>>216
まあ、確かにそうなんだが……
ノミネートの段階で何故、直木賞になったのか…

候補作の選定って、選考委員はやってないよね?
日本文学振興会かね?
誰が、今回の車谷は直木賞で、と決めたのか。
その背景が分からないんだよ。
車谷は前回の芥川賞を逃して悪態ついた文章を
発表したりしたから、太宰の芥川賞騒動ではないが
嫌われていた可能性は高い。
今や「文壇」なんてものは無いが、賞レースに
介入する発言力のある作家も居るかもしれん。
その事情を呑み込んだ誰かが、
車谷受賞を狙うなら、むしろ直木賞に振り分けた
方が確実と読んだ可能性もあるんじゃないか、と。

車谷は、芥川賞・直木賞の前に
伊藤整賞を辞退してる。
選考委員の安岡章太郎の説得を振り切ってまで。
完全に芥川賞・直木賞を狙いに行った作品だった。
そうした賭けに出た車谷の執念……

結果論としては直木賞の選考委員の目の確かさを
実証することにはなった。
確かに90年代くらいからの直木賞作品は
下手な純文学作品を凌駕してきた、とも言える。

しかし、なぜ車谷を直木賞にノミネートしたか、
芥川賞の枠ではなかったのか、の疑問は残るなあ。