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JR東海社長、リニア静岡工区に懸念 「開業時期に影響も」

JR東海の金子慎社長は30日、東京で定例記者会見を開き、リニア中央新幹線の南アルプストンネルの本体工事で静岡工区の着工が遅れていることに懸念を示した。
「未着工の状態が続くと(2027年の)開業時期に影響を及ぼしかねない」とし、「早く準備を整えトンネルの掘削工事の段階に進まなければいけない」と述べた。

南アルプストンネル静岡工区を巡ってはJR東海と静岡県が大井川の流量減問題で協議中だ。JR東海は準備工事と本体の掘削工事を切り離し宿舎や護岸の準備工事を進めてきた。
金子社長は「現在進めている工事は終盤を迎えた。静岡県の理解が得られれば工事を先に進めたい」と語った。

具体的な着工時期については「予断になるので申し上げにくい。なるべく早くとの思いだ」と述べるにとどめた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45474410Q9A530C1L91000/