ハードボイルド総合スレ Part3
御三家のあらすじや登場人物覚えてる度では ハメット☆☆☆☆☆(マルタの鷹とか忘れられるもんじゃないからな) チャンドラー☆☆☆☆★(人物は記憶に残るんだが、例の継ぎ接ぎ式プロットがめちゃくちゃ) ロスマク☆★★★★(複雑なのでいつも忘れる) >>53 忘れるというか錯綜して分かりづらい。大いなる眠りがまだわかりやすいかな。 >>55 さらば愛しき女よはわかりやすいじゃん 大いなる眠りはわかりにくい ベンジャミン・ブラック「黒い瞳のブロンド」が映画化されるらしい 仮題は「マーロウ」 マーロウ役はリーアム・ニーソン ヒットすればすぐに「ただの眠りを」も出来そうな年齢だ >>57 あれで分からないのは運転手の小僧はだれが殺したか位だ。 大いなる眠りは大富豪の娘がポルノのモデルになってるニンフォマニアでマーロウを誘惑して(例によってカッコよく拒んでw)、その姉の旦那(富豪の将軍側からすると婿か)が失踪して、 その失踪した旦那は結局どうなってたんだっけ? 大富豪のイカれ次女がとっくに撃ち殺して廃油田に沈められてる。つーか、それが事件の発端。 >>63 それは姉の夫 IRAのテロリストという設定だよ 運転手じゃない >>62 はアボーンだが何が書いてあったんだ? 虫食い文書ミステリーかよ >>68 短編好きですよ。ある意味、長編よりいいわ 「金魚」「赤い風」「ベイシティブルース」の3作が大好き みんなの好みも知りたいな(´・ω・`) >>69 その他刃 俟っている ゆすり屋は撃たない やっぱミッキー・スピレインでしょ。血、暴力、セックス、美女、タフな探偵、 それとわずかばかりの推理。ハードボイルドはこれで充分! >>71 スピレインの系統はその後スパイものに移行していった あの分野はジャンル小説を超越する作品がなかなか出なかったし 時代を超える快作も少ない ハドリスの作品は好きだが 戦う相手がデカくなりすぎるし強大になりすぎるからじゃないだろうか 自分はロスマクが好きだな 翻訳が悪い作品が多いのが残念 「人の死に行く道」「死体置場で会おう」「運命」 この辺は傑作だったと思う 人の死に行く道以降は全部いいなあ。ウィチャリーまでしか読んでないけどどれも高品質 >>75 一瞬の敵、ドルの向こう側も傑作だった ロスマクはハヤカワが良い翻訳家発掘して新訳で出してくれればいいんだけど、ハヤカワはそもそもミステリにやる気をなくしているから、その可能性はゼロだろう ミステリマガジン 2021年9月号 躍進する華文ミステリ 2017年に陳浩基『13・67』が海外ミステリの年間ベストを席巻して以来、 2018年邦訳刊行の陸秋槎『元年春之祭』 2019年邦訳刊行の陳浩基『ディオゲネス変奏曲』 2020年邦訳刊行の周浩輝『死亡通知書 暗黒者』、雷鈞『黄』など、 華文ミステリーー中国語で書かれたミステリは、 本邦においてすっかり定着し、ベストランキングの常連となっている。 そして、この7月、 中国で映像化され、社会現象となるほどの大ヒットを記録した、 紫金陳『悪童たち』がハヤカワ・ミステリ文庫で刊行された。 本号では、この大型作家の超話題作の刊行を記念して、 ますます勢いの増す華文ミステリについて、 短編やインタヴュー、注目作家や作品、ドラマの紹介などでその魅力に迫る 紫金陳インタヴュー/『悪童たち』レビュー/短編競作 柳荐棉、鶏丁(孫沁文) >>77 ミステリーをやらずになにがハヤカワなのかと >>69 「赤い風」は筋がすっきりしていて俺も大好き マーロウものなら「指した男(密告した男)」も この2つは小泉喜美子訳のが電子書籍化されてもいる 本当は定評のある稲葉明雄訳がいいのだが、短編はなかなか電子化されないなあ (ハヤカワのやつもふくめて) 「指した男」じゃなくて「指さす男」だったか ハヤカワのチャンドラー短編集は網羅的だが、訳者ごとにまちまちなのがねえ 「赤い風」の訳者も実績のある人ではあるが、チャンドラーにはトーンが合っていないように感じる ただし、のっけから出てくる"You sure cut the clouds off them, buddy. I will say that for you."など、 稲葉明雄も小泉喜美子も間違えているが、さすがにディケンズの翻訳者だけあって正確に訳している でも、やっぱり慣れ親しんだ稲葉明雄の文章で読みたいよ(電子書籍で) >>69 長編は無駄に長い。ただ、その話をチャンドリアン内ですると大抵激論になるw。 だから湖中の女が一番好きだという派閥もあるんだな 俺もそうなんだが 湖中の女はチャンドラーなのに本格ミステリー色が強くて印象に残ったな ブロンドの死体が1つにブロンドの女が3人・・・ベタだが、筋立ては確かに本格っぽいな 湖中の女はラストシーンもいい キングズリーとの言下の信頼にパットンの鮮やかな手並み あとがきにもあるように珍しくブロンドとのロマンスはないが、フロムセット嬢も印象に残るキャラクターだった 長編で一択なら大いなる眠りかな。一番分かりやすい。 本格ミステリっぽいといえば、いつのまにかラティマーのビル・クレインものの翻訳が論創社から出てたんだな ポケミスと創元推理文庫のは絶版で、論創社のも早くも1冊が絶版という状況 もっと読まれていい作家だと思うんだがねえ それと、もったいぶってないで電子書籍化しろ! >>88 大いなる眠りは無駄に話が錯綜してないか?初めて読んだときに登場人物関係図を作りながら読んだよ 水底の女は顔の無い死体が最初からバレバレだったな。保安官がマーロウに言ったあんたの仕事の仕方はおかしいだろ?という言葉に激しく共感したwフロムセットさんがマーロウにお前仕事出来ないのになんでそんなに偉そうなの?(意訳)と言ったのもワロタ。面白かったけど。 あまり人気はないけど高い窓も好きだ マールがかわいい マールに手を出さず律儀に送っていくマーロウの紳士ぶりもなかなか チャンドラーの書く女の子、男に比べて類型的とか言われがちだが結構かわいいのよな >>90 何かすんなり頭に入ってきたのよ。個人的には他の方が、麻薬使いの医者やら女たらしやら葬儀屋やらコイン商やらヘボ探偵やら錯綜してて、何度読んでもよく分からない。 自分も一度相関図書きながら読むかな。 >>91 フロムセットさんツンデレじゃん 「あなたの求めているのはこういう事なの?」が素敵 Her dark eyes were on mine, searching, probing. "Is this the kind of confidence you ask for?" 船戸与一(豊浦志朗)も左翼的視点でチャンドラーを一喝してる 社会悪と戦ったことはなく犯罪をするしかない困窮者に一片の同情心を示したことがないと 小説は選挙演説ではなく面白い方が勝ちだし 当時社会にあった歪みを探偵が体現してることは小説の弱みにはならない むしろそれはリアリズムであり船戸与一の小説の方がヒロイズム寄りだと言えるかもしれない ただし逢坂剛との対談を読むとチャンドラーをそこまで嫌ってるわけではなさそうだし 豊浦志朗名義の評論は文句なく面白くハードボイルド論上価値のあるものだ 俺、船戸与一好きなんだけどやっぱり左翼だったのかぁ。 左翼は理想論ばっかりで嫌いなんだよなぁ。 馴染みがあまりない国の小説で、悲惨な境遇や歴史を題材にしてるものを読んでも娯楽としての読書になるのだが、 日本の戦争や貧困を描いた小説は生々しくてあまり楽しんで読むということができない 時々娯楽としての読書に徹していていいのだろうかと少し悩むときがある ここらで息抜き企画!あなたにピッタリの一冊がわかる!チャンドラー(+その他)チャート 普段は本格ミステリが好きだ YES→湖中の女 NO↓ パルプマガジンの扇情的な題材に惹かれる Y→大いなる眠り N↓ ダメな色男を見るとほっとけない Y→長いお別れ N↓ 人生一度は結婚すべきだと思う Y→プードルスプリングス物語 N↓ チェスの腕に自信がある Y→高い窓 N↓ 女に騙されたい裏切られたい Y→さらば愛しき女よ N↓ 裏切られる前に女を裏切れる Y→マルタの鷹 N↓ 自分のほうがもっとタフで面白いチャートを作れる Y→プレイバック N↓ ハリウッドとインディ500、観光するなら インディ500→A型の女 ハリウッド↓ かわいい女 船戸与一は大のハメット好きだからな ハメットは良いがハメットから出たチャンドラーは…て教条主義的になるひとは意外と多いよ 俺はどっちも読むけれど ハメットは晩年共産主義者になってたんだな知らんかったわ。 >>104 戦前からだよ 議長だった公民権議会の活動について証言を拒否したことをもって 共産主義者であることが顕になったと主張する人もいるようだけど 戦前から共産主義者あるいはシンパです それにあれはただの人権運動 イデオロギーは本当は関係ない チャンドラーはわりと皆すぐ好きになると思う わかりやすいし(プロットがわかりやすいという事でなく、小説としてわかりやすい)、 万人が好むロマンチシズムとか青春の香りがあるから。 で、チャンドラーを斜めに見たい本格ファンや純文学かぶれがロスマクを対抗馬に掲げる気がする 新本格の作家陣・純文学志向の評論家の言い分を見てるとそう思う だが本当に奥深いのは実はやはりハメットだと思う 文学の人たち、というか批評家はロスマクにしてもチャンドラーにしてもそもそも読まないでしょ 村上春樹がチャンドラー好きだし翻訳もしてるから そのおかげで何か他のハードボイルド作家と違う扱いされてる気がする >>99 大いなる眠りのハリー・ジョーンズやさらば愛しき女よのマロイには同情してたと思うが。 あと、短編の金魚のチンピラに肩入れして失職した元婦警とか。 >>110 待っているもヤクザとヤクザにいいようにされる連中しか出てない 船戸的にはやや上から目線なのが気に入らないのかもしれない ハードボイルド小説は帝国主義と植民地支配の中からしか生まれない アメリカはインディアンと黒人の問題で 国内に帝国主義と植民地支配を内包していたから ハードボイルド小説を生み出したと言い出す人だから ハードボイルドって自分だけを信じて自分だけを頼りに行動する人間の小説じゃないの? アメリカだけに限らず日本の時代小説にもハードボイルドはある。 木枯し紋次郎もハードボイルドだと思う。 幕末の風紀が乱れた江戸を描いた河竹黙阿弥の歌舞伎作品などはみなハードボイルドだ 荒れ果てた世の中を自分の才覚で抜け目なく渡っていく人たちを描いたものはどこにでもあるんじゃないの 歌舞伎は浄瑠璃から来た丸本物を除いても まだまだ饒舌だからハードボイルドとは違うと思う アウトロー物でもしょっちゅう泣きが入る その辺りハメットとは全然違う マルタの鷹の終盤の饒舌のみで進行するような話が多い 寺子屋の松王や熊谷陣屋の熊谷なんかハードボイルドと言えるかな。やせ我慢の美学。歌舞伎はみんなそういうところがあるけど >>115 痩せ我慢をこれでもかと見せつけるからなあ >>112 紋次郎は好きだけど、個人的には主人公が流れ者だとハードボイルド感があまりしないんだな。 時代物なら彫師伊之助捕物覚えかな。 彫師伊之助シリーズは 「消えた女」「漆黒の霧の中で」「ささやく河」 とタイトルからしてハードボイルド 歌舞伎って自己憐憫と饒舌で 内容も形式もハードボイルドに一番遠いだろ >>119 >自己憐憫と饒舌 おっとチャンドラーの悪口は >>120 チャンドラーなんて歌舞伎に比べたらめっちゃハードボイルドだよ 女殺し油地獄とか本当どうしようもない ハドリー・チェイスのダイヤを抱いて地獄へ行けがよく似た話だった 悪い奴が主人公の犯罪小説でもあそこまで甘いのは珍しい >>57 同感。「大いなる眠り」は分かりにくいのに、英米での評価高過ぎる。 「長いお別れ」の方が、ストーリーも良いし、名言も多くて楽しい気がする。 「私は」の一人称がハードボイルドだと思っていた俺w >>122 大いなる眠りは最後まで読めば話は簡潔だと思う 最初の依頼通り全てカーメンの不始末を巡る話で 読んでる途中は迷走してるように思えるけど最後まで読めば決着が付く さらば〜は大体こんな筋だろうと予想がついたが、 大いなる〜は全く分からなかったわ マーロウものに出てくる父親って出来の悪い娘に対して異常に薄情だよな。 死んでも全然悲しまないwチャンドラー自身、子どもがいなかったからだろうな。 一度手放してた「血と暴力の国」また買おうと思ったら中古の値段が高騰していて諦めようと思ったけど立ち寄ったブックオフで600円くらいで買えた ロング・グッドバイやっと読み終わった。 この汚れた世界で俺一人だけがピュアな魂で孤独に戦っている、 という中二病感あふれる作品だった。 村上春樹の解説がわけわかめ。「純粋仮説の受け皿」て何? まあチャンドラーってそうよ。汚れた世界の汚れた人間たちと渡り合うタフな探偵話を読みたかったらハメットやロス・マクがいいよ チャンドラーが人気があるのはまさにその中二っぷりが理由なのだろうけど ロング・グッドバイで3人の医者に会いに行く話で2人はストーリーに全然関係ないだろwと思ってたら村上春樹がその無駄話こそがチャンドラーの味だと解説しててなるほどと納得したw >>134 最初の医者のところで急に戦いが始まるところとか、唐突だがチャンドラーの味だよね >>134 あれは無駄話ではないな 実際医者の所で小説家を見つけるのだから >>131 真ん中2行で言ってること そういう探偵はありえないけど書いてみたらどうなるかって事 それは村上のアホの解釈に過ぎず チャンドラーは大真面目で書いていて文学実験のつもりはないが 本屋行った。ロスマクほとんど売ってなくてびびった。 ハメット ドライ過ぎ、冷酷過ぎ。 チャンドラー ロマンチスト過ぎw ロスマク アーチャーはしごくまともだけど登場人物は気違いばっかりw 本屋によってはロスマクは マイクル・Z・リューインのアルバート・サムスンものより少ないことさえある リューインも減ったなあ。A型くらいでしょ。 ライアルも多分深夜だけだし。プロンジーニなんか全滅だし。 10年ほど前までは書店にズラリとならんでいたロバート・B・パーカーも、 最近では「初秋」以外置いていない店が多い。 いまロスマクは動く標的、象牙色とさむけだけかな 自分が読み始めた25年ほど前は書店に創元もあったし早川もポケミス、文庫がある程度並んでた 運命や地中の男、別れの顔とかも。ないものは古本屋で全部集めた 復刊フェアをやってくれないかねえ 昔創元でやったけどあれは良かったなあ。おかげでクルンバーの謎が読めた。 子供の頃から「月刊Gun」やら「ワイルド7」読んでたので、 銃好きからの導入でハードボイルドの入口は大藪春彦からというのは きっかけが幼い俺。角川映画の「蘇る金狼」とか。 「さよなら、愛しい女」読了。 ・マーロウ、神のような推理力だな。まあ作者の分身だから。 ・人種差別は犯罪です。 ・仕事中に酒飲むな。 続き JIMBEAMを飲みながら読んだけどスコッチだったか、 しくじったwww おかしなことが続くなら当分こいつも追加しとくぞ F(@No_001_Bxtxh)https://i.imgur.com/0Ol4htq.png >>144 銃は好きだしワイルド7も後追いで読んで好きだったけど、大藪は受け付けなかった。メカニックに淫しすぎてて。 最近(つってももう邦訳出て一年になるのか)のハードボイルドの収穫は 「ローンガール・ハードボイルド」 そのものズバリの恐れを知らぬ邦題、ラノベテイストのイラスト表紙に騙されてはいけない 久しぶりに読みごたえがあった >>150 スペルが違うんだよね フィリピン語らしいで 「なんて名前?」 「マーロウ」 「eがつくの、つかないの?」 「つかないよ(MALOU)」 「そう…(無関心)」 最近楽しく読んでいるのはロバート・クレイスくらいだなぁ 手放しに褒めているわけではなく、全ての要素が60〜70点だなぁ…と思いながら読んでいるけど 本格好きにも好きになれそうなハードボイルドの探偵はいますか? よろしければ教えてください。 read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる