以前アメカジ復刻(1930〜60年代くらいのアメリカ衣料のレプリカ)の販売に関わって
いたんだけど、このジャンルでは本当のジャストサイズが基本でオーバーサイズほど格好
悪いことはないから、拘ってる人ほどサイズ感を重視して無駄な余裕を敬遠するんだよね。

そういう視点で言わせてもらうと、Tシャツなんかだと胸囲+2~3cmでもあれば全然格好
良く着れるしネルやワークシャツなんかでも+5~6cmあれば格好良く着れるのよ。
まぁジャストサイズに慣れてない人は疑問が残るサイズ感だとは思うけどね。

そもそも日本人ってのは大きなサイズをちょうど良いと認識してる傾向が強いんだよね。
(もちろんサイズが大きいとか合ってないとかいう自覚はない)
子供はすぐ大きくなるから大きめで、ってのは仕方ないとしても、大人も大きめを選び
がちでこれは販売側の都合/影響で形成されたとも言われている。
本人の感覚として「少し小さく感じるもの」と「少し大きく感じるもの」では圧倒的に
前者の方が交換返品になることが多く「だったら最初から大きいものを薦めましょう」
というもの。まさに大は小を兼ねるであって、こういったサイズ選びが根付いたわけ。
かつて販売側の都合で白い車が蔓延し現在でも白がスタンダードであることに似ている。

まぁ前述の復刻云々は別として、一般的な着こなしとしても+10cmあれば十分余裕が
あるわけで、>>568のような教科書通りのサイズ感を参考にしてる人は一度見直して
みてもいいかもしれない。

ちなみにアームホールは着心地に直結するから「身幅は狭いがアームホールが大きい」
「身幅は広いがアームホールが小さい」では前者のほうが余裕を感じることも多い。
例えば袖が細いシャツやジャケットだと、実はアームホールのせいで脇が入り身幅が
狭いと思い込んでいたということもあるので、常に「胸囲+○cm以上」みたいな基準は
設けず実際に袖を通してみるべきと思う。