と対峙する。三段の全てが缶詰であった。胴体に当たる部分に美味しそうな印刷がされていた。
マツオ・デトックスの番組で観た鯖缶の影響を多大に受けていた。片っ端から缶詰を手に取る。成分表を見ると細かく書かれていた。思わず目頭を揉んだ。
適当に選んだ缶詰を胸に抱えてレジへと向かう。十数個の商品を台に乗せた途端、ガラガラと崩れた。若い女性の店員の笑顔が引き攣る。
「ポイントカードをお持ちですか」
「ない」
「わかりました。少々、お待ちください」
素っ気ない返事に動じることなく、商品のバーコードを読み取っていく。
その店員に向かって梓は言った。
「マヨネーズが合うのはどれ」
「はい、なんでしょうか?」
「缶詰にマヨネーズよ」
梓は散らばる缶詰を頻りに指差す。店員は苦笑いに近い表情で答えた。
「マヨネーズはちょっと……」
否定的な言葉は避けて何とはなしに表情で伝える。梓は荒い鼻息を返す。
支払いを済ませると半ば走るようにして店を出た。
どこからともなく陽気な歌が聞こえてきた。歌詞で魚を連呼している。横目で見ると鮮魚店であった。
「さかな天国ね」
パンパンに膨らんだビニール袋には各社の缶詰が収められていた。缶詰天国、と口にした。笑いのツボは無数にあるのか。グフフと湿った笑い声を漏らす。
アパートの一室に戻ると急いで用意を始めた。全ての缶詰の蓋を開けると大きなボウルに入れた。マッシャーで万遍なく潰した。
大雑把に洗った野菜をぶつ切りにしてぶち込む。大量のマヨネーズを上から掛けて両手で混ぜ込めば完成。
その時、涼しげな音でチャイムが鳴った。梓は満面の笑顔で、はぁい、と甘ったるい声を出した。いそいそと玄関に向かう。
ドアを開けるとコート姿の彼氏が立っていた。訝しげな顔で梓を見やる。
「手料理って、本当か?」
「本当よ。今、できたところだから食べてみて」
「まあ、いいけど」
部屋にあがると小さなテーブルの中央に大きなボウルが置いてあった。手料理らしい物が確かに入っている。
「これ、食えるんだろうな」
「もちろんよ」
「味見はしたんだろうな」
「たぶん」
この時点で彼氏は悪寒にも似た予感に襲われていた。梓の思い込みの激しさから過去には走馬灯が見えたこともある。
「手を洗うから」
「うん、いいよ」
洗面所には行かないでキッチンに向かう。シンクの隅に大量の缶詰を見つけた。用心深い目を注ぎ、驚愕の表情となった。
口元を掌で押さえて、猫缶かよ、とくぐもった声を漏らした。高級の文字が唯一の救いだった。
沈鬱な表情で手を洗い、梓の元に戻った。テーブルの前に胡坐をかく。
梓は笑顔で様子を窺う。彼氏はそれとなく目を逸らす。部屋の壁に空いた拳大の穴に力ない笑みを浮かべた。
「……この怪力猫娘が」
「何か言った?」
「何でもない」
小皿によそわれたソレを苦々しい顔で睨み、一気に掻っ込んだ。 彼氏はこの娘のどこが良くて付き合っているのだということはともかく
文房具はどこだろう? >>366
やるやん
>>367
7行目
――文房具のような物も目に留まるが必要ないという風に軽やかに通り過ぎる。 >>366
きっと彼女は彼が居ないと駄目な人なんですね
彼の方は、もしかしたら幼馴染みなのかもと思いました……ストックホルムシンドロームではないと信じたいです 初投稿失礼致します。
使用お題『擬人化』『文房具』
俺は鉛筆。尖ってる尖ってるって言われてるけどさ、実際はそんな尖ってねぇんだ。結構こき使われちゃってるわけ。逆さにされてさ、そんなこと書きたくねぇのに、√なんて正直どうでもいいんだ。俺でそんなに数字を書くなっつーの。俺を使い捨ての男みたいに扱うなっつーの。
俺にだって夢があんだ。それは……シャープペンシルになること。あいつすげくねぇ? あいつすげぇよ。だってあいつ縮まねーんだ。いつだって尖りまくってる。羨ましくてたまらねーよ。俺あいつ好きだ。
だから言ってやった。おまえ、すげぇって。そしたらなんて言ったと思う? おまえのほうがすげぇって。……すげぇよ。心の広さたまんねぇ。今度消しゴムにこのこと教えてやろうと思う。だって、あいつマジすげぇから。 >>371
おそらくシャープペンシルの方は、身を削られても使われる鉛筆の方をリスペクトしているのでしょうね
文房具達の温かな交流、面白かったです 使用お題:『擬人化』『文房具』『鯖缶』『猫娘』『歌』
【擬人化さんが家に来た】(1/3)
−おめでとうございます、貴方はモニターに選ばれました−
その手紙を受け取った時、僕は小躍りして喜んだ。
擬人化少女……昔から萌え系ではおなじみの、ありとあらゆるモノを少女へと転化させた存在。これまでは2次元の存在として手を触れる事は叶わなかった彼女達が、ついに隣人として存在する時代が来たんだ。
ロボテクスやアニマテクスと言った技術の発展が、それを可能とした。
要するに、擬人化萌えキャラをロボットで再現しちゃったわけだ。
そのモニターとして選ばれたんだ。一オタクとして喜べない訳がない!!
想像の中でしか会えなかった彼女達とあ〜んな事やこ〜んな事をして良いってお墨付きがもらえたんだから!!
