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★こうなったら読書マラソンしません? ★第八戦目
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0001無名草子さん
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2010/12/19(日) 20:09:37
【 公式レース規則 】
書き込みは名前の欄にハンドルと総読破ページ数を記入して下さい。

例) 名前:マラソン次朗(5963)[sage] 投稿日:92/13/32 24:28

本文に読んだ本と読んだページ総数を書きましょう。
★漫画はカウントしないでください。
★一冊読み終えた後の書き込みが基本ですが、
読破に時間がかかる本であれば、途中で書き込んで構いません。
★読んだページ数は、大体で構いません。
とりあえずゴールは10000nということでスタート。

10000nのゴールテープを切ったら、総読破ページ数欄に☆を一つ加えて、
ぜひ、もう一度、1nからゴールの10000nをめざして参加して下さい。

☆の使用例) 名前:パンダパン(☆864)[sage] 投稿日:02/10/20 00:27

<推奨>
200前後に下がったら、レース参戦を歓迎する意味を込めて、
マラソンの書き込み時に(『空あげ』はしないで)アゲ書き込みでお願いします。

>>2 読んだ本の『寸評用・評価基準 ABCDEF 』の例。
>>3 過去スレなど。

前スレ
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1248144783/
0503無名草子さん
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2014/12/03(水) 14:27:51.63
ページ数を加算するだけでは味気ないので、
ちょっとした感想と、その本に対しての評価を書き添えてみて下さい。

☆読んだ本の『寸評用・評価基準 ABCDEF 』の例。

第一回戦『★こうなったら読書マラソンしません? スレッド』より。

A > A「明けの明星の如き作品」(特別な感情を覚える様な傑作)
B > B「抜群。当該分類類書では必読」
C > C「幸せな気分。まあ、読んで良かった」
D > D「どうして、面白そうだと考えて読んだのか?」
E > E「えらいモノをつかまされた。時間を返せ!」

F > F「古本屋でも持て余す産業廃棄物」

↑という様な感じで、実質的な五段階評価と思ってください。
AとかEに該当する作品はそれほど多くないと思うので、特別な作品用にキープ。
実質的にCが中央で、そこからBとDに振り分ける。

Fは、心底頭に来たとか、許し難い構成の小説など、何年に一度のすごい奴、
傾いた家具の下に入れて、高さ合わせに使用するのが相当であるモノ用。

他人に対する読書の目安としての寸評ですので、
多少厳しめぐらいが良いのではないでしょうか。
・・・という事で、楽しんで読書をしましょう。
0504無名草子さん
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2014/12/07(日) 18:06:14.92
>>502
感想一つ書けないえ奴がえらそうにえらそうにABC評価してんじゃねーよ。

晒しあげ
0505テタ(19☆25)
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2014/12/10(水) 19:52:44.49
『マラルメ詩集』ステファヌ・マラルメ 岩波文庫 579p
【C】
0506touka(163)
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2014/12/12(金) 00:21:41.46
参加します。

『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』 柴崎友香 河出文庫 163P 【C】
地の文での事物の描写がうまい。しかし関西弁が好きになれない。
ロードムービーって書きやすい? 「菊次郎の夏」が思い出されて、鮮烈さはなかった。
0507touka(632)
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2014/12/14(日) 01:27:58.03
『人間臨終図鑑 4』 山田風太郎 徳間文庫(kindle版) 469P 【C】

ようやく読了。kindleで買って、仕事の合間に少しずつ読み進めた。
文庫版だと場所取るし、資料的価値も高いから売れないしで、kindleで買って正解。
作者は本書の中で、ある日ポックリ逝くのを最上としているが、ずっと読み続けていると、ある程度苦しんだ後に死ぬのも悪くないように思えてくる。
0508テタ(19☆120)
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2014/12/17(水) 07:58:51.12
『あんこ読本』和菓子好き委員会あんこ部 PHP研究所 95p
【C】
0509touka(700)
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2014/12/19(金) 07:10:28.87
『古典を読んでみましょう』 橋本治 ちくまプリマー新書 231P 【E】

どうしてプリマー新書に書くときだけ、ここまで気色の悪い文章になってしまうのか。
まるで刺身に砂糖をふりかけて食べさせられたような読後感。
先生は偉い。だから、学問とは先生が発したものなら、垂れ流された小便だろうと四の五の言わずありがたく飲み干すことが肝要、ということなのだろう。
書かれている内容自体は大変結構。
0510:こけこっこ(☆700)
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2014/12/22(月) 19:21:21.92
『誹風 柳多留 (初篇)』浜田 義一郎 校注(現代教養文庫) 291p【B】
「柳多留」江戸川柳の鑑賞本
ちょぼちょぼ読んでたら1年以上掛かってしまった
で、一緒に買った2篇がどこを探しても見当たらない・・・・
いい句はたくさんあるのだけど、

 墓桶を下げて見とれるかくし町

これには痺れた
0511touka(1399)
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2014/12/24(水) 16:43:02.72
『歴史 上』 ヘロドトス 訳・松平千秋 岩波文庫 536P 【C】

ヘロドトスは自分が調べたことをすべて書き記そうとするので、歴史を語っているとすぐに脇道に逸れて、そのまま地理誌になってしまう。
特に巻の二全体に渡るエジプトの風俗・歴史の描写は、はかが行かず読み進めるのに苦労した。
歴史記述部分(上巻のメインはアケメネス朝ペルシア史)は純粋に楽しいので、抄訳で読むのもありだと思うが、せっかくだから全部読んでおきたい。
0512touka(1615)
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2014/12/25(木) 19:27:41.05
『私の財産告白』 本多静六 実業之日本社(kindle版) 216P 【C】

一代で財を成した人の回想記。昭和25年没、同年刊。内容は貯金と努力。本業が道楽と思えるようになるまで極めること。
しかし、高度成長期前夜にこの本に出会い、実行し得た人には絶大な効力をもたらしただろう。
単なる成功譚にも人柄が出ているのか臭みはなく、虚心坦懐に読めば未だ得るところは多い。
0513テタ(19☆421)
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2014/12/26(金) 20:14:31.34
『科学を語るとはどういうことか』須藤靖 伊勢田哲治 河出ブックス 301p
物理学者と科学哲学者との噛み合わない対話。【C】
0514touka(1901)
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2015/01/01(木) 03:20:09.18
『世界史の誕生』 岡田英弘 ちくま文庫 286P 【B】

