【金字塔】横溝正史 第六章★
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>>689
坂口安吾は蝶々殺人事件の方を高く評価し、本陣は凡作と一蹴している
「蝶々」はすばらしいものだ。東京と大阪を往復しての相つぐトリックの華麗さは
特筆さるべきものであり、展開の妙もめざましい。
最もつまらないのが「本陣殺人事件」で、「蝶々」をおさえて「本陣」に授賞した
探偵作家クラブの愚挙は歴史に残るものであろう。 その坂口の予言が完全にはずれたのはもう誰もが知ってる。
実際に蝶々のトリックがどんなのだったか覚えている人は少なかろう。 >>692
病院坂で使い回されたアレ以外忘れちゃったんで去年だったか一昨年だったか読み直した。
んでアレ以外また忘れた。 >>690
自分のことを棚に上げ女性を査定したり
神聖なものか穢らわしいものかどっちか両極端な扱いしたりするとこは
古い時代の田舎のおっさんなら然もありなんだけど
あそこまで思い詰めるのは異常だからね
高齢童貞が全員極端に思い詰めてる異常者というわけでもなかろうが
何となく説得力は出る 声優が男とつきあってる報道で発狂するアニヲタとかは一柳賢蔵の後裔と言えるな 恩○「一柳さん、いい歳して女知らなきゃ死んだ方がマシですよw」
○柳「五月蝿い!ふしだらな女と寝るくらいなら死んだ方がマシだわい!」
了然「南無………チーンッ」
恩○・○柳「……」 >>684
悪霊島は野犬のボスみたいなのが出てくるところがくどすぎる >>690
昨日見た新婚さんいらっしゃいに49歳初婚の男性が出てて、今まで女性と付き合ったこともないと言ってた。
今の時代でもそんなオッサンがいるのだから、賢三は確実に童貞
そんなオッサンが恋をしたくなったのが、AKBを知ったかららしい 今だったらさ、石部金吉の高齢童貞を一回り以上歳の離れた若い美人が
筆下ろししてくれるなんて、超極上のプレイじゃんか(笑) でもさ、昔は赤線とか青線とかいうのがあって、売春が公営化されてた
訳だし、超堅物の賢蔵も若い頃、悪友か同僚に誘われて、酔った勢いで
そういう所に行った事が一度くらいはあるんじゃねぇの?w 島のお冬さんがどうのこうのは創作ではなくて実話でしょ?
お冬さんともプラトニックだったのかな 鬼首の村民ってめっちゃ訛ってるな。獄門島や八つ墓村はそこまでじゃなかった。
セリフが訛り過ぎて読みづらい 獄門島の三姉妹はなぜかもろの関西弁。
多分谷崎の細雪の影響だと思うが。 >>706
正史は神戸っ子だから、本来は関西弁で書く方が楽だろう >>707
地元言葉だから書くのが楽とかいう話じゃないだろw
獄門島は岡山広島の県境あたりだぜ。
もっとも床屋の清公は江戸っ子言葉が自慢だし、
獄門島は最初からローカルカラーの描写は放棄してるってことだろうけど。 上にもあるように実際に島に渡ったわけではないので、
「島民の風俗」というのは抽象的な次元に抑えたんだろうな
島の人たちもなんだかんだ近代人で、だからこそ現在の
読者が読んでもスッと入れるという部分はあるんだろう
子どもの頃読んでいて、「あけすけ」な猥談を語る島の若者と
了沢君の会話をほほえましく思っていたものだけれど、あれは
疎開先で「桜銀座のライオンかタイガー」というくらい村の人の
集会場みたいになっていた横溝宅のありようだったんだろうな >>709
>島の人たちもなんだかんだ近代人で、だからこそ現在の
>読者が読んでもスッと入れるという部分はあるんだろう
ああそれあるね。 三姉妹の関西弁は旅芸人の母親の影響かと思ってたが違うのか 自分もそうだと思った
あとああいう子らって島の言葉をださいって馬鹿にしてそう >>698
悪霊島は今やったらキッチリ巴の双子シーンできて良作になるかも なぜかでてこないけど市川映画版「犬神家の一族」の魅力は
やっぱり音楽の「愛のバラード」でしょ。
この音楽があるかぎり、他の版はぬけないと思うな。 2006年の映画制作時、市川崑はあくまでも1976年版に近づけようという空気の中で、
最後まで大野雄二の再起用だけは渋ってて、
一瀬プロデューサーに「愛のバラードだけでも!」と拝み倒されて仕方なく使ったんだよな。 大野雄二といえば70年代の角川映画を支えた作曲家でもあるよね
市川崑が大野雄二を認めなかったというのは、私たち観客にとって不幸なことだったと思う
犬神家の一族 「愛のバラード」
https://www.youtube.com/watch?v=t03hgUqOL9w
