仕事帰りは有料でも座って…下りの座席指定人気
2018年04月18日 16時06分
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20180418-OYT1T50041.html

 仕事帰りの会社員らを狙い、都心から多摩地域の下り方面で導入された私鉄の座席指定列車が好調だ。
 西武鉄道の「拝島ライナー」の乗車率は平日で9割程度になり、京王電鉄の「京王ライナー」でも満席になる電車もあるという。ただ、土休日は平日より落ち込むといい、両社ともてこ入れ策を検討している。
 「京王ライナー」は、京王電鉄が2月から運行。指定料金は400円。行き先は橋本と京王八王子で、平日は午後8時〜午前0時台、土休日は午後5時〜9時台に新宿を出発する。
 同社によると、特に平日夜の早い時間帯と、金曜や祝日前夜で満席になる電車があるという。土休日は平日より落ち込むが、「おおむね好調」という。
 同社は「新年度になって沿線で住み始めた人も多く、PRを強化していきたい」としている。
 「拝島ライナー」は、西武鉄道が3月に運行を始めた。指定料金は300円。平日、土休日とも午後6時〜10時台に西武新宿を出発し、拝島に向かう。
 同社によると、平日夜は帰宅ラッシュの午後7時と同8時台で満席になることが多いという。休日や祝日の前日は、遅い時間帯の乗車率が高めになり、飲酒や残業後に座って帰りたいという乗客心理がみえる。
 ただ、土休日の乗車率は5割ほどにとどまっており、同社は「買い物や行楽の帰りに利用してもらえるようにPRしていきたい」としている。