ヒント
◆北海道新幹線は、採算が合わないことが分かっているのになぜ開通させたのか?
http://www.newsweekjapan.jp/kaya/2016/04/post-13.php


札幌まで延伸されたとしても十分な需要がないことは、当初から想定されていた。
それでも新幹線のプロジェクトが進められたのは、整備新幹線という国策が存在するからである。

 JR北海道は形式的には民間会社になっているものの、実質的には国鉄のままという状況に近い。
JR北海道の株式はすべて独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)」が保有しており、代表権を持つ役員の人事には閣議の了解が必要とされている。

 またJR北海道は自力での事業継続が不可能であり、実質的には赤字経営が続いている。
分割民営化に際しては「経営安定化基金」と呼ばれる資金がJR北海道に提供されたが、この資金の多くは株主である鉄道・運輸機構に特別に高い金利で貸し付けられている。