2011年3月11日10時00分、上野駅から「スーパーひたち15号」として、
付属編成のK202編成が、原ノ町駅に向けて帰らぬ旅へ出発した。

同日14時46分をもって常磐線の広野−原ノ町間と相馬−亘理間の廃止が決定しており、
K202編成は原ノ町駅構内に静態保存することになったからだ。

11時11分、勝田駅発車。
もう戻ることのない勝田車両センターを横目に見ながら、一路北に向かって走り出した。

12時07分、いわき駅到着。
基本編成に永遠の別れを告げ、12時10分にK202編成単独でいわき駅を発車した。

12時27分頃、広野駅通過。
ここから先、間もなく列車が走らなくなる線路を、K202編成は淡々と走る。

13時09分、定刻通りに終点の原ノ町駅到着。
乗客を降ろして役目を終えたK202編成は、
原ノ町駅構内の留置線に移動し、静かにパンタグラフを降ろした。