【佐野洋の推理日記 そのU】
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
e-honとかで本の検索かけるとき
佐野洋子まで一緒に出てくるのが困るんだよな。 「白く重い血」と「検察審査会の午後」を読んだ。
「白く重い血」は駄作。
各章の終わりにある「B」の文章のために、途中でストーリーがわかっちゃうのがダメだ。
叙述トリックになってるのかと思ったら、そうじゃなかったし。
「検察審査会の午後」はおもしろいテーマだけど、
登場人物が全員マジメすぎて、リアリティーがない。
佐野洋って、細かいことを気にする人なんで、
小説にもその考え方が反映されてるから、会話や物語の進め方が不自然に感じることがある。 多作家だったから中身の薄い作品も結構あるねこの人。 というか基本的に薄いものばっかりでしょ
特に長編は イラストレーターで収入が少ないからと30代後半で漫画家になろうとする、ひきこもりのバカ発見。
足立区に住んでいるそうだ
http://inumenken.blog.jp/archives/7002197.html やっぱ短編の傑作は銅婚式だろなあ。ツイストが強烈だった。 推理日記だけは1からファイナルまできちんと読めるようにしてほしい。
文庫でいいから。 未収録作は、本当にクズの山だぞ
晩年に書いてたのは、商品価値ゼロの愚作ばかりで見るに忍びなかった 確かに晩年は息切れしてた感じだね。ただ、どうでもいいことに変に
こだわるのは相変わらずだった。 最近推理日記の1を国会図書館に通い詰めて読了した
やっぱり始めのほうの文章は読み応えがあるね
どっかで佐野洋全集とか企画してくれないかな初期作品がこれっぽっちも手に入らないから >>254
今は知らないが、15年くらい前は推理日記の文庫本も含めて初期作品は
結構ブックオフで手に入ってた。105円コーナーで30冊以上買った。 「新推理日記」を読んだんだが、名探偵論争は論争になってないね。
名探偵を好きじゃない佐野洋が、好きな都筑道夫に対してネチネチ言ってるだけ。
同じ探偵が出てる区小説を書き続けてるとマンネリになるというのはわかるけど。
都筑道夫は返答してるけど、文章には仕方なくって感じがにじみ出てるし。
片岡千恵蔵が出てきて、
「ある時は片目の運転手、またあるときは謎の中国人・・・しかしてその実体は・・・正義と真実の使徒、藤村大造だ!」
って言ったとき、「よっ!待ってました!大統領!」っていうのが都筑道夫で、
「下らねえ。いつも同じパターン。マンネリ。」っていうのが、佐野洋って感じかな。 >>258
それはまた別。part7は木谷恭介相手のやりとり。
佐野先生にとって推理小説は 論理性>エンターテイメント性 で一貫しているから、
そういう立場では、確かにシリーズ探偵は要らんはずだ。 佐野がシリーズ探偵を否定してるのは登場人物は物語の要求に従って生まれるという考え方だからだよ
それを逆に登場人物ありきから始めると物語作りが制限されたり物語に必要性のない人物まで書かなきゃならなくなる
新たなものを生み出す創造性こそ作家の喜びなのにわざわざそんな制限して同じようなもの書いて何が面白いのという考え方 確かに名探偵が活躍できるような事件が近辺に次から次に発生したら、
ご都合主義なのは否めない。 山ほど書いてる割には、印象に残ってる作品が
片手で数えられる程度の佐野が言っても正直説得力無い 探偵小説なんて娯楽っていうか、現実離れした大人の童話なんだから、ご都合主義だろうが
何だろうが良いんだよ(笑) 星新一がシリーズ・キャラクター物を編集者から書くことを勧められて
結局書けなかったという話と似たものを感じる。 シリーズ探偵を出す最大のメリットはやっぱり「売り上げ」だろうな。
しかし論争でそんなこと言い出す訳にはいかない。
論争になったら不要論のほうが断然有利なわけだ。 推理日記を読み直してたら、本岡類のことが書かれてたけど、
本岡類の小説が文庫化されないのはなぜだろう? 和久峻三と噂の真相の裁判に興味を持っていろいろ調べてみたのだけど、
噂の真相の神林デスクの最終意見陳述によると、
噂の真相に「和久の作品はスタッフの代作」とかかれたことについての検察の主張は、
「和久が他人に著作等の代作をさせていたかどうかとか江戸川乱歩賞の候補作品を読んだかどうかは和久の個人的な事柄に過ぎず」
「誰が書こうが、最終的に和久がチエックしているのだからゴーストにはあたらず、下書きにしか過ぎない。だから和久の文章」
というもので、「下書き」を書いてるって人がいるってことは認めてるんだな。
推理日記でも和久ともめたことがあったけど、
おそらく、代作の話しが佐野洋の耳に入ったんで、あえて書いたんだろう。 私兵刑事読んだが、実際にこういう谷町の付いてる警官少しはいるんだろうなあ。 私兵刑事は商売女性が献身的過ぎて、実際こんな人いるのかな?と思った。 >>273
ダントツで日本一。次点は誰か? ナポレオン狂の作者か、赤川か笹沢か。 江戸川乱歩賞受賞作を、余り取り上げなくなったが、佐野洋的に突っ込みどころ
が多過ぎたんだろなあ。なんせ、受賞者は佐野から見たらひよっこだからなあ。 この人の小説、たまたま病院の待合室の雑誌で、短篇1本だけ読んだことがある。
「わざわざの鎖」というタイトルだと記憶しているが、すごく薄味の推理小説だったような。
このスレ見ると、結構大御所だったんだな。 傑作はないけど、コンスタントに量産できたから、出版社には重宝されてたね。 娯楽ミステリの枠内で書くのは案外窮屈だったのかもしれんな フェア、アンフェアや視点についての考察なんかは、今でも勉強になる
っていうか今こそ必要
まあ、いまの漫画や映画、ドラマ的な作品には興味を持たなかったも知れないが
このひとがいなければ、日本人作家、ましてや新書の類は手に取ることもなかったかな
正岡容なんかもそうだけれど、生きているときから評論家的な扱いをされちゃうと、
小説家としては不幸だよね。ましてや死後は作品はまったく読まれなくなってしまう 浅学につき、恥ずかしながらこの方のことを全く存じていないのですが
このスレを見て興味を持ちました(論理性を重視する旨のレスを読んだのがきっかけです)
そこでお聞きしたいのですが、まず一冊、手に取って読むならばどの作品がお勧めですか? まったく書き込みがないというのが・・・
好きなのを手に取ればいい
現在読む価値があるかというと正直微妙
音楽やファッションは、時代が一周して、古かったものも新鮮に感じたり、
乱歩や横溝なんてのはこれ以上古くなりようもないから、
これからも新しい読者層を獲得するのだろうけれど、佐野作品はなあ・・・・
あなたの好きな作家を推理日記ではどう取り上げたのだろうかとか
そういう接し方が適しているような
評論やエッセイにしても、都筑のほうが読まれ続けるように思います ブックオフで買った『大密室』
佐野さんが密室物をどう料理するのかなと思って買ってはみたものの、
まだ読んでない >>283
佐野さんで密室なら大密室より七つの密室がオススメ
大密室は高校生の時に読んだけどあまり記憶に残ってないなぁ >>284
七つの密室て七色の密室のことかな?
だったら私の本にも収録されてます
『大密室 佐野洋 密室ミステリー傑作集』(ハルキ文庫) この人、江戸川乱歩賞受賞作は毎回は取り上げなかったね。
熟達したプロの目から見ると、アラが多過ぎて取り上げるに値しかった
受賞作もあったのだろう。取り上げられても痛いところ突かれた作品が
少なからずあったからなあ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています