清張作品に特徴的な或る種の不気味さ、なんとも言えず背筋が寒くなるような雰囲気と言えば
『ゼロの焦点』かな。

あれは新婚の夫が二重生活をしていたというところ あれが何とも恐ろしい

映画でも確かどこか寒村の風景が映っていた(夫が別の所帯を持っていた場所として)
あの荒涼とした風景が何か見る者をぞっとさせる

陰影の強い白黒画面

そして俳優は南原宏治だったか、あの癖のある風貌

あの映画はもうあまり見たくない
すべてが恐ろしい
何とも言えないミステリー以上の恐怖を感じる