若いゲーマーは非ゲーマーよりも高い道徳的推論能力を身に付けていることが最新の調査から明らかになっています。また、ゲームの中に存在する暴力性は道徳的推論
能力と正の関係にあることも判明しています。


イギリス南部にあるボーンマス大学の研究者たちが、11歳から18歳までの166人の
未成年を対象に、「ビデオゲームのプレイ習慣」および、
何が正しくて何が間違っているかを判断する際の思考プロセスである「道徳的発達」
を測定するアンケート調査を行いました。アンケートを分析したところ、
暴力的なタイトルを含む多種多様なジャンルからより多くのビデオゲームを
プレイしたと回答した若者が、道徳的推論能力を測定するテストで高いスコアを
たたき出したことが判明しています。


暴力的なゲームは道徳的推論能力と正の相関関係にあることが明らかになっています。
ただし、グランド・セフト・オートシリーズやコール オブ デューティシリーズの
ような成熟したコンテンツはマイナスの影響を生み出す可能性があるとのこと。
これらのタイトルは低い道徳的推論スコアに関連するものとして強調されています。

分析では「ゲームをプレイするのに費やした時間」「ゲームをプレイしてきた年数」
「ゲームへの没頭レベル」「ゲームのモラルレベル」などが変数として使用されて
います。研究チームによると、男の子の被験者は女の子の被験者よりも
はるかに高い道徳的推論スコアを記録したそうで、これは過去の先行研究とは
矛盾する結果であるとのこと。また、女の子の被験者はゲームをプレイする際に
男の子よりも高いストレスレベルを記録することも明らかになっています。

調査によると被験者のほとんどが何らかの形でビデオゲームをプレイしたことが
あり、男の子は女の子よりも長い時間ゲームをプレイしがちであることが判明。
さらに、男の子は女の子よりも道徳的推論能力において高いスコアを記録しており、
同時により暴力的なタイトルを好む傾向にあることも明らかになっています。

https://gigazine.net/news/20190212-gamer-higher-moral-reasoning-skill/