>>310,311,314
大鉄局が東海道山陽緩行線を201・205に全て揃え、捻出の103冷房車
を天鉄局が阪和線の冷房化率向上・輸送力増強で用いる方針が叩き台
として有った為、西は其れを下敷に、将来に片福連絡線対応でVVVF
通勤型を東海道山陽緩行線へ投入する事も念頭に、阪和線へ同じ名目
ながら規模縮小の上で、地上線専用の205-1000を直接新製投入したと

競合の南海が本線へ新型通勤車9000を投入、そして阪和線の現業を
中心に殆どが転入車だった103の経年・老朽化を対外的に殊更主張し
西としても地上線用車両で通勤型・近郊型を兼用可能な仕様を志向、
以上の動機も205-1000の企画を推進させた訳でな

天王寺で2度発生した終端部追突事故は当初、ヒネ103が全体的に
老朽化しており、中でも当該の先頭車が101からの改造で有る事が
間接的に影響したのでは、と云う見解を現業や西も先行して流布

…しかし停止制動中の不要な車掌SW操作にて応荷重機能がオフ、
制動距離が延びた事こそ追突の主因だったのだ

そして205-1000の思想的な頓挫は、通勤型の加速力を持ちつつ
MT61の許容回転数近くまで活用する事で近郊型並の高速運転を
目指した所、目標の120km/h運転は叶わず110km/hに留まった点だぞ

SIVは界磁添加励磁制御の主回路電源も供給する重要機器だが
体質改善工事に依る機器更新迄、中々安定せんでな

…221も近郊型ながら、許容の熱容量を狙って限流値増で通勤型並の
加速力を狙ったが又も頓挫、207-0以降も特性で許容限界に近い所を
狙う設計は変わらないが、VVVFでは何とか成立しておる