ハードボイルド総合スレ Part2
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〜 の文字化け。多分
いい加減5chはUnicode対応すべきだと思う 木村二郎のジョー・ヴェニスシリーズは結構面白かった
やや軽めだけどハードボイルドになってる >>638
大薮春彦はいくつか読んだけど好きになれそうもない。やたらとメカのうんちくばかりで。車のエンジンがどうのこうのとか、
拳銃の種類や性能がどうとか、ついていけないものがある。 大藪春彦は過大評価だと思うわ
プロットがだいたい同じで主人公のキャラも似通ってる
車や拳銃についてもあれは描写じゃなくて説明
ネットが普及してない時代であそこまで詳しく長々と説明できてたのはすごいと思うけど ジャパニーズハードボイルドは池波正太郎あたりの時代劇につきる
あとは日本人じゃない人の暴力小説
北方謙三は許す >>659
血と暴力、セックスと女といえばミッキー・スピレイン。ハメットの『血の収穫』とか。 >>615
ロスマクはハードボイルド小説なんかね?
シリーズ中にどんどん探偵が空気化していくのは作者本人も書いてるが
それならハードボイルド小説じゃなくてゾラ流の自然主義小説なんじゃないか?
現代アメリカだから探偵が出てくるだけで社会告発小説に近い小説
トリックに重きを置かない社会派推理小説としては
非常に良くできてると思うが
登場人物の置かれてる状況が過酷なだけでは
ハードボイルド小説ではないと思う
探偵役がその状況にどう対応するのかが問われてないと
そういう幅広い基準、つまり過酷な状況に行動で抵抗しなくてもいいなら
蜻蛉日記もハードボイルド小説になるんじゃないか? >>662
ハードボイルドの始祖(と安易に信じられている)「日はまた昇る」には探偵なんぞ出て来ない。
探偵の存在はハードボイルドの要件ではない。
ハードボイルドというのはただの文体だ。
それ以上でもそれ以下でもない。
内容如何は全く無関係。
上の方のレスにもあるように、ラブコメだろうが日本古典だろうが充分ハードボイルドになり得る。 それでは、ハードボイルドな映画など存在しないんだな
映画は映像、文体ではないからな いわゆる乾いた文体だけがハードボイルドではなく、作者の思想、主人公の感情を入れない
徹底的な客観描写が必要なのでは? V・I・ウォーショースキーの第1、2作を読んだが、結構面白かった。
>>663
内容が関係ないなんてことはないよ。
ヘミングウェイは例の文体で女々しいとも言えるメロドラマも書いてる。 ある有名なハードボイルドな作家が
心理描写を書くくらいなら筆も折る、と言い切ってたな >>667
至言だな。
だからこそ全ての自称ハードボイルド小説は吉村昭や新田次郎の前では軟弱な抒情詩でしかない。 どなたかヒトラーが戦後のロンドンで私立探偵になるっちう本を読みましたか
面白かったですか ラヴィ・ティドハーの『黒き微睡みの囚人』か
気になってるけどまだ読んでないわ 185 名前:名無しのオプ [sage] :2019/02/05(火) 12:43:36.66 ID:XNqB5MCe
僕はおっぱいを強調する先生が大好きです
https://i.imgur.com/mjzJoci.jpg >>662
ロスマク好きだが、あれはハードボイルドじゃないと判断してる。特に後期。 久しぶりにチャンドラーに接近遭遇中
ある時期からロスマクにこだわってきたが、俺のハードボイルドの初恋はチャンドラーだった(チャンドラーを語る時はやっぱこういう比喩が似合うよなー)
これを機に、久しぶりにあの歴史的御三家に向き合ってみようかと思う
ハードボイルドファンは皆、御三家の誰か1人に肩入れして党派を形成する風潮があったと思うが(俺もロスマク党の時期が一番長かった)
もののけ姫のセリフじゃないけど、曇りなき眼で3人を読み直してみようかなと >>670
ハードボイルドとは関係ないよ。作者がイスラエル人だけにヒトラーがさんざんな目に
あわされるところが面白い。最後のオチも皮肉過ぎる。 ロスマクはどうも退屈だ。村上春樹も称賛してるように文学的にはたいしたもんなんだろうが、スリリングな展開が
まるでないから読むのが辛くなってくる。J・M・ケインみたいにあざとい展開にならんもんかね。 >>677
ロスマク党の俺でさえ時々かったるいなあと思うから無理もない
話は変わるが、プードルスプリングス物語がチャンドラー作品で一番映画に向いてたんじゃないかと思う 乳を強調する女流作家がええハードボイルドを書く時代になったんだな
https://i.imgur.com/mjzJoci.jpg >>679
そういうの要らねーから
いい加減イライラする あからさまなあらしに触っちゃう>>681さんマジカッケーっす >>666
女探偵、相手複数が殺す気で拳銃持って来てるのに
素手で空手使って撃退したりするw
しかも何度も
話は社会派でロスマクに近く、探偵はマイクハマー的 >>678
そりゃほとんどロバートBパーカー作品だから
けどプレイバックは結構いい脚本だと思うけどな
死体遺棄についてちょっとご都合主義的なのが問題になったのかな? 1920〜1930あたりの時代背景の小説は何かわありますか?
マーロウはもう少し後ですよね? そりゃあ『華麗なるギャツビー』でしょう。狂乱の20年代と言われた時代。 マックス・アラン・コリンズのネイト・ヘラー物は1930年代だったかな。
すげえ面白いと思っていたんだけど、なぜかノヴェライズしか紹介されなくなって悲しかった >688
スーティブン・ハンター『Gマン 宿命の銃弾』はボブ・リー・スワガーの祖父の物語
1934年のFBIの前身司法省捜査局での活躍話 1920年代の件、みなさんどうもありがとう。見てみますね。 >>689
フラッパーと結婚しても所詮書斎派の書いた小説だから世間が狭いよね
象徴的には時代を書けてるけどディテールは緩め
作者自身の世俗的野心を大きく反映した話
主人公は実在のギャングをモデルにしてるけど
自分を投影してるから絵空事に終始 >>688
ポール・ケイン 裏切りの街
ジャームズ・M・ケイン 郵便配達は二度ベルを鳴らす エイモス・ウォーカー物は面白いなあ
二十五作くらいあるのに四作しか翻訳されてないのか
好きじゃない人にはちょっとマーロウっぽすぎるのかね ジョン・エヴァンスのポール・パインものも面白かった。
「灰色の栄光」が面白かったよ。
昔にチャンドラーの亜流って言われてしまった人は結構面白いのも未読だなあ。
一時ネオハードボイルドってのが流行ってて読み逃したのかも。
以下ネタバレ気味注意
「灰色の栄光」は結構マーロウものを混ぜ合わせて作っていて、
メインストーリーは「大いなる眠り」
イベア・コンテリースの「マーロウ もう一つの事件」もそういう感じの作り方だけど、
あれはポストモダン小説的な作りで、こっちはかなりスタンダードなマーロウもの。 >>700
こんなサイトがあるの知らなかった。
サンクス。 >>701
ほんとだ。古い作りのサイトだから、ファンの人か誰かの有志でやってるのかな。 東京創元社から新訳「血の収穫」(田口俊樹訳)が出てるんだね
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488130060
原書のペーパーバック持ってるから、小鷹信光訳と読み比べしてみるかな(´・ω・`) ひところはやたら過熱してたノワールだが、今は結構な事にだいぶ下火になった
本来それまでハードボイルドにカテゴリーされてた作家たちまでノワールに再編しようとした動きには辟易したが。 >>705
ハードボイルド探偵小説⊂ノワール小説なんじゃないのかな ノワールて日本でそんなにはやってたの?
ン十年前、馳がデビューした頃がピークな印象なんだけど ピークはジム・トンプスンが再評価された時でしょ。ピークと言うかそこだけと言うか。
不夜城の時なんてノワール小説なんてジャンル分けなかったんじゃない。クライムノベル扱いだった気がする。
たいして流行ってなかったというのには同意する。 不夜城にかんしてはむしろ「ノワール」ってラベリングつけて売り出さなかったっけ?
当時香港ノワールも流行ってたし なんか書き方悪かった
当時、小説としては下火だった「ノワール」ってラベルつけて売り出した記憶が
ノワールってジャンル名自体は映画方面の「香港ノワール」で定番化してたし
って事です そうだったかな。
香港ノワールのような……みたいな話は出ていたけど、暗黒(ノワール)小説とは読んでなかった気がしてたんだけど。
昔の話だから記憶もあやふやになってるな。 日本人でハードボイルド小説家って言えば誰になるんでしょうか? 小説家の開高健は、日本で唯一ハードボイルドの文体を持つ作家は山本周五郎だと言った
一方、日本で国産ハードボイルドというジャンルを定着させた最初の作家は大藪春彦だと思う >>713
藤沢周平の彫り師シリーズは最高のハードボイルドだと思う。 山周
栄花物語なんてのは
今の時代にこそ読まれるべき傑作だね このように極論おじさんが常駐しているのでこの手の質問が不毛になるのだ でも、嫌味を言うだけで持論が述べられないのでは無力にひとしいのだ >>713
大薮春彦は「日本で『ハードボイルドっぽい感じ』の定型イメージを拵えた人」だ。
それがハードボイルドであったか否かは別にして、ハードボイルドノヨウナモノを売れるジャンルにした功績はある。
日本のロック史におけるキャロルみたいなものだな。 ♪聞き分けの無い女の頬を♪一つ二つ張り倒して♪
今だったら絶対むりだ、こんな歌詞 最近は、女から別れ話を切り出された聞きわけのない男が、その後ストーカーに
なって、ついには女を殺してしまうなんて事件が後を絶たないからねぇ >>723
差別、暴力、死、性、犯罪、煙草、政治、薬、(部分的に)酒、
現在の我が国でこれらの項目に関して吹き荒れる病的な忌避と言葉狩りは既に狂気の域に達している。
あー病も狂気もいけねえんだったーテヘペロ(嘔吐)。
沢田研二でさえ無理なんだから、ましてや
♪盗んだバイクで走り出す〜♪
とか
♪Seventeen 初めての朝〜♪
なんて一瞬で発禁だろう。
薄気味悪い世の中になったもんだ。 でも、差別語が見逃されていた時代には、それだけ多くの人たちが様々な差別や
偏見に対して無自覚のままだった、ということも事実なんだよね
クリスティ 「そして誰もいなくなった」 に登場する人形も、最初は黒○ぼだったものが、
インディアンに変わり、今ではさらに兵隊へと原作の設定が変えられている >>725
言葉狩りを契機に改心して言動を改める奴なんかいねえよ。
うるさく取り締まったって解んねえ奴は解んねえ。
何も云わずとも解る奴は解る。
何一つ変わらない。それだけ。
差別も偏見も未来永劫、人類が存在する限りは在り続ける。
それが無くせるなんて思う楽観主義者は人間ってモノを知らねえ御花畑だ。 >>726
差別も偏見も無くならないだろうけど、差別語というもので、心ない連中をあぶり
出すことや、それらことばを通して、差別とはなにかを考えるきっかけにはなる
人間の場合、ことばを持つことにより差別というもの生み出した面も大きいから、
そうしたことばの持つ負の力をつねに意識することは必要
差別語とされるものが増える一方で減ることがなかったとしたら、それは差別と
いうことを、私たち人類が増やすばかりで減らせないのが原因
そんなものが存在することの薄気味悪さは、そのまま人類の薄気味悪さの反映
でもあるわけだから、その不快感を抱えつつ、みんなで逃げずに現実と向きあえ
ということなのだと思う ただし、現在の誰がどう決めているのか不透明な差別語認定には
賛成できない面も多い 傍から見ると人を助けたいんじゃなくて人を殴りたいだけなんだろうなと思う
それで本当に助かる人がいればまだいいけど腫れ物扱いになるだけだな >>728
日本の場合は単に、どっかの団体に噛みつかれる前に臭いものに蓋しとけってだけだからね。
その行き着いた果てが、ちびくろサンボが10年間も発禁になった件。 故船戸与一は、帝国主義の一断面を切り取ってみせたものが優れたハードボイルドだ
と定義していたけど。
まあこれはハメットのレッドハーヴェストに多くを負った結論と言える。 >>732
つまりマルクスの「共産党宣言」が最高のハードボイルドである、と。
まあ当ってないこともない。 ウラジオストクから来た女 函館水上警察
単行本 – 2010/10/28
高城高 (著
函館を訪れた美貌の女。彼女に秘められた切ない過去とは……。北の精鋭の活躍を描く、明治警察物語。
池澤夏樹・逢坂剛氏など各氏が絶賛した『函館水上警察』の続編が登場!
ラッコ密猟船員の殺害事件、英国軍艦の水兵失踪事件……異国情緒があふれる明治24年の函館を舞台に、颯爽と活躍する水上警察署の事件簿。
著者約40年ぶりの新作登場! 『湖中の女』レイモンド・チャンドラー 読了
この作者に対する持ってるイメージとは違って割かし本格ミステリー色の強い作品だったな
女に翻弄される男たちの物語といった感じで、これもハードボイルドの一つの形だろうか ハードボイルドは無翻訳kindleが最高だね
リズム、格調が違う
最近、新訳がたまに出るけど小鷹氏のは例外として
おおむね多少の誤訳があっても、古いやつの方がいい
ノーベルかぶれのやつが最低 ようやくマッキヴァーン入手出来た。まずは緊急深夜版から読もう。 おれもマッギヴァーンが読みたい。全部、絶版になってるので古本まつりなるものをまめにチェックしてるが、なかなか手に入らない。
かろうじて図書館に「殺人のためのバッジ」が置いてあったので、読めたのは今のところそれだけだ。 マッキヴァーン、面白いの?
読んだことないから読んでみるわ。
最近読んで面白かったのは、
レックス・スタウト「編集者を殺せ」
ネロ・ウルフシリーズもハードボイルドでいいと思うけど、
探偵本人は安楽椅子探偵だな。助手が外で働いて。
ネロ・ウルフシリーズも全部読まなないといけないけど、
ほとんど翻訳されてないんだなあ。 「編集者を殺せ」 は解説にビブリオ・ミステリの秀作って書いてあったんで、
ちょっと警戒したんだけど、実際は法律事務所の人間関係がメインだった。
対象の領域についてこだわりが強すぎるミステリーはあまり好きじゃないので。
HMMで作家に好きな推理小説家をアンケートした時に、
人物描写に優れた作家がスタウトを挙げていたとも書いてあったが、
その通りで、人間関係を書くのが上手い。
両親がクエーカー教徒だったからか、
モラルについて題材に盛り込んでかなりうまく処理していて好みだ。
最近は露悪的なのが流行りだから、あまり流行らないかもしれないが、
自分はアンクル・アブナーみたいなのが好きなので。 >>732
ハメットも王様稼業なんかは全然違うよね
船戸与一さんの定義とは
まあそういうこだわりから叛アメリカ史とか出てきたわけだろうからいいんだけどね
硬派と宿命 はぐれ狼たちの伝説は面白いの? 小鷹信光旧蔵書
を「タイトルと商品説明」でヤフオク検索すると
いくつか洋書が出てくるな
ペーパーバックも早川に全部寄贈されたわけじゃなかったんだな
書き込みがあるHitchcock in prime timeはペーパーバックだと思うんだが >>735
どっちの?と思ったけど、「湖中」なら清水訳か。
村上訳も早く文庫化して欲しいもの。 ハードボイルド系は早川も創元もすぐ軒並み絶版になるのがなぁ。 >>715
『青べか物語』なんか、一人称の主人公がMean Streets(浦安だけど)をゆくハードボイルドだと思う。 ロス・マクドナルド「運命」を読んだ。
最後の真犯人の展開以外は面白かった。
この頃はまだ本格系の謎解きに未練があるのだろうか。
どんでん返しに策を弄し過ぎではないかと。 2019年10月10日発売...定価(本体840円+税)
黄土の奔流
冒険小説クラシックス
生島治郎/著
中国に渡って十五年、破産した紅真吾は、危機から救った大手商社の支店長・沢井から、儲け話に誘われる。揚子江を重慶まで溯り、豚毛を買い集めて帰ってくればぼろ儲けできるのだという。
だが流域の治安は劣悪で、命の保証はない。一攫千金を狙う真吾は、短剣投げの名手・葉村宗明ら素性の知れない八人の猛者と出立する――。手に汗握る傑作冒険小説 >>667
一人称小説なら殆ど心理描写はあるだろう 一人称の場合は、主人公が何を見たのかを示すわけだから、主人公が「見たもの」
「見なかったもの」、「書いたこと」「書かなかったこと」を通じ、主観的「ふるい分け」が
生じるため、状況描写だけでも間接的に心理描写と同様の効果を得ることができる
そういう意味では、作者が無自覚なまま心理描写を行っている可能性は高いと思う プロンジーニ読んだことある人、どういう作風なのか教えてください。自分はハメットの『血の収穫』のようなバイオレンス作品が好きです。
スピレインのようなセックスと暴力があって、あまり推理に重点を置いてない小説がいいです。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています