【金字塔】横溝正史Part9
>>21
お前wさん、違うよ
横溝正史のを最初に読んだ(本陣)のは中学でというのは同じだけど、俺は挫折してないw
他のは角川のブームのときだからもっとあとだけど当然電子書籍じゃなく角川文庫だ
影丸譲也の八つ墓村も少年マガジンでリアルタイムで読んでるから15さんよりは俺の方がだいぶ爺でしょ 横溝正史は形容詞過多かつそれが紋切り型だから昭和30年代の読者にさえ古めかしいと思われたのだろう
そこに社会派が勢力を伸ばす余地があった
「背筋をゾッと貫く戦慄が走った」なんて多用されてはかなわんという気持ちは分かる 横溝正史は戦前の話の方がすっきりしているんではないか? >>25
Wikiには
>戦時中は探偵小説の発表自体が制限されたことにより、捕物帳シリーズ等の時代小説執筆に重点を移さざるを得ない
>終戦後、推理小説が自由に発表できるようになると本領を発揮し、本格派推理小説を続々と発表する
このへんが関係してるのかも
戦中鬱々として練ってたのを戦後爆発させたので粘度が高いとかw >>5
3時間かけてやるんだし、青沼菊乃との関係は原作通りやって欲しい 名探偵キャラクター作るのは大事なことやね
それが出来の良い映像化されればなお良し
蝶々殺人事件は作品の出来で言えば最良でしょうが
金田一耕助出てないから世間の知名度は激低 横溝作品では犬神家の一族が突出して有名だと思うけど
じゃあ犬神が横溝正史の代表作かというとそれは違うやろ
映像化は怖いねー >>30
最高作ではないにしろ代表作であることに異論はない
>>31
リアル麗子像 小夜子だったらあってると思うけど珠世じゃないよねえ 「そして犬神家はいなくならない」という舞台作品は珠世がブサイクだったためにスケキヨ、スケタケ、スケトモ全員が珠世との結婚を拒否するというパロディだった 特異な顔の女優は昔からいた
ただ昔はその顔に見合った役を演っていたから視聴者は納得していた
今は見合った役ではない役を演らせるから視聴者の反感が生まれる >>31
八つ墓村で田治見家女中が言ったた、
「新家のお嬢さまのお美しくおなりあそばせたこと!」
のビフォー部分がこんな感じなんだろな~ 古川琴音は最近、朝ドラ「エール」や「どうする家康」に起用されるなどNHKで重宝されてるからな
得もしれぬ謎めいた色気を演じられる数少ない若手女優だよ まぁ、絶世の感じはあるな
日本に一人しかいないというのもあり
美女とは思わないが 佐武と佐智が誰なのかも気になる
今のとこ発表された役者だと
該当するのが猿時と野間口しかいないし 皆川猿時は古館弁護士
野間口徹は那須神社の大山神官
佐武=今井悠貴
佐智=渋谷謙人
小夜子=菅野莉央 >>42
お、ありがとうございます😄
まぁ、年齢的にそうなるわなw >>44
新聞に信州財界とあるね!
そうすると、小市慢太郎をどう扱うのかな? 2週連続より2夜連続の方が良かったな
後半放送されてから一気見するし どちらにしろスレチ。
本スレではないから脱線してんのか。 お前は本スレで話題投下してこいよ
向こう過疎ってるだろ 『南海囚人塔』 遂に刊行できた完全版、何度読んでも
感激だが、同時に何度読んでも怒りが湧くぞ!
島に三年も閉じ込められ原住民同様の暮らしをしている
「まだ十五か六の、色こそ黒く焼けていたが目鼻立ちの
ぱっちりした、いかにも怜悧そうな顔附き」の少女である
ヒロイン妙子、なぜか髪型とか背丈とかには触れられて
いないものの、着ている物についてはハッキリ書かれている
「木の葉や海藻を巧みに綴り合したものを、まるで南洋の
土人のように腰の周囲にまきつけているのである」
そう!腰の周りを隠しているだけで上半身はモロなのだ!
なのに挿絵はどれも全身ビッシリ、熊の毛皮のように堅固に
覆い隠している!詐欺だ!
…いや、原典の意匠の改竄だ!ポリコレだ!ダンコ抗議する!
描き下ろしイラストはないのか!ボエン!モギャー! >>50
横溝作品だと
・本文「ゴリラほど毛深くはない」→絵でまんまゴリラの怪獣男爵
・本文「表情のない能面のような顔」→絵で笑い面の夜光怪人
この2名あたりがどの出版社も説明読まない描写だと思う。 『怪獣男爵』だと、ロロが可哀そう。
・奇形児として生まれ、人身売買されサーカスで「人とゴリラの混血」と見世物にされる。
・古柳男爵に買われ、今度は何されるのかと思ったら脳を外され、体を移植実験に使用される。
・その後、今度は死刑になった古柳男爵の死体から脳を移植され怪獣男爵になる。
・双子の兄弟のポポも怪獣男爵の身代わりにされ爆殺。
・何よりここまでされて誰からも哀れみを掛けられない。
あと、『怪獣男爵』だとロロの出生地が「中国のカンシュク省だか」って言われているのに、
『大迷宮』だと「蒙古の奥地」になっているのは何なんだろう。 >>54
これやばいだろ
ムラの掟をやぶった……とか
十文字家という名字もすごいね 不謹慎だけど横溝なら二人一役とか一人二役のパターン 悪魔が来りて笛を吹くが英訳されると言うことでこれで五冊目になるのかな。
一冊でもカーの生前に訳されて感想を聞いてみたかった気がする。 病院坂読んだ。ビンちゃんの首から下は池の端に埋められていると予想 今更な疑問
「真珠郎」は「死婚者」という未発表作品を温めなおして作ったものと、横溝先生自身が言っている。
しかし、「死婚者」について調べてみたら予告は雑誌に載っていて、
「病院の標本室にアルコール漬となった手、足、脚、胴、首の語りだす世にも奇怪なる物語。」
ってあらすじ説明がされてたらしい。
・・・どこをどうすれば上の予告が「真珠郎」の内容になるのだろうか・・・? シチュエーションとかじゃなくてトリックの話なんじゃない? いよいよ明後日かNHK犬神家
にしても二週連続で放映するほどの内容だっけ?犬神家って? >>60
当時の編集長だった水谷準は予告文を捏造することで有名
水谷に捏造されたタイトルでそのまま書いてしまった器用な作家が海野十三 >>64
そ、そうだったのか・・・
自分は『花髑髏』みたいに、標本にされた人が犯人の動機なのかと思ったわ。
あるいは(メル欄)とか。 「怪獣男爵」、戦前舞台説。
昭和23年発表作品で年代を明記している部位は一切ないのだが・・・
・劇中一度も古柳家の爵位「男爵」について「元」という表現がないこと。
(続編の「大迷宮」「黄金の指紋」には「もう男爵とかないけど」という断りがある)
・途中から東京舞台なのに戦災関連の話が一切ないこと。
・この時期の作品に「これは昭和12年頃に起きた話です」と振り返るものが多いこと。
どうだろう? NHK「犬神家の一族」を観てるけど、予想以上にクオリティー高いと思った、面白い。
特に松子役の大竹しのぶさんが素晴らしい。自分の中では歴代最高の松子だと思う。
遺言状読み上げ前の佐清マスク外す場面での冷静さと冷酷さが今までの松子役に無い凄みを感じた。
南果歩さんの竹子、堀内敬子さんの梅子も個性出てる。
古舘役の皆川猿時さんに神主役の野間口徹さんも相変わらず素晴らしい。
まだ途中までしか観てないけど、
佐武、佐智役の俳優さんも良い味出てるし今後が楽しみだわ♪ なぜ今回の珠世役が古川琴音になったのか後編でハッキリするそうだね!
まぁ、それを知った上で役に抜擢された本人がどう思ったかはさておいて >>71
低い声とかスケキヨを恫喝するとかいいとこもあったね。二人の空気感はもっと色々あっても良かったかも。二姉妹もなかなかよかった。古館の遺書読み上げの声が高すぎてイラついたかな >>72
旅館女中とか小夜子のビジュアル考えたらなるほどなと思った
要するに遺言状発表されてからの佐武佐清の変化を強調したいってことね 大竹しのぶは良かったけど目立ってるから何となく犯人が分かると言う >>75
見る人の9割以上は犯人知ってて見るわけなんだけどキャストの格の違いがあり過ぎると感じた
全員のギャラの半分は大竹が持っていきそう 後編の予告観たら、
今までの犬神家作品に無い
大胆なラストとあるけど
変にいじってほしくない願望もある 実況とか見ると犬神家の一族1976版映画が神格化されすぎてる気がする
もちろん悪い映画じゃないけどそこまでか?
このスレは原作基準の人が多いからかそうでもないけど 珍しく冬描写の犬神家の一族
氷池に突き刺さる二本の足が不気味 >>79
元の小説のダメな部分を改変して「少しはマシ」にしてたからね。
*ヨキスケの判じ物には無理ありすぎ
(そもそも犯人の力では実現不可能)
*琴の師匠の正体、実は!
(あれ、ホンマにツマラン展開)
市川はそれらが下らないと判断したのだろう 正直磯川警部の日和バージョンは余計だな
それなら新たに別の警部仕立ててそちらもレギュラー化すればいいのに あんなに大きな血の跡が残っているのに、
後から現場に来た金田一が
「ここに引き摺った血の跡がありますよ!」
には笑ってシモタw >>78
犯人は松子ではなかった、とか!?
>>81
ヨキケス、ね。
殺してから考えて「思いついた〜」・・ありえへん(笑)(笑) どう向かないのかね。
>>85
不自然さに気付かず、頭を働かせないまま読み通すのが、ミステリ通ですか。
それならミステリ好きの程度は、底知れぬ低さなのしょうよ! 琴の師匠のくだりを入れると
松子佐清母子とダブるからじゃないの?
よくは知らんけど >>88
興奮して最後に打ち間違えるとは粗忽者が
犯人役としては力量不足よの 映画は竹子梅子の孫にあたる小夜子の子を珠世に託して三方一両損みたいな納め方カットしてたよね? たしか原作では珠世が怪しげ?という安っぽい煽りが頻出してて、そこらが犬神家の通俗性の印象を強めとった
今回のドラマでは珠世を美人にしなかったことで、珠世犯人説が再浮上してきたわあ ドラマはつまらんすぎて眠くなってきたわ
ぜんぜん起伏があらへんもん
美人とは言えない女に莫大な遺産が転がりこんできた時にどうする?という話にするんなら、それはそれで面白い改変になりそうやが、そこらもあやふやな感じやったなあ だからそんなのは、ドラマ板で語れ。
懐かしのドラマ板の金田一スレが埋まってるから、スレ立てしてろ。 >>79
犬神家というと「悪魔は踊る」版はフィルムが無くなっちまったせいで語られもしないよな。 小説が後世に残るかどうかは映像化にかかっとるな
たぶん鮎川哲也や島田荘司は一部の好事家のものになっていくだろうし、高木彬光はもう忘れられかけてる
横溝作品はその点得したわ その横溝作品だって蝶々殺人事件はポピュラリティがないが、これも後に残るような映像化がなかったせいやろ
作品の出来としては犬神家や笛よりずっといいのに ミステリとしては獄門島、本陣、手毬唄、蝶々が質が高い
犬神は通俗的でミステリとしては駄作 映像化されて得られるのは知名度だけで、それだけじゃ残らんだろ
高木だって神津もののドラマや白昼の死角の映画はヒットしてたんだし
金田一はブームで育った世代が作り手になってることが、今の再生産に繋がってる
蝶々は出来は良いが金田一に比べたら映像化向けの外連味がなかっただけ
死後も読まれるかどうかってのはひとえに文章だと思う
乱歩も横溝も、あと山田風太郎も上手いから今も読まれてる
島荘も筆力があるタイプだから残る可能性は高いんじゃないか >>98
獄門島は質が高いというか、ミステリー世界最高傑作。 >>100
獄門は行動原理が弱いような。分け鬼頭が網元ついだら島民の生活が逼迫する事実でもあるならしかたないけど。じじいのたわ言に振り回された感じ。動機的には金と復讐が絡んでる犬神の方がまだ納得できた。 犬神家の真犯人の動機はそこには無いと思うけれど
それはさておき横溝に限らずトリック主体のミステリはホワイダニットを重視するとほぼ全滅にならないか >>102
横溝作品でホワイダニットがまとものは『貸しボート十三号』あたりなんかどうだろう。
連載版はそこしか骨子がなく、終盤でついにページの足りなくなった横溝先生が、
金田一がボート泥棒の目星つけた直後「もうお判りでしょう」と真相はこうだったとネタバレw 獄門島は話の骨格としてはYの悲劇そのままや
個人の意思に操られるのをベースに
味つけに言葉の取り違えを入れておきましょうというのは
まさしくYの悲劇やろ? 田中潤司や都築道夫が犬神家をモダンデティクテブストーリーといって持ち上げてた一時期があったなあ
犯人は無作為なのに結果として謎が成立するのが新しいと。 でも犬神家は珠世の美女描写が恥ずかしすぎて、あんまり読み返したくならんなあ
あと、犬神家や八つ墓村より夜歩くの方がずっと出来が良いのに、なぜかワンランク落ちるような評価は納得いかんわということもある >>101
「獄門島」の網元=絶対者という伝統
今の価値観からだと一笑にふされる大昔からの因習・妄執に
近現代になっても取り憑かれたままで振り回される
田舎の人々の悲喜劇みたいなのを描きたかったからでは
村の血が入っていない人間がそこに居住するのは許さんって
青森の事件もあったじゃない
令和でさえそういうのを本気で信じている年寄りって
まだいるかもしれないと思えば敗戦直後なら尚更 >>106 夜歩くはメイントリックがクリスティの先行作品の後追いというのが評価減なのかもなあ
でもメイントリック以外の犯罪そのもののトリックはクリスティの先行作品のほうははっきり言ってしょぼいし、夜歩くのほうが面白いんだけどな 夜歩くは作品全体を覆うトリッキーな雰囲気が好きやわ
それから仮面舞踏会もけっこうええやんな、実は。
あの犯人のキャラは最高や
まいんちゃんにやって欲しいわー 獄門島も犬神家も殺人の動機は充分だとしても見立てることやトリックを仕掛ける動機としては弱い
上にも出ているたまたまそうなった系が1番自然だろうけど
いっそ開き直ってそこはロジック系のミステリで楽しもうよ >>109
仮面舞踏会はぜひとも映画化してほしい!
ただ、おそらく犯人をどう取り扱うかで大きく内容変わるだろうけど 仮面舞踏会はゴルフ場で○○に向かっていう
○○というセリフが獄門島の「○チガイ」同様どう問題視されるかだが 見立てなんて謎を引っ張るための作為で一種のマクガフィン
陰惨な復讐譚や家系の呪縛は読者を釣る撒き餌
トリックは馬鹿馬鹿しい子供だまし
出てくる人間像は俗物ばかりで薄っぺら そんな話しは何十年も前にさんざん論争しつくされて通り過ぎているんよ
近親相姦で生まれた兄妹がまた近親相姦?盛ったねぇとかふふってなるじゃん
トリック重視のミステリもロジック重視のミステリもハードボイルドも社会派もオカルト入もなんなら馬鹿ミスも楽しもうよ >>109
『仮面舞踏会』とは渋いもの好きだねぇ。
あれいいよな、明治時代に活躍した老将軍(もうボケている)の、
半分狂気に踏み入りながら子孫たちが呪縛を解いていく展開。 徒歩2分の図書館に7、8冊あった角川文庫が2km離れた中央図書館に収奪されてしまった
休みにチマチマ読んでたのに
BSとはいえドラマ化の影響は大きいのか 悪魔の手毬唄と病院坂売ったら80円と5円かける2でした。 岡山に疎開した時に感じた田舎独特の閉鎖性に衝撃を受けたのが一連の作品
東京もかなり閉鎖的なとこがあるが田舎のは全く違うってとこを描きたかったって言ってたね 東京では空襲が来るって時に竹槍訓練とかみんな馬鹿馬鹿しいと思いながら憲兵が怖いからしぶしぶやってたが田舎だと昔からの理不尽な風習に誰も全く疑うことなく全員従うこととか