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「Into the Breach」も不確定要素が全くないわけではない。
ゲームの展開に変化をもたらすためのランダム要素が存在する。
マップの地形と敵の配置が毎回変わるので,決まった攻略法はない。
プレイヤーが試されるのは「(決まった攻略法を覚えるための)記憶力」ではなく,あくまで「思考力」である。
「ランダム性」によって「回答者の不確定性」を増幅させたとも言えるだろう。

不確定性を増やすでもなく,排除するでもなく,ほどよくする。
プレイヤーの戦略に介在する不確定性を取り除き,プレイヤーの思考を刺激する不確定性は残す。
不確定要素に対して独特のアプローチを選んだ「Into the Breach」は,ストラテジーゲームのなかでも際立った存在だ。
https://www.4gamer.net/games/411/G041120/20181227202/