安価・お題で短編小説を書こう!4
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安価お題で短編を書くスレです。
■お題について
現在、毎週日曜日の午後22時に前回のお題を締め切り、新しいお題を安価で決める方式を取っています。現時点での募集お題はスレ主によるレスを確認してください。
■投稿方法
投稿する際は、1行目に【】でタイトルを付けてください。決めていなければ【無題】でも可。
作品は3レス以内で。レスが2つ以上に別れる場合は分かりやすいよう番号を振ってください。
■「小説家になろう」等への投稿について
同一内容を別サイトへと投稿する行為は認めています。
その際、著作者以外が5ch上から無断で転載したものと区別するため、出来る限り【本スレへ投稿する前に】投稿してください。ご協力よろしくお願いします。
■前スレ
安価・お題で短編小説を書こう!
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1508249417/
安価・お題で短編小説を書こう!2
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1511408862/
安価・お題で短編小説を書こう!3
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1522770910/ さて……今回もいつも通り行ってみようか
お題安価
>>358-362 たまねぎくん(ユニオニオン)と乳酸菌くんの出会い(衝撃的な結末を含む) ☆お題→『9』『たまねぎくん(ユニオニオン)と乳酸菌くんの出会い(衝撃的な結末を含む)』『ぬるぬる』『スライム』『黒髪ロング』
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK
☆締め切り→9/23の22時まで
☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>356より。
【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】 なんだかとってもカオスなお題が紛れているんですが……これはw お題が難しければ何でもいいって考えは好きくない……。4つで頑張るわ う〜ん……
キャラクター系のお題は、それそのものを使ってお話を創ると、二次創作に成ってしまうと思うのですが…… ぬるぬるとスライムってセットみたいなもんだし、ついでに黒髪ロングもセットにできるし、9もどうとでもなるしここだけ見れば楽なお題
ただ5個使おうとしたら難易度爆上げになるw キャラクター系は書き辛いんだよなぁ……
しかも今回衝撃的な結末とか指定付き…… あとこれは強制じゃないけど、自分はお題を出したら必ず1作品以上は出そうと思ってる。自分の出したお題を使って、ね。
あの意味不なお題出して他の人を困惑させた人はもちろん書いてくれるんだよね・・・? >>351
351氏が前回お題トリをつとめる全選択! 秘められた月夜の記憶がよみがえる、ムーンナイト・サルベージ!
さあ、今夜はいよいよ『お月見』だ〜、だから『ごちそう』を作るんだとハリキる妹を見送るは、主人公である当摩くん〜、しかし満月の夜が不吉な予感を投げかける〜
脳裏をかすめるのはそう! 幼馴染だったもの、別の生態系に属する彼女、『筋肉』無し、ほっそりとした体躯によって屈強な男たちを投げ飛ばし、封印されし記憶とともにあらわれる、
月光に降り立つ『ケロちゃん』、ことヌマイ『ケロ』ミ〜! 深紅に染まった瞳、とろけるような喋りと幼さに不釣合いなる艶めかしさが、スレ民を興奮させるエロリっ子系暴君スタイルをまとうw
血の契約により『首輪』を填められていたのだと当摩くん、シモベの記憶を掘り出して、ラストは静かに瞑目だァ、エロリティーとブラッディーを融合させた351氏が赤に染まれよと囁いて、全お題をさらったぜ! 安価の時間は進行をやってくれる人次第だと思ってる。
今の二代目進行さんのおかげで遊ばせて貰ってるわけだから、進行さんのやりやすい時間に調節してもらうのが一番かと。 >>371
感想有を頂き難うございます
最初は女王様なクラスメイトとマッチョ執事のコメディを考えていたのですが、気がつけばこんなお話にw >>363 無難に
使用したお題:『9』『スライム』『ぬるぬる』『黒髪ロング』
【どこにでもある、ごく普通の、ありふれた日常】
朝起きてまず最初にすることは、一緒に寝ているペットを起こすことだった。
布団の横に一緒に寝ていたはずのペットは、朝起きた時かなり高確率でなぜか僕の上に乗っかっている。熱くはないのだろうか?
「おい、朝だぞ。起きろ」
長く垂れさがっているペットの体毛を煩わしく思いつつも、その頭をかるく小突き、布団を剥がして隣に寝転がした。
ペットは布団の上に横になると、ううんと大きく背伸びをし、大きな欠伸をし、でも目を開けない。二度寝をするつもりなんだろう。
……まったく、いいなぁペットは気楽で。
僕もまた二度寝の誘惑に駆られつつも、時計を見ると朝の9時。いくら休みとはいえ寝坊も良いところだ。仕方なく起き上がってまず洗面所へと向かう。
ペットの涎が体にかかってぬるぬるする。蛇口を捻って水道で洗いつつ、冷蔵庫を開けて中身を漁る。
「朝ご飯は……これとこれとこれでいいか」
自分の分の朝ご飯と、ペットの分の朝ご飯をさくっと作ってしまう。いつものルーチンワークなので、特に難しくない。
袋を開け、材料を切り、火を通して盛り付けをする。ペット用の餌は別のお皿に乗っける。
「……ん、完成。で、ようやく起きたか」
ペットが僕の後ろにやってきていた。ほんの数分前は睡眠天国に旅立っていたというのに、今は眠いながらも僕の背後にやってきていた。臭いに釣られたのだろう。
半開きの眼差しが何かを訴えるように見上げてくる。僕はすべての食器を同時に持ちあげ、ペットの黒い頭に向かって言った。
「はいはい、ご飯はあっちだよ。はいはいどいてどいて」
蹴飛ばすわけにはいかないので、皿を持ったまま器用に真横をスルリと抜ける。食卓の上に皿を丁寧に並べておき、ペットを僕の反対側の席へ座らせた。
「はい、いただきます」
「……いただきはぁす」
二人で食前の挨拶をして食べ始める。うん、適当に作ったけど十分美味しい。
僕の朝ご飯は牛の大腿骨の炙り焼きと黒カビと木の枝のサラダ、そしてペットの食事を作るために出たゴミをマヨネーズで適当に和えたものだ。
ペットの朝ご飯は小麦粉を練って発酵させた手間のかかるモノと卵をなぜか焼いた黄色と白の丸い食べ物、そして葉っぱだけしか入ってないサラダだ。正直、まずそうだけど、このペットはどうも好きらしい。
必死に食事をしてポロポロ食べカスを落としているペットを見つつ、その落ちた破片をこっそり触手で吸収しながら僕は言った。
「なんかその黒い体毛、長すぎじゃない? 切った方がいい?」
「わかんない、ご主人様の好きにして」
そういうとペットの人間の少女は、特に興味もなさそうにして食事を再開していた。
スライムである僕は、髪の毛って美味しいのかなぁと思いながらビニール袋をもしゃもしゃと溶かした。 >>375
大騒ぎのお題5、375氏が『9』『スライム』『ぬるぬる』『黒髪ロング』を選択でいくぜ、ある家族のかたち!
さあ、休日の朝方『9』時、語り手がうとうとしながら布団でお目覚め〜、重い体は何も起き抜けのためだけならず、ペットが乗っかっているためだw
長く垂れる、ペットの体毛うざったく、頭を小突くも二度寝され、これだめだ起きる気ないパターンだと、洗面所で『ぬるぬる』ヨダレ被害を洗い流しては、まとわりつくペットをかわしつつ、朝食の準備が完了だ〜
「いただきます」に「いただきはぁす」とペットが応じ、喋れるんだ…なるほどw 語り手の食物は、え〜、ん? ゴミのマヨネーズ和え!? そういうことかよ『スライム』おつ! 後半で進む情報開示が全てを明かす! スライムが主人という珍しさが本作オチの隠し味w
375氏がスライムと、『黒髪ロング』少女の織り成すまったり日常感を描き出し、お題消化してラスト! 髪が長くなってきたなァと、トリミングを考えるスライムの、世話焼き親心がほんわかさせてくれた〜 >>363
使用したお題:『9』『たまねぎくん(ユニオニオン)と乳酸菌くんの出会い(衝撃的な結末を含む)』
たまねぎくんはおうちで寝ている。
ぐー……。
ぐおーー……。(ひっくりかえってる)
たまねぎくんは寝相が悪いのだ! 衝撃の事実!
3じかんご
おきた。(ピコピコ)
……。(ネギネギ)
たまねぎだよ。(タマネッギー)
たまねぎくんの動作を表す擬音は「タマネッギー」なのだ!
また、たまねぎくんそのものを指しても言う。
(お茶いれいれ)
(電気ポットで)(じょばー)
(たまねぎくんの解説:ハイテクだよ。)
たまねぎくんは頭がいいのだ! 凄い!
たっまっねっぎっが、ねーぎ、たまねぎったっまっねーぎー♪
たっまっねっぎっが、たーまねっぎ、たまねぎったっまっねーぎー♪
(町内放送)
任天堂のファミコンゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の地上面のBGMは、実はたまねぎくんのために作られていたのだ! その名も「たまねぎソング」。衝撃の事実!
たまねぎくん、うれしそう。(ネギネギ)(さらに笑顔)
たまねぎくんは出掛けた。
(ガチャ)
いってきます。(ネギネギ)
(テクテク)
たまねぎソングを歌うたまねぎくん。
「たまねぎ、たまねぎ、たまねぎ、たまねぎ……」
たまねぎくんはリズム感がないのだ!
はらっぱを歩くたまねぎくん。
(テクテク)
あ、乳酸菌くんだ。 たまねぎくんと乳酸菌くんの出会いである。
突然カメラが切り替わって……
司会者だよ。(デーン)(ドアップ)
たまねぎくんがドアップになった。
ここはテレビ中継しているはらっぱの一角。
たまねぎクイズ開始だよ。この後二人は何をするでしょうか?
回答するのはホワミルくん四人。別々に点数を競うよ。
ホワミルくんA「はい!」
「ホワミルくんどうぞ」
「わかんない!」
「ぼくもわかんない!」
「ぼくも」
(ミルミル)?
……それでは正解だよ。
(カメラ切り替わる)
(たまねぎくんのナレーション)
二人には仕事があるよ。
のんびりする仕事
テクテクする仕事
ネギネギする仕事
のりに乗る仕事
そして……
何もしない仕事!(デーン! たまねぎくんと乳酸菌くんがドアップ)
……(写ってるのに気づいた)
(きほんのどうさ)
(たまねぎくんの解説:きほんのどうさは両腕を体の横で上下に動かすよ。)
(はしゃぎはしゃぎ)
第2問!
(カメラの周りに9人のたまねぎくんが集まってきた)
(わいわい)
「何が始まるでしょうか? ちなみに……この問題、答えるだけで満点だよ!一問目は外れててもいいよ」(デーン!)(ドアップ) 衝撃の展開!
ホワミル君たちはうれしそう。
「わかんないよ」
「わかんない」
「わかんない」
「わかんない」
……。
正解は……
(えぐざいるのチューチュートレインの動きをするたまねぎくん達)
(ネギネギ)(楽しそう)
「チューチュートレインでした」
その後なんとたまねぎくん達は……
何もしなかった!
さらに……
昼寝をした!
「ぐー……」
「乳酸菌くん……横に長いね……」
でかたまねぎくんは、寝てるみんなをなでなでしてあげた。
(たまねぎくんの解説:なでなでは片仮名でも平仮名でもいいよ。)
衝撃のTHE END
たまねぎくんからのメッセージ:元気だよ。(ネギネギ)
ホワミルくんからのメッセージ:ホワミルだよ。(ミルミル) >>363
使用したお題:『9』
9人のたまねぎくんのたまねぎ度
それは
「かなり高い」
ではなく……
「無限大」
「むげんだい……」(ネギネギ)(笑顔)
ではなく……
たまねぎくん「え?」
たまねぎ!
たまねぎくん「たまねぎ度がたまねぎ……」
(はしゃいでる)
結論
たまねぎくんのたまねぎ度はたまねぎだった。
これは凄い!
♪
デカたまねぎくん「すごいね」
たまねぎくんたち(わいわい)
♪
デカたまねぎくんはみんなに人気なのだ!
(たまねぎくんの解説:なでなでは片仮名でも平仮名でもいいよ。)
♪
おわり >>363
使用したお題:『9』
9人のたまねぎくんのたまねぎ度
それは
「かなり高い」
ではなく……
「無限大」
「むげんだい……」(ネギネギ)(笑顔)
ではなく……
たまねぎくん「え?」
たまねぎ!
たまねぎくん「たまねぎ度がたまねぎ……」
(はしゃいでる)
結論
たまねぎくんのたまねぎ度はたまねぎだった。
これは凄い!
♪
デカたまねぎくん「すごいね」
たまねぎくんたち(わいわい)
♪
デカたまねぎくんはみんなに人気なのだ!
(たまねぎくんの解説:「デカたまねぎくん」の「デカ」は片仮名でも平仮名でもいいよ。)
♪
おわり 初代スレからいるけど、コメントしづらい短編は初めてだ……。
こういうのもモノとしてはアリなのだろうか……? >>377
やつらとの不思議な出会いがやってきた〜、377氏の選択お題は『9』および『たまねぎくん(ユニオニオン)と乳酸菌くんの出会い(衝撃的な結末を含む)』! 歌え、たまねぎランドの歌〜
お題長えw さあ、寝相の悪いたまねぎくんが起床した〜、何もせずとも効果音をネギネギと発し、動作するとタマネッギーと音が鳴るw
おもむろに明かされたのは、あのスーパーマ○オの音楽が、たまねぎくんのテーマソングだったという衝撃の事実〜、
ネギネギ、ネギネギ言いながら、たまねぎくんが『乳酸菌くんの出会い』をへて、クイズを開始だ〜! 何も知らないホワミルくんに、自分たちの仕事は何か、『9』人のたまねぎくんが何をするかと問いつめるが、回答はヤル気なしの「わかんない」!
でかたまねぎくんが寝入った彼らを撫で回し(いつから居た!?)『衝撃的な結末』だァ〜、百戦錬磨のスレ民もコメントに困る衝撃によってお題を消化〜、たまねぎくんがニッコリ笑い、オニオンづくし・ワンダー・フィニッシュ!
>>381
まさかの連投w 377氏が選択お題『9』で、あいつらを再召還!! 続・たまねぎランドの歌〜
さあ、さっきのクイズの続き、的な遊びなのか、ナレーターが『9』人のたまねぎくんのたまねぎ度をなぞなぞしているようだ〜
9体のたまねぎくんの持つパワー、それは〜、かなり高い! …ではなく〜、無限大! …でもなく〜、答え、たまねぎ! 分かるわけねえw
凄い凄いと褒め称えるデカたまねぎくんが現れて、場はにぎわいを見せる〜、でかいやつが最後に出てくるのはEND感を出すためかw 宣言お題『9』をクリアした377氏がスレをたまねぎ色に炒めきったァ! >>363
使用お題:『9』『たまねぎくん(ユニオニオン)と乳酸菌くんの出会い(衝撃の結末を含む)』『ぬるぬる』『スライム』『黒髪ロング』
【些事日記】
「あなたがそんなに甘やかすから……私は知りませんからね!!」
腰まである黒髪をひとまとめにして、妻がブツブツと言いながらキッチンへと消えて行く。
俺はそんな後姿を横目に見ながら溜息を一つ吐いた。
今日、息子にねだられるままに、おもちゃを一つ買い与えたのだ……妻の機嫌が悪いのはその所為だ。
申し訳ないとは思ったが、それにも少し訳がある。
買ってやった玩具の名前は“妖怪ハウス”と言う物。良く有るキャラクター玩具の一つではあるが、実の事を言えば、自分が子供の頃、買ってもらう事の出来なかったおもちゃの一つだ。
リベンジ……と言う訳では無いが、どうにも懐かしくなったのも確かではある。
「おー、ぬるぬるー」
「スライムかぁ、こんな物も付いて来るんだな」
新しい妖怪ハウスにはスライムが付属していた。これも懐かしいおもちゃだ。昔と同じ様なポリバケツ型の容器に入った緑色の粘体。
昔の妖怪ハウスは、家本体と、ソフトビニール製の指人形が9体程ついて来たと思ったのだが、今は指人形が4体と、このスライムが付いて来ていた。
もっとも指人形自体は、別売りのセットも有るし食玩でも手に入る。
少子化の所為もあって大型の玩具の売り上げが下がっている為、大型玩具の本体価格を下げ、それと連動する食玩でプレイバリューを上げてるらしいのだが、なんとも逞しい商売魂だ。
スライムを本体にセットしたり、人形を絡ませて遊んだりする。
ソフビ製の人形だから、あまりべたべたとくっつかないと言うのも有るのだろう「敵の攻撃だ〜」等と言いながらスライムを人形の上から落として遊んでいる息子に笑みが浮かぶ。
******
『ぼく、たまねぎくん! 君は?』
『……乳酸菌くん』
『出会うはずの無い二人が出会った!! 衝撃のラストはCMの後すぐ!!』
「そういえば、今度、映画が公開するんですって」
黒髪ロングをドライヤーで乾かしながら、息子を風呂に入れた妻がそんな事を言って来た。
チラリと時計を見れば午後9時、15分前。
まぁ番宣か、映画に成ると言う衝撃の告知をするラストって訳だ。
……事前に知ってしまったが。
風呂に入る前に片付けた妖怪ハウスを再び出そうとする息子を妻が叱りつける。
これから寝ようって時間だ、それも仕方が無い。
だが、それだけ買って貰った事を嬉しがっているのだと思えば、それはそれで頬が緩む思いだ。
「やー!! いっしょに寝るのぉ!!」
「あなた! あなたからも言ってやってください!!」
「うん?」
「この子ったら、スライムを布団に入れようとするんですよ!」
……あ、うん、それは確かに止めないと…… >>375
ファンタジー世界のペット事情w
こんなにハッキリとした意志疎通が可能なペットだと、色々な楽そうですね
>>377>>381
不思議な乳酸菌くんワールドに、今度はたまねぎくんが!