野生の証明 主題歌 「戦士の休息」
https://www.youtube.com/watch?v=tsZCaq5daXw 愛のバラードとルパン三世カリオストロの城の炎のたからものは兄弟みたいな曲だぜ。 >>713
あぁ泣ける……これと愛のバラードは同じくらい好きだな。
しかし着物を着た蛆虫って文章は無いだろ……仮にもヒロインだろう。 >>720
愛のバラード以外もいい曲多いよね
金田一登場の音楽とか
でも次回作から大野さんでないんだよな
こないだ昔の犬笛て映画見たら島田陽子ヒロインで大野音楽で懐かしかった なんで>>716が釘さしてるのにペラペラその話を進めるんだ。
犬神家映像のスレもあるのに。 田辺信一も良いのだけど、大野雄二の音楽についてもこのスレで擁護しておきたい
いまWikiをのぞいてみたら、田辺さんって岡山県総社市出身なんだね
ただし早くに亡くなっていて、つくづく音楽家と漫画家は早逝する人が多いと感じる
もちろん、横溝作品についても語りたいことはあるけど、小説について書くのは映像
作品について書くことより難しいため、こうした場所に、手の空いた時間にパッと書く
わけにいかないというもどかしさがある だから映像の話は該当スレってやれってんだよ。
迷惑考えろ!!! >大野雄二の音楽についてもこのスレで擁護しておきたい
わざと警告無視しやがって いい気になるなこのクズ野郎 あんまり興奮すると、面白がってますますその話を続ける奴が出てくるぞ 面白がるわけじゃねえだろ。
「ここで引いたら俺の負けになる。絶対に無視して続けてやる!」
とか頓珍漢な意地を張りだすのさ。 このスレで前、金田一少年の話を出したら馬鹿みたいに噛み付いてくる奴だらけで困惑したんだが、少年のほうは横溝スレ的に禁句なのか?
オレなんかは少年から元ネタの横溝に嵌ったクチなんだが それは基本的にはダメだろう。
そもそも金田一少年のスレはたくさんあるでしょう。 >>727
というか、自分の欲しい話以外をされると怒りだす、そういう自分勝手な人間が不愉快なんだよ
要するに、自分の欲しい情報だけを寄こせ! という乞食と一緒だからね
(乞食じゃない普通の人はどうしているのか教えると、みなさん特定の単語でNGするだけのこと)
他人に有益な情報を発信しろと言いながら、自分は>>722-725,727,729みたいなクズ発言のみ
いま話題の、すぐにキレやすい危険運転野郎と自分が同じタイプであることを自覚していない
そういう汚い言葉で怒りを垂れ流すことしかできないなら、せめて金田一映画の話でもしなさい 警部の息子は必要なかった
ありえない確率だし暑苦しい >>731
大体何が書いているかは察しはつくからあんたの書いた文章は読まないで
スクロールしてるが、そもそも>>715の入り方がおかしいんだよ。
「なぜかでてこないけど」ってバカじゃないのかって思う。
それに反応する奴も。 >>728
金田一の映像作品はともかく金田一少年なんて100%別ものだからな ブーム時に復刻された『真珠郎』の初版本、つまらなかった。 というか少年映像化作品の話にしろ金田一少年の話にしろ、横溝作品や横溝の話をしてる中で
その話題に関連があって触れるぶんには構わないけど、何にもないところへ持ち出すのはダメでしょ
それに乗っかって続けるのはもっとダメ、というか人としてどうかと思うけど 流れでチラッと出たのや
映像作品放送直後なんかについ話したくなるのか一時的に湧くレスを
いちいち神経質に追っ払う気はしない(というかキリがないから諦めてる)が
>>715をはじめとした、まるでその話題が出なきゃおかしいかのような勢いで
映像作品や使われた音楽、横溝正史が書いたわけでない作品等についてダラダラ語るのは
流石に頭おかしいよ、このスレや板に限らず >>715に反応した人間として、715を擁護すると、横溝作品と音楽という
のは、自分は切り離せない存在だと考えている。
> なぜかでてこないけど市川映画版「犬神家の一族」の魅力は
> やっぱり音楽の「愛のバラード」でしょ。
だから上の意見については、色々と思う点がありパッと反応できた。
当然、横溝先生も映画を観ているはずなので音楽も耳にしたはずなの
だけど、今のところ、残念ながら先生の映画音楽に関する発言はまだ
見つけられずにいるところ。
いま 「蝶々殺人事件」 を読み返しているところだけど、横溝作品の場合、
音楽関係者を題材にしたり、音楽に触れたものが意外と多い。
というわけで、横溝作品と音楽の関係を調べていて下の記事を見つけた。
横溝作品で音楽に触れたものがどれくらいあるのかを一覧表にしたもの。
パッと頭に浮かぶのは本陣や犬神の琴、女王蜂の月琴、悪魔のフルート、
病院坂のジャズバンドなど、でも、実は予想外にずっと多かったりする。
下の表から漏れている、「幻の女」のヒロイン八重樫麗子もジャズシンガー。
同書に収録された「カルメンの死」も主要人物たちが皆声楽家というお話。
横溝正史作品と音楽
http://homepage3.art.coocan.jp/music.htm 前にも誰か書いてたけど特に話すネタが無かったら関連話はいいんでないか?込み合ってるわけでないし 幽霊座めっちゃ良いな。正確には幽霊座含めた短編集。これ今のシリーズからは
除外されてるんでしょ?貸しボート十三号とか。本陣短編集は全部重くて辛いわ。
両目義眼男とかトラウマ過ぎるw >>715は本来なら犬神家の映像スレがあるんだからそっちに書くべきだと思うんだけど
あそこ下ネタのやりとりで2週間くらい止まっていたので、それで嫌って
書き込みが常時あるこっちに書いたんじゃないか。 >>745
同じ肉体の不具えがいても、乱歩のはどこかカラッとした感じなのに(「芋虫」のぞく)、
横溝のはドロッとしてる。乱歩のほうが現実離れしていて幻想的だからかしら。
横溝の戦後ものの場合、戦争だの家だのなんだかんだ現実的なところあるし。 >>747
資質もあるだろうけど、単純に描写力・筆力が横溝の方が上だからじゃないかな
乱歩の(特に初期短編の)発想や独特の人間観は好きだけど、筆力の絶対値は横溝が上な感じ
上下という言い方が悪ければ密度の差と言うか 映像や音楽を引っ括めて
ここで話してくれる方が
あっちこっち見なくてもいいから楽だけど 横溝正史の文庫本むかしは解説がついてたのにいまは付いてないよな
なんでだろう >>748
確かに職人的な描写力は横溝の方が上かもしれない。
ただ以前もここで出た横溝さん自身の『家』の暗さの反映が大きいって気がする>横溝のおどろおどろしさ >>750
解説自体が横溝ブームの前のものだからねえ。もう半世紀。
でもそこも断り書きして載せてくれたほうがオールドファンも喜びそうなんだが。 >>750
せめて初出誌と掲載年月くらいは載せてて欲しい。
まあ、角川緑版の解説でも記載されてないのもあったけどね。 金田一が三十路、四十路でも独身で親近感沸いていたが
病院坂で六十でも独身なの知って思わず涙がポロポロ… でも金田一は基本的に風来坊キャラだし、横溝先生も「名探偵は女を絡めないほうがいいようだね」
みたいな発言もしてるしで、独身があってるんじゃないかと。
結婚した名探偵といえば明智小五郎がいるけど、
奥さんすぐ邪魔になって病気で高地療養している設定になってしまった。 横溝の著書の解説よりも森村誠一「人間の証明」の横溝の解説を復活させて欲しい そう、春樹から歴彦へ行くみちで無くしたあの解説ですよ 名探偵って大体独身だよね
彼女未満がいても中々進展しない
日本特有じゃなくてどこの国でも大体そうってのが 金田一少年では、生涯独身だけど女が絶えたことはなくて、そのために子供ができたという設定だった 由利先生は結婚したが、それを最期にシリーズが途切れて
しまったもんな。 フィリップ・マーロウが結婚したことになって始まる「プードル・スプリングス物語」は
作者のチャンドラーが死んだので冒頭だけで終わってしまった。
作家にとっても鬼門っぽいね。 ワトスンも四人の署名で結婚したものの、ホームズの復活では妻と死別していて、
結局、開業医の自宅を売りに出し、またホームズと同居することになる 明智「やはり僕が勝ち組ということでいいですかね
美しい妻にお小姓役の小林君までいるのだから」 >>762
よく考えたらそれ、いかにも横溝的展開だなw >>767
あなたのおかげで幼かった頃の私は「名探偵の仕事=追いかけっこ・かくれんぼ・着ぐるみでお遊戯」だと固く信じ……… >>767
犯人は20面相。って言っておけば9割方当たる楽な職業だと思ってた >>772
でも毎回顔が全然違う
いつもいつも団時朗を探しておればいいというわけでもない まあ明らかに不自然な天知茂を見つけた場合は明智だがな 金田一さんて、髪切って安いスーツ着て人混みに立ってるだけで、黙ってたら等々力さん・磯川さんからも見つけて貰えなさそう… >>775
すんごい馴染んでて全く目立たないのに
なぜか不思議と見つかってしまいそう
写真では見つけられない感じでも
実際その場にいたら感じるような独特の変な気とか放ってそう
そんでまた警察関係者のキャラもそういうの感付くの得意そう
>>759
www たまに二松学舎大でこの先生に関する催し物が開かれるけど何でだろ? >>691-692
『蝶々殺人事件』 を読み直してみたけど、坂口安吾が絶賛するだけあり面白かったぁ〜
本陣と比べると、トリックが重層的かつミスリードを誘う落し穴も多いうえ、事件にからむ
関係者にクセ者が多く不審な行動も目立つため、かなり話が複雑に入り組んでいる
そのため、読んでから5年も経てば、多くの人が正確にトリックを説明できなくなると思う
かくいう自分も、まだ推理小説に慣れていなかったころ読んだ作品なので、すっかり筋を
忘れていたということもあり、初読のように新鮮な感覚で読み終えることができた
本格物として技巧を凝らしかつ面白く読める作品ということでは、蝶々は本陣よりもずっと
精巧にできあがった小説なのだけど、先に述べた複雑すぎて分かり難い面だけではなく、
共感や同情を誘うような魅力ある登場人物が欠けているという点でも、本陣の方に人気が
集まり探偵作家クラブの賞レースでも負けを喫したのだろうと思う
本陣や獄門島のトリックは、読み進むだけでほぼ直線上にならべられる感じである一方、
蝶々の方は、死体や人の移動が激しいうえにミスリードさせる落し穴も多いため、もっと
入り組んだチャートを描かないとトリックを説明できないようなところがある
また、カンで犯人の目星をつけられたとしても、動機は絶対に分からないだろうし、死体の
移動に関与した人物もまず当てられないだろうから、連載当時懸賞金がつけられたものの
誰も正解者が出なかったというのもうなずける気がする >>775
>>776
「け、け、警部、ど、どうして僕だと!?」
「君、そのスーツの肩に積もったフケをどうにかしたまえ」 >>777
あそこは横溝を専門に研究してる所だからね、こないだも発見された
新資料が寄贈されてたよ。 霜月蒼が「アガサ・クリスティー完全攻略」でクリスティの特徴を
「トリックやプロットを30字で語ることかできない」
とまとめていたけれど、蝶々はまさにそんな感じなのかな
「横溝正史読本」で横溝正史と小林信彦は口をそろえて
「蝶々はすべてがクリスティ」と言っていたのが思い出される
ただ余談だけど、横溝正史が戦中最も影響を受けたカーも、やっぱり
「トリック一発じゃない、簡単に言葉で形容できないひねった狙い」
っていうクリスティ的なものがどの作品にも必ず濃厚にあって、
それがストーリーテラーの氏には響いたんじゃないのかなあ、と
いつも思ってる
「本陣」にしても、メイントリック一発の作品じゃなくて、三本指の男の
奇怪な風体の原因、一柳家への道筋を聞いた理由、琴を鳴らした理由、
密室にした理由なんかが面白がられていると思うけど、みんないかにも
カー的な皮肉に満ちているし (密室にした理由なんて、カーの有名作で
もろに使われている) いとこの慎太郎に財産が渡るの阻止したかった久弥。
そもそもね、いとこには相続権は無いのじゃ? >>782
小梅・小竹、子供が産めずに帰された春代。
三人より慎太郎の方が長生きしそうな気がした。 霜月蒼クリスティー完全攻略の横溝正史版を誰か書いてくれないかなぁ....
蝶々のクリスティ的要素をひとことで言うと、それはミスリードへ導く巧妙さだと思う
ほかの横溝作品に見られるようなカー風味の怪しさは無しで、代わりにシレッと罠を
仕掛けてくるため、読者はどんどん真実から遠ざかってしまったり、おかしな袋小路
へと迷い込んでしまうような作りになっている
罠といっても、実際には誤った情報であったり、重要な手がかりに見えたものがゴミ
だったりと、こうしたことは実際の事件の捜査でも日常茶飯事に起こりうることだろう
から、かえってリアリティがあり一層タチが悪いかも 裕次郎が早死したから、慎太郎は毎日アロエジュースを飲んで
健康に気をつけてたんだよなw
その慎太郎も、数年前に脳梗塞をやっちゃったから、そろそろ
お迎えが来そうだが。 里村の慎太郎はイケメンでなくてはならないのに、
TVシリーズは草薙幸二郎な時点でイヤな予感がした >>788
慎太郎は稲垣版の長澤俊矢が格好よかった。
あれなら若村麻由美の気持ちもわかる。
いや、軍服で底上げもあるんだけどね。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています