いまおもいだしたけど、「ヒーローは報われるべき」論で言うと、
アメコミ原作の『キックアス』と映画版の違い、てのがあるなー。

『キックアス』は、アメコミオタクの貧弱坊やがヒーローごっこを始めたらネットで人気者になって、
調子こいてたらガチのギャングやパニッシャー系殺人自警団の抗争に巻き込まれ……という話なんだけど、
原作では最後まで「全く報われないし良いこともない。けど僕は“誰かを助ける”ヒーローでありたい」
と決意するオチになる。そこにグッと来る。
けど映画版では真逆に、「ギャングを面白おかしく殺し回れる“タフガイ”に成長し、女にモテモテのリア充になる!」
で終わる。

映画版の「ヒーローが報われる」の「報われる」方向性が、まるでナローシュみたいでキモくて嫌いだけど、
まあ人気は出たよね。