薄暗がりでコソコソと物語を綴るというのがかつては小説家の一姿であった。
黒沢明の「生きる」に登場する小説家はその一断面を残しているが、あの男は
今なら相当カッコ良いよな。
しかし、映画はそんな小説家よりもっとカッコ良い(見た目はカッコ悪いが)
普通の庶民が主人公である。

世間に訴えるべき物語は数え切れないほどあるよ。
村上春樹のような軽業師には到底人生を語ることは出来ぬ。

では、人生とは何か?

私の会社では「置かれた場所で咲きなさい」とかよく言われる。
間違ってはいないと思うが、何か、少し、今ひとつしっくり来ないのはなぜ?