世界史の授業そっちのけで資料集の地図を眺めていた人たちに贈る歴史。
ユーラシアの草原に突然広がり、知らぬ間に消えてしまう遊牧民族群。彼らはどこから来てどこへ行ってしまったのだろう?
既存の世界史の教科書ではほとんど語られる事のなかった「辺境」の歴史が総ざらえしてある本。
河川山脈名のそろった至極便利な地図が掲載されているが、吉川弘文館の世界史年表に付いている地図と突き合わせながら読むとおもしろさが倍増するだろう。
0515touka(2279)
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2015/01/02(金) 00:19:03.11
『そうだったのか!アメリカ』 池上彰 集英社文庫(kindle版) 378P 【C】

自分が生まれる前や子供の頃に起きた時事問題は、興味がなければおざなりになって、事件の名称しか知らないってことがよくある。
特に現代史は、世界史の教科書が弱い部分でもあるし。そういう抜け落ちがないかチェックするのに便利な本。
初出が2005年だからか、貧富の格差に触れていなかった気がする。
kindle版だと目次が大雑把で検索しづらいのが不便。しかし本棚の場所をとり続けるほどの本でもない。
0516テタ(19☆1162)
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2015/01/03(土) 09:45:57.30
明けましておめでとうございます。

『死の家の記録』ドストエフスキー 光文社古典新訳文庫 741p
読む前は重いノンフィクションだと思っていたが、小説だった。【B】
0517すたん(☆9086)
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2015/01/05(月) 22:50:20.21
あけましておめでとうございます。
大分間があいてしまいました。再スタートです。

『羆嵐』吉村昭 新潮文庫 257p 【C】
『超芸術トマソン』赤瀬川源平 ちくま文庫 495p 【C】
『現代の民話 あなたも語り手、わたしも語り手』松谷みよ子 河出文庫 241p 【C】
『茶の本』岡倉天心 岩波文庫 p106 【C】
『碧梧桐俳句集』栗田靖編 岩波文庫 455p 【C】
『官僚の風貌』水谷三公 中公文庫 452p 【D】
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』桜庭一樹 角川文庫 201p 【B】
『滅亡について』武田泰淳 岩波文庫 374p 【C】
0518touka(2559)
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2015/01/07(水) 19:49:53.80
『主食をやめると健康になる』 江部康二 ダイヤモンド社(kindle版) 280P再読 【C】

ことさらに炭水化物系を取らなくなってから一年、体調(特に食後の体調)が良くなった。
「主食」を取らなければいけない、という強迫観念から開放されたのは大きい。プラセボかもしれないが、効果があればそれでいいのだ。
外食時に店選びに困るのが難点。
0519touka(2828)
垢版 |
2015/01/11(日) 21:09:36.45
『科学する麻雀』 とつげき東北 講談社現代新書 269P 【C】

点数計算すらままならず、数学も不得意な自分には高度すぎた。
いつか麻雀が強くなる必要に迫られたときに再読すると思う。とはいえ、卓の横にパソコンを置いて打つわけにはいかないだろうけど。
しかし、麻雀好きな人々が身にまとっている迷信の霧が幾分晴れた気がする。
0520テタ(19☆1428)
垢版 |
2015/01/12(月) 07:12:28.93
『逆問題の考え方』上村豊 講談社ブルーバックス 266p
恐竜を絶滅させた隕石の大きさの推定など、話題が斬新。【B】
0521touka(3016)
垢版 |
2015/01/13(火) 10:02:31.62
『ゼロからトースターを作ってみた』 トーマス・ウェイツ 訳・村井理子 飛鳥新社 188P 【C】

初めてタイトルを目にした時のワクワク感を越えるものはなかった気がする。
原料の調達に奔走する部分に多くページが割かれていて、実作業は写真をメインにあっさりと。細かな手順や試行錯誤が詳述されていないのは国民性の違い?
既存のトースターをバラバラにして部品をきれいに並べた写真がピタゴラスイッチみたいで面白かった。
『主食を…』を読んだあと、もう使わないからとニトリのトースターを捨てたことがあったけれど、ここまで分解し堪能してから捨てればよかったと思った。
0522テタ(19☆1667)
垢版 |
2015/01/19(月) 21:40:58.17
『母アンナの子連れ従軍記』ブレヒト 光文社古典新訳文庫 239p
戯曲。【C】
0523touka(3277)
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2015/01/22(木) 13:19:56.70
『世界史のなかの満洲帝国』 宮脇淳子 PHP新書(kindle版) 261P 【C】

現在の国際関係に影響されない客観的立場から歴史を書く、といった姿勢すら政治的と捉えられる分野で、それでも最初の一歩を踏み出したといえるのではないだろうか。
満州国以前の東北アジア・ユーラシアの歴史叙述が師の岡田英弘の著作の引き写しであるのはご愛嬌。皆が皆岡田史学を知っているわけではないのだし。
肝心の満州帝国の描写部分は、個々の出来事の寄せ集めで、いまだ歴史叙述には達していないと感じた。
しかし、今後この分野の本を読むことがあるとしたら、常に突き合わせて読む物差しの役目を果たすだろう。
0524touka(3687)
垢版 |
2015/01/25(日) 10:59:19.02
『福翁自伝』 福沢諭吉 岩波文庫 410P 【B】

適塾での勉強のくだりなどを読んでいると、こちらも無性に本が読みたくなる。
我が強く筋は曲げないが、フットワークは軽い。幕末・明治初期の激動の時代に一番調子よく波に乗れた人ではないだろうか。
官職に汲々としなかったからか、自慢話にも嫌味がなく、楽しく読めた。
直接国政に関わらなかったがゆえに、文化人枠で一万円札の肖像にされてしまったのはとんだどんでん返しだったが、死んだ後の世にあれこれ注文をつけるタイプでもない。
0525touka(3910)
垢版 |
2015/01/26(月) 17:31:53.19
『夜明け前 第二部下』 島崎藤村 青空文庫(kndle版) 223P 【A】

主人公の青山半蔵は、ちょうど福沢諭吉の同世代に当たる。
激動の幕末・明治初期を志を持って生きて、しかし何もはたせなかった人の話。これは『福翁自伝』のネガなのだ。
草莽の人は草莽に埋もれたまま生涯を終えて、その声は私たちのところまでは届かない。そこにこのような小説が書かれる意義があると思う。
文章は抽象的な表現が無く平易で読みやすく、特にこの第二部下の巻はおもしろかった。
0526テタ(19☆1942)
垢版 |
2015/01/26(月) 21:26:45.67
『舞え舞え断崖』赤江瀑 講談社文庫 275p
短篇集。【C】
0527touka(4212)
垢版 |
2015/01/27(火) 17:24:48.99
『ナイン・ストーリーズ』 J.D.サリンジャー 訳・野崎孝 新潮文庫 302P再読 【C】

この小説を取り巻いている言説や意欲的過ぎて同時代性を失った訳文が、複雑な城壁となって小説本体を覆い隠している。
リアルカフカの『城』みたいだ。
城壁の隙間から不意に城の断片が見える気がする時があるが、あまりかかずらわない方がいいような気がする。
原文で読みこなせるだけの英語力があるなら別。
0528touka(4431)
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2015/01/31(土) 16:14:10.55
『大人にはわからない日本文学史』 高橋源一郎 岩波現代文庫 219P 【B】

プリマー新書の橋本治と同じく、樋口一葉から語り始めているのがおもしろい。
日本文学最前線から送られてくる不定期レポート。枯れた鉱山に張り付いて篩で砂金を探すような作業、常人に続けられるものではない。
「あらゆる小説をおもしろく読むことができる」と豪語する著者が厳選した作品を、こちらは座って読むだけ。
昔と違って言い回しが丁寧になったが、橋本治と違って慇懃無礼には感じられず、その違いがどこにあるのかちょっと興味ある。
0529こけこっこ(☆1020)
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2015/01/31(土) 21:20:06.91
『ぼくがぼくであること』  山中恒(角川文庫) 320p 【-】
冒険小説
おかしいなぁ、山中恒の小説はこんなに理屈っぽかったかなぁ、と
タイトルが押し付けがましくて敬遠してしまう
その通りの内容だった
0530touka(4652)
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2015/02/02(月) 05:30:24.85
『ローマ人の物語30 終わりの始まり〔中〕』 塩野七生 新潮文庫 221P 【C】

五賢帝最後のマルクス・アントニウスからその息子コンモドゥスの死まで。
ローマ皇帝は中国語の「皇帝」が訳語に当てられている為、なんとなく世襲も当前の感じがするが、実際は「終身大統領」ってところなので、実子に相続したアントニウスの評価はその分落ちる。
あとから見れば、全部不運としか言いようのない出来事の積み重ねであったけれども。
しかし、コンモドゥスの代になってみるとようやく、ここから本番や!って感じがするね。
0531テタ(19☆2143)
垢版 |
2015/02/02(月) 21:11:46.50
『武家の女性』山川菊栄 岩波文庫 201p
幕末水戸藩の武家の日常。【C】
0532touka(4839)
垢版 |
2015/02/03(火) 20:18:41.71
『あめりか物語』 永井荷風 響林社文庫(kindle版) 187P 【D】

YOUは何しに亜米利加へ?
咸臨丸から四十余年、ぼんくら青年たちが大挙してアメリカへ押し掛ける事ができるようになったのだから、文明開化もご利益があったものだ。
海外の地でも日本人同士寄り集まって、寄るとさわると他の日本人の噂話ばかり。
当時、留学する資金を得られなかった青年たちは、これを読んで想像をたくましくしていたのだろうな。
0533touka(4978)
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2015/02/04(水) 16:40:35.57
『ローマ人の物語31 終わりの始まり〔下〕』 塩野七生 新潮文庫 139P 【C】

内乱の時代からセプティミウス・セヴェルスまで。
両雄並び立たずということを理解し、迅速に行動できる者が覇者となる。
ゲームのciv4ですら、同盟関係を破棄するのを躊躇する者には向いていないってことだけは確か。
竜王と半分ずつ世界を統治するのもいいな、とか思ってしまったり。
0534touka(5018)
垢版 |
2015/02/06(金) 20:45:25.46
『阿Q正伝』 魯迅  訳・井上紅梅 青空文庫(kindle版) 40P 【C】

語られている社会の価値観が自分のものとはかけ離れていて、主人公の阿Qやその周囲の人々の行動や考え方のどれがまともでどれが異常なのかもわからなかった。
こういう時に解説の付いていない青空文庫は痛い。そのうちどれかの文庫版を買って読み直そうと思う。
名前とコネにすごく影響されている社会に見える。革命が起こっても頭を下げる先が変わるだけ。生活者の知恵にも見えるけれども。
「正伝」とはなんだか立派な響きだが、列伝でも外伝でも自伝でもないから適当に正伝とでもしておこう、というノリらしい。
0535touka(5103)
垢版 |
2015/02/08(日) 00:36:10.63
『夢十夜』 夏目漱石 青空文庫(kindle版) 85P 【C】

夢の話はとにかくつまらん。特に黒澤明の「夢」を見てからは偏見に拍車がかかった。
しかし本作は、夢の中での不思議な心の動きを、うまく小説という形式にまとめ上げていると思う。
夢の中で感じた心の動きを再現するために、実際に夢で見た道具立てを用いて別種の世界を再構成するような。
でもやっぱり、夢の話と雲の写真は好きじゃない。
0536テタ(19☆2379)
垢版 |
2015/02/09(月) 21:12:13.56
『岡潔 多変数関数論の建設』大沢健夫 現代数学社 236p
学生時代にこういう本があればなあ。【C】
0537touka(5412)
垢版 |
2015/02/11(水) 00:21:40.32
『風水先生』 荒俣宏 集英社文庫 309P 【D】

迷信であってもそのコミュニティ内で広く信じられていれば、それは現実的な力を持つ。
しかしその迷信がぜんぜん根付いていない所に移植してなにか有意義なことが起こるだろうか。詐欺師の持ちネタが一つ増えるだけな気がする。
初出が週刊プレイボーイということもあってか、論の進め方がとにかくうさんくさい。
天海僧正が出てきて、うさんくささ更に倍。
0538touka(5696)
垢版 |
2015/02/15(日) 18:55:52.06
『ハムレット』 シェイクスピア 訳・福田恆存 新潮文庫 284P 【C】

