水滸伝や三国志は群像劇だから、キャラクターが多くて、それに一致するキャラを探そうと思ったら探せるでしょ
でも、それはいわば下手な鉄砲数うちゃ当たるでしかないじゃない
たくさんキャラを出したら、結果的にそれに食いついてきたというだけでしかない

ただいろんな個性にキャラを出せば、キャラ萌えになるというわけじゃないよ
ツボを心得ないと、バランスのいい配置にはならない
あくまでキャラ立ちではなく、キャラ萌えの話をしてるんだ

八犬伝は八人の主要メンバーの中でポジション的にバランスをとってるのがすごいんであって、何十、何百人と出てくる群像劇の水滸伝や三国志とはちがうでしょ
神話や水滸伝や三国志はいわばラノベの元祖かもしれないけど、それをさらに自覚的に無駄なく先鋭化しているという点で、エンタメ創作技術、エンタメ心理学として高度なんだよ
そこを踏まえないと馬琴の大衆作家としての凄みはわからないでしょ
ただ思いつくままに書いてるんじゃなくって、よく考えてつくられてるんだよ