>655
いずれせよ、そっちの言っている事は「現代人の視点を持ち越している転移もの」である場合に
色々と破綻するという指摘であって、
異世界だけで完結している場合、かつなろう関係なく「主従もの」という古典的ジャンルでの主従関係、
例えば中世の王と騎士や江戸時代の侍には文句がないわけだろ? そこを確認したかったのよな。

実際、「支配関係があった上で親密な関係になる」のは有り触れているからな。

戦に敗れて捕虜となったA王国の将軍が、B王国の王の前に引き据えられ、「物量と運で敗れはしたが、
能力は素晴らしい」と見込まれ、最初は嫌々に屈服させられ近習を強いられて、
「隙を見て必ず殺す」と決意していたのに、王の色んな面を見るうちに心の何処かで惹かれていって、
かつての仲間に「貴方は変わってしまった! あの暴虐な王の寝首を掻く機会はあった筈!」と詰られ、
葛藤に追いやられるなんてのは御約束パターンもいいとこ。
(ヒロインに対する所有欲がどうこうと解釈されるのを避けるため、あえてBL臭い例えにした)

「それは本物の友情なのか逆らえない関係だから結ばれた物かは永遠に証明できない」なんて言い方を
突き付けられるのがまさに類型で、それを当事者が自覚して、だけど割り切れなくてと
ネジレ関係にある中での感情的グダグダが(読者にとって)美味しいのがジャンルとしての「主従もの」。

対し、ナローシュの奴隷は何が違うのかを説明づけるのは、現代人の視点の持ち越しという一点なわけか。
そこまでは分かる。まあ、だったらだったで、転移ものではなく純粋に異世界出身者のナローシュの場合は
どうなるのかという話でもあるが……

>>653
うーん、それで何か説明になっているんだろうか?