とっても玉葱な世界でしたw >>385
今回は超難題を含むお題5がそびえ立った! 受けて立とうと385氏が全選択で執筆だ〜、オトナの事情とコドモの夢と!
さあ、私は知りませんからねと、腰まである『黒髪ロング』の妻が辛らつ意見を速射〜! それを横目に、妖怪ハウスなる玩具にハマった我が子を見守る父親が、いや訳があるんだと、自分の買って貰えなかった遊び道具に思いを馳せる〜、
時代の趨勢に合わせバージョンアップした妖怪ハウスは、指人形と『スライム』で構成される『ぬるぬる』仕様で、かつての少年だった父親も、いまや商魂たくましと売り手側の目線を解する大人に成りさがるw
さて時刻は夜の『9』時前だ! 子供番組が『たまねぎくんと乳酸菌くんの出会いおよび衝撃のラスト』のアオリを入れるも、父は映画の予告と見破って〜、ここで超難度お題をクリアw
販売戦略を弄する大人側の事情を察しつつも、子供のワクワク守らねば〜、父が幼少の自分を息子に映し、幼年時代をオーバーラップさせ、かつての少年が玩具を代理購入して次の少年に夢を引き継ぐ二重時間END、385氏が全選択で高山超えをきめたw >>387
感想有難うございます
たまの休日に、子供と遊びに出掛けた日曜日の父親……と言うイメージで書いてみましたw >>363 某動画を参考にしながら書きました。参照元の詳細っている?
使用お題:『9』『ぬるぬる』『スライム』『黒髪ロング』
【10個の質問をするゲームのお話】(1/2)
さて、今日はなかなか珍しい勝負をしかけてきたな。
どこぞの動画でやってたのを見て、やりたくなったらしい。まったく、単純な奴だ。曰くイエスノーゲームだとかなんとか。
ルールはこうだ。
テーマに沿ったお題を出す。お題に対して「イエス」と「ノー」で答えられる質問が10回できる。お題を出した方はその質問に対して、正直に答える。9回は。
出題者は1回だけ嘘をつくことができる、らしい。また、予想した答えをリストにして、一括に聞くことも可能らしい。ただし、一回だけ。
うん、一回ルールを聞いただけじゃ完璧にはわからないね。
とにかく一回やってみよう、と言う話になった。お題は「オレが死んでも食べたくない食べ物」。
「あんたの苦手な食べ物なんてだいたい想像つくわよ。ヤマ勘で当ててもいい?」
「そういうのはなしなし! つまんないじゃんか、っていうか速効で当てられそうだからダメ。どうせならちゃんとゲーム形式に則ってやろうぜ?」
我儘な。まあそんな幼馴染の自分勝手な提案に真面目に付き合ってやってる私もたいがいヒマ人だが。
最終的に、答えがわかったら肉まんをおごるという線で決着がついた。本気でゲームに取り組み出す。幼馴染はノートを開いて、シャーペンの芯をかちゃかちゃと出した。
肩辺りまで伸びた黒髪をくるくる弄りだすのは、考え出したときの私の癖だ。
さて、食べ物なんて言われても範囲が広い。まずは答えを大雑把に予想しつつ、その範囲を絞るところからやろう。嘘を見破るのは簡単だ、二重の意味で。
「じゃあ質問一つ目。それは和食ですか?」
「イエス」
だろうな、とは大体予測通りの答えに満足しつつ状況を把握する。次の質問を考える。
しょっぱなミスリードでウソをついてる可能性を考慮して、次の質問はすぐに決まった。
「二つ目、それは調理されていない和食ですか?」
「イエス」
これで和食であることは確定した。このゲームのウソの見破り方の定石は2回聞けばいいのだ。それくらいバカでもすぐに察することができる。
あとついでに幼馴染の鼻を見る。鼻の穴が若干膨れたら嘘をついたり誤魔化したりしてる証拠だ。こちらは正当な方法ではないので、あまり多用したくない。勝ちが確定してしまう。
あまり奴のアホ面は見ないで行く。
和食であることは確定。ただ、調理済みか調理済みじゃないかはまだ未確定。ちょっと不安になる。
幼馴染の出したお題は食べ物だ。調理済みの料理か未調理の現物かで少し事情が変わってくる。後の事を考えると、ここは確定させておきたい。
ちょっともったいないけれど、同じ質問をする。
「もっかい聞くよ? 調理されていない和食ですか?」
「イエス」
正直、悔しい。でも確実な情報が3つも手に入れられたから十分だ。
一つ、和食。一つ、調理されていないもの。一つ、まだ嘘はついていない。
警戒を緩めず次の質問を考える。今度はちょっと時間がかかった。
「……4つ目の質問、それは発酵食品ですか?」
「イエス」
これは思いのほか大きいヒントだった。勝ちを確信する。
日本の料理は大雑把に分けて4つ。発酵食品、生鮮食品、干物食品、そして発酵食品ではない浅漬けのような漬物だ。
3つ目の質問と同じ方法でどれか一つに限定することができれば、それだけでかなり勝率は高まるな、とは思っていたが、まさか一発目で当たりを引き当てるとは思わなかった。
5つ目の質問にまた迷う。私が迷ってる間に、幼馴染が急いでノートに今までの質問とその答えをメモっていた。
こういう細かいところに気がつくのはすごいと素直に称賛する。まあ、単にこのゲームがやりたくて全力を出した結果なのだろうけれども。
もう一度確認したいが、いちいち確認していたら質問数が足りなくなる。なので対策を考える。
ここで一つ気づく。そうか、同じ質問を二回繰り返す必要はないんだ、と。なので次の質問はこうする。
「それは浅漬けですか?」
「ノー」 具体的な食品名を出す。これで「未調理の発酵食品の和食」で「浅漬けではない」ことが確定した。我ながら自分の賢さに感激する。
浅漬けに対してノーと答えたが、これは確実に嘘ではない。なぜなら浅漬けで嘘をついていたとしたら答えは「浅漬け」になる。しかしその場合、一つ前の質問である「発酵食品である」という情報が嘘となってしまうため、嘘が二つになってしまう。
なるほど、本気で考えると結構面白い。私も楽しくなってきたので、次はリストで聞いてみる。
残りの質問回数は5回。そろそろ答えを本格的に当てていかないとまずい。
しかし残念なことに、もうここで何が答えなのかだいたい予想できてしまった。
昔から知ってる相手だとこういうところで困る。というか出題者が幼馴染相手なのを想定してないことが悪い。
「6つ目の質問、あなたの苦手なものは、納豆、味噌、塩辛のうちに入っていますか?」
「ノー」
ノートにルールと今までの質問を書きとめながら、幼馴染がそう答えた。私はその答えに怪訝な表情を浮かべつつ、ノートを参考にさせてもらって少々考える。
こいつの食生活については結構詳しく知っているつもりだったが、冷静に考えると断定できないことに気づいた。
納豆が嫌いなのは知ってる。味噌汁もあまり好きではないと愚痴っていた。塩辛は父親に食べさせられて吐き出しかけたと怒っていたことがある。つまり、このどれかだと思っていた。
しかし「ノー」ときた。つまりこれ以外、ということなのだろうか?
これ以外だった場合は、すぐには想像できない。質問数がまだ残ってるから何とかなるだろうが、かなり当てずっぽうになるうえ、幼馴染知識に頼ってゲーム攻略せねばならなくなる。何となく負けた気分がするから、それはできればしたくない。
この3つの内に答えがあれば楽だったのに……とここまで考えてようやく気付いた。この答えが嘘の可能性に。
嘘かどうかを確認するのは容易だ。そして、たぶん嘘だろう。だから私はもう一度同じ質問をした。
「7つ目ね。もう一度聞きます。あなたの苦手なものは、納豆、味噌、塩辛のうちに入っていますか?」
「はい、ダメ」
まさかイエスノー以外の言葉が返ってくるとは思わなかった。私は眉間に寄った皺をさらに深くして奴の顔を見る。
奴は、まるで罠にかかったと言いたげなドヤ顔で、ノートの一か所を指で叩いている。そこを見ると、今回のゲームのルールが書いてあった。
イエスノーで10回質問ができる。出題者は一回だけ嘘をつける。そしてリスト聞きができるのは一回だけ……!!
「うわ、一回しかリスト形式で質問ができないんだっけ!?」
「その通り、はは、やっぱり引っかかったー」
嬉しそうに囃し立てる幼馴染。悔しくて「ぐぬぬ」と呻く私。
挑発されて非常に悔しいけれど、奴の心底楽しそうな笑顔にちょっと動揺してしまう。こんな表情久しぶりに見た気がする。状況も忘れて少し見とれた。
【10個の質問をするゲームのお話】(2/3)
私はすぐに頭を振る。いや、今は勝負の最中。本気で戦ってる最中なんだから浮かれちゃダメ。よし、平常心。
一回しかリストで聞けない。だから嘘かどうかの確認はできない。でも、うん、そうだな。対応策はある。
前の質問で嘘をつきましたか、こう聞けばイエスかノーで判断できる。なんだ、とても簡単じゃないか。
そう思って7つ目の質問を再度口にしようとして、私の中の何かが警笛を鳴らした。あれ、ホントにそれでいいのか? 【10個の質問をするゲームのお話】(3/3)
ダメだ、と私は状況を再度考慮する。6つ目の質問が嘘だった場合は問題ない。7つ目がイエスになるだけだ。
しかし、6つ目の質問が本当だった場合が問題だ。その時私が出題者だったら、7つ目の答えにイエスと答える。だってそうすれば、結局6つ目の質問が嘘だったか本当だったかわからなくなるからだ。7つ目の質問にも嘘かどうかの確認の質問がいる。
つまり残り5回の質問権のうち、3回をリスト聞きの確認に使わねばならないのだ。
そして最後に残り2回でリスト内か、リスト外かの物を断定せねばならない。困った。
リスト内のものだったら確認が取れるが、リスト外だった場合はどうしたものか。
2回で決定打までもっていけるか? いや無理だ。単純にモノが思いつかない。
ここで長考に入った。悩んで、悩んで、悩んで、考えて、悩んで、悩んで、幼馴染の「まだ?」という催促に「待ちなさいよ」と半キレで返して、悩んで、悩んで、ふと思いついて、考えを決めた。
私は質問をした。
「7つ目の質問ね。前の質問で嘘をつきましたか?」
「イエス」
これは想定通り。そして私はもう一度同じことを聞いた。
「8つ目の質問、前の質問で嘘をつきましたか?」
「ノー、ってもうこれで答えは確定させられちゃうかな」
幼馴染が憮然とした顔をした。その通りだ。答えは納豆、味噌、塩辛のうちどれかに決定したのだから。
一番の手がかりになるはずのリスト聞きのとき、嘘をついて「ノー」と答えたが、結局二回の確認で嘘がバレてしまったので、もうあとは詰将棋を詰める状態になった。安堵のため息を吐く。
ぶっちゃけ負けてもいいやと思ったのが逆に功を奏したようだった。勝ったら奴と一緒に肉まんが食べれる、負けたら負けたで、奴の嫌いな食べ物がわかる。それならどっちでもいいやと思ったのだ。
それに、勝敗関係なくおまけもあるし……。
9つ目の質問で「納豆かどうか」を質問し、答えは「イエス」。嘘はもうつけないので、10個の質問を使い切る前に答えがわかってしまった。
私はスライムのように机にべったりへばりついて項垂れている幼馴染の頬をツンツン突く。
「ていうか、まーだ納豆食べれないの? ほんとに日本人なのかなー、うりうり」
「やめろよな。それに納豆は臭いしヌルヌルしてるし嫌いで何が悪い。あー、もう。肉まん奢るよ。遊んでくれてありがとな。でも結構楽しかったろ?」
「まあね、結構頭使ったしね。でも、どうせなら嫌いな食べ物より最近気に入った食べ物、とかの方がいいと思うよ。だいたい目星ついちゃったし」
「あーそっかー。そこまで考えてなかったわ。くそー、今度やるときは難しいのにするからなー」
私は負け惜しみを言う幼馴染の口調にフフと笑い、その後真剣な表情を作った。そして楽しかったと浮かれている奴の耳を引っ張ってこちらを向かせる。
「いてて、なんだよいきなり」
「あのさ、まだゲーム終わってないよ。10個目の質問がまだ残ってるんだけど」
「ん? 何言ってんの。納豆って答えわかっちゃったし、もう終わりでいいんじゃ……」
「アナタこそゲームのルール忘れてるんじゃない? 1回の嘘を除いて9回は正直に質問に答えるって。そういうルールでしょ? 私の聞きたいことは、それは……」
愛しい彼から正直に聞きたいことなんて、たった一つしか思いつかなかった。 3列も投稿するの初めてだから細かくミスった……。雰囲気で察して;; お題『9』『たまねぎくん(ユニオニオン)と乳酸菌くんの出会い(衝撃的な結末を含む)』『ぬるぬる』『スライム』『黒髪ロング』締切
【参加作品一覧】
>>375【どこにでもある、ごく普通の、ありふれた日常】
>>377【たまねぎくんと乳酸菌くんの出会い】
>>380【たまねぎくんのたまねぎ度】
>>381【たまねぎくんのたまねぎ度(訂正版)】
>>385【些事日記】
>>389【10個の質問をするゲームのお話】 さて……
あまりむちゃなお題は考えものだけど、ルールで縛るのもなんだかなぁと思うので、その辺は安価の方に任せます。作品数だけで言えばいつもより盛り上がってましたし……。
ということで、いつも通り行きましょう
>>395-399 伊丹市昆虫館の「てんとうむし」か「はち」(テントウムシは可愛い方) ☆お題→『スケルトン兄弟』『秋』『伊丹市昆虫館の「てんとうむし」か「はち」(テントウムシは可愛い方)』『「では、そろそろ始めましょうか」』『お月見』
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK
☆締め切り→9/30の22時まで
☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>393より。
【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】 さて、今回もお題4つで頑張るか。スケルトン兄弟がちょっと面倒だね。 ストレートに考えればそれですが、彼ら以外に兄弟のスケルトンがいないとも限りませんから(震え声) >>389
微笑ましい二人のやり取り
昔馴染み故に直接聞きたい言葉……と言うところでしょうか? >>389
前回お題、最終語り手となった389氏が、『9』『ぬるぬる』『スライム』『黒髪ロング』を選択し、会話劇を演じるぞ〜、10の質問!
さあ主人公は、幼馴染とゲームに興じる『黒髪ロング』女子〜、やってみよう10の質問で答えを絞り込んでいくゲーム、ただし回答者は嘘を一回、混ぜることができる〜
幼馴染からのクイズは「オレが死んでも食べたくない食べ物」だ〜、どうなる、って、大づかみに和食で範囲を限定した主人公が、またたく間に三品まで絞込み〜、知り合いは反則w
最初から精度の高い推測が、嘘の偽装も質問連打で見破って、質問『9』つはや終了! 納豆は『ぬるぬる』してるし嫌いだと、『スライム』のごとく敗北ふやける幼馴染、彼が耳をひっぱられた先に待つのは、え、主人公の、マジ顔!?
ゲームはまだまだ終わらない〜、ルール上、もう正答しか手がない回答者から、最後のこたえを聞き出すまでは〜、趣旨が中途半端な関係どうなっちゃうんだゲームに変わり、389氏が盛り上げるだけ盛り上げて、ラストは隠蔽〜、続編予告おつENDだァw やりようによればスケルトン兄弟なんてどうとでも処理できる。1個思い付いたけどオチが弱くてまだ形にならない・・・
>>400
>>385【些事日記】 に一票。よくこんな難しいお題を処理できたなぁと感心したから たっまっねっぎっが、たーまねっぎ、たまねぎったっまっねーぎー♪
「が」はいらなかった
たっまっねっぎっ、たーまねっぎ、たまねぎったっまっねーぎー♪
こうだったわ >>400 ちょっと強引だったかも。面白いと思え(命令
使用したお題:『スケルトン兄弟』『秋』『「では、そろそろ始めましょうか」』『お月見』
【ヤバイ人たち】(1/2)
うちの妹はおかしい。
「では、そろそろ始めましょうか」
そう言って妹は手に持った十字架を掲げた。天に祈るように小さな十字架を握りしめ、目を閉じる。
我が妹ながら見た目はなかなか可愛いらしいし、静かに祈る彼女の姿はまるで敬虔なシスターのようだ。ただ、やってることはおかしかった。
妹は目を瞑ったまま、オレに指示をしてきた。
「お兄ちゃんは何もしないでいいから。ただ、見てて」
オーケーと返事をする。まあ、正直何をすればいいのかわからないし、これ以上は何かやりたいとは思ってない。
だから可愛い妹に見ててと言われたら、願ったりかなったりだ。後ろからぼんやり見るだけにする。
妹は、いわゆる厨二病に目覚めたのだ。男のそれはよく耳にするし、自分もなったことがあるけど、我が妹がそうなるとは思わなかった。ビックリしたものだ。
妹は天使の生まれ変わりの春を超え、右手に封じられし獣の夏を超え、今は悪/魔教の秋だった。
黒いローブと黒いマニュキュアとスケルトンの兄弟のアクセサリーが痛々しいけど妙に似合っている。
妹の自称・悪魔召喚の祈りは続いていた。だんご状の生贄を乗せた台を前に、まんまるの月に向かって、悪魔に何か言葉を送っている。
ただ……妹よ、それは「お月見」と呼ばれるイベントじゃなかろうか?
後の黒歴史確定だろう。だが、オレは妹のその行為を否定しなかった。
妹が「お兄ちゃんに頼みたいことがあるの」と言われて、今日がんばってその準備を手伝ったからだ。
おそらく反抗期だから素直に誘うわけにもいかず、でもオレと一緒に月を眺めたかったからこんな回りくどいことをしたのだろう。
いつまでもお兄ちゃんっ子だなぁとオレはほっこりしながら、天に何かを祈る妹と一緒にお月様を眺めていた。
…………
うちの兄はおかしい。
「お兄ちゃんも他に何かしようか?」
開始の合図をした私に向かって、兄がそう聞いてきた。私はビクリとしつつ、何もしないでいいと返事をした。
兄が後ろから私を見ていることを意識しつつ、私は天に祈りをささげた。
兄は、何かおかしい。昔から私の面倒を見てくれて、いつも私の味方になってくれて、すごく優しい兄だけど最近その行動がおかしいところがある。ビックリしたものだ。
兄は私の願いを叶えるためならどんな不法も犯してしまう。春に私が天使のようなアイドルになりたいなぁと言ったら嗤った同級生の顔を何十回も殴った。
人をそんなに殴らないで、とお願いしたら夏の暑さを物ともせず右手を包帯でぐるぐる巻きにして封印してしまった。そして今回もちょっとしたお願いをしたら、これだ。酷すぎる。
神への贖罪へと思って手に血がにじむほど十字架を握りしめ、喪に付すという意味で黒い布を頭からかぶり、お気に入りの骨の人形を手に祈りを捧げる。
私は兄の蛮行の謝罪を天に祈る。だんご状になった生贄を用意したのは兄だが、用意させた原因は私の不用意な一言だ。だから、お月様に向かって真摯に謝罪をする。
傍から見ればお月見にも見えなくないが、そんなことはどうでもいい。
お兄ちゃんが変なことをしないように見張ろうと思い、余計なことをしでかさないように「おだんごを用意して」とお願いし、そうしたらまさかこんなことになってしまった。
お兄ちゃんは本当に困った人だ、そう思いながら私はお月様に「兄が普通になりますように」とお願いしていた。 【ヤバイ人たち】(2/2)
うちの子たちはおかしい。
何のやり取りをしているのかわからない。でもおかしい、おかしすぎる。前々から気付いていたけど、今回は酷すぎる。
後ろから隠れて見守る分には、仲のいい兄妹だ。一緒にお月見なんてして、可愛いもんだ。
普通この年代だと反抗期で喧嘩ばかりと聞くけど、この子たちはいつも一緒にいて本当に仲が良い。それは良い。だけど、それ以外が問題だ。
春は妹がバカにされたって言って同級生を半/殺しにした。夏には自らの手の筋を斬った、何かを封印するためだとか言っていた。
そして今回は、これだ。大量の猫の首がお月見のお団子のように積み重なっている。
おかしいのは兄だけではない、妹もそうだ。同級生が半殺しにされたのに彼女たちの心配はせず、兄の手ばかり心配していた。兄のギブスのついた腕を見てニコニコ笑っていた。
今は大量の猫の生/首に見つめられながら祈りを捧げている。おかしい、絶対におかしい。
いくら母親とはいえ、ここまでおかしいとわかったら見逃すわけにはいかない。警察、はさすがに可哀想だけれど、その手の病院に連れて行くべきだろう。
内科ならいいところを知っているけれど、精神/科なんて聞いたこともない。いったい私はどうしたら……。
私はお月見なんてする心の余裕なんてなく、電話帳を探しながらオロオロしていた。
…………
この人間はおかしい。
大量の動物の首と血を贄に捧げ、満月に祈りを捧げる。珍しく正しい悪/魔/召喚をしている者を見つけたからその様子を確認してみれば、どう考えてもおかしい。
召喚主の心の中を読んでみると「兄が普通になりますように」という願いが占めていた。別にそれは構わないのだが、この兄は妹に依存しているようだった。
悪/魔への願いの対価は契約者の魂である。妹が死んだらこの兄は普通に発/狂すると思うのだが、それはいいのだろうか? よくわからない。
……まあ、いいか。儀式は正しいものだし、願いを聞き入れるのは私の役目だし、願いを叶えた後の結果は私の知るところではない。望みを叶えてやろう。
ああ、それにしても良い月だ。あの供え物も美味しく食べられるだろう。仕事はさっさと終わらせるか。 3行で読むのめんどくさくなっちゃった
やっぱ俺って小説向いてないわ、なんだかごめんね >>408
我々は皆、どこかおかしい━━イタリアの慣用句
と、言う言葉を思い出しましたw >>408
短編スレの月見は続く〜、408氏のお題選択は『スケルトン兄弟』『秋』『「では、そろそろ始めましょうか」』『お月見』、黒歴史エスカレーション!
さあ、厨二きわまり『スケルトン兄弟』のアクセサリーが痛々しい妹の、『では、そろそろ始めましょうか』なる号令で、兄と二人の悪魔召喚がおこなわれている〜、
天使転生、封印の右手、悪魔教と遍歴して季節は『秋』、だんごを捧げて月に祈り、悪魔と契約って、やってることは二人で『お月見』じゃないかフフ、と兄のろけw
だが妹主眼の視点では、妹守らんとする兄の殴打事件が明かされて、彼女の願いは兄の正気に向けられる〜、ところが母親視点では、二人の自傷や猫虐待のリアルが露見し、どっちとかねえw
ラスト! 召喚された悪魔が求める対価は命、厨二じゃ済まないところまで状況悪化だァ〜、視点シャッフリングで408氏がお題四つを踊らせて、黒歴史のステップ刻み、猫の恨みをはらしてみせたッ! 変なお題があるから投稿しづらいのかな。自分ばっかあげることになりそうで少々心苦しい…… >>413
それも力量の内なので、どんどん上げちゃって下さいw 自分で出したお題の「ではそろそろ始めましょうか」が地味にムズイ。
これを生かすと他の題が邪魔になり、逆に他の題を埋めようとすると台詞が入らなくなる・・・ >>400 正直、微妙かも……なんかオチが上手くできなかった。
使用したお題:『スケルトン兄弟』『秋』『「では、そろそろ始めましょうか」』『お月見』
【ある兄弟のお月見】
冬に僕たち兄弟は死んだ。
兄とは何度も喧嘩したけれど、仲良し兄弟だった僕たちは冬の山で遊んでいたらクマに襲われて殴り殺された。冬眠失敗して飢えていたそのクマは、できたばかりの死体を食べた。
体の肉をほとんど失って、僕はしゃれこうべになった。
春に僕の死体は腐った。
草木が萌ゆる季節になって、虫たちが活発に動き出した。ほんのわずかに骨にこびりついていた肉が彼らの良い餌になった。
肉片がなくなって骨が綺麗になった。ちょっとだけ嬉しい。
夏に僕の骸骨は乾いた。
暑い日が続いた。雨に打たれ泥まみれになっていた僕の骨は、強い日射しで熱を持ち、泥が剥がれ落ちた。前より綺麗になった。
何かの動物がいたずらで僕の腕を地面に突き立てていった。両手をあげてるみたいで少し恥ずかしい。
秋に僕の髑髏はお月見をした。
お団子の代わりが僕の頭、すすきの代わりが僕の両手になるけれど、お月見と同じになった。虚ろな洞となった僕の目玉にお月様の光が差し込んでいる。
兄さんも見てくれているかな?
「ああ、見ていますよ」
そうなんだ、よかった。
「うん。では、そろそろ始めましょうか」
うん、一緒にお月見をしようね。
僕は髑髏の上に兄さんの足が乗ってるのを感じながら、空高く上るお月様を眺めていた。 >>417
417氏が冥界から兄弟を召還! お題『スケルトン兄弟』『秋』『「では、そろそろ始めましょうか」』『お月見』を選択、スケルトン草子絵巻〜
さあ、書き出しで僕たちは死んだ、などと地縛霊化した語り手が、風情豊かに語っていく四季のおりおり〜、
冬にはクマに襲われて、春には腐敗で虫にたかられ、夏には泥浴びの憂き目にあう〜、なんと悲惨なるシーズンの味わい、こいつは言わば、枕草子アンデッドw
で、『秋』には『お月見』ということで〜、野生動物のいたずらにより、バンザイ状態になった腕骨すすきに見立てては、兄の言葉『では、そろそろ始めましょうか』って、おったのかそこにw
月夜に照らされ団子のごときしゃれこうべ、骨になっても団欒変わらず、足の骨を頭蓋に載せた(?)『スケルトン兄弟』の定点観測は、417氏のお題消化を経て、スプラッターフィニッシュをきめた!! 察しの良い競馬実況さんにも読めなかったのなら、おいらの書き方が悪かったな。忍びねぇ・・・
弟は「仲が良い兄弟」「二人とも死んだ」と思いこんでるけど、実際は「兄だけ生きてる」「殺したいほど弟が憎い」だった、っていうオチのつもりだったんだけど。言葉足らずに表現足らずだったわ、失敬しますたm(_ _)m なんのなんの
兄だけ生声っぽいし、もしかしたらとは思ったよ
断言できんなと思って(?)にした
甘かったw いや、断言できなかったのなら書き手の書き方が悪かったんだと思うわ。
深い解釈を盛り込む著名作家とかならともかく、わかりやすさも短編には必須事項だと思ってるから・・・スマンネアリガトネ 一つ思いついて書き始めたら妙に筆が乗ってしまい、6000文字オーバーしたった。
普通の短編としてなろうに投稿しようかな・・・ >>400
使用お題:『スケルトン兄弟』『秋』『伊丹市昆虫館の「てんとうむし」か「はち」(テントウムシは可愛い方)』『「では、そろそろ始めましょうか」』『お月見』
【映月下ノ故郷】(1/2)
(ひふみよいむなやここのたり)
ガシャリ……と、鎧が音を立てた。
芒に似た草の生える草原に映える満月。
日本で言えば中秋の名月とも言えるその月を肴に杯を傾ける。
「世界が違うと言うのに、月の美しさは変わらず……か」
そこに胡坐をかいていた壮年の男は、鎧の音に頓着を見せず、朱色の盃をグイっと呷る。
薄い琥珀色の酒は彼の望む清酒では無いが、しかし喉の焼けつく様な強い酒精は、彼の好む物だった。
「満月は人心を乱し、狂気を呼ぶと言う。ならば、既に狂気に囚われた者には、どう影響するのか……」
(ひふみよいつなやここのたり)
『グ……ウゥ……』
壮年の男が酒盃になみなみと酒を注ぐ。月が映り込んだそれに、男は自らの血を一滴たらした。
鎧の男の方を向くと、それを突き出す。
「月下甘露です。お飲みなさい」
『ウ……ウゥ』
鎧の男は、ブルブルと震える手でそれを受け取るとぎこちない動きで酒を口にした。
『ウ……う……ああぁぁ……』
「……先ずは、初めましてと言う事かな? ご同郷……私は中村 勘寧と言う者だ」
『ウ……あぁ……オレ……おれ……俺は……ショウ……た……佐藤……翔太』
そう語り始めた鎧の男の顔には一切の皮も肉も残ってはいなかった。そう、その男はスケルトンだった。
そもそも勘寧がこの平原へと足を運んだのは一つの噂話を聞いたからだ。
ヘルア平原の死霊戦士……この世界では珍しくも無いアンデットの噂だったが、そもそもこの死霊戦士はフラフラと現れる割に、人を襲ったと言う話は無く、しかし、近付けば、その種族特性により、ライフドレイン……生命力吸収は掛けられてしまうのだと言う。
ならばと討伐しようと言う事に成っても、スケルトンの戦士の割に腕が立つ為、返り討ちに成る冒険者が後を絶たなかったのだ。
積極的に人間を襲わない事も有り、その懸賞金は安く、その内、誰もその討伐依頼を受けなくなったのである。
だが、勘寧が気に成ったのは、その死霊戦士が現れる時に呟いていると言う言葉だった。
そのいくつかの単語に、勘寧は聞き覚えがあったのだ。
勘寧は転移者だった。いや、彼の知識内の言葉を使えば神隠しと成るだろうか?
ともあれ、勘寧は唐突に異世界へと転移していた。
彼は元々陰陽師であった事も有り、この不思議な現象にも柔軟に対応する事が出来たのだ。
故郷に……日本に帰る為、勘寧は冒険者をする傍ら、情報を集めていたのだが、そんな折に、“ヘルア平原の死霊戦士”の噂を聞きつけたのである。 【映月下ノ故郷】(2/2)
******
『弟は昆虫が好きでさ、せがまれて良く、昆虫館にも行ってたんだ……知ってるかい?』
「……伊丹市……でしたか?」
『そう、そこにある蜂の模型が特にお気に入りでさ……』
スケルトンは手に持った小さなシャレコウベを愛おしそうに撫でながらそう言った。
スケルトン……佐藤 翔太もまた、勘寧と同じ転移者だったらしい。
彼は年の離れた弟と共にこの世界に転移して来たのだと言う。
翔太もまた、勘寧と同じ様に冒険者をして日々の生活を繋ぎながら日本に帰る術を探していたのだった。
しかし彼が不幸だったのは、盗賊に襲われ弟を攫われた事。そして彼が弟と再会できたのは、彼の弟が奴隷として売られ、病気で捨てられた後だった事だろう。
幼い彼の弟はその病気が元で命を失い。翔太自身もまた、心の支えで有った弟を亡くした事で、失意の内に、このヘルア平原で無念を抱えたまま死んでしまったのである。
スケルトンとなった翔太の話を勘寧は時に相槌を打ちながら、ただ聞いていた。
そして、言葉が途切れ、翔太だったスケルトンがポツリ、と口にした。
『……帰りたい』
(ひふみよいむなやここのたり)
「では、そろそろ始めましょうか」
『え?』
甘寧は盃になみなみと酒を注ぐと、それに、自らの血を一滴たらす。
「古来から、月は別世界の……死の世界への入口とされてきました」
『何を……?』
そして、自分の横に置いてあった月見団子を彼の前に置き直した。
「十五夜の月見団子は、十五個の団子を金字塔の形に置きます。空に向かって数の減るこの形は、月へと向かう道標であり、またこれも死者の国への入口とされています」
『え?』
「異世界の入口へと向かう死者の国への道標です……帰り……たいのでしょう?」
そう言って勘寧は、盃を翔太の方からだと月見団子の登頂にある様に見える角度に置いた。その盃の酒には満月が映っていた。
『かえ……れる……』
「帰れます」
『かえ……れ……る?』
「はい」
スケルトンが額ずく様に盃を覗き込む。本来であれば、骸骨のそのおぞましい顔の映る筈の盃には、しかし、煌々と輝る月が映っていた。
(ひふみよいむなやここのたり)
「さあ、弟さんも待っています……お逝きなさい……」
『あ、ああ……あああぁぁぁ……』
甘寧が優しくスケルトンの頭を押す。
ちゃぽん……
盃の月が水紋で揺らめいた。
******
静かに月が照らす平原で、勘寧は朱盃に酒を注ぐと、一人それを飲み干したのだった。 >>417
不思議な読後感のお話ですね
死して崩れて行く様は九相図の様ですが、一人称の為か、悲壮感や無常感が無いと言うw お題『スケルトン兄弟』『秋』『伊丹市昆虫館の「てんとうむし」か「はち」(テントウムシは可愛い方)』『「では、そろそろ始めましょうか」』『お月見』締切
【参加作品一覧】
>>408【ヤバイ人たち】
>>417【ある兄弟のお月見】
>>423【映月下ノ故郷】 お題『9』『たまねぎくん(ユニオニオン)と乳酸菌くんの出会い(衝撃的な結末を含む)』『ぬるぬる』『スライム』『黒髪ロング』投票締切
【得票数一覧】
>>385【些事日記】一票 みなさん台風はいかがですか。何ともないと良いですが……。
お題安価>>429-433 『同じセリフを3回』
埼玉は風と雨がちょっとうるさいだけで被害ゼロ〜 ☆お題→『野球』『水平線』『同じセリフを3回』『コンビーフ』『厨二』
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK
☆締め切り→10/7の22時まで
☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>426より。
【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】 >>423
秋の難問お題5、423氏が散らばる題の収斂こころみ、果敢、全選択を宣言だ! ゲートは月下に開かれる!
さあ、ひふみよと、死者蘇生の言霊ひびく物語のなかで、満月が『秋』の草原に映え、男とスケルトンが酒宴に座している〜
弟は『伊丹市昆虫館の蜂』の模型が好きだったと語るしみじみ型スケルトンw その正体は、異世界冒険者のアンデッド〜、小さなドクロと化した弟とともに、彷徨える魂となっている〜
帰りたい、そう悲痛に漏らしたスケルトンの言葉を聞いて、『では、そろそろ始めましょうか』と語る男が、塔形をなす『月見』団子に呪力を宿し、盃にゲートを招来していく〜、
非業の死をとげた『スケルトン兄弟』を、月のゲートが送り出す〜、バックに流れる祓詞は、魂清めるクリアランスソングとなって、うん読後感きよらか! 解決職人423氏、怨念となった難題五つを昇天させて、明鏡止水のきわみEND! さて、今回のお題どうしよう。・・・どうしよ(・ω・;) >>434 意外とさくっと思いついた。
使用したお題:『野球』『水平線』『同じセリフを3回』『コンビーフ』『厨二』
【あなたの望みはなんですか?】
あなたの望みは何ですか?
「え? うーん、あ、おもちゃがほしい、です! あたらしくてカッコイイやつ!」
〜〜〜
あなたの望みは何ですか?
「えっと、今度のテストで100点取りたいです。最近おもちゃ買ってくれないけど、100点取ったら何でも買ってくれるって……」
〜〜〜
あなたの望みはなんですか?
「あー、いつもの人かー。えっとさー、オレバカだから今スポーツマジ頑張っててさー。ほら、あれだ。オレの右手の封印を解いて、ホームラン打ち放題になるようにしてくんね?
水平線にまでかっ飛ばせるくらい。頼むよー」
〜〜〜
あなたの望みはなんですか?
「あ、おひさしー。体力ないから代打打者扱いだけどさ、オレのおかげで甲子園優勝して、今ちょーモテモテなんだよね。で、さ。ちょっと面倒な奴がいてさ。
いや、一回生でヤっただけなのに彼女面してるメンヘラがいてさ……あいつを、ちょっと、な? 上手い事やっといてくれよ。頼むぜ?」
〜〜〜
あなたの望みはなんですか?
「あ、金! かねかねかねかね寄越せ金だ金金金!! もう女はコリゴリだし、頭もわりーし体動かすのもダメだからバイトも無理!
クソ親にも見捨てられたし、海苔とコンビーフしか食うものがねぇ……でも金は嘘つかねー! 金さえあれば人類みな幸せだ! ほら、いつもみたいにオレに大量の金をくれ! 早く!!」
〜〜〜
あなたの望みはなんですか?
「……ようやっと気づいたよ、お前が悪魔だってことに……。お前、オレの願いを叶えるたびに、オレから何かを奪っていきやがったな?
冷静に過去を思い返すと、何か願うたびにどんどん失っていってる……。今のオレは……なんにもねぇよ。お前のせいだ。お前が悪い。そうだ、全部、全部お前が悪いんだ! 死ね! 死んでオレに謝れ!!
早く消え……いや、やめろ! 願いを叶えるな!! お前がもし消えたら、次はオレが消され なんか似たようなものを前にも見た気がする
ただの気のせいかもしれないけど マジか、引き出しの少なさを露呈した気分。
私のボキャブラリーはリカちゃんハウスの本棚レベルだ >>435
感想有難うございます
最初はギャグにしようと捏ねくり回して居たのですが、出来上がると真逆な物にw
>>437
人の欲望は底知れず……と、言った所でしょうか?
疑問も持たず、安易に欲望を叶えた代償は自滅と言う、有る意味、因果応報ですね >>437
さっそくお題制覇に乗り出した437氏が提出だ、>>408外伝か? 地獄の釜のフタの封をとくのは貴方!
さあ、『あなたの望みは何ですか?』とこだまする天の声に、無邪気な子供がおもちゃを願う〜! さらに繰り返される天の声、
おもちゃを買ってもらえなくなった少年が、テストで100点のご要望〜、次のターンでは、少年が声に対して封印の右手の解放求める『厨二』を見せるw 勉強は苦手だけども『野球』では、『水平線』までかっ飛ばせるくらいのバッターになりたい!
『同じセリフ3回』クリア〜、さらに成長し青年となった彼が言う、メンヘラ彼女を始末してくれ、『コンビーフ』と海苔しかないから金をくれw
ラスト! 天の声は悪魔の囁き〜、おもちゃ・智力・体力と、目先の欲望を叶えるごとに、問題解決能力を喪失していく負のトラップ、天に任せる人生など無きも同じよと、437氏がついでに語り手ごと消し去って、転げる地獄坂ENDでお題制覇だァ! 競馬実況さんの何がすごいって、作品に差が出ないように文字数計算してるところよな。
いつもお世話になっとりますm(_ _)m そんな大したもんではないw
こちらこそどうぞよろしく m(_ _ )m >>434
使用お題:『野球』『水平線』『同じセリフを3回』『コンビーフ』『厨二』
>>52の続編
【夕焼けに染まる砂浜】
誰もいない小さな島に私と幼馴染の庄司の二人きりで取り残されてしまっていた。
とはいっても満潮の関係で今は歩いて移動が出来ないだけで、泊まっていた貸し別荘は海を挟んで歩いていける距離にある島にある。……どうしてこうなった。
もう1人の幼馴染の達也と庄司のお姉さんの4人で一緒に泊まりの旅行へ出発したのが昨日の話。
そして達也とお姉さんの急用で庄司と2人になって海開き行ったのが先週の事。その時には熱中症で倒れてしまい、思ったように遊ぶ事は出来なかった。
それを不憫に思ったのか、お姉さんの伝手でこの小さな島の貸し別荘を借りてきてくれたのが今回の事の始まりである。
正直なところ、お姉さんに庄司への恋心を打ち明けたのは失敗だったと思う。
「ふぁーはっはっは! この地は既に我が手中にある!」
「何をバカな事やってるの……?」
「見るがいい。あの赤く燃える海を! 我が前世よりのパートナーよ!」
「……うるさいわよ!」
「あ、痛!? ちょ!? もうやらないから勘弁!? 紗佳、ストップ! 悪かったって!?」
太陽の沈んでいく水平線に向かって手を伸ばし、厨二病全開のバカな発言をしている幼馴染の庄司に向かって砂浜に流れ着いていた野球のボールを投げつける。ついでに砂もぶつけてしまえ!
中学生の頃は厨二病が酷かったけど、高校生になって落ち着いたと思ったんだけどね。まぁ凄い綺麗な夕焼けだけどさ。
……それに、その……パートナーとかはね、もっと他の機会に言って欲しいというか……。
しばらくそういったやり取りが続いた後、砂浜に座り込んだ庄司の隣に私も腰を下ろす。……お姉さん、ついでに達也、2人きりにしてくれるのは嬉しいんだけど、毎回露骨過ぎる!
絶対あの2人、もうすぐ満潮で渡れなくなるのをわかってて、この小島に連れてきたよね。……いつの間にか居ないんだもん。
「誰もいねぇ……」
「……そうだね。2人きりね」
「早く戻りてぇ……」
「……うるさいわよ!」
「あ、痛!? え、今のはなんで!?」
「……うるさいわよ」
「わ、悪い……」
二人きりなのを少し喜んでる私の気持ちも考えて欲しいものだ。ここぞとばかりに庄司の肩に体重を預ければ、庄司も静かになった。うん、こういう時間もいいとは思う。
少し顔が熱くなってる気がするのはきっと気のせいだよね。……この前はカップルと呼ばれて、庄司は否定していなかったけど私の事どう思ってるんだろう?
「あーなんか腹減った」
「……そういえば私も。ご飯食べる前だったもんね」
ぼんやりと砂浜で2人並んで座り、夕暮れの景色を眺めていく。お姉さんと達也の故意の行動だろうから、このまま潮が引いて歩けるようになるまで放置という事はないと思う。多分、迎えに来てくれるはず。
そう考えていたら、何やら島の反対側の方からガチャガチャと音が聞こえてきた。
「ん? なんか物音しなかったか?」
「うん、確かに聞こえたね」
「……見に行ってみるか」
「……うん」
小島の反対側へ見に行って見れば、そこには何やらコンビーフやシーチキン、トマト、コーン、ミカンやモモ等など多種多様な缶詰が置いてあり、多少の調理が出来るように鍋と卓上コンロ、そしてテントがあった。……え? もしかしてこっちで2人で泊まれって事!?
ちょっと、そこのボートに乗って離れていくあからさまに荷物を置いていった達也、待ちなさい! 流石にその覚悟はまだ出来てないから!?
「……とりあえず飯作るか?」
「……うん、そうだね」
緊張で心臓が爆発しそうになりながら料理をしたけど味なんて分からなかった。……まぁ食べ終わった頃を見計らってお姉さんが達也を叱りながら迎えにきたけどね。うん、今回はこれで良かったって事にしておこう。 >>444
あれやこれやの計略でふたりが露骨に引っ付けられていくイチャシリーズ続編! 444氏がお題全選択で描く、キューピッド・シーズン4の登場だァ〜
今回の舞台は満潮の島! 庄司くんと紗佳さんが孤立し(させられ)二人きり! さあ、おもむろに、『水平線』に向かって手を伸ばし、この地は既に我が手中にあると、イタい発言をする『厨二』の庄司くん〜、
ハイハイうるさいと、紗佳さんが『野球』ボールや砂などを投げつけ、イチャコラ空間を作り上げている〜
早く戻りてえと感想を漏らす庄司くんに、紗佳さんがうるさい×2を投げつけ『同じセリフ』カウント3! ラスト、二人を島に置き去りにした悪友が、『コンビーフ』やシーチキンを輸送し逃げていく〜w
周囲がだんだん業を煮やし始めたか、進展せぬならさせてしまえと、なりふり構わなくなってきたシリーズは、なかば嫌がらせの域に近づきつつも、次の計略に望みをたくすw 444氏、お題フルクリア! >>445
いつも感想ありがとうございます。
確かにもう嫌がらせに域に近いですね。
でもどう見てもカップルに見えるのに付き合ってないところに、業を煮やした周囲ですw >>444
周囲から祝福され過ぎるカップルw
全力で成立させられようとする二人ですが、庄司くんが、その幸福に気が付く日は来るのでしょうか? >>447
感想ありがとうございます。
この2人がどうなるかは正直分かりませんw
何か思いつくお題の組み合わせがあれば、また続きがあるかも。 一つ思いついたけど野球に詳しくなかったから書けなかったツライ
次のお題をまつべ。 >>434
使用お題:『野球』『水平線』『同じセリフを3回』『コンビーフ』『厨二』
【終末の俺伝説】(1/2)
少し小高い山の間、遠くに見えるのは海だろうか? 内陸にも近い場所なのにも拘らず水平線が見えるのは余程の奇跡が積み重なった結果だろう。
「山に来たにも拘らず、母なる海を見届ける事が出来るとはな……フッ……かの海すらも、この俺の成長を見守ってくれている……と言う訳か……」
誰に聞かせる訳でも無いのに、そんな気障な言葉が口を突く。
だが、そんな事をしている場合ではないと思い直し、改めて登山用の大きなバックパックを担ぎ直して俺は山道を進む。
「“刻”は近い……」
急がねばならない。
道と言うには心許ない藪の合間。獣道と言って良い道なき道を俺は進む。
より、本当の冒険に近いと言える。だからこそ、自分の鍛錬には持ってこいとも言えた。
「この辺で良いかな?」
早朝から動いたおかげで、まだまだ時間は早い。山頂に近いなだらかな斜面に草の生い茂る空地を見つけると、俺はそこで準備を始める。
バックパックを下ろし腰元に手を遣ると、腰から特殊警棒を抜き放つ。
一振りされたそれが本来の長さを取り戻し、手に心地良い重さを感じさせた。
踏み込み、横に薙ぐ。返す刀で振り上げ、そのまま振り下ろす。
「……技と技の合間に隙が多いか……フッ、俺もまだまだだな」
呟き、俺は自嘲した。腰まである草が足元を不安定にさせていると言う事も有るだろうが、“敵”が襲ってくる場所が、常に安定した場所であるとは限らない。
「つまり、より実践的……と言う事でもある」
草を踏みしめながら警棒を振り回す。片手で、両手で、そしてまた片手で……
つぅっと俺の頬に汗が流れる。気が付けば、日が中天に届きそうな位置にあった。
「……動きっぱなしと言うのも、効率が悪いしな……それに、冒険者たるもの休める時には休んでおかねば……」
多少空腹を覚え始めた腹をさすりながら、そう呟く。火を熾しても平気な様に、十得ナイフで2m四方程度の草を刈ると、林の中に取って返って木の枝を拾い集める。
だが、思ったよりも時間が掛かった。 【終末の俺伝説】(2/2)
俺は急いで火を熾す。この鍛錬を始めた当初は、木の板と枝をこすり合わせて火を付けようとしていたが、今はそんな事に時間を消費しているのも馬鹿らしいと思い直し、虫眼鏡を使って火を着けている。
マッチやライター等は、マッチそのものやガスが尽きてしまえばそれまでだが、虫眼鏡で有ればいくらでも使えるからだ。
フッ、これで異次元に召喚されたとしても野営で苦労する事は無いだろう。
だがそんな事はどうでも良い。今は現実の問題だ。
「“刻”は近い……」
太陽を眺めながら俺はそう呟く。
ともあれ、今は昼飯を作らねば。
俺はミックスベジタブルの缶詰とコンビーフの缶詰、そして道々で採取した食べられる野草を飯ごうに入れ、火にかける。
ミックスベジタブルは水煮に成っている事も有って、余計な飲み水を用意しなくて良いから助かる。それに、缶詰ならば日持ちもする為、その“刻”が来た時にも重宝するだろう。
だが缶詰だけではビタミンが足りなくなるかもしれない為、気を付けないといけない。
だからこそ、俺は食べられる野草の事をネットで調べておいたのだ。
沸騰し、良い匂いが立ち始めたそれをお椀に移す。
……うーん、ミックスベジタブルとコンビーフは良い出汁も出ていて美味しいと思うのだが、野草から青臭さと苦みが出ている。食べられなくはないのだが……俺は少し眉を顰めた。
だが、来るべき“刻”には、生鮮野菜など手に入らないだろう。なら、この味にも慣れておかねばならない……
「……鍛錬を再開するか……」
昼食を終え、少し休憩した俺は、飯ごうやお椀を片付けると立ち上がった。
そして再び、俺は警棒を振り回す。全ては“約束の刻”の為に……
******
「オーライ! オーライ!」
「……野球場か?」
日も傾いた事も有り、鍛錬を中止し山を下りた俺が出て来たのは、山城公園にある野球場だった。
藪を掻き分け、林の中から出て来た俺の事を野球をしていた男達は、奇妙な物に出くわしたかの様な顔で見て来た。
まぁ、仕方が無いだろう。安寧にどっぷり漬かり、平和と言う毒で目の曇った者達には、“刻”の到来を予見する術など無いのだから。
だが、その平穏な日々が破られる時は、すぐそこまで迫っている。そう思うと、今、この日常を謳歌するのも大切なのかもしれない。
「“刻”は近い……」
何も知らぬ一般人に多少の憐れみを感じながら、俺は呟き、拠点でもある現世の家へと歩みを進めたのだった。 >>450
来るべき“刻”に我も参戦だ、と乗り込んできた450氏がお題全選択で続くぜ、俺の黙示文学!
さあ、山に来たにも拘らず、母なる海に見守られることになるとは〜と、大時代的なもの言いで『水平線』に臨む俺くんが、山頂付近に到着だ〜
「“刻”は近い」と一人ごち、腰から抜くは特殊警棒、一人で警棒ヨコに振っては、タテに振り下ろす単純な練習〜、『厨二』の重い症状だ〜
警棒ふって疲れた俺くん火おこし始め、文明の産物、虫眼鏡と缶詰に頼り始める〜、これはいけない、中途半端! 中途半端サバイバル! 「“刻”は近い」と言いつつも、野草と『コンビーフ』に顔を歪めラスト、
『野球』場でギョッとされ、悔し紛れに「“刻”は近い」と『セリフ3回』をこなした俺くんは、傷ついた身体を休めに、帰路についたのだったァ! うん、おつかれw 450氏がお題フルクリアで笑わせてくれた! >>452
感想有難うございます
おそらく数年後には黒歴史確定だと思いますw お題『野球』『水平線』『同じセリフを3回』『コンビーフ』『厨二』締切
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