>>219

俺は、車谷自身が「純文学」にこだわっていた、
と考えるので、ハッキリ言って残念だね。

賞は結局、出版社の商売のタネだし、
その時々で揺れる。曖昧なもんだ。
出版社の意向を汲んで影響受けたり、
選考委員の個人的感情とか下らないことに左右される。
あんまり意味なんて無いわな。

後から見れば、選考委員の見識を問われる
ような事も多々ある。

しかし、それでも、車谷は芥川賞が欲しかった、
のだろうと俺は思う。

車谷はエンタメ小説なんぞ鼻クソみたいに
見下していただろうし、実際そう書いてる。
ジャンルの違いだから、上下じゃないんだがな。

だから、車谷の同志・前田速夫も残念、
と言ったんだろうし
納得がいかなかったんだろ。

純文学をやりたくて、何年も放浪した末に
デビューできなきゃ自決する覚悟で
再起した男なんだからな。

取らせてやりたかったよ、芥川賞。