>>18続き
 こいつみたいなヤツは多い。僕みたいな風紀委員に殺して欲しくてクラスメイトを殺しまくる。
死にたいなら自分で死ねばいいのにと思うのだがそんな度胸はないらしい。
「しょうがないね」
 僕はベレッタの銃口を児島に向ける。どうせ死んでもまた生き返る。
こんど死欠から戻ってきた時に、こんな面倒な事件を起こされても困る。
痛い目に合わせて殺してやろうか、そう思った。
「早く終わらせてよ。こんなに効率の悪い殺し方をしてるなら、
次の風紀委員長に推薦してあげないよ」
 いつの間に来たのか、現風紀委員長の早坂楓が後ろに立っていた。
黒いショートカットの髪、大きな黒い眼は僕を試すかのように輝いている。
腰に両手をあてて、薄い胸を突き出している。さっさと撃ちなさい――その顔はそう言っていた。
委員長を目指してこの二年の間頑張ってきたんだ。推薦取り消しなんてごめんだ。
ベレッタを構えなおし、児島の額に銃口を合わせた。
「楽にしてあげるよ」
 僕は引き金を引いた。水風船が弾けるように児島の顔が爆ぜた。