広島県、自粛一部解除へ 3段階に分け慎重に、6月1日が平常化目標 新型コロナ【動画付/図表付】2020/5/5

広島県は5日午後、新型コロナウイルスの県対策本部の本部員会議を県庁で開き、
政府による緊急事態宣言の31日までの延長を受けた対応をまとめた。
休業要請や外出自粛の期間を政府の緊急事態宣言に合わせて
31日まで延ばしつつ、感染状況を踏まえて
11日から段階的に制限を緩めるとした。県民や事業者の「自粛疲れ」を懸念する一方、
一気の解除は感染拡大を招く恐れがあるとみて、
6月1日の「出口」へ慎重にステップを踏む。
 ■休業要請
 健康維持、教育のための必要性や感染リスクを踏まえて、 3段階で店舗や施設への休業要請を解除する。
  「レベル3」は動物園、博物館、美術館などが解除対象。
 就業時に免許取得が欠かせないという声を踏まえて、
 自動車教習所を含めた。
  「レベル2」は学習塾や百貨店の食料品売り場以外などを追加。
   「レベル1」で、他県でクラスター(感染者集団)が発生した
    スポーツジムやパチンコ店も含めて全面解除する。
    要件として、濃厚接触や「3密」の回避といった対策を掲げる。
    映画館なら1席空けるなどで、詳細は業界団体と相談して詰める。
     一方、飲食店などの食事提供施設は営業時間を午前5時〜午後8時の間に
     するよう求めているが、「レベル3」で午後9時まで延ばす。
     レベル2で営業時間の制限をなくし、 午後7時までとしている酒類の提供は「レベル1」で解除する。
 県は4月22日から5月6日までの休業要請に全面的に協力した事業者に協力金を出す。
 湯崎英彦知事は5日の記者会見で、要請の延長による増額は「現時点で想定していない」とした。