「破毀無效論」つて一體何なのだらうか。
凡そ何と無くの氛圍氣丈で云つてゐると思はれるが、基本的に「破毀」と云ふ?念は固より有效な法が始原的理由であれ、後發的理由であれ、
施行して繼續しえぬ事情が生じた場合に其の立法行爲の效力を將來に向かつて消滅させる行爲であり、固より何等の效力が認められぬ無效の?念とは全く異なる。
無效には遡及效はあるが、破毀には遡及效は無い。
之は效力論の基礎的の話であり、之すらも判らぬのに此彼と效力論を語るのは當に失笑を禁じえぬ。
 亦違法な立法行爲に據り成立した法でも
天皇陛下の上諭と御名御璽さへあれば、其の法は有效であるとする論は本朝の立憲君主國たる威嚴を否定し、且つ立憲君主たる
天皇の尊嚴を傷附けてゐるのだと云ふ縡に思ひを致してゐない。

【青山繁晴】憲法無効論と大御心 / 日本国憲法で「残すべき条文」はあるのか? / 数学嫌いにどう対応するか?[桜H29/10/13]
https://youtu.be/YzR-HfiSrbw?t=2m12s