福田恆存の解説がよかった。「人生においても、そのもっとも劇(はげ)しい瞬間においては、人は演戯している。(…)自分自身でありながら自分にあらざるものを掴みとることではないか」
の部分は、そのまま福田の価値観の根本を一文で書き表したものとして読める。
あえて狂ったふりをしていたハムレットは、自身の激情に振り回されて本物の狂人と区別がつかない。
そしてあたりかまわず死を撒き散らしてゆく。
0539touka(6074)
垢版 |
2015/02/16(月) 17:42:43.26
『こころ』 夏目漱石 青空文庫(kindle版) 378P再読 【C】

ひさしぶりに読み返したら、第二部の「両親と私」がしみじみとおもしろかった。こちらの「私」は二部を最後にもう出て来ないのがわかっていて寂しい。
「先生と遺書」の終盤は、どうにかして自分の自殺が必然なものだと思い込もうとしているようにしか見えなかった。「明治の精神に殉死」とか、あんた全然関係ないやろ。
実際、Kの自殺も最後の一押しは私(先生)の行為だったかもしれないが、遅かれ早かれ自殺していたタイプにも見える。また私(先生)を怨んであてつけに自殺したわけでもないだろう。
たまたまKのことで悩んでいた時だったから、Kの自殺の衝撃をノーガードで受けてしまって、心が病んでしまっただけのような気がする。
0540テタ(19☆2739)
垢版 |
2015/02/16(月) 21:24:16.47
『谷川俊太郎の33の質問続』谷川俊太郎 ちくま文庫 360p
インタビュー集。【D】
0541touka(6459)
垢版 |
2015/02/22(日) 19:36:09.63
『歴史 中』 ヘロドトス 訳・松平千秋 岩波文庫 385P 【C】

神話から叙事詩、叙事詩から歴史、初めて書かれた「歴史」ということは、叙事詩と陸続きでもあるということである。
とりあえずデルポイ神殿の予言の的中率100%。そのわりに、時々託宣の巫女が買収されてたりするのはいかがなものか。
ギリシャ各地からの亡命者に対し、土地を与えて手厚く遇するダレイオスは、帝王たるにふさわしい寛大な人物だったようだ。
地図、年表、系図、列伝、各パラグラフの相関関係図を網羅した完全攻略本をファミ通かどっかが出してくれればいいのに。
0542touka(6939)
垢版 |
2015/02/23(月) 16:11:37.66
『都市と星』 アーサー・C・クラーク 訳・酒井昭伸 早川書房(kindle版) 408P 【D】

ひとつのSFにifはひとつであってほしい。人類は自らを閉じ込めるようにしてひとつの都市に引きこもり、完全再生産を達成し、死をも克服して、いつしか十億年が経っていた。
という前提自体はすばらしいひとつのifだが、まったくの不毛の砂漠と思われていた都市の外に出た主人公の前に現れたのは、ネイチャーな暮らしを営む未来人たちの村だった。…って、
ありえんだろ、ソレ。十億年だぞ?十万年じゃないんだぞ?
クラークが「十億年後」と言うのと、子供が「百億万年後!」と言うのとでは意味が違うはずだ。でもその違いが感じられなかった。
0543テタ(19☆3072)
垢版 |
2015/02/23(月) 21:10:08.39
『殉教 微笑』小島信夫 講談社文芸文庫 333p
短篇集。【D】
0544touka(6969)
垢版 |
2015/02/24(火) 16:41:13.26
『阿部一族』 森鴎外 青空文庫(kindle版) 30P 【C】

とりあえず、枕を蹴られたくらいで相手を切り殺してはいけません。ましてや、それを美談にしては。
これがたとえばスキュティア人とかサマルゲタイ人とかの風俗だったなら素直に興味深く読めるんだけども。
死ぬなら一人で勝手に死ねっつーの。どいつもこいつも一人で死ぬのは丸損とばかり、周囲の人間の着物の端を握り締めて引き摺りこんでゆく。
そして陰口に対して軟弱。ルース・ベネディクト女史に小馬鹿にされた日本人の陋弊なる性行を、截然とした文章で見事に描き出した一作。
0545無名草子さん
垢版 |
2015/02/25(水) 18:02:54.12
10億年後の自然環境に合ったネイチャーな暮らしというものがあるんだよ
0546無名草子さん
垢版 |
2015/02/26(木) 17:25:48.09
あんな社会で十億年持つわけないって話だろ?
0547無名草子さん
垢版 |
2015/03/02(月) 12:06:57.82
『たけくらべ』 樋口一葉 集英社文庫 250P 【B】

短編集。表題作以外に「にごりえ」「十三夜」。
青空文庫で読もうとしたらなにがなんだかわけわからなくて集英社文庫版を購入。
集英社版は句読点を余計に振っていて、なにより会話部分をかぎ括弧で区切ってくれているのが助かる。会話か地の文かの判別が付くだけでも、読みやすさが段違いによくなった。
三作の中では「にごりえ」がよかった。しかし主人公のお力は容色に恵まれているだけで、特に客あしらいに長けているとは思えなかったけれど。
0548touka(7219)
垢版 |
2015/03/02(月) 12:11:21.23
名前抜け。
0549touka(7322)
垢版 |
2015/03/04(水) 01:26:39.21
『草枕』 夏目漱石 青空文庫(kindle版) 103P 【C】

グレン・グールドの愛読書というので、昔買ってみたが即投げ出した覚えがある。今回は意外と楽しく読めた。
中国の古典に由来する難読な熟語が頻出するが、こういうときにkindleは便利だ。半分以上辞書に載ってなかったけど。
とりとめのない旅行記の形をとっていて、なんだこれ?って感じもするけれど、あとで思い返すと不思議と旅先での出会いの場面が鮮やかな印象を残している。
この時代の高等遊民はうらやましいね。ファンタジーなのかもしれないけど。今の時代は働かざるもの人に非ずって勢いだからなあ。
0550テタ(19☆3510)
垢版 |
2015/03/12(木) 21:22:24.38
『イチョウ 奇跡の2億年史』ピーター・クレイン 河出書房新社 438p
イチョウの、化石から文化史まで網羅する。読むのが大変。【C】
0551touka(7629)
垢版 |
2015/03/14(土) 17:12:17.68
『馬の世界史』 本村凌二 中公文庫(kindle版) 307P 【C】

先史時代から現代の競馬まで馬と人間との関係の歴史をつづった本。
考古学的資料から、先史時代に人間がどのようにして馬を発見していったのかを考察する部分が一番おもしろく読めた。
モンゴル帝国以降、戦場においての馬が新たなテクノロジーによって置き換えられていく部分をもっと知りたかった。
競馬に関してはこちらはまったく興味がないので、個別の馬の名前を羅列されても知らんがな、としか。
0552touka(7917)
垢版 |
2015/03/15(日) 15:53:42.47
『実験的経験 Experimental experience』 森博嗣 講談社文庫 288p 【D】

小説を書いているときにふと心に浮かんだ思いつきを使って掌編を書き、それっぽく形を整えてまとめたもの。
どうせなら講談社文芸文庫で出せばよかったのに。
作者のファンならマストなアイテムだったろうが、最初に取った一冊目がこれだったんだよね…。
ポストモダン?とかを狙って、今ひとつ突き抜けられなかったって感じでかなり痛い。
0553テタ(19☆3773)
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2015/03/18(水) 21:42:37.16
『春泥歌』赤江瀑 講談社文庫 263p
短篇集。【C】
0554touka(8213)
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2015/03/22(日) 12:31:02.58
『嫌われる勇気』 岸見一郎・古賀史健 ダイヤモンド社(kindle版) 296p 【B】

アドラーという人の心理学を、哲学者と青年の対話篇という形で紹介した本。
アドラーは自己啓発形の総本山とも言うべき人で、デール・カーネギーですら影響を受けたらしい。
これまで考えてきたこと、これまでの考えを先鋭化したもの、これまで考えてもみなかったことが混ざり合っていて、改めて価値観を問い直すような衝撃があった。
エヴァンゲリオンの26話を思い出したが、「世界の中心は自分ではない」と言うあたり、こちらの方が先鋭的だ。
0555touka(8562)
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2015/03/23(月) 01:30:30.47
『日本史の誕生』 岡田英弘 ちくま文庫 349p 【B】

「邪馬台国は中国の一部だった」から始まる、苛烈な日本古代史。
中国の正史、そして日本書紀の政治性を見極め(「日本にかぎらず、どこの国でも、国史とは、嘘で塗り固めた自己弁護に決まっている」)、
書き残されたものの先にあった事実を論理的に導き出していく。
トンデモ本スレスレの過激さだが、孫引きをかき集めて仕上げたようなそこらの「歴史本」とは、一線を画す説得力がある。
0556テタ(19☆4089)
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2015/03/25(水) 21:09:47.30
『白と黒の扉』川添愛 東京大学出版会 316p
表向きはファンタジー小説。舞台裏には形式言語などがひかえ、
非常によく考えられている。【B】
0557touka(8815)
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2015/03/28(土) 19:03:58.58
『ソ連史』 松戸清裕 筑摩新書(kindle版) 253p 【C】

ゴルビーのパイプライン大作戦、もとい回想録を読むので事前の地ならしとして読了。
今回初めてノートを取りながら読んだ。テストの為でもノルマの為でもなく、純粋にノートの為のノートを作るのは楽しい。
ノートを取ることで、大学の一般教養をひとつ真面目に受けたぐらいの知識が得られた。
スターリン時代に人が死にまくるのもすごいが、それで国が潰れないのもすごい。
0558touka(8997)
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2015/03/31(火) 03:13:02.17
『インストール』 綿矢りさ 河出文庫 182p 【B】

容姿に不自由してない女子高生は強い。
強いけど、いざ女子高生になってみたらいろいろと不自由でチャンスを生かしきれない。
ぎりぎり重力圏の先端をかすめて、楕円を描いて帰ってくる「私の考える最強の女子高生」。
しかしダイアルアップで昼間毎日ネットに接続してたら、電話代がとんでもないことになってるんじゃないかと思った。
0559テタ(19☆4295)
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2015/03/31(火) 16:44:34.00
『夜這いの性愛論』赤松啓介 明石書店 206p
著者の経験談または伝聞だが、口述筆記なのかつくりが粗雑。【D】
0560touka(9580)
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2015/04/03(金) 16:07:17.29
『打ちのめされるようなすごい本』 米原万里 文春文庫 583p 【C】

遺作となった書評集。元ロシア語通訳の人なのでロシア・ソ連関係の書評が充実している。
以前は一日平均7冊は読んでいたと言うほどの多読家、速読者で、分厚い本ももりもり読みこなす。
その勢いにつられてamazonでゴルバチョフ回想録を買ってみたら、上下巻二段組各750pという超大著で初っ端から挫折しそうになった。
あとは犬猫関係と、当時の時事のブッシュ小泉イラク関連の書評も多いが興味なし。
0561touka(1☆27)
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2015/04/03(金) 20:36:53.55
『歴史 下』 ヘロドトス 訳・松平千秋 岩波文庫 447p 【C】

ようやく読了。これで古希四書(イリアス、オデュッセイア、歴史、戦史)のグランドスラム達成。
おもしろかった順は、戦史>イリアス>歴史>オデュッセイアだった。
総勢300万を越えるペルシアの軍隊とか、ちょっと想像がつかない。メソポタミアの平原でなら数=力だろうが、
岩だらけで馬術が発達しなかったようなギリシア本土では、戦術によって勝利が左右されるようだ。


36冊目にして1万ページ達成。
0562テタ(19☆4430)
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2015/04/07(火) 21:01:04.23
toukaさん、完走おめでとうございます。

『かくれスポット大阪』吉村智博 解放出版社 135p
【C】
0563touka(1☆104)
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2015/04/09(木) 09:26:00.73
『雁』 森鴎外 青空文庫(kindle版) 77p 【C】

倹約に励み、ゼロから身を立てた末蔵の方が、ぼんやりした大学生エリートよりもよほど好感が持てるが、
当時はまだ高利貸しっていったら泥棒の一種って扱いだったのかね。もう明治時代の話なんだけども。
そういえば、末蔵はちょんまげを結っているイメージしか浮かばない。
ところどころ独逸語の単語が挟み込まれているのは、衒学趣味じゃなくて、まだそれに対応する日本語ができてなかっただけかもしれない。


>テタさん、ありがとうございます。
0564touka(1☆502)
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2015/04/11(土) 03:37:31.46
『源氏の男はみんなサイテー』 大塚ひかり ちくま文庫(kindle版) 398p 【B】

肝心の「源氏物語」自体は読んでないんだけど、楽しく読めた。
アドラー的には人生に起承転結は無い、ので、あまりに生育環境や過去のトラウマにこだわりすぎのように感じたが、
「源氏物語」は「物語」なのでそれでいいのか(岡田英弘なら歴史に起承転結は無い)。
途中、えんえんと陰口を聞かされている感じもあったが、最後の宇治十帖の解釈がとてもよかった。
0565touka(1☆766)
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2015/04/15(水) 19:10:22.04
『中国文明の歴史』 岡田英弘 講談社現代新書 264p 【C】

岡田史学はノートを取りながら読むことにした。
中国史とは前221年の秦の始皇帝の統一に始まり、1895年の日清戦争の敗北によって終わる。それ以前とそれ以降は中国文明とは言えない。とか、
資治通鑑以降の正史は中華思想というルサンチマンの上に書かれた悪い歴史である。などという身も蓋もない言説で歴史学会からは完全に無視されております。
近年話題になった奇書「中国化する日本(與那覇潤)」において、1冊も参考文献に取り上げられてなかったのは笑った。
0566テタ(19☆4810)
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2015/04/15(水) 20:53:31.57
『マルタの鷹』ダシール・ハメット ハヤカワ・ミステリ文庫 380p
【B】
0567touka(1☆1340)
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2015/04/17(金) 17:14:41.54
『犬の力 上』 ドン・ウィンズロウ 訳・東江一紀 角川文庫 574p 【D】

あずまひでおの漫画で紹介されていたので読んだ。このミス2010の第一位でもあったらしい。
なんか、映画の台本のト書きが延々と続いてるって感じ。
登場人物が皆、ハリウッド映画の典型的な脇役みたいで惹かれるものがない。主人公一人でも特別な魅力を持っていたらよかったのだけど、平凡な人物だった。
半端な取材で、実際に起こった大地震をフィクションの舞台に据えるのもいかがなものかと思う。
0568touka(1☆1529)
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2015/04/19(日) 14:37:44.04
『バカのための読書術』 小谷野敦 ちくま新書(kindle版) 189p 【C】

この著者の本は初めて読んだが、amazonのレビュー欄に実名で書いてる感想の印象よりもいい人っぽい。
読書術というよりブックガイドって感じ。読むべき本のリストがうれしい、それ以上に読まなくてもいい本がたくさん挙げられているのがよかった。
スパスパ読めて面白いけど脱線が多すぎる。それでも面白いが。
難しい本は読む必要は無しと言いながら、ともすれば自分が読んだ哲学者の名前を挙げて競うカードバトルになってるとこがある。
0569touka(1☆1981)
垢版 |
2015/04/23(木) 16:12:30.67
『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』 伊藤比呂美 講談社文庫(kindle版) 352p 【A】

「くやしい!でも感じちゃう、ビクンビクン」
すばらしい本に出会えた時に素直に面白いと思えなければ本を読んでる甲斐がない。なのにどうしてくやしいと感じちゃうのか。
詩は祈りから生まれ、祈りは苦しみから生まれる。レアなままの詩には取りつく島もないけれど、
日常雑記の糸に編み込むことで世界観が(誰にでもわかるように)形作られ、呪いの呪文として世界を変えていく。
0570テタ(19☆4966)
垢版 |
2015/04/23(木) 21:11:00.48
『エンジェル エンジェル エンジェル』梨木香歩 新潮文庫 156p
宗教的というかなんというか。【C】
0571テタ(19☆5253)
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2015/04/28(火) 22:18:04.51
『文学のレッスン』丸谷才一 新潮社 287p
文学の見取り図が分かりやすい。【B】
0572touka(1☆2281)
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2015/05/02(土) 00:27:33.77
『夜』 橋本治 集英社 300p再読 【C】

浮気をして出て行く夫を出て行かれた家の方から見つめる短編集。
著者の書き連ねる描写はどれも深い思索と観察から導き出されたもので、テキトーに書かれたところなど欠片もないと思われるのだが、
いまいちピントが合わない。よくわからない男のよくわからなさを書いているからか?
ラストの一本は恒例(?)の男×男の話。
0573テタ(19☆5447)
垢版 |
2015/05/05(火) 09:46:30.66
『超越数とはなにか』西岡久美子 講談社ブルーバックス 194p
ブルーバックスなのに、ゴリゴリ書いてある。【C】
0574touka(1☆2521)
垢版 |
2015/05/05(火) 18:58:01.34
『心の疲れをとる技術』 下園壮太 朝日新書(kindle版) 240p 【C】

電子書籍まとめを読んでるとついつい衝動買いしてしまう。kindle版の方が何百円か安いと特に。
自衛隊での具体的事例よりも、誰にでもあてはまるように平準化しているので(仕事、上司、ノルマetc)、あまり印象には残らない。
3〜7割の間を目標にする(8〜10割は頑張りすぎ)ことや、感情疲労という言葉が目新しかった。
ストレスの解消はまずはなにより睡眠らしい。
0575touka(1☆2671)
垢版 |
2015/05/11(月) 18:20:40.11
『門』 夏目漱石 青空文庫(kindle版) 150p 【B】

なんとなく文章が読みやすく、なんでもない日常の描写がふと染み入るように感じられる時がある。
淡々と続いていく話を読んでいたら終盤に来て突然の超展開。なんでまたそんなことに…確かにタイトルは『門』なのだが。
発端となる事件がぼかされたままなのは、なんかシチュエーション萌えなだけじゃないの?と思ってしまう。
春が来たら春の陽気を楽しもう。
0576touka(1☆2813)
垢版 |
2015/05/12(火) 20:03:55.75
『地図で読む世界の歴史 古代ギリシア』 ロバート・モアコット 監修・桜井万里子 訳・青木桃子 河出書房新社 142p 【A】

昔『戦史』を読む為に地図帳として買った本。しかしやけに本格的な内容で当時は読みきれなかった。今回『歴史』の傍ら読了。
ギリシアのあまりメジャーでない時代(ペロポンネソス戦争後のテーベとか、セレウコス朝シリアとか)にも平等にページが割かれているので、古代ギリシア史の把握がめちゃくちゃ捗る。
地図も年代、地方を微妙にずらしたものが何枚も収録されていて、眺めているだけでおもしろい。
『ヒストリエ(岩明均)』の副読本としても優秀。
0577テタ(19☆5642)
垢版 |
2015/05/12(火) 21:12:36.41
『絶叫委員会』穂村弘 筑摩書房 195p
エッセイ。【D】
0578テタ(19☆6001)
垢版 |
2015/05/19(火) 21:04:42.60
『空飛ぶ馬』北村薫 創元推理文庫 359p
日常ミステリー。【B】
0579touka(1☆3106)
垢版 |
2015/05/20(水) 00:13:32.39
『戦争の日本近現代史』 加藤陽子 講談社現代新書 293p 【B】

「為政者や国民が、いかなる論理を媒介にしたとき、戦争をやむをえないと受けとめたり、あるいは積極的に求めたりするようになるのか」
をテーマに、日清戦争から太平洋戦争前夜までを扱った本。
後の世からいくら荒唐無稽に見えても、当時はその論理に説得力があった。また、それはなぜか?を追求していくので、安易に正邪の判断を下さないのが好感が持てる。
しかしそれゆえに論理の息が長く、ぼやけた印象になるのは、これが学問の入口の扉だからだろう。
0580無名草子さん
垢版 |
2015/05/22(金) 18:45:42.18
買うに値する本が少ないよな。

何のために本を出してるんだろう?
0581touka(1☆3522)
垢版 |
2015/05/25(月) 12:08:59.68
『キルプの軍団』 大江健三郎 講談社文庫(kindle版) 416p 【C】

昭和といっても1926年から昭和だが、悪い意味で昭和っぽいというとき、頭の中には昭和40年代(1970年代)のイメージがある。
そういう意味で昭和っぽい小説。といっても初出は昭和63年でその時点ですでに時代錯誤だったのかもしれない。
山口百恵をいつまでもありがたがるオッサンの気持ち悪さってなんなんだろうな。
精神的土壌がまったく違うのに、ドストエフスキーにかぶれて「罪の許し」とか言い出しちゃうのもなあ。
0582無名草子さん
垢版 |
2015/05/26(火) 15:32:26.28
>>580
それは本を読んでいないだけ
0583無名草子さん
垢版 |
2015/05/26(火) 15:49:29.05
>>580
確かに金払って読むほどの本は皆無
だから図書館が流行るんだろ?
年々、オシャレ図書館が増えているのはそのせいだと思ワレ
0584テタ(19☆6242)
垢版 |
2015/05/26(火) 19:54:09.44
『肩胛骨は翼のなごり』デイヴィッド・アーモンド 創元推理文庫 241p
ファンタジー。【C】
0585touka(1☆3952)
垢版 |
2015/05/27(水) 17:02:20.02
『笹まくら』 丸谷才一 新潮文庫 430p 【A】

これが、「打ちのめされるようなすごい本」。なるほど。
私立大学の職員が学内政治に翻弄される話でしかないのだが、描写に無駄がなく隅々までコントロールが行き渡っている。
30ページほど読んだところでWikipediaで著者略歴を調べ、「これだからジョイス学者は…」なんて嘯いてみたりもするが、ちゃんと効果が上がっていて技術の為の技術に堕していない。
若い奥さんをもらうのも自分がやけに年寄りに思えたり、気苦労があるもんなんだなあ。
0586touka(1☆4287)
垢版 |
2015/05/31(日) 19:33:30.48
『世界ボーイズラブ大全』 桐生操 文春文庫(kindle版) 335p 【C】

古今東西男色のゴシップ話をかき集めた本。
どうでもいい人のどうでもいいゴシップを延々と読まされるのは厳しいものがあった。
第一次世界大戦前後のフランス文壇地図を(下から)概観できたのは少し役に立ったかも。
狭義の「ボーイズラブ」とはほとんど関係がない。
0587テタ(19☆6242)
垢版 |
2015/06/02(火) 21:30:42.80
『チリの地震』ハインリヒ・フォン・クライスト 河出文庫 238p
短篇集。時代を感じさせる。【C】
0588テタ(19☆6480)
垢版 |
2015/06/02(火) 21:31:27.99
『チリの地震』ハインリヒ・フォン・クライスト 河出文庫 238p
短篇集。時代を感じさせる。【C】
0589touka(1☆4724)
垢版 |
2015/06/03(水) 16:55:03.36
『バベルの謎』 長谷川三千子 中公文庫 437p再読 【B】

旧約聖書は生きた時代の異なる複数の作者がいて、それをまた別の編纂者が切り貼りして作り上げたものらしい(文書仮説)。
しかし教義上はモーゼ一人によって書かれたものとされているから、記述と記述の間に矛盾が生じたりしているのだそうだ。キリスト教の「原罪」なんかもムリヤリな解釈の結果生まれたものらしい。
最初の作者によって書かれた部分だけをまとめて原初の姿を探ることも当然行われているらしいが、研究者といえども自身のキリスト教的価値観に掣肘されて見えなくなっている部分があるのではないか。
無関係の異教徒だからこそ見えるものもある、あくまでひとつのドラマとして、オリジナルのヤハウェの話を読み込んでいこうとする本。聖書に全然興味なくってもおもしろい。
0590無名草子さん
垢版 |
2015/06/03(水) 19:02:25.24
>しかし教義上はモーゼ一人によって書かれたものとされている

ここめっちゃツッコミ入れたいクリスチャン
0591テタ(19☆6681)
垢版 |
2015/06/09(火) 21:11:20.56
『ブロディーの報告書』J.L.ボルヘス 岩波文庫 201p
短篇集。【C】
0592touka(1☆5012)
垢版 |
2015/06/10(水) 00:21:17.07
『輝く日の宮』 丸谷才一 講談社文庫(kindle版) 288p 【D】

軽快に楽しく読めてるんだからまあいいかと思いながら読み進められるのも半分まで。
ようやく本題に入った後半、従であるはずのギミックが正面に立ち、主であるはずの人物たちがそのギミックを紹介するための書き割りになってしまう。
小説部分はマッチポンプな馬脚が丸見えで白々しいし、僕の考えた源氏論はこんな半端な形でしか世に問えない旦那芸でしかない。
しかし紫式部の生まれ変わりとは吹かしたもんだ。
0593touka(1☆5203)
垢版 |
2015/06/14(日) 08:46:35.50
『ピカソは本当に偉いのか?』 西岡文彦 新潮新書(kindle版) 191p 【B】

なぜこんな絵があんな高額で?という素朴な疑問に対し、それぞれが自分なりの回答を出せるように、
ピカソの人間性から、同時代人との関係、作風の変遷、歴史上の立ち位置に評価が確定して行く経緯まで、あらゆる情報を判断の材料として提供してくれる本。
簡潔、明晰な文章で非常に読みやすくて感心する。「彼のような絵を描くことは出来ても、彼のように描くことは出来ないわけです」。
芸術プロパーの書く類書とは違って、芸術は問答無用でありがたいものだという教養主義的押し付けがない。
0594テタ(19☆6933)
垢版 |
2015/06/16(火) 21:29:55.83
『エキゾティックな量子』全卓樹 東京大学出版会 252p
中性子星のカルマの壮大なスケールに驚く。【B】
0595touka(1☆5560)
垢版 |
2015/06/18(木) 22:08:26.93
『ブッデンブローク家の人びと 上』 トーマス・マン 訳・望月市恵 岩波文庫 357p 【C】

マンの祖国のドイツでは一番人気らしい。本人が皮肉を言うほど。
登場人物の訛りや発音ににやけにこだわっているのは、それによって詳細な人物像が伝わるからなのだろうか。訳も隔靴掻痒で苦しいがどうしようもないだろう。
けっこうエグいストーリー展開。脇役(クロティルデとか)の今後の人生に興味がある。
ちなみにフランスではフェーリクス・クルルの告白、日本では(当然)魔の山が一番人気があるようだ。
0596touka(1☆5772)
垢版 |
2015/06/21(日) 21:06:21.41
『ローマ人の物語32 迷走する帝国〔上〕』 塩野七生 新潮文庫 212p 【C】

カラカラ帝からマクリヌス、ヘラガバルス、アレクサンデル・セヴェルスまで。
やったぜ僕らのエラガバルス帝! しかしどうも作者はこのローマ皇帝史上最高のネタキャラがお好きではないようで、小ネタ満載の事跡も幕間劇のごとくさらりと流してしまう。
アンティオキアからローマへの一年半にも及ぶ大凱旋行列の様子は、ただそのかかった期間に触れられているだけである。さわるのも嫌か。
そういえばこの巻に出てくる皇帝は全員、配下のローマ兵に殺されている。
0597テタ(19☆7165)
垢版 |
2015/06/23(火) 21:59:42.45
『黒いハンカチ』小沼丹 創元推理文庫 232p
ミステリー。古びてしまっている。【D】
0598touka(1☆6136)
垢版 |
2015/06/28(日) 03:02:13.79
『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』 レフ・トルストイ 訳・望月哲男 光文社古典新訳文庫(kindle版) 364p 【B】

初トルストイ。中篇二編。一編は死床についた人の精神状態を延々と描写するという内容。
感情の牢獄というか、自分自身、意識の隅では理不尽だとわかっている怒りの感情に振り回されてどうにもならない迫真の描写はすばらしい。
自分ひとりの問題なら心を入れ替えることもできるが、相手がいる場合はお互いがお互いに理不尽な怒りを向けて絡み合ったもつれ目をほどくのは絶望的だ。
クロイツェル・ソナタの方は……まぁ、その、お薬出しときますねーお大事にー。
0599touka(1☆6339)
垢版 |
2015/06/28(日) 12:29:06.34
『日本人の法意識』 川島武宜 岩波新書 203p 【B】

維新後、明治憲法がすみやかに編纂されたのは、治外法権の撤廃を目指すための政治上の手段であって、社会の実情に即して作られたわけではなかった。からはじまる近代的な法律と前近代的な意識との乖離について書かれた本。
平易で読みやすい文章であるが、著者が法律家だからか、隅々まで遺漏のない描写が続いていて読みこなすのが大変だった。
近代は権利、前近代は権力関係。近代化されたと思っていても、前近代的な価値観は根強く残っていて、コミュニティが小さくなればなるほど、そちらの論理が頭をもたげてくる。
時にそれが暴発して全国版のニュースになったりすると、あまりの醜悪さに拒否反応が引き起こされるが、それは決して過去でも異質でもない、日本人の中にあるもうひとつの論理なのだ。
0600テタ(19☆7556)
垢版 |
2015/06/30(火) 21:26:40.53
『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ 河出書房新社 391p
【C】
0601touka(1☆6609)
垢版 |
2015/07/01(水) 00:48:50.32
『カリコリせんとや生まれけむ』 会田誠 幻冬舎文庫 270p 【C】

著者は現代美術家で、幻冬舎の無料PR誌に連載されていたエッセイをまとめたもの。私にとっては切腹女子高生の人。
第1回目のエッセイの印象が地味にサイテーな奴なのだが、小器用によくあるエッセイの文体模写って感じで読ませる。チン↑ポム擁護の回など、書くべきことがある時は論旨が明瞭で面白い。
第1回目でサイテーと思った要素が少しずつ伏線として回収されてゆき、最後にきちっと昇華して感動させる構成力はさすが現代美術の人だと思った。
ビンラディンのものまねビデオもよかった(これはyoutubeだけど)。
0602touka(1☆6942)
垢版 |
2015/07/03(金) 16:02:11.81
『スカイ・クロラ』 森博嗣 中公文庫 333p 【C】

押井守の映画を見たあとamazonで買ってそのまま5、6年読まないままだった。
まるでノベライズ版かと思うほどの押井守的世界観だけど、もちろんこちらが原作。映像作品を先に見ると、どうしてもイメージが固定されてしまう。
まるで手品のタネのような世界設定を最初から知っていたおかげで、何も知らずに読むよりも素直に読めた。
しばらくマスクされたままの設定がだいぶ遅れてタネ明かしされていくので、知らずに読み進めていたらけっこう拒絶反応が出たと思う。
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