ハードボイルド総合スレ Part3
>>154
ぱっと思いついたのはマイクル・Z・リューインのアルバート・サムスン、ジョナサン・ラティマーのビル・クレイン
探偵の造形がどうこうというより、どちらもハードボイルドでありつつ謎解き部分も手を抜いていないという作風なので
リューインは「消えた女」、ラティマーは「処刑6日前」かなぁ
どちらも絶版という情けなさ >>154
ネロ・ウルフが本格とハードボイルドのミックスと言われてる
サクシャノレックス・スタウトがシャーロキアン ハヤカワも創元も、最近は何か出版されるタイトルが多様性に欠けるというか、らしさに欠けるというか。 SFであれミステリであれ、90%はクズなんだから新刊ってそんなもんだよ
ただリューインしかり埋もれるべきでない作家が埋もれていたり、大家や大御所の作品の未訳が大量に残っていたりする現状は頂けないけど… 『血の収穫』ダシール・ハメットを読んだ
ダシール・ハメット作品は始めてたが色々面食らってしまったな
普通の長編だと思ってたら連作短編集に近い構成だし
簡単に次々と人が死んでいくし探偵も悪を駆逐するためとはいえ普通に犯罪行為するしで
ハードボイルドの始祖によるハードボイルドの凄まじさを味わったよ… >>160
元が雑誌連載だから。
連作短編に近いというのはそれ 赤い収穫はおもしろいよな。時々読み返すけど怒濤の展開で一気読みしてしまう 「影なき男」まで読むと打って変わって都会小説的でびっくりする
映画化もされているが、いかにもな夫婦漫才が楽しい >>154ですが、返信ありがとうございます!
ハードボイルドな世界も好きですが、やっぱ本格的なトリックも
楽しみたい私にとって僥倖です。さっそく読んでみます。 >>162
元になった短編の保安官やつも好き
けどハメットの短編集って手に入れづらいよね
新訳出さないのかね >>160
ハメットのいた探偵社は後のFBIみたいな所で
国家犯罪も請け負っていた
ピンカートン探偵社
オハイオ州では非合法となり活動できないのに活動してた 赤い収穫はさ、ハメット御大は雑誌連載時、その回その回クライマックスが来るように
書いてたと思うんだ。だから長編としてまとめる時にその矛盾にハメットは気づいたと思う
長編は短編の集合体じゃないという事に
これが段々洗練されてきて、マルタの鷹になるとびっくりするわ
連載の切れ目が全然見えないじゃんって。あれ、どこで区切ってたのかね >>108
チャンドラーは批評家の挙げる20世紀英語小説ベスト100にもしばしば選ばれてる
大いなる眠りか長いお別れ >>156
ネロ・ウルフもペリー・メイスンも昔はハードボイルド小説って言われてたんだよね
今読むと本格としか思えないけど
昔は探偵役が態度でかいアメリカものはハードボイルドに分類されたんだろうな 俺もネロ・ウルフものがハードボイルドに分類されるってイメージは全くなかったな
助手のアーチーには面影があるけれど あれは電書がないのがてんでダメだね
ほとんど紙で単行本持ってるんだから電子にならないと買わないよ >>168
当時の文芸評論家だかが、読者が推してきたミステリを片端からこき下ろす中、チャンドラーだけは認める発言したんだけっけ? 文遊社という出版社からジム・トンプソンがたくさん出されてるんだね。ずっと以前に買った内なる殺人者やサヴェッジナイトはもう出てないのかな 昔読んだ小説で、恋人だか奥さんだかが輪姦されるビデオ見せられるみたいな話を読んだんだけど
分かる人います?
頭をスパナかなんかでコツコツ叩かれて正気を失っちゃってたみたいな内容だったと思うですが。 勝目梓の「鬼畜の宴」でした。自殺した彼女の輪姦ビデオを見せられるシーンでした。
"直子は男たちの間で、サンドイッチにされていた。"
勝目梓で陵辱物でおすすめあれば教えて下さい。
個人的には
横綱 鬼畜の宴、引き裂かれた夏
大関 炸裂、鬼畜
ハードボイルド物の官能小説にはない独特の描写がいいですね。
西村寿行は堕ちすぎかな。
どこかのスレでみた鬼女伝説殺人事件とか気になるけど生田直親はあまり電子書籍かされてないんですね。。。。 日本人女性が外国男を殺すや倒す描写があるハードボイルド小説しっていますか? レオ・マレがKindle化されてたんで読みかけてるがおもしろいな
フランスのハードボイルド作家だと思ってたが、経歴を読むとアンドレ・ブルトンの一味だったらしい >>185
なんの事?と思ったらガチだった
R.I.P. スペンサーシリーズいい加減Kindle化してくれ〜 今期ドラマの婚活探偵ってもろハードボイルド意識してるな
煙草燻らせて夜でもサングラスして仕事終わりはバーでウィスキー 見ようと思って見れてないが、向井理がいい味出してるなw ハードボイルドに決めてはいるが案外コミカルなんだよな >>190
すげえダサいハードボイルドイメージだな >>194
うん、気取ってるけど中身はダサい
面白系だし 戯画化に失敗して痛々しいだけ
古畑任三郎とかテレビのドラマはどうしようもない 西村賢太による追悼文より抜粋
『太陽の季節』や『完全な遊戯』、『亀裂』、『行為と死』 或ある いは『化石の森』等の代表的作品は 云い うに及ばず、氏はミステリ系統にも出色の傑作が多かった。
殊に『汚れた夜』は氏が二十八歳のときに発表した長 篇へん だが、麻薬に政治の腐敗を絡めたストーリーの展開はやや通俗的ながらも、乾いたスピーディーな文体によって他に類のない上質なハードボイルド作に仕上がっている。この時代――一九六〇年代にはいかにも頭と小手先で書いただけの“ 物真似ものまね ハードボイルド小説”が横行したが、氏のそれは大藪春彦同様に決してその種のまがい物ではない、いわゆる“身体性”を伴った 真物ほんもの だとの印象があった。 即すなわ ち、自分にとっての信用できる作家であったわけである。戯曲『狼生きろ豚は死ね』でもその観を強くした。
1 もう随分経つが中田耕治さんが亡くなった南無
人気作の翻訳が多かったから改訳されたものが多いね
それから田口俊樹さんの?翻訳エッセイ本面白かった
チャンドラー「待っている」のstoppedの翻訳と
アルととトニーの実の兄弟説は納得してないけど 田口俊樹さんまたレナード訳してくれないかな
この人が10人いれば翻訳が出ない作家も出るんだがなぁ すごい大雑把な質問だけど、ハードボイルド小説を読み始めるうえで、必読の一冊てある?
ハードボイルド小説に興味あって、数冊読んで、更に興味が出たんだよ
教えて下さい >>201
ハメット、チャンドラー、ロス・マクドナルド >>201
藤沢周平「消えた女〜彫師伊之助捕物覚え」「漆黒の闇」「ささやく川」も。 >>202 >>203
ありがとうございます!
早速、読んでみます リューインの「A型の女」他も粒ぞろいだが絶版だなあ。 チャンドラーは清水・村上両翻訳が溢れてるけどロスマクはなかなか見かけないねえ
ロスマクはロスマクで面白いのに ロスマクは絶版でも高値取引だから再販される可能性あるよね
電子化もされ始めてるし 女の子にパンティを履かせている私など想像できないからだ ハヤカワの翻訳権独占じゃなかったんだ
ttp://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488131074 >>211
まじで?
村上春樹の翻訳が悪いからこれは楽しみ え、田口俊樹が新訳出すの。びっくり。これから創元が早川が出してた分も新訳を出していくのかな ただ今さら新訳出たからって買う人は少なそうだけどなぁ ハメット、チャンドラーなどほぼ100年前の作家が中心で回ってるスレっておかしくないか。 チャンドラーなんかよりロスマクの新訳出して欲しかった 田口俊樹訳は興味深いな
マーロウも「なんとね」と言うようになるか なんだかんだ御三家を超える作家はいないでしょう。古典になる作家はすごいよ ハードボイルド緒作品のうち一番売れるのが長いお別れだろうな。というよりそれ以外の作品は知られてないのでは
マルタの鷹や赤い収穫などはいま読まれているのだろうか 原ォとかのチャンドラフォロワーもチャンドラというより清水訳チャンドラのフォロワーなんだよな 田口がべらんめえ調のマーロウとレノックスにしたら受けるわ >>214
『高い窓』みたいに戸田奈津子さんが補遺するのか 新訳が出ると盛り上がるなあ。清水訳はすばらしいが、田中小実昌の世界もあるわけだし田口訳には新しい印象のチャンドラーを期待したい >>223
そういう事を言ってるんじゃない
清水訳があればいいとは言ってない
春樹訳がいいと思う人は読み続ければいい
誤訳が少ない方が良ければ田口訳の方が期待できるかもしれない >>217
クリスティーとチャンドラーは仕方ない
それだけ大きな足跡を残した人たち
今後もどんどん改訳は出るし、そうでないといけない
元の文章が素晴らしいんで、先人の翻訳を参考にどんどん良くしていかないと 創元の田口さんは『血の収穫』『動く標的』についでか 単純に日本語として清水訳の方が村上訳より完成度が高い いまだに清水党で春樹訳のチャンドラー読んでないや
大いなる眠りは双葉訳があれなんで春樹訳読んでみようかなあと思ったりもするが 大いなる眠りで稲葉訳では「僕のせいじゃない」だったのが「それは私の意図ではない」だったのには目が点になった。
一応全部読んだが、村上訳は直訳体と言うか、教科書みたいと言うか、何か小骨が多い感じ。 >>236
変える意味が分かんないよね
上手い訳を捨てる必要はない
原文は”I didn't mean to be.”で
「...するつもりじゃなかった」という軽い言い訳の常套句
do系じゃなくてbeだからちょっと面白い
DRINK MEの逆方向のユーモア
原文は音節数も少なく一気に話せるが
春樹訳が新たにもたらしたものはなく、テンポも悪く、
この序盤のクラックワイズの雰囲気に合ってない >>236
> 村上訳は直訳体と言うか、教科書みたいと言うか
自分も村上訳についてはおなじ感想。
>>238
生の英語で読む楽しみもあるんだけど、それはずっとパン食を強いられているような感じの
ところもあって、しばらく洋書ばかり読んでいると和食が恋しくなるようなところがある。
良い翻訳というのは、日本人向けにアレンジした洋食と同じで日本人の口に合うだけでなく、
ライスをつけたり箸で食べられたりするような、ホッとできる安心感があるんだよね。
逆に言うと、あちらのレシピ通りに作った料理でも、日本人の口には合わない場合があって、
村上春樹の翻訳も、これが本場の味だみたいな英語に寄せた感じで、あまり日本人向けに
作られていない料理みたいなところがある。 >>239
村上さんは
・下訳を自分の文体に直した
・名セリフの部分は自分で訳した
しかやってないのでは?
ほとんど原文と突き合わせてないのではないかと思う
翻訳専業でもそういう人がいるしね あれだけ偉そうにいうからには原文をまったく読まないということはないんじゃないの。下訳は当然使ってるだろうけど 小鷹さんも真面目過ぎる翻訳とか書いてたな>村上訳
全部訳すからまどろこっしくなると言うか 現代文学はピンチョンやギブスンついでに村上春樹もハードボイルドを下敷きにしてるからねえ チャンドラーの版権切れたのかな。他の作品も創元から出ることあるかな >>244
日米では切れてない
許可得たんだろう
カナダとか昔著作権権利期間延長に合意しなかった国では切れてる >>235
双葉十三郎名義になってるけど
誰かが下訳やって監修しただけではないのかな 角川の新しい方のエラリイ・クイーン国名シリーズは越前さんと併記だし
創元のブラウン神父は福田恆存・中村保男の共訳→中村保男単独になってるしな チャンドラーは清水俊二、ホームズは延原謙と決まってるのじゃ フランシス・ライアルは菊池光、トールキンは瀬田貞二。 ハードボイルドの範疇に入るかどうか判らんがデビッド・ゴードンの「用心棒」
「続・用心棒」はNY裏社会の「保安官」が巨悪に挑んでいく設定が面白い。 ハードボイルドの定義というと、やはり非情な街で孤高の道を行く騎士、ということになるのかな
でも御三家の主人公たちは騎士というよりこだわりのある職人という感じがする >>251
原題はthe bouncerとthe hard stuffか
「二流小説家」の人で、こっちはthe serialistだな