松本清張20 [無断転載禁止]©2ch.net
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否、現代でヤバいのは話題に出てる「黒地の絵」だろ。
政治の暗部ネタは案外とフリー。
むしろ人種差別、人権侵害と受け取られる恐れがある作の方がアラーム 前スレで話題となった、傑作が多数収録されているという短編集 『張込み』 を読了
たしかに話はおもしろく一気読みできたものの、「鬼畜」 をはじめ暗い話が多く疲れた〜
比較的爽やかな終わり方をする 「投影」 の一遍が収録されていなかったら、途中で読むのを
中断し、別の作家の本を挟み気分転換でもしていたところだった
清張作品を読んで感じた新しさと古さは、最近見た下の古い科学ドキュメンタリー映像と重なる
ようなところがある
「電子の技術ーテレビジョン」 東京シネマ 1961年製作
https://www.youtube.com/watch?v=AlvRzQr3ts4
「68の車輪」 東京シネマ 1965年製作
https://www.youtube.com/watch?v=_t0EGrJBXUQ 新潮文庫「張込み」は、俺が一番多く読み返した作品集かも。
なにしろ表紙カバーは小山田二郎氏の手になる抽象画バージョン、
もうぼろぼろ(w
収録作品中「投影」は一番地味で知名度が低い作だが、最後に酩酊に着眼した
殺人トリックもあるし、地方都市の小事件をめぐる人間模様を淡々かつ哀感をもって
描いた良作かとは思う。
清張作品のメーンは60年代だから、当時の映像がフィットする感は
わかる。 本日発売の「週刊文春」連載コラム「春日太一の木曜邦画劇場」に
映画「黒の奔流」(72年)が取り上げられている。
このコラムは77年生まれと、わりと若いライターの手になるものながら、
70年代のマイナー、レアな娯楽作品をクローズアップすることが多く、
楽しく読んでいるし、本作もそれなりに面白い映画ではあるのだが、
今回は映画そのものを清張ワールドの如く紹介している点は疑問あり。
原作となった短編「種族同盟」をかなり脚色し、テーマさえ変わってしまっている。
殺人者を無罪にしてしまった弁護士という十分に今日にも通じるシリアスな問題は
原作の方がシャープに提起されているが、犯人役を女性に変更し三角(否、四角かも(w )関係要素を導入した映画の方は、よりドラマチック、
主眼はむしろ女性の恐さを描くに変じているやに見える。 剛力彩芽が出てる誤差、安っぽい。
松本清張は戦前・戦後の設定で頼む。 撮影は大変だろうけど。 剛力はなんか年取ったら全然魅力なくなったな
普通のおばさんだわ 多彩な悪女描くのも得意な清張先生だが、熱い空気、黒革、けものみち、聖獣配列等、
結果的に勧善懲悪とまでは言わぬまでも、因果応報的になる展開は今ひとつ大衆小説の
お約束を脱していない感あり。
強き蟻、告訴せず、地の骨等、この辺の作に登場する、最後まで図太い、したたか、クールな女性像の方が面白い。 結末が曖昧な方が趣があると錯覚しているド素人の意見 結末がが明確になるよう、すべての小説は主人公が死ぬところまで描き切ってほしい 映画「影の車」の原作「潜在光景」短編集はどうですか? >>134
粒揃の作品集でいいと思いますよ
ココで幾度か話題になったと思うけど
「潜在光景」はドラマの風間杜夫と原田美枝子コンビのが最高でした >>137
前に何か読んだが、事件に入る前の説明がくど過ぎると思った(´・ω・`) たしか「理由」か「火車」のどちらかか、その両方の話ね。 たまにその人の原作のドラマ見かけるが
最後まで見たことない たまにその人の原作のドラマ見かけるが
最後まで見たことない その人の原作ドラマも映画もしっかり見たことはないけど、映画のエンディング曲に
使われていた柴咲コウの「最愛」は好きかも
柴咲コウ 「最愛」 Live
https://www.youtube.com/v/YutbCNj-KcI?vq=hd720&autoplay=1 好き嫌いは別にして>>135の意味なら
東野圭吾より宮部みゆきの方がイメージが近い気がする
映像化されてる数なら東野圭吾だけど
その尺度だと西村京太郎や山村美紗の方が上になっちゃう 清張が打ち込んだ古代史の論考は学説としてみてももはや古くなって省みられることはない 清張によく出てくる、在野の歴史学者さんなんじゃないw
打ち込んだ論考という言い方ははじめて聞いたけど 打ち込んだ、は
古代史、にかかる(修飾してる)んじゃね 清張の古代史研究は当時から作家の遊び程度にしか思われていなかった。
本人は学問をやっているつもりだったのだろうが。 戦前の人は病的に満州エリアにこだわってたりするよな
もう玄界灘は一切人、物の出入りを禁止して欲しいぐらいなのに 満州を支配下に置こうとしたのが近代日本の最大の失敗だった 満州から関東軍を引き上げるか、または関東軍を解体し会社組織にし残留させるかすれば、
ソ連に背を向けて米国と戦争する必要はなかったはずなんだけどね 満州人脈が戦後の政官財界で大きな影響力を持っていた 清張は本当に書いては不味いことにはあえて触れない処世術は持っていた
226事件をあれだけ詳しく書いていながらそれ以降のことは書いていないし
占領期の米軍の陰謀なんて暴れて困るような機密でもなかった 映画チラシ・わるいやつら
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XXMSJYR
映画チラシ・疑惑
https://www.amazon.co.jp/dp/B005N2LIUQ
「悪女たちは男をとりこに何を企む?」
「この秋 悪女の論理があなたにしみる。」
清張原作ものの「悪女」強調は、清張生前、霧プロ当時からのテンプレなのな。
原作と比べれば明らかに一面的な演出としか思えないが。。。 左翼だけど面白い作家として
松本清張
井上ひさし
野坂昭如
とか言ってる奴が居て、なんでも右左に区別しないと気が済まない脳なんだなと悲しくなった 今日のQさまで
「銀座裏で坂口安吾の未亡人が経営するバーに通っていた作家は?」
正解は松本清張。
このスレの人は常識ですよね? 清張は酒が飲めないのにバーに行くのは好きだったようで
バーの女の子にネチネチと色んなことを聞いて楽しんでいたらしい
まあ清張の場合自分で行くんじゃなくて接待だったんだろうけど 微妙にスレ違いですが、市川雷蔵の映画「かげろう絵図」が中途半端な終わり方、
続編が制作されなかった理由を知っている方がいたら教えてください。
『清張映像作品サスペンスと感動の秘密』という本では
「その事情は知っているがここには書かない」と思わせぶりな書き方。
原作が新聞連載だったからというのは、時間的余裕はあったはずだし、
興業的にも決して不入りではなかったようですが。 >>163
一連の飲み屋ものw読めば、十分に取材は生かされてるな ゼロの焦点にご出演なさった、高千穂ひづるさんが去年亡くなられてました。 >>168
ほんとだ
今調べたら今月明らかになったみたいだな。
高千穂ひづる、大好きな女優だった
リアルタイムではあまり知らないが、「ゼロの焦点」。そして「座頭市血笑旅」。その他、市川雷蔵との共演も多い。
特にこの座頭市はシリーズ中最高傑作とも言われてるが、高千穂サンの魅力も大きいと思う。
ご主人は月光仮面、隠密剣士で主演した大瀬康一。
そして高千穂サンの実父は、プロ野球の二出川審判。 「俺がルールブックだ!」の名セリフで有名な伝説の人。 と、長々書いたが、知らない名前ばかりという人も多いだろうな
まあ、自分でも古い話と思うが、個人的思い出なんでそのへんは宜しく。 古典というか、日本のミステリ史から外せない地位を確立しているから、
今さらあれこれ言うのも野暮というか、、
「砂の器」と「点と線」くらいは読んでおいても損はないかな?というだけで、
ぶっちゃけオススメはしかねる。
ただし、その二作以外でも、
すでに映画やドラマを見ているという作品は、
原作とそれらはまったくの別物とした理解したうえで
違いを比べ、楽しむというのはありかと。
概してエンタメとしては、ドラマ、映画のほうがよく出来てます。
小説砂の器なんて、怪奇大作戦かと思った。 >>171
短編集だけど文春文庫の 『張込み』 がおもしろかった >>175
おっと、文春文庫じゃなくて、新潮文庫だった 清張をこいつ呼ばわりしてる奴に返答してるのは書斎並みのクズってことで 書斎か。何もかもが懐かしい。
再開の日は来るのだろうか。 >>171
まず自分でいくつか読んでみたら?
あなたの好みもわかないし、薦めようがない。
清張は幅広いからな
一般的ミステリー小説以外に、実際の事件に即したものや昭和史関連
また純文学に近いものもある。
また時代ものにも秀作多数。
そして、ホントに清張が書いたのか?みたいな駄作もある 熱い空気、面白かった
ミステリーの系譜はなんか合わなかった
津山30人殺しや池沼女の話は題材をみたときワクワクしたんだけどな
乱歩のエログロに慣れすぎたかも 「ガラスの城」を再読したけど、これはなかなか隠れた傑作だよ
清張には珍しいタイプのトリックが使われてるし、
なんと言っても、不美人がヒロインというのが斬新、しかもダブルヒロインw >>183
ミステリーの系譜はおっそろしい話を淡々と描写するのが清張流ですね
俺は乱歩のエログロより恐ろしかったなあ
「肉鍋を食う女」なんてえぐくていまだに再読できないw >>173
先に映画やドラマで内容知ってたから読むの躊躇してて、この年になって初めて砂の器読んだけど
確かにいろいろツッコミどころは多いし蛇足な部分も多いし上巻なんか偶然に助けられた捜査してんなあて思ったけどそれでも読んでよかったと思える名作だったと思う
主人公刑事の考えと当時の生活ぶりが上手くマッチしてて昭和の空気が醸し出されてるし最後をあのアナウンスで締めくくるのは素晴らしいラストと思った
あと映画とかは犯人の悲劇的な背景をクローズアップした弊害で推理パートが疎かになってるのが難点だね
小説ではなんで被害者が二回も同じ映画見に行ったのかてのが謎で主人公刑事が辛抱強く努力の捜査してやっとわかったってのがいいのに 「赤い氷河期」
これ、ヨーロッパを舞台にエイズの話とか、日本と全然関係ないように見えるが、
発想の元ネタはたぶん屈折回路の延長線上じゃないかな。
かつて日本の×××部隊が大陸で使用した兵器のヴァージョンアップ版かと。 砂の器ばかりがあちこちで話題になってるな
別に嫌いじゃないが
映画が大衆を泣かせるように出来すぎだからなあ。
誰かも前に書いていたが 原作はそこまで良いとは思わない、…というと何か偉そうに聞こえてしまうからアレだけど
映画の緒方拳扮する警官の白い制服…
加藤嘉の迫真の演技
思い出すのはそればかりだな
その後のリメイクは問題外というか、とにかく第一作を越えられない 清張作品に特徴的な或る種の不気味さ、なんとも言えず背筋が寒くなるような雰囲気と言えば
『ゼロの焦点』かな。
あれは新婚の夫が二重生活をしていたというところ あれが何とも恐ろしい
映画でも確かどこか寒村の風景が映っていた(夫が別の所帯を持っていた場所として)
あの荒涼とした風景が何か見る者をぞっとさせる
陰影の強い白黒画面
そして俳優は南原宏治だったか、あの癖のある風貌
あの映画はもうあまり見たくない
すべてが恐ろしい
何とも言えないミステリー以上の恐怖を感じる 配偶者が別の世帯をもっていた
なんて何か荒唐無稽な設定のようだが、実は似たような状況は夫婦間では意外にあるんじゃないか?
夫と妻、所詮他人だ
恋愛中ならともかく、出会う前、そして生活を共にして年月を経ていくうちに、どこか気持ちも行動も離れていく、
相手の思いがけない豹変で、自らの生活がおびやかされる…
そんな経験する男女は珍しくないかも DHCテレビ
渡部昇一『書痴の楽園』 社会派ミステリーの巨匠 松本清張
今回のテーマは「昭和の巨人」 松本清張。
渡部昇一も「天才」と評し、新刊が出ると即座に購入していたというほど。
宮崎美子とお互いの「清張作品ベスト5」について語る。
https://dhctv.jp/movie/100330/
https://dhctv.jp/movie/100331/
https://dhctv.jp/movie/100332/ 渡部昇一はどうでもいいから、宮崎美子がどれくらい清張ファンなのかそちらが気になる.... >>194
>宮崎美子がどれくらい清張ファンなのか
俺も同じこと思った。
宮崎と語り合うと言ったって、その女優がどれくらい清張を読んでるか、によって語り合う内容や深さも違うしなあ
まあ、一応国立大出身だからそれなりには読んでるとは思うが
特に読書家とかミステリー好きという評判も聞いてなかったし
そのへんどうなのか 松本清張は大衆小説だから読書家も糞もないと思う。大衆小説というのはべつに悪口ではない
連載時、週刊誌の売り上げを左右したくらいだから いくら大衆小説で、「大菩薩峠」を全巻読んだとか、吉川英治の作品はみんな読んだ
とかいうレベルなら、十分読書家と言えるよ
松本清張の作品は100冊以上読んでいます、でも、私は読書家に入れたい
清張作品を読む人間なら、ただのミステリ好きとは違い、もっと広いジャンルの本にも
興味を持つタイプが多いだろうと見ているからね
清張作品の飾らない乾いた文体を楽しめる人であれば、小説だけでなく人文科学系の
学術書を読むのにも、さほど苦労しないだろうと思う >>191
むしろあのヒロイン、旦那と死に別れてよかったよね
あんな素性も名前も偽って現地妻を弄んでた男と結婚し続けても不幸になってたとしか思えない
しかも現地妻には偽装自殺してトンズラしようとしてた姑息ぶり
なんつーかこんなに偽りのもう一人の人生を完璧に演じ抜いて二重生活送っているミステリアスな俺かっこいいみたいなキモさを感じるし
よくぞ殺してくれたって感じだ
でもあの犯人、一度目の殺人なんて多少関係を疑われても言い逃れできるんだし、自殺で言い切られるんだしもうちょっとクールな思考回路してたら
それ以上の殺人犯す必要ないてわかるもんなのに
やっぱり一度人を殺めてしまったことでそれで精神状態おかしくなってブレーキ効かなくなってどんどん人を殺してしまったってのが人間臭くてリアルだと思う 黒革の手帳
今回の連ドラはミスキャストでは?
どう思いますか 検査入院して暇だったので「黒の回廊」を再読したが面白いな
清張にしては動機に説得力がイマイチだし偶然も色々すぎるんだが
ストーリイテリングと登場人物の心理描写が面白すぎる
30人近い登場人物なんで登場人物一覧でもメモりながら読もうと思ったが、
個性の書き分けがうまいんで、そんな必要はなかった
昔父親が買ってた全集の月報の連載で読んでたんだが、そのときは全然面白くなかった
面白がるには年齢が足りなかったんだろうな 旦那に死に別れたのはいいが、再婚が厳しそう
コブ付きの男の後妻の口しかなさそうなのは清張作品で良く書かれる通り 佐賀潜は実弟らしい 半生の記は大嘘
低学歴はその方が読者に受け入れられる戦略
東大卒告白したらもうそれほど読まれてない 松本清張記念館開館19周年記念
赤川次郎講演会「ハッピーエンドの時代」
http://www.kid.ne.jp/seicho/html/pdf/koenkai-170805.pdf
1980年代を知る者としては、松本清張と赤川次郎の名前が並ぶのを見るのは楽しい >>201
ひどすぎました
そもそも黒革ってそんな何度もリメイクするほど傑作かな? 粗製乱造が罷り通る清張作品のドラマ化
書斎も草葉の陰で泣いてることであろう >>207
サスペンスとしては間違い無く清張屈指の傑作。
砂の器より明らかに面白い。
小説の話ね。 原作だとヒロインは水商売慣れしてない垢抜けない女
セックスも寝た男にもがっかりされてしまうレベル
そんな女を主人公にしてるからこその面白さがあるんだがな
米倉涼子や武井咲じゃなくて、寺島しのぶあたりでみたいがまあ日本のTVの企画力ではやらんだろうね そりゃ、TVの話であれば同時期に多くの人が見るから共通の話題に取り上げやすいからね
一方、小説の話となると、膨大な清張作品の中から各人が違う時期に違う作品を読んでいる
わけから、昨日読み終えた人と10年前に読んだことがある人とでは記憶や印象に大きな差も
できるし、未読も含め、取り上げた作品の話題に加わることのできる人の数も限られてくる 今月の新刊
「松本清張〈倭と古代アジア〉史考」
http://www.webarts.co.jp/book/book_118.htm
清張古代史のなかから、晩年に近く全集・文庫未収録の作品を含め収録。 清張作品で
ひとつ、よく思い出すのは
『美男が年をとり容貌が衰えてくると却って悲惨。
逆にブ男は、年をとると意外に味のある顔になる』
という一節ね。
これ昔読んだ時は、単なる逆説的な表現と思ったけど、実際世の中を見渡すとそういう例が多いな…
名言だと思う。
何の小説の文章か忘れてしまったが… >>135
ミステリの実力で言えば東野圭吾に軍配
それ以外は松本清張
総合すると圧倒的に松本清張 馬鹿馬鹿しい
比べるほうがどうかしてる
全てに於いて清張が圧倒的に上に決まっとる ミステリのロジックは常に進歩してるわけだし、その構造の使い方センスは現代作家の東野圭吾の方が上手いのは当然でしょう その論理でいえば、現代では、劇作家は全てシェークスピアを上回る作劇テクニックを持ち、哲学者はすべてプラトンを上回る考察を見せ、純文学作家はすべてトルストイを超える物語を紡いでいるのだろうな
すごいことだな >>219
なんでそんなに全体視して考えてるんですか?
ミステリで言えばパターンやテクニックが増えたのは明らかというお話ですよ
松本清張が偉大であることは明白ですし、売れっ子の東野圭吾をとりあえずバッシングしたいって気持ちも分からなくはないですが、フラットに見れば東野圭吾は日本ミステリ界屈指の作家の一人です
トリックなどの点で見れば現代作家が有利、という話をしてるんです
偉大な先達の築いた基礎に自分の感性を加えてより強力なものが作れるわけですから 手塚治虫より今の漫画家のほうが上、とか言い出しそうなやつ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています