遺稿集「蟲息山房から」をやっと入手して読んだ。
脳梗塞だったんだね、車谷は。

2011年1月に診断が出て自覚症状は
2010年秋から、と奥さんは書いてる。

無念だったろうな、車谷は。
巻末の脳と指のリハビリのための日記を
読んでたら、永井荷風の断腸亭日乗を思い出した。
「正午 浅草」しか書いてない晩年の荷風に似て、
「西瓜をこうて喰う」が連日続く日記の異様さ。

冥福を祈る。