当然健全ですよ? ラッキースケベなんて期待して無いんだからね!!
さーて、早く来ないかな? 僕の萌え嫁たん!!
******
「以上で説明を終わります。ご質問は?」
七三分けの黒メガネ、典型的なジャパニーズお役人と言った感じの男性が僕の目の前でそう言った。
ワンルームのマンションには、4個の箱と僕、そしてそのお役人とで手狭な感じに成っている。僕がまず驚いたのが、この萌え系事業が政府の活動の一旦だって事だった。でも、そんな事はどうでも良い。
僕の所でモニターするのが4人? の少女達だっていう事実。
てっきり、1体の擬人化ちゃんが日常生活をした時に不都合がないかって言うテストだとばっかり思ってたんだけど、擬人化具合? まぁ、どれくらいの割合いで人に近いのが好ましいかって言うのも一緒にモニターするらしい。
僕としては、嫁が4人に増えるってだけなんだから是非も無い。
「特にありません」 【擬人化さんが家に来た】(2/3)
だから、そう言ったんだ。
お役人さんは「では、レポートもよろしくお願いします」って言って帰って行った。正直、大学のレポートと被るけど、でも、嫁と暮らす事を考えれば苦もない。
僕は、ニヤケ顔を押さえられずに、軽い足取りで箱入り嫁たちの所まで行くと、起動スイッチを躊躇いも無く押した。
「よっし、さぁ、出ておいで! 僕のお嫁さん!!」
******
擬人化する対象はランダムで選ばれたらしい。その、擬人化割合もだ。
僕の前には不機嫌そうな黒髪ショートの女の子。革ジャンにチューブトップ、チョーカーをはめ、ダメージジーンズを穿いてジャラジャラとチェーンアクセを身に付けている。
彼女は『ロックちゃん』“歌”の擬人化キャラクターなんだけど……
「あ? 何、ジロジロ見てんだよ!!」
「ご、ごめんなさい」
完全にロッカー少女にしか見えません。委縮する僕にしな垂れ掛かって来る少女は“動物”の擬人化少女『猫ちゃん』。猫耳、猫尻尾、ゆるふわの髪のケモミミ少女。萌えキャラって言って真っ先に思い付くのがこのタイプ。その中で猫娘なんて王道中の王道だろう。
「御主人さみゃ、お腹空いたのにゃ?」
「いや、大丈夫だよ! お腹減って無いよ!」
語尾もあざと可愛いんだけど、この娘はこの娘で全くのステレオタイプ。ドジっ子属性完備で天然設定の所為かさっきもカリカリを食べさせられそうになった。懐いてくれるのは嬉しいんだけど、他の擬人化娘の視線が怖い。
「あまりデレデレするのはどうかと思います」
「ソ、ソウデスネ」
“文房具”の擬人化少女『文具ちゃん』……この子はね、なんと言うか……
瀬戸大将ぉ──
言葉の意味は良く分からないけど、そんな言葉が頭を過った。生真面目で良い娘何だけど……人間大の文房具の集合体は、娘って言うか超人って感じ……良い子なんだけどねぇ…… 【擬人化さんが家に来た】(3/3)
「まあ、男なんだからそう言う所ってあるよな! コイツ、童貞っぽいし」
「ぐっ」
最大の問題はこの娘、“缶詰”の擬人化少女『鯖缶ちゃん』……鯖だけにサバサバした性格で、ちょっとハスキーな声は、僕の好みのど真ん中ストレートなんだけど……
チラリと彼女? を見る。
「ん? どうした? アタシが気になるのか?」
どう見てもただの鯖缶です。ありがとうございます。
開けた缶の蓋がパカパカ動いて天上の美声が響く。
いや、擬人化っちゃぁ、擬人化なんだろうけどさぁ……もうちょっとさぁ……
「何蹲ってんだよ? うじうじした男だな!」
「にゃぁ? ご主人様元気ない? ご飯食べるかにゃ?」
「お加減が悪いのですか? なら、早めにおやすみした方が……」
「うん? いきなり環境が変わったからな? まぁ、慣れるまでの辛抱さ」
4人の擬人化少女達を見て、僕は溜息を吐いてから笑みを浮かべる。
(うん、ちょっと思ってたのと違うけど、これはこれで良いか)
そうして、今日はもう休もうかと思って、初めて気が付いた。4つの箱で足場の無くなった僕の部屋の惨状。
僕の寝る場所が無いって事に。 お題『擬人化』『文房具』『鯖缶』『猫娘』『歌』〆
作品一覧
>>357【無題1】
>>362【無題2】
>>366【無題3】
>>371【無題4】
>>373【擬人化さんが家に来た】 予想外に書き込みに時間がかかってしまいました
すみません ワイスレでちょっと話題になってたから流れてきたみたいね
まあお題に関してはいつも通りでいいかと >>372
すごい優しいコメント。ありがとうございます。また参加します。 お題『星』『嘘つき』『ニーハイを履いてる彼女』『冬』『塔』
締め切りは1月25日 22時です! >>388
色々本当にマジでごめんなさい。
>>389 >>390 僅差! 使用お題→『星』『嘘つき』『ニーハイを履いてる彼女』『冬』『塔』
【肉食彼女は今日も激しい】
「ほら、誠先輩。あれがペルセウス座ですよ」
予備校から自宅への帰路。私は夜空を指さして言いました。
「ペルセウス。ギリシア神話の英雄です。誠先輩はペルセウスの話はご存じですか?」
「いや、聞いたことないな」
誠先輩が寒そうに両手を抱いて体を震わせます。
「ではこの結城すみかが教えて差し上げましょう!」
私は小走りで誠先輩の前に出て振り向き、両手をぱあっと広げました。
誠先輩が顔をしかめて、私の脇を足早に通り抜けていきます。
「嫌な予感がするんだけど」
「まあまあ、最後まで聞いてください。可愛い彼女の知識自慢ですよ?」
私は誠先輩の後を追い、後ろの袖を掴みました。今日は逃がしません。
「ペルセウスの母親はダナエと言います。父親はゼウスです」
「ゼウスって、あの?」
「はい。スーパーゼウスでお馴染みのゼウスです。ギリシア神話ですから」
「古いよそれ」
野暮なツッコミには応えず、私は話を続けました。
「ある日、ダナエは塔に閉じ込められます。ダナエの父に『孫に殺される』という予言が与えられたからです。孫を作らせないようにしたんですね」
「ひどい話だな」
「はい。父は王様でしたから。きっと自分が一番な人だったのでしょう。しかし、ダナエが美人だったことをゼウスは見逃さなかったのです」
私は得意げに指を立てて言いました。
「ゼウスは黄金の雨に姿を変えて塔に侵入しました。そしてダナエとまぐわったのです」
「まぐわ……ああ、やっぱりそういう話……」
「そうして生まれたのがペルセウスです。さあ、誠先輩もゼウスを見習って、私と同衾しようという気概を見せてください。お父様が恐いなんて、そんな軟弱な事を言っていないで、早く!」
「いや、単純に僕が嫌なだけだから。むしろお前の親がなんでも既成事実にしようとしてくることに恐怖を覚えているんだが」
「なぜ嫌がる!」
「十六歳にはまだ早い。色気を感じない」
誠先輩が冷たく言い放ちました。可愛い彼女に言う言葉でしょうか。
けれどそれでめげる私じゃありません。 「そんな嘘をついても誤魔化されませんよ。今日は誠先輩が好きなオーバーニーソックスです。色気を感じないはずがありません」
「長さが足りない。それはただのニーハイソックスだ」
こういうところだけ無駄に鋭くて細かいのが誠先輩です。私は唇をぷくっと尖らせちゃいました。
「むぅ、さすが目が高い。いいじゃないですかちょっと長さが違うくらい。可愛いオーバーニーソックスが見つからなかったんですよ」
「お前は何もわかっちゃいない……」
誠先輩が首を横に振りました。なぜか哀れみが込められていることに憤りを感じます。
が、次の言葉でその憤りも霧散してしまいました。
「お前は可愛い。だけど、ニーハイソックスでは――」
「今可愛いって言いました!?」
「え、あ」
「これは早くお父様にお伝えしなければ! 今日は赤飯を――いえ祝言の準備をしましょう!」
「いや、待て。かすみ。ちょっと待て、かすみ」
大慌てで私は走り出しました。自宅まではあと500メートル、既成事実で誠さんを追い詰めるまであと500メートルです。
今日はとても素晴らしい一日でした。このあと100メートル先で誠先輩に首根っこを掴まれて一時間の説教をされなければ。 ニーハイって調べたら色々と定義がすごかったですはい あ、一箇所だけ誠先輩が誠さんになってるとこある。誤字失礼しました もう一個誤字訂正
「いや、待て。かすみ。ちょっと待て、かすみ」
↓
「いや、待て。すみか。ちょっと待て、すみか」
名前間違うなんて最低…
連続で失礼しました! >>395
肉食系少女……いや、家族でしょうか? と、こだわり系フェチ先輩とのドタバタな日常が垣間見える、楽しいお話ですね
面白かったです >>366
さあ選択は、前回お題『文房具』『鯖缶』『猫娘』『歌』!! 戦慄! 怪力猫娘だw
物語は臙脂と白を装い街を闊歩する梓さんを描写していくぞ、立ち寄る店内で『文房具』『鯖缶』をさらっと消化だ〜関係ないけどマツオ・デトックスで検索したら出会い系が出てきたぜ!
さんの拙い喋り、黒目がちな瞳、よく分からん笑いのツボが人外感を加速させ、もはや4月放送予定の〇太郎番宣にしか見えねえw
怪力に震えあがった彼氏が地獄の手料理をカッ喰らい、この『猫娘』が! と断末魔が締めてENDォ!
さりげないお題クリア、堅牢かつ濃密な情報量を持つ文体はさすがの大御所〇氏か、オチは料理を噴き出してほしかったがなw
>>371
前回お題『擬人化』『文房具』にチャレンジだ、鉛筆の切なる独白!
ギザギザハートにやさぐれた鉛筆の愚痴が暴発だ〜ルートなんて正直どうでもいい! だね、鉛筆に関係ないしねw
口から溢れるはシャーペンへの憧憬〜だね、ペン先自体が回転してずっと尖った状態を保つシャープペンとかあるしねw
ラスト、消しゴムとも仲のいい鉛筆が文房具たちを『擬人化』させ切り、お題『文房具』たちの言葉をやや寂し気に語り尽くしたァ〜いい文房具愛を感じたぞ! >>373
前回お題フル使用に挑む! クールジャパン的、闇の萌え事業〜w
もうね、僕の萌え嫁たんとか言っちゃう人は救いようがありません、そんな主人公の下に到着する謎の箱〜開封されて出てきたロック娘と猫娘、OKOK、うん、まあ、萌える!
次、文具ちゃん…いやほとんど鎧武者じゃねえかw 性格が良さそうだからいいけど
で次、鯖缶ちゃん「ん? どうした? アタシが気になるのか?(パカパカ)」←これはひどい 鯖だけにサバサバ、うまい!w なんて言わねえよw
物語はラスト、寝る場所がないほんわかオチ〜四つのお題をそれぞれ『擬人化』させてきっちり消化だ、笑わせてもらったぜェ>>373氏!
>>395
素早い着手で『星』『嘘つき』『ニーハイを履いてる彼女』『冬』『塔』などという支離滅裂お題・全盛りに挑戦するイチャラブトークだ!
おーこれは凄いな、作者395氏が『星』と『塔』との接着に「スーパーゼウス」を持ち出したかw でもネタふっる、まあ復刻版も出てるしねw
物語はウンチクを経てお題『ニーハイを履いてる彼女』を乗り越え、
ラスト、『嘘つき』誠先輩のツンデレがバレ、とにかく既成事実を作りたくてたまらない、すみかサンがとっつかまって説教オチへと収束だァ! 早急なるお題クリアに祝砲!!
しかしこのノリ、何やらデジャヴ感が……まひる、さん? い、いや、人違いだなw >>403
いつも感想有難うございます
擬人化で検索しつつ、アイコンを付けただけのコスプレタイプから、某教育番組の目鼻だけ付けた九十九神系まで見ていて、思い付いたお話です
主人公は、もっと典型的イメージのオタクにしようと思ったのですが、ちょっと無理でした >>400
面白いは最高の褒め言葉!(と勝手に思っている)
ありがとうございました!
>>403
>スーパーゼウス
普通にオリュンポス十二神のゼウスとかで問題なかったのですが、なぜかスーパーゼウスが頭の中で俺を俺をと激しく主張してきました。
世代でもないのに不思議です。深夜ハイでしょうか
>まひるちゃん
バレた! そしてワンパターンさとボキャブラリーの貧困さが露呈した!
や、即興短編のキャラのほとんどは、手持ちのキャラにちょこっと変化をつけて派生キャラを増やしていく方針なんですが
それにしてもわかるものなんですね。脱帽です。自分、読解力ゼロで誰が何を書いてるかとかまったくわからないもので
書き分けについて猛省してきます
ありがとうございました! うんうん、やはりそーだよね
他にそんなキャラクターは見たことがないから
それだけ濃ゆいってこったよw キャラが立ってるのなら嬉しいですね
バリエーションじゃなくて新規キャラも考えないとダメですが
いつも感想ありがとうございます
最近はお題関連があまり投下できてなくて心苦しいですが、以前に頂いた分などを読み返したりしてとても励みになっています お題『書き出し「親父が失踪した」』の時は、皆、色々と頭を捻ってましたねぇ 使用お題:『星』『嘘つき』『ニーハイを履いてる彼女』『冬』『塔』
【片想いのラプソディー】(1/3)
「ラプンツェルは塔の上……」
「……どうした? ポエマー?」
「違げぇよ」
玉城 直哉は机で頬杖をつく藤島 弘の視線を追う。彼の視線はクラスメイトの女子グループの一団に注がれていた。
彼女達は冬にも関わらず、相変わらず制服のスカートを短く直しているが、しかしそれでも、やはり寒いのだろう。丈の長いニーソックスやタイツ等をはいている。
「あぁ、良いよなニーハイ」
「違げぇよ。ムッツリ」
「ムッツリ言うなやネクラ。長髪姫の事だろ?」
「…………」
弘は溜め息を吐くと体を起こす。だが、視線は長髪姫こと谷本 耀子に注がれたままだった。
耀子も弘達のクラスメイトであり、腰下まで伸びた艶かやな黒髪が美しい少女である。
「ククッ、図星か? なるほどなるほど、弘はパンスト派だったか、それじゃあ、長髪姫がパンストをはいて居ないのは不満だろうなぁ」
「黙れよ。ムッツリ」
「ムッツリ言うなや童貞。気になるんなら、You! 告っちゃいなYo!」
「なぜジャ〇さん? 違げぇよ、そんなんじゃねぇよ」
ぶすっとしたまま弘が溜め息を吐く。と、視線に気が付いたのか、耀子が弘達の方を見る。
直哉はこれ幸いと笑顔で手を振ったが、弘はフィっと視線を逸らした。
「どうしたの? 耀子」
「ん〜ん、何でもない」
耀子はにこやかにそう答え、クラスメイトとのおしゃべりに戻った。 【片想いのラプソディー】(2/3)
******
「…………ただいま」
コッソリと窺うように弘が玄関扉を開け、再び閉めた。
が、その扉は中から勢いよく開かれる。
「なに閉めてるのよ! 弘!」
「……いや、学校に忘れ物を……」
「嘘言わないで!」
ばつの悪い顔をする弘を睨むのは、帰ってきてから間も無いのだろう、制服にニーハイ装備の耀子だった。
「……!」
「あ! ちょ!」
隙をついて一気に部屋まで上がろうとした弘だったが、しかしそれも耀子によって阻まれる。
「チッ」
「……何か言う事は?」
「タダイマ モドリマシタ オネエサマ」
「そうじゃなくて」
「?」
「アンタ今日、視線逸らしたでしょ」
「あっ……キ、キノセイジャナイカナ?」
心当たりのありまくる弘は、挙動不審で顔を逸らす。が、頬を両手で挟まれ強引に正面へ向けられた。
「そ・ら・し・た・よ・ね?」
「………………はい」
苗字の違うこの二人が同じ家に居るのは大した理由ではない。親同士が再婚するからだ。
今は弘の父が出張で海外に居る為、籍こそ入れてはいないが、帰国し次第届を出す事に成っているらしい。
実際、二人そろって役所に行く必要など無いのだが、披露宴をしない事もあり、初めての共同作業を……と言う事らしかった。
そんな訳で今、弘は谷本母娘と暮らしている訳なのだが……
「ギブ! ギブギブ!! ギブアップですお義姉様!!」
「人の顔見て視線逸らすとか、あんた何考えてんの? みんなの前で恥かいちゃったじゃない!!」
「いや、学校では話し掛けるなって……」
「それは別」
「ひでぶ!」 【片想いのラプソディー】(3/3)
3ヶ月程、耀子の方が誕生日が早かった事も有り、彼女の方が姉と言う事で落ち着いたのは良い。
実の事を言えば、学校でも10本の指に入る美少女である“長髪姫”と家族になれると言う事で、多少の憧れもあった弘としては寂しさ一割、喜び九割だったのだが、その幸福は数時間と持たなかった。
学校では眉目秀麗、成績優秀、その上性格も良いと思われた彼女だったが、その実、家ではとんだ暴君だったのだ。
姉であると言う事で弘を奴隷の様にこき使い、理不尽な注文を付ける等、日常茶飯事。
頼みの綱の彼女の母親は「あらあら、もう仲良くなったのね」等と、むしろ微笑ましい物を見る様な目を向け、生活地位の向上には全く役には立たなかった。
(ラプンツェルの元の話がとんでも無かったって話は聞いた事が有るけど、この“長髪姫”の本性もとんでも無かったよぉ!!)
ラプンツェルと違って淫乱でないのが救いかも知れない。
そんな訳で、弘の彼女に対する幻想は、木っ端微塵に打ち砕かれたのであった。
(塔の上の彼女を眺めているだけの方がまだよかったぁ!!)
制裁のスコーピオンデスロックを喰らいながら、弘は心の底からそう思ったのだった。
******
「知ってるか? 星は遠くから眺めるから美しいって事を……」
「……どうした? ポエマー、さらに遠ざかってるぞ?」
「…………」
昨日と同じ様に完璧な猫を被った義姉を眺めながら、弘は大きく溜息を吐いたのだった。 >>414
熟練のスレ民さえ苦言を漏らす今回のお題群、特に『ニーハイを履いてる彼女』『塔』の連結が一筋縄ではいかないぜ、苦境を見た414氏が腹黒っ子を助っ人に連れて参上だ!!
ラプンツェルは『塔』の上……唐突に呟く藤島くんの視線の先で笑うあの子、『冬』ゆえに『ニーハイを履いてる彼女』こと、長髪姫が登場〜うんいやパンストとかオーバーニーとか色々あるけどさ、それぞれ違う良さがあるよね!w
さあ気を取り直して物語の本編はここから、帰宅した藤島くんを待ち受けるは、長髪姫ェ!? 邪悪な本性を現した『嘘つき』耀子さんのサソリ固めがガッチリ組まれ、エロ、じゃない、悲運の展開が盛り上がる〜
冒頭の唐突さを解消すべく、414氏がここでラプンツェルを持ち出し技巧を尽くす! ラストのポエム、『星』は遠くから眺めるから美しい……この一文が冒頭ポエムの謎を解き明かして意味をなす〜これぞ文章世界のツープラトンだ!!
難題消化のために弾き出された題材選択は流麗な空中殺法を描き出し、お題を綺麗に使った物語がオチで捻って着地して、沸き起こるスタンディングオベーションの中でENDだあ! 感想有難うございます
最初はラプンツェルの元話がかなりの猥談だと話していてドン引きされると言う展開で考えていたのですが……
書いている途中で力尽きるほど色々と捻っていたらこうなりましたw お題『星』『嘘つき』『ニーハイを履いてる彼女』『冬』『塔』〆
作品一覧
>>395【肉食彼女は今日も激しい】
>>414【片想いのラプソディー】 ふーむ久しぶりに1お題でやってみますか
次のお題『>>426』 お題『ロマンチック』
締め切りは1月28日 22時です! 現実を離れ、情緒的で甘美なさま。また、そのような事柄を好むさま。
浪漫と言えば印象も変わるし、必ずしも色恋関係だけを指す言葉ではない、よね? ロマンチックと言うには緩いかもしれません
使用お題:『ロマンチック』
【占い模様】(1/2)
机の上でシャッフルされる大アルカナ22枚を操りながら小坂 詠美は相手の様子を窺う。目の前には天然の茶髪に、ややタレ目がちの少年の顔。
高山 湊。
彼女の幼馴染みである彼が、真剣な顔で詠美の手捌きを見つめている。
敗北続きの告白に怖じ気づいた彼が、今度は上手く行くかをタロットが得意な彼女に占って貰いに来たのだ。
詠美は、早生まれの為か他のクラスメイトより幼く見える彼の顔を眺め、つい口許が綻んでしまいそうになるのを取り繕うと、気を引き締め直してカードを纏める。
(あぶないあぶない、邪念が混じるトコロでしタよ)
手元のカードを3角形を形作る様に1枚ずつめくり、さらに最後にキーカードを直感で選ぶ。
「あや? このカードは……」
「え? 何? どうだったの?」
「あ、あー説明するデスよ?」 【占い模様】(2/2)
場に出ているカードは“戦車”の逆位置、“星”の逆位置、“塔”の正位置、そして“愚者”の正位置。
「まず、戦車、これが逆位置と言う事は、意味は『独りよがり』」
「うっ」
「そして、星の逆位置、意味は『高望み、身の程知らず』」
「ううっ」
「正位置の塔、意味は『避けようのない不幸』」
「あうう!」
「……と言う訳で、今回告白しても碌な結果にならないデスね」
ふうっと、息を吐きながら詠美がそう言った。湊はガックリと肩を落とし溜息を吐く。
「そっか、でも、詠美ちゃんがそう言うんならそうなんだろうな……」
「デス」
あからさま落ち込んでいる湊に、詠美はふわっと優し気な顔で微笑むと愚者のカードを指し示した。
「デモ、キーカードが愚者の正位置、意味は『自由な意思』……なので今は気を楽にしていつも通り過ごすと良いデスよ?」
「そっか、ありがと、はぁ、何で上手く行かないんだろう」
詠美に言われ、湊はしょんぼりとしながらそう言った。
湊は幼く見えるが整った顔立ちをしていて、下手をすれば女の子にも間違われかねない。
その上、小柄な事もあって、マスコット的な人気があり、特に年上のおねーさんからの人気が高い。
そんな感じで、昔から年上のおねーさんに構って貰っていた事もあり、彼は年上好きなのだが……
(だからこそ、『彼氏としてはちょっと』と思われるんデスけどね……)
知ってはいても教える気はない。詠美は机に突っ伏した湊の頭をよしよしと撫でる。
まるで子供の様な扱いだが、その事を湊が気にする様子はなかった。それほどまでに、二人にとっては当たり前の行動だからだ。
ひとしきり撫でられた湊は、上目使いで詠美を見る。
「ねぇ、詠美ちゃん。また相談しても良い?」
詠美は少し頬を赤らめながらも、ニッコリと微笑むと「いつでも良いデスよ!」と、言ったのだった。 >>432
タロットカードに導かれて微笑ましい二人がやってきた〜フォーチュン・テリングin短編スレ!
今回のルールは単一お題! お題『ロマンチック』を作品内で消化出来ればクリアーとなるぞ?って誰だよ、このお題にしたのw
さあ、物語を主導するのはカード使いの詠美さん、しかしなぜカタコト? 湊くんの幼馴染だから日本歴は長そうだけど、占い師のキャラ作りなのかコレw
詠美さんが手ひどいタロットで湊くんの挑戦心をヘシ折り、上目遣いのショタに赤らめた頬でENDだぜ〜何だ倒錯感は、わざとキツいカード切ってるんじゃねえだろうな……
よし焦点は『ロマンチック』かどうかだ〜うーん恋占い自体はロマンチックだけど、友人の会話って感じがするぜ! もうちょいとろけてほしい感w 感想をいつも有難うございます
自分でも緩いかもとは思ったのですが、恋人未満な気楽な関係とか好きなもので…… 「ふう、そろそろ寝るか」
颯太は、軽く息を吐きながら鉛筆を置いた。
時計は午前0時を回ったところ。まだそれほど眠いわけでもないが、受験直前のこの時期になったらもう無理は禁物だ。
高梨颯太(たかなしそうた)は、中学3年生。成績はまあまあ上の方だ。志望校も公立とはいえ県内では有数の進学校で、余程の大失敗さえなければ合格は間違いないだろうと担任にも太鼓判を押されている。
となれば、今は何を置いても健康第一。体力を落としてインフルエンザになど罹ってしまったら目も当てられない。
颯太は部屋の電気を消し、ベッドに入った。その時…、
学習机の上に置いたスマーとフォンが光を放ち、同時に聞きなれたメロディーを奏で始めた。
「んだよ、もう」
颯太は舌打ちしながらスマホを手に取ると、画面に示された発信人の名前を見て首を傾げた。
「ん?」
クラスメイトの、鈴木奏(すずきかなで)からだった。
奏は颯太とは成績も同じくらいで話も合う方で、クラスの中では同じグループに属していると言っていい間柄だ。
別に付き合っている訳ではなく、二人きりで遊んだという記憶もないが、だからといって異性として意識してないかというと、そんなことは全くない。
それどころか、卒業までに少しでも進展することはできないものかと毎日悶々とし続けているというのが本音だ。
だからこそ、突然かかってきた電話に戸惑ってしまうのだった。
「もしもし…」
何なんだ、この緊張感は。
「あ、高梨くん? こんばんわ…」
耳元で奏でられる鈴の音のような声に、心臓が高鳴るのを感じる。奏でと奏…、ってアホか俺は。
「どうした? こんな遅くに」
「ごめんね。寝てた?」
「いや、起きてたよ。そろそろ寝ようと思ってたとこ」
努めて平静を装う。
「そう」
「何かあったの?」
「ううん、何もないよ。なんか眠れなくて。ちょっと声を聞きたくなっちゃって…」
俺の声を聞きたくなった? いや待て待て、過度の期待は身を滅ぼす元だ。
ひそかに深呼吸をし、心を落ち着かせようとする。
でも、そうだな。試験も近いし、こいつだって夜中に不安になったりすることはあるよな。
そう思うと、ほんの少しではあるが本気で落ち着きを取り戻すことができた。
「そっか」
「うん…」
「……」
「……」
うんと言ったきり、奏は黙り込んでしまう。
颯太の方も何を言えばいいのか分からず、困った挙句に奏に向かって文句を言った。
「なんだよ」
「え?」
「何かしゃべれよ」
奏は颯太のぶっきら棒な物言いに暫し絶句した後、同じように文句を返してきた。
「高梨くんこそ、何かしゃべってよ」
「何かって、なんだよ」
「なんでもいいから」
なんで俺がそんなことしなきゃならないんだよ。
教室の中でいつもやっている言い合いのような。本気ではないが少しはカチンと来る。
「何もないなら切るぞ」
「えー、意地悪ぅ」
突然発せられた甘え声に、今度は颯太の方が絶句する。
「っ! な、何が意地悪だよ。ったく、しょうがねえなー…」 「あっ、ねえ。外見れる?」
は?
「外?」
「うん。星がとってもキレイだよ」
「何なんだよいきなり。んーと…。うわっ寒っ!」
「えっ、窓開けたの?」
「あたりまえだろ、ガラス曇ってて見えねーもん。て、うわあホントだ。すっげー」
窓の外は、満点の星空だった。
「ちょっと待ってて、私も開けるから。あはっ、ホントだ寒ーい。うっわあスゴーい! 空が全部お星さまだー!」
「おいコラ、なんでお前の方が驚いてるんだよ」
「えー、だって私はガラス越しに見てただけだもん。それでもキレイだったんだよ。けど、窓開けるとホントにすごいねー」
正に星降る夜。窓から身を乗り出すと、頭上に見覚えのある形を発見した。
「あ、オリオン座みっけ」
「えっ、どこどこ?」
「頭の上の、ちょい南西のあたり」
「あっホントだ。おっきーい! あー三ツ星だー。小三ツ星もあるー」
奏が子供のようなはしゃぎ声を上げる。
「小三ツ星なんてよく知ってるな」
「小学校で習ったもん、それくらい知ってるよー」
「んじゃあさ、小三ツ星の真ん中の奴って何だか知ってる?」
「何って、星じゃないの?」
「よく見てみ? ちょっとボヤけてない?」
「うん…」
「あれがかの有名なオリオン大星雲だよ」
「えっ、あれがそうなの!」
「知らなかっただろ?」
「うんうん! 星雲なんて望遠鏡でしか見えないと思ってた! えーっ、すごーい!」
「それと、オリオン座の少し右上の方にもっと大きな塊りみたいなのが見えない?」
「うん、あるある。ぼんやりって言うか、キラキラしてる」
「それが昴、プレアデス星団だ」
「えっ、あれが? すごーい、あんなにはっきり見えるんだー。うわー、こんなにちゃんと星を見たの初めてだよー」
「うん、俺もだ」
二人は寒さも忘れて、天上の景色に暫し目を奪われた。
「ねえ、なんだか不思議だね」
奏が、ポツリと呟く。
「何が?」
「だって、私達こんなに離れているのに、同じ星を見てるんだよ」
「そうだな」
「声だってすぐ傍に聞こえるし…。高梨くんが隣にいるみたい」
「…うん」
本当にその通りだ。
「……」
「……」
「はくちゅっ!」
突然耳元で炸裂する、可愛らしい破裂音。
「あっ、大丈夫か?」
「うん。あはは、ごめん。冷えてきちゃった」
「もう窓閉めよう。俺も寒くなってきた」
「うん。そろそろ電話も切るね。ありがとう、楽しかった。また明日学校でね」
「ああ、また明日」
名残惜しくないと言えば嘘になる。でもまあ、明日になれば会えるんだし。
と、窓を閉めようとした、その時だった。 「あっ!」
「あっ!!」
二人は、ほぼ同時に声を上げた。
「鈴木っ、今の見たか!」
「うん見た見た! 流れ星!」
「だよな! 流れ星だったよな!」
二人が目にしたのは、天空を流れる一筋の光だったのだ。
「うんうん! 絶対そうだよ!」
「すげー、初めて見たー。明日みんなに自慢してやろうぜー」
「えっ?」
興奮しまくりの颯太の言葉に対し、奏は言葉を詰まらせた。
えっ、て…。
「なんで?」
「だって…。私と電話で話してたって……、みんなに言っちゃうの?」
あっ!
「そっか、そうだな…」
深夜に二人っきりでおしゃべりしてましただなんて、恥ずかしくて言えるわけがない。
それを考えると、颯太も顔を赤くして黙り込んでしまうのだった。
「あのさ…」
再び、奏が口を開く。
「ん?」
「これ…、私達だけの秘密にしない?」
「秘密?」
「うん…。誰にも内緒……」
「いいけど」
すっげえ嬉しいけど。
「じゃあ、約束ね」
「うん…わかった」
「ふふっ。じゃあもう切るね、楽しかったよ」
「ああ。こんどは眠れそうか?」
「うん、いい夢が見られそう」
こっちもだよ。
「じゃあまた明日な」
「うん、また明日」
そう言って電話を切ろうとし、そのまま沈黙してしまう。
もう一度。
「おやすみ…」
「おやすみなさい…」
そして再びの沈黙。
その挙句に…。
「なあ、なんで切らないんだよ」
「だって、高梨くんこそ…」
囁くように言い合う二人声はどこか嬉しそうでもあり、甘えているようでもあった。 なんとか間に合った
と思ったら文字数が大幅にオーバーしていました
3レスになっちゃったけど一行が短いから大丈夫だろうとちゃんと数えていませんでしたごめんなさい 変なのでちょっと修正
奏は颯太とは成績も同じくらいで話も合う方で、
→ 奏は颯太とは成績も同じくらいでそこそこ気も合う、
囁くように言い合う二人声はどこか嬉しそうでもあり、甘えているようでもあった。
→ 囁くように文句を言い合う二人の声は、だがどこか嬉しそうであり、甘えているようでもあった。 >>437
間に合わないよりよっぽど良いですよ
気になるあの娘と秘密の時間
同じ空を見上げて、同じ流れ星を見る……良いロマンチックですね 使用お題:『ロマンチック』
【ロマン闘士】(1/2)
「キサマに恋愛相談をしてやろう」
コイツが浅はかで唐突なのは今さらだが、今回はさらに意味が分からない。
いや、言葉は分かっている。恋愛相談? コイツが?
「えーっと、誰の?」
「もちろん、オレだ」
「………………あ、うん」
一瞬、思考がとんだ。え? マジで?
「キサマにはどんな告白をすれば付き合えるか考えて貰う」
「いや、ちょっと待て、何故そうなった」
「キサマは小賢しいからな、そう言う事も思い付くだろう」
どうしよう、協力したくない。でも断ったら、ネチネチネチネチ何時までも煩わしそうだしなぁ……
俺は溜息を吐いて訊ねる。
「で? どういう人なんだ?」
「何がだ?」
「お前が告白するって相手」
すると、俄かにコイツの顔が怒りに染まる。
「キサマ!! 彼女の情報を聞き出してどうするつもりだ!! まさか、キサマも彼女を狙うつもりか!!」
「相手の事も分からずに、どう作戦を考えろと言う!!」
そう言うと、『ああ、成程』と言う顔に成るも「だが断る」と言いやがる。
「何で?」
「オレの話を聞けば、キサマが彼女に惚れるのは自明の理! ならば教えるなど愚の骨頂では無いか!!」
うおお、殴りてぇ。
「なら、あれだ、大体の女性はロマンチックな事が好きだから、そんな感じですれば良いだろ」
「ロマンチック?」
「ロマンチックだ」
「…………」
「…………知らんのか?」
「ぬ! 知っておるわ!! ロマンな感じだろう? ……いや、あれだ、そんな事で本当に効果があるのか疑問に思っただけだ!!」
訊いといてそれか!! 殴る! 絶対に殴る!!
そう決意し、拳に息を吹きかけていると、コイツが「ロマンチックロマンチック」と呟きながら走って行ってしまう。
ぐおお! 拳のやりどころが無くなった!! 【ロマン闘士】(2/2)
******
「よう!」
コイツか……俺は後ろから声をかけられ振り向く。
「スパルタクス!!」
剣闘士が居た。
「どうだ! ロマンチックだろう?」
「は?」
「これで、彼女をテルマエに誘えば一発と言う事だな!! では、行って来るぞ!!」
「いや、ちょ!!」
言うが早いか、コスプレ野郎は走って行っちまった。何だ!? 何が起きた!!
訳が分からず俺は呆然とするが、しかし、ヤツが『ロマンチックだろう』と言っていたのは確かだ。なら、そう思い至る何かがあったのだろう。そう思い、慌ててロマンチックについて調べてみる。
「これか……成程……」
ロマンチック
原義
・ ローマの、古代ローマの
・ ロマン主義的な
・ 恋愛の
俺は忘れる事にした。
******
「キサマ! キサマの所為でオレは!!」
暴漢が襲って来た。俺は殴りかかって来た拳を弾く様に受け流すと、その勢いで頭を抱え込み持ち上げる。
「うおお!?」
「せい! やああぁぁぁぁ!!」
あたかも二人の人間によって形作られた塔の様な状態から、そのまま相手の頭を地面にたたき落とす。
── ブレーンバスター ──
「ブルータス!!」
記憶を失って貰う事にした。 >>437
意外に演出するのが難しい今回のお題『ロマンチック』〜437氏が正々堂々、正面突破するしかねえとばかり、字数オーバー侠客立ち、スターダスト・ラブトーク!
さあ颯太くんの安眠を妨害する様にかかった一本の電話、片思いだったはずの奏さんから「声を聞きたくなっちゃって」なる本音が零れ出す〜
目を引くのはかわいい破裂音、「はくちゅっ!」、分かるぜ〜女子のくしゃみは愛らしいね! あれは謎
くしゃみや寒気を小道具に読者の共感を引き込みつつ、二人の会話はオリオン大星雲、昴、プレアデス星団を経てラスト、このプラネタリウムは私達だけのひ・み・つw う、うわあ、あっまーいw
うん、奏さんが午前0時にかけてきたことのやむなき事情が欲しかった気もするけどw 夜景、冬の星空、電話での会話、これしかねえだろといったシチュエーション演出でお題クリアだ!
>>444
続いてお題『ロマンチック』に搦め手で挑戦する444氏、ブルータスお前もか!!
さあ男二人のどうしようもない恋愛相談が火を噴くぞ〜相談者「彼女の情報を聞き出してどうするつもりだ!!」←ダメだこいつ……常識が通じねえw
そんな友人に与えられたアドバイスは「大体の女性はロマンチックな事が好きだから、そんな感じですれば良い」、雑すぎんだろ
雑なアドバイスでローマを演出すれば良いと信じ込んだ常識知らずが、剣闘士の格好で女子を公衆浴場に誘おうとするww この話なんなんだよワロタw
『ロマンチック』をローマとの取り違いに摩り替えて驚異のお題消化だ!! 作者444氏の練りこんだコメディは、オチでブレーンバスターを仕上げ、見事なるブルータス・ロマン・フィニッシュだァ! >>446
いつも感想有難うございます
自分のローマ知識は“セ○タス”“テルマエ・○マエ”“スパ○タカス”しかありませんがw
最後の台詞は「エウレカ!!」にしようかと思ったのですが、ギリシャ人哲学者の台詞で有名なのでこうなりました お題『ロマンチック』〆
作品一覧
>>432【占い模様】
>>437【無題】
>>444【ロマン闘士】 ではジャンルはなろう基準で
『異世界恋愛』『現実世界恋愛』『ハイファンタジー』『ローファンタジー』
『純文学』『ヒューマンドラマ』『歴史』『推理』『ホラー』
『アクション』『コメディ』『VR』『宇宙』『空想科学』
『パニック』『童話』『詩』
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