せっかくなので天使信仰と王子ロスリックについての考察を投下。

3の世界では火継ぎの終わりへの対策がいくつも出てくる。
エルドリッチの神喰らい・樹と化した人間・古竜信仰・画家の描く灰の時代の絵画世界。
天使信仰もこの一つと思われる。

天使信仰とは、神の奇跡ではなく人間の空想を信仰によって実体化するもの。
DLC2に出てきた天使は巡礼の蛹が生み出す幻想。
つまり天使という理想を空想することで、空想そのものを絵画世界のように実体化することが出来るということ。
ゲルトルードの天使信仰が異端だったのは、神ではなく人間の理想を信仰していたから。
人間の信仰を実体化した天使の奇跡は、神が生み出す雷の黄色ではなく白い魔法として実体化する。

白い魔法を使うものといえばロスリック王子。
ロスリックが使っていたものが天使信仰の奇跡であったなら、
双王子の部屋にゲルトルードの籠と同じく大量に羽が散らばっていたこととつじつまが合う。
つまりロスリックは神の行為である火継ぎを拒否し、人間が生み出した天使信仰を選んだ。

ロスリックが大書庫で何をしていたのか。
おそらくゲルトルードが天使の羽根と奇跡を生み出すのを見て、天使信仰を極めることで
空想を実体化させて世界を維持する手法を模索していたのだと思われる。
DLC2で天使が出てきたのは世界の終わる時代でようやく天使が生み出せる、
つまりロスリックが目指していた世界は到底間に合わなかったという話。

ローリアンの乳母(?)の老婆が天使を生み出したのもロスリックの天使信仰を見ていたから。
あるいは世界の終わったあとに天使となり残るのがロスリックの目的で、老婆だけがそれに成功したのかもしれない。

以上長くなっちゃったけど天使信仰考